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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなので、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のエピソード、リスナーの方から頂きました、本当にありがとうございます。
テーマを頂きましたのは、流しのムーミン様。流しのムーミン様からは、過去にもこの番組で質問を頂いたことがあるんですけども、先日、僕がやっておりますもう一つの番組で、マンラジの方でもメッセージというかテーマを頂きました。
その流れで、今回こちらの番組でも質問を頂きました。その質問というかメッセージを読ませて頂きますと、
悲満に効く新薬が出るよ、というのをネットで見かけました。それですごい効果があると書いてあったんですけども、それってそんなにすごい薬なんですか?というメッセージを頂きました。本当にありがとうございます。
ということで、今回のタイトルはこちら。すごい痩せる話題の新薬、ウゴービとは。
タイトルコール用で少し文面開催していただきました。申し訳ございません。ということで、今回は新薬で世に出ますウゴービという悲満に効く薬について話をさせていただきます。
この薬なんですよ。かなり話題性高いです。普段薬局で働いている時でも、今度痩せる薬が出るって聞いたけど、実際どうなの?という質問を本当によく耳にします。
うちの薬局のわりと近くに美容系に強い皮膚科のクリニックがありまして、そこで通っている患者様とかでも美容とかに興味がある方が大変多いので、こういった話題は本当によくあります。
今回はウゴービという薬の話をさせていただくんですけども、この薬、収録段階ではまだ発売日前なんですけども、
まだ知見で試したことのある人しかいません。まだ世に出てないので。でも、この薬はそれは悲満に効果ありますよっていうのがもう分かりきってます。
分かりきっているというか、もう医療従事者とかではもうこの成分名とかを聞いて、ああこれなのね、だったら効くよという感じになると思います。
なんでこの薬がそんな効果あると分かりきっているのかというのを今回話をしていこうかなと思います。
今回のエピソードなんですけども、もし興味を持たれた方はできればなんですけども、第41回のもっと知られるべきGLP-1ダイエットってどんなもの?とインクレチンを増やせるの?について、これ聞いていただけると幸いでございます。
と言いますのも、今回の話がその第41回話をしました。 GLP-1とかインクレチンという話が今回の話にもつながってくるからです。
実は今回話すウゴービもまさにGLP-1の薬。正式名称はGLP-1重量体作動薬とか言うんですけども、長いのでGLP-1という略称で話をさせていただきますけども、ウゴービもそれに当たります。
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また第41回の時に話したことを簡単にちょっとこの場でも話をさせていただきますと、GLP-1という薬は糖尿病の薬ですごい有名です。
この薬は普段普通に生活している時はインスリンを出さないんですけども、食後の時だけインスリンを出すようにというふうに体に促します。
食事してない時とか普段の時もインスリンが出ちゃうと血糖値が下がりすぎてしまう低血糖とかが起こってしまうこともあるんですけども、
食後にしかインスリンを多く出さないよということで低血糖を起こしにくいというのがまず特徴です。
この薬なんですけどもインスリンを出そう出そうとするのが食後だけというふうに限定することでインスリンが出ているという時間を短くします。
インスリンというのは血糖値を下げてくれるんですけども脂肪を増やす、それによって太りやすくなるというデメリットがありまして、
インスリンを出す時間が短いよという方が当然ですけども太りにくくなります。
またこの薬はインスリンを出させる際にインクレチンというものを増やすんですけども、これは食後に出てくるものなんですけども、
このインクレチンを増やすことで食事が終わりですよというふうに満腹中枢を刺激します。
なのでそれによってもう満腹だなというふうに感じさせて食欲を減らします。
またこのGLP-1という薬自体が胃腸の動きを抑えるという作用もありまして、胃の動きが悪くなる。
これによって常に満腹感を感じやすくなるとか、胃に入っているものがなかなか腸に運ばれなくなるので実際に食事が胃に残りやすかったりします。
そういったことで満腹を出して食欲低下を起こすというのも効果の一つでして、それによって食欲がありすぎて食べすぎてしまう方とかによく使われたりする薬だったりします。
ということでそういう意味でGLP-1という薬は糖尿病とか特に食べすぎとかで体重が多い方、そういった方のダイエット効果を期待されている薬だったりします。
今回話すウゴービもGLP-1の薬です。
しかもなんですけども、もうすでに世に出ている薬の病量が多くなったというだけのものです。
今まで発売されていたGLP-1製剤で注射剤のオゼンピックという薬があります。
このオゼンピックは週に0.25ミリとか0.5ミリというので使うんですけども、ウゴービも注射剤でして、しかもオゼンピックと同じ成分のものを週に最大2.4ミリグラムまで使います。
段階的に0.25、0.5、1.0、1.7、2.4と段階を追うんですけども、オゼンピックと同じ成分の薬にもかかわらず、オゼンピックよりも多い量を使えるという特徴があります。
ということであれ同じ成分の薬なの?オゼンピックと同じでなんで新薬なの?と思われるかもしれませんけども、飲み薬とかであれば発売してからデータが集まってくると新たな効能が見つかったとかで、それで新たにその効能の分を申請して追加していくということもあるんですけども、
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注射薬の場合、薬の形態、この薬は1回に使える量がこれぐらいですというふうに決まった量で薬の申請を出します。
例えばですけども、ある注射剤は1回に1本丸々使うんですよという注射剤もあれば、一般的なインスリント科のように1単位とか2単位とかのキリの良い数字、0.5単位というものもありますけども、キリの良い数字で量を調節するものとかもありますし、
オゼンピックのように0.25とか0.5という単位で刻めるようになってるんですけど、これは1.7とか2.4といった数字は設定できないです。
またオゼンピックは最大でも2ミリグラムまでしか1本の中に入らないので、2.4ミリというのがそもそも使えない量になっています。
また新たに1から申請し直しとかになってしまいます。またオゼンピックに関しては一応肥満とかダイエットというふうに適用はとってないです。
糖尿病の治療薬として申請されております。なので糖尿病ではないですよ、でも肥満ですよという方にはオゼンピックはなかなか使えなかったです。
肥満に使いたかったら保険が使えない保険適用で使うしかなかった。または医師がこの人は糖尿病だっていう糖尿病の患者さんに使ってるんですよというふうにカルテとかそういうふうに記載しなければ使えない薬でした。
でもうごうびの場合は肥満症ということで適用をとっています。なので糖尿病ではないですよでも肥満ですという方にも使いやすい保険が問題なく使えるという薬だったりします。
実際にオゼンピックが世に出ましてやっぱりダイエット効果とかを実感している医療従事者が大変多いです。
そのためオゼンピックと同じ成分で容量が多い薬ですよでダイエットに効きますよとなれば当然これはもうダイエット効くよこれは当たり前だねっていうふうに考える医療従事者が多いです。
実際知見とかのデータでもこのうごうびを68週間使ってみた際プラセボの方でも体重が1.7キロとか減ってはいるんですけども
うごうびを68週間使った場合11.4キロの体重減少効果が見られております。もちろんこれは何人も何人もデータをとってその平均値でございます。
当然ながらですけども容量が多くなる薬ということでオゼンピックとかに比べて副作用も強く出るんじゃないかというのが懸念されております。
なので当然ですけども食欲不振とか胃もたれとかそういうのは強く出すぎちゃって気持ち悪くなっちゃったりしないかなとかそういうのを懸念されております。
副作用対策ということもありましていきなり2.4ミリを使うんではなくて0.25、0.5とか段階を踏んで量を増やしていく薬と言われております。
そういう意味でやや面倒な薬だなと思われるかもしれませんけどもただもうはっきりと肥満症に効果のある薬と明記されているのはほんと少なかったりします。
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そういった意味でも肥満症に使える薬だということで注目を浴びております。
実際のところ肥満の方とかダイエット効果期待されて処方されている薬っていくつかあるんですけども本当はっきりと肥満症に効果ありますよとか
肥満で保険適応が通るっていうはっきり書かれている薬ってほんと少なかったりします。
例えばこの番組でも過去のエピソードで触れさせていただいておりますけども防風痛症さんのような漢方とか他には連続してちょっと3ヶ月しか使えないという制限があるんですけども
高度の肥満に用いるサノレックスという薬があったりするんですけども一般的に肥満症の薬と言ったらこのサノレックスと防風痛症さんぐらいしかなかった状態です。
ほんと珍しいです肥満症に適応が通っている薬というのは。そういった意味でも本当肥満症に使える薬は貴重ということもありまして
うごうびは注目を浴びているという状況ですね。ただ一応新薬ということもありまして1年間は2週間ごとの受診が必要だよと言われております。
ただサノレックスみたいに3ヶ月までしか使えないとかそういう制限がうごうびではないので長期的に用いることができる肥満症への薬ということでもやっぱりこのうごうびがいいんじゃないかと言われております。
ここまでが質問に対する僕なりの返答でございます。ここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント 花粉症の薬はお腹が減りやすくなるので要注意
薬での食欲とかに絡めてちょっと今回花粉症の薬をあえて話をさせていただくんですけども今現在花粉が飛び始めておりまして薬局で花粉症の薬を求められている方がいらっしゃいます。これは処方箋を持った患者様でも普通にアレルギーの薬を買いに来たお客様でもやっぱりどちらでもいらっしゃいます。
ただこういった患者様とかお客様の中には花粉症の薬を飲んでいるとお腹が減りやすくなるなぁという方がいらっしゃいます。
と言いますのも花粉症とかアレルギーに効果のある薬は抗ヒスタミン薬という分類のものが多いです。
最近ではヒスタミンをブロックするんだという宣伝している商品も出てきているかなと思います。
これは抗ヒスタミンの抗は対抗するという時に使われる抗という感じでしてその後にヒスタミンと続きましてヒスタミンに対抗するよ
ヒスタミンをブロックするよという意味の抗ヒスタミン薬という意味でございます。
このヒスタミンというものがアレルギー反応の原因となるのでこのヒスタミンを抑えれば症状が軽くなりますよという風に
それで抗ヒスタミン薬は効果があるんですけども実はこのヒスタミン脳の中において満腹中枢に反応して食欲を抑えるという効果があります。
そのため抗ヒスタミン薬を飲みますとこの脳内のヒスタミンの量が減って満腹中枢で作用するヒスタミンが減ってしまうと言われます。
それによって満腹を感じにくくなって食欲が増しやすいというデメリットがあります。
アレルギーの薬は薬局とかですと眠気も出やすいというのもあるので寝る前に飲んでくださいねと不指導することが多いんですけども
寝る前に飲んでもらうことで空腹感をあまり感じないようにしてほしいよという意味でもアレルギーの薬は寝る前に飲んでねって指導する薬剤が多かったりしております。
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なのでこの時期花粉症の薬使われる方は食欲が出過ぎないかの注意も必要だったりします。
今回はこんな感じです。テーマをいただきました。長篠ムーミン様本当にありがとうございました。
この配信の収録段階ではまだウゴービ発売されておりませんでして実際によく処方されているのかどうかというのはちょっとわからないんですけども
2週間ごとの受診や採取面倒だなという方も多いと思います。
だから今後1年経って2週間以上出せるよという風になってきたりとかするとこのウゴービという薬もどんどんどんどん世に出てくるんじゃないかなと思われたりします。
とはいえ今回新薬という言い方をしてても実は今まで既にあった薬と同じ成分のものということでもしがっかりされていたら申し訳ございません。
とはいえすでに世にある薬の方が副作用とか安全性効能効果そういったデータがありますので安心しやすいのではないかなぁとも思われます。
良い薬というのはやっぱり良いものという風に改めて評価されているからこそ生まれた薬だと思っていただければそれで注目度がやっぱり高いんだなぁと思っていただければ幸いでございます。
今後また質問とかありましたら薬のつながりとかそういった話もできればなぁと思っておりますので
最近はちょっと薬の話しておりませんでしたけども薬のこととかでもいつでもご意見やご質問お待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。