1. くすけんラジオ ~薬と健康についてのラジオ~
  2. 第64回「古来から伝わる不思議..
2023-06-15 18:37

第64回「古来から伝わる不思議な薬。正露丸って何者?」

御質問いただきました「30代男性B型ラジオ」(@bgata_radio)様ありがとうございました😭 spotifyリンクはこちら https://open.spotify.com/show/1PtnLzfFxD8QRj8ovExzxt?si=SM75W8xISUqG1lLDUV0TWw 今回の内容 ・薬はどう作られるのか?コロナワクチンは今後の医療に大貢献!?       ・正露丸の主成分「木クレオソート」は紀元前から存在する!?

・タール状の物を飲めますか?何にでもチャレンジする先人達の偉大さ

・森鴎外も評価した「木クレオソート」の実力は?

・正露丸の名前の秘密。正露丸は何のための薬?

・発売して長年が経っても、なんで効いているか分からない薬もある

過去にたやまさんからいただきましたテーマはこちら 第12回「温湿布にはトウガラシエキスが入っているものがあるんですか?」/「温湿布と冷湿布、ぶっちゃけどっちでも良いかも?」 →https://spotifyanchor-web.app.link/e/UuxuZXvRvAb 第13回「体を温める物を紹介してほしい」/「冷え対策のトウガラシ!は逆効果になる事も?」 →https://spotifyanchor-web.app.link/e/p9OIG2IRvAb 前回のエピソードはこちら →https://spotifyanchor-web.app.link/e/YvYB2NWhEAb


ご意見やご感想などお待ちしております!!      [Twitter] https://twitter.com/kusukenradio     [Instagram] https://www.instagram.com/kusukenradio     [gmail]kusuken.radio@gmail.com


00:03
おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致します。
今回の話は、前回に引き続きまして、薬の開発秘話というテーマから話をさせていただきます。
テーマをいただきました、30代男性B型ラジオの田山さん、本当にありがとうございました。
前回では、薬の副作用を基にして、また違った形で新たな薬が開発されたりする、そういった話をしていきました。
今回では、前回と違った感じで、薬の開発秘話を話をさせていただきます。
それでは早速ですが、今回のテーマはこちら。 古来から伝わる不思議な薬、セイロガンって何者?
今回は、どういう経緯で生まれたのかがはっきりしてないし、変な作り方をする薬、そういった代表格とも言えるセイロガンの話をいたします。
セイロガン、あの独特の味や匂いがして、そしてお腹が痛い時の救世主となるあの市販薬。
テレビや雑誌などでよく宣伝を見かけますし、ドラッグストアや薬局、多くの場所で売られているのを見かけたりします。
今回は、あのセイロガンが特殊な作り方をするようと、そういったことも話をするんですけども、
その前に、一般的な薬の作り方を話すことで、セイロガンが何で特殊なのかという話をしたいと思います。
ではまず、一般的な薬の作り方というのを簡単に話をさせていただきます。
近年ではパソコンの解析機能、そういったのを用いまして、様々な病気やウイルスが解析されております。
そして、ある疾患にはこういった特徴があるなぁ、あるウイルスではこういった特徴がある、といった様々なことを解析しまして、
それぞれの疾患とかウイルスの弱点をも解析しています。
最近の例で言えば、通称新型コロナと言われているSARS-CoV-2、このウイルスの特徴を解析しまして、
このウイルスが人体のどういった部分と結びつき、そして細胞に住みついてしまうのか解析しまして、
このウイルスが細胞に結びつかないようにする、このウイルスに対する抗体を作らせるワクチンの開発がされました。
今回のコロナに対するワクチン、これはまさにウイルスの解析をもとにして行われました。
以前このラジオの中でも触れたことがあるんですけども、今回のワクチンは本当に色々と特別です。
今後はこの技術が色々な疾患にとって主流になると言われております。
もともと今回の新型コロナに対するワクチンに関しても、もともとはある癌の研究をしておりました。
ある癌の治療で進めていた技術を急遽コロナに対して転用したというものです。
03:05
そしてコロナに対するワクチンは世界各国で行われて、副反応がどうだったのか、効果はどうだったのかなどのデータがかなり集積されております。
これによりまして今後はありとあらゆる病気やウイルスを解析して、ワクチンや薬を開発するときにもこの情報が使われると言われております。
今までは治療が困難とされた多くの疾患が今後治療できるようになるのではないかとも言われております。
今話したウイルスや疾患を解析するというのも 治療薬開発の一つの方法です。
ただ他にも様々な方法があります。
例えば様々な疾患にかかったラットなどに色々と薬を与えてみる。
そしてどういった反応をするかを見て薬の開発をしたりするのもよくあることです。
こういったことはよく動物実験となるので問題にされることもあるのですが、現在でもよく行われていることです。
薬の開発や病気の解明のためには必要とされております。
今話したウイルスや病気の解析やラットを使ったものなどは 実験室やラボで行われることです。
パソコンと向き合ったり フラスコから薬を出したり 科学的に薬を作るという光景です。
薬を開発すると言ったら 薬を飲んだ人が フラスコを持って いろいろと混ぜて 失敗したら爆発してと言ったのは 漫画などでよくある描写です。
薬を開発すると言ったら 薬を飲んだ人が 科学的なものを 用いて 薬を開発すると言ったら まさに イメージしやすい 映像だと 思われます。
薬の開発と言っても 本当に いろいろなことが あります。
有名なところは 2015年に ノーベル賞を受賞した 大村博士のように ある疾患を起こす菌を まず発見することです。
これも 薬の開発では とても大事なことです。
大村博士は 今まで 原因不明と 言われた 疾患の 原因となるものを 発見すると 言いました。
大村博士は その原因を 倒すための 治療薬を 開発することで その疾患を 克服すると 言いました。
大村博士は この功績によって 世界中で 3億もの人が 失明する 恐れがあると 言われた 疾患を 克服すると 言われました。
大村博士は 人類に 偉大すぎる貢献で ノーベル賞を 受賞されました。
このような 発見をすることは 薬では とても重要です。
大村博士以外の 例として 有名なものでは ペニシリンを 発見した イギリスの フレミング博士も とても有名です。
よく言う 青カビから 抗生剤のもとに なるものを 発見した人です。
医療ドラマの ジンを 見ていた人は このペニシリンという 話が よく出てきたと 思います。
青カビと ペニシリンという 言葉を 覚えている人も 多いと 思われます。
この フレミング博士も 青カビの周りには ある菌が 育たない という特徴を 発見しました。
青カビには 菌に対抗する力が あるのではないか ということを 発見しました。
菌に対する薬 抗生物質や 抗生剤と 呼ばれる薬に対して 多大なる 貢献をした人です。
06:06
このように 薬では 発見をすることも とても大事です。
薬の中には 何となく 昔から 使われています。
それが 何となく 効いているから 今も 使われている というものも とてもあります。
有名なもので言えば 漢方薬です。
現代では 漢方薬も なぜ 効果が出るのか ということは 解析は されてきています。
古来から さまざまな 生薬を 植物の一部と イメージして ください。
生薬を 組み合わせると さまざまな 効果が あります。
このような 組み合わせを すると このような 効果がある というのは 昔から 伝わってきています。
例えば カッコン糖は どのような 組み合わせの ものなのか。
薬薬 カンゾとは どのような 組み合わせの ものなのかを 昔から 伝わってきています。
アレンジなども 加えられています。
しかし いつからかは はっきりとは 分からないころから 伝わってきています。
例えば カッコン糖に 入っている クズは 体を温める 作用が あるのです。
カッコン糖は 昔の方では 解析を していた わけでは ありません。
実際に 周りの人で 試したら そのような 効果が あったと 聞いた ようです。
過去の 経験などを 基にして 伝わってきている 薬も 漢方では 有名です。
昔の方の ある意味 実験結果が 現代にまで 残っている というものです。
しかし 昔から 伝わってくる ものといっても 植物が 由来であれば そこまで おかしいと 感じないのでは ないでしょうか。
体調が 悪い時には 少しでも 身体に 良さそうなものを 取り入れようとするのは 現代でも 自然なことかと 思われます。
現代のように あるいは あらゆる 食べ物が 溢れている わけではない 過去では 植物などを 試してみるのは 自然なこと なのではないかと 思われます。
とはいえ それでも なぜ この薬が 現代にまで 伝わっているのか よく分からない ものも あります。
前置きが 長くなり 大変 申し訳ございませんでした。
今回は なぜ 伝わったのか よく分からず さらに なぜ 飲もうとしたのかの 根拠が 薄い 飲み薬である セイロガンの話を していきます。
あらためまして セイロガンを たっと 思いつく方も 多いのでは ないでしょうか。
一家に 一つは 置いていませんか。
オレンジっぽい箱の 匂いや味の ラッパのマークの CMを 思い出す人も いるのでは ないでしょうか。
セイロガンという 商品は 1902年から あるものです。
セイロガンは 大変 古いですが もう 100年以上の 歴史が あります。
実は セイロガンの 主成分は もっと 古くから あるものです。
主成分は 植物だと 思うかも しれません。
植物は 植物ですが セイロガンは 特殊な 作り方を しています。
セイロガンの 主成分は 木クレオソウト という 成分です。
木は 木曜日の 木です。
それに クレオソウト という カタカナの 名前が 入ります。
木クレオソウトです。
木という 字が 入っているので 木なのかと 思うかも しれません。
09:01
本当に セイロガンの 主成分は 木から 作っています。
ブナや マツなどを 炭化する時に 得られる 木のタールです。
タールは 粘り気のある 黒から 褐色の 油っぽい 液体です。
これを 抽出することで 木クレオソウトは 得られます。
このような 作り方を すると セイロガンの 臭いや 味が 納得される 人も 多いと 思います。
わざわざ タールを 抽出しているのが 紀元前の エジプト時代から 使われていたと 言われています。
なぜ エジプト時代で 使われていたの でしょうか。
ミイラなどを 作るための 防腐剤として 使っていたと 言われています。
昔から あるものが 現代にも 伝わっています。
セイロガンは 1902年に 生まれました。
もともとの 成分は そんなに 昔から あるのではないかと 思うかも しれません。
もともと あったものを 商品として 売り出すように なったのが 1902年です。
この種の 成分は 紀元前の エジプト時代から 使われていたと 言われています。
ミイラの ほとんどに 使うものが なぜ 薬になっていったの でしょうか。
しかも 飲み薬になっていったの でしょうか。
かなり 時代は 長いですが 西暦1830年です。
ドイツにおいて 食品の 防腐剤に 使われていました。
それだけではなく 消毒効果が あるかも しれないので 傷が 可能しないために 使われたりも していました。
その時は 傷口などに 塗ったり していました。
ただ ある程度 傷への 効果が あるので もしかして 殺菌効果や 菌に対する 効果が あるのではないか。
この頃から このモククリオソウト タール状の液体を 飲んでみるという 試みが されるようになっておりました。
実際に 胃腸の 違和感を 抑えるということで 胃腸疾患に 効果が あるのではないかと 言われるようになりました。
防腐剤で 使っていたよ とか 傷の可能度に 使えるとはいえ
タール状の飲み物を 飲んでみようと 考えるのは 現代の価値観からしても 結構 とんでもないことかな と思われます。
ただ その後も このモククリオソウトは 1861年 南北戦争の下でも 消化器症状の 改善効果があると 評価されました。
衛生状態が悪い 戦場において 傷の可能度にも 使える 胃腸疾患の薬にも 使える ということで 大変 徴用されたと 言われております。
日本でも 1880年に 森林太郎によって 軍薬としても 活用されるように なっていました。
しかし 問題が ありました。
当たり前と 言えば 当たり前の 問題ですが とても 飲みにくい ということです。
現在の商品の セイロガンでも あの匂いや 味は 結構 独特で 苦手な方が 大変 多いと 思います。
当時は もっと ひどいです。
何度も 話していますが タール状 そのものだったり そのタールから 抽出したものを 乾燥させて 粉にしていた というものです。
12:08
セイロガンを ほとんど コーティングが されていない 粉や 液状にしたものを 飲めるかと 言われると かなり 難しいんじゃないかと 思われます。
しかし モククリオソウトは 大変 評価された ということも あります。
飲みにくさを カバーするために 飲みやすさについて 研究されるように なってきました。
飲みやすい形の ガン薬です。
ガン薬は 丸い薬です。
ガン薬として 発売した 経緯が あります。
ガン薬が 1902年に 発売されました。
セイロガンの ガンは 丸い というのは そのまま 丸い薬の 丸です。
モククリオソウトを 主成分とした 薬は 1902年に 発売されました。
1902年ごろに 発売された ガンは セイロガン という名前と とても 結びつきが あります。
少し話を 戻します。
セイロガンという 薬は 軍医でもあった 森林太郎らに とても 評価されて いました。
当時 戦争化は 衛生状態の 悪さなども ありました。
戦闘による 戦争よりも 病死の方が 多い ということは 大変 大きな 問題でした。
日本は 明治維新から 今後 世界各国と 並んでいくために 大きな 戦争を していくかも しれません。
戦争の時にも 使えそうな 薬は 研究を 進めるべきだと 言われて いました。
戦争に 赴く兵士が 携帯する 薬として セイロガンは 発売されました。
1902年に 近い年に ある大きな 戦争が 起きています。
その戦争に おいて 携帯するための 薬で 発売されました。
このころに 起きた 大きな戦争は 1904年から 1905年に かけて おきました 日露戦争です。
日露戦争の時に 兵士が 携帯するための 薬として セイロガンは 発売されました。
そして 名前も 日露戦争に ちなんだ 名前と なりました。
セイロガンの セイロは 先ほど 言った 丸い という 意味です。
今では この セイが 正しい という 字ですけども 当時は この 正しい という 字に 行人弁が 入っておりました。
遠征とか 征伐 征服する といった時に 使われる セイの 字でした。
そして ロは ロシアを 漢字で 表した時の ロ という 字。
ロシアを 征伐するために 持っていく 丸い薬 ということで セイロガン という 名前になりました。
セイロガンで よくある ラッパの マーク。 ラッパの マークに 関しても 軍なので 行進を する時なのに 服 ラッパ
あれから 取っていると 言われております。 ただ 戦争の 終結後 国際関係上で 征伐ロシアを 意味する 名前は まずいなぁ ということで
行人弁を 取った 正しい という 漢字の 今の セイロガン という 名前に 変わりました。
こういった 背景も ある セイロガン なんですけども そろそろ 薬の効果について 話そうかと 思っております。
15:00
発売して 120年近く ただ もっと ドイツとかで 使われるようになって 190年ほどの歳月が 経っております。
が なぜ 効くのか が よく分かってないまま 発売に 至りました。
1830年に ドイツで よく 飲むようになってからも 1902年の 発売までの間に なんで 飲んで 効果があるのかが はっきり 分からないまま 発売に 至ったという 経緯があります。
冒頭 近くで 漢方のところでも 触れましたけども この成分は こういう効果がある という
過去からの情報の伝達とか 情報の蓄積によって 使われ続けたもので そして そのまま 製品となったというものが セイロガンです。
また 発売されてからも 分からないまま というのが 大変 長かったそうです。
実際のところ 1980年代の時点で セイロガンの会社の 社長が なぜ 効くのかが はっきりと 分からず 悩んでいたと 逸話があります。
この逸話については ある医師から なんで セイロガンって 効くのかと 問われた時に
目黒予想とは 消毒剤みたいなものなので お腹を 消毒するのではないかと 返答したところを
消毒剤を飲んだら すぐに腹痛が治まって おかしくない 実際 消毒剤を飲むか それで 説明がつくのかと 言われたとのことです。
セイロガンの会社の社長としても 安全性や有効性を 明確にしなければいけない ということで 1991年に 研究所を設立しました。
1991年に 研究所を 設立することは 約90年間 発売して なぜ効くのかが はっきりしなかった ということです。
実は これは 現在も 解明している 途中でして 現在 解明した部分も あります。
現状では 目黒予想とに 腸内の水分を 整える機能が あるとか 胃から吸収されて すぐに 大腸の過剰な動きすぎを 抑えて 痛みを 抑えると 言われています。
解明が 進んでいる 途中なので まだ はっきりしない ところも 多いとのことです。
もちろん 多くの方が 飲んで 安全性や 有効性が あったことも 事実です。
多くの方が 知っている 薬であるにも かかわらず とてつもなく 飲みにくい 薬を なぜ飲もうと 思ったのかも 正直 不透明です。
ただ 理論上では 分からなくても 実際には 効果があった 安全だった といった データの蓄積で 過去から 伝わって そして 商品になっています。
今なお 多くの方に 使われている 薬も あります。
薬となると きっと すごい 研究を されています。
データが すごいあるに 違いないと 思われるかも しれません。
このように 意外と 分からないところは 分からないままだと 言う薬は 世の中 多いです。
今回の話も 締めます。
今回は このような 感じです。
今回は 薬の開発秘話 第2弾として 性老眼についての話を させていただきました。
有名な薬でも まだまだ 分からないことが 多かったりするという話を させていただきました。
テーマをいただきました 30代男性 B型ラジオの田山さん 本当に ありがとうございました。
次回は 薬の開発秘話で 発想力の違い といったところで 話をさせていただこうかな と思っております。
18:05
そして 一応 次回で 一つの締めと させていただければ と思っております。
今回も 最後まで お聞きいただきまして 誠に ありがとうございました。
また 次回も お聞きいただけると 大変嬉しいです。
それでは また お会いしましょう。
このラジオで話す内容は あくまで一つの説であったり 一つの例です。
医師の方針や 患者様それぞれの状態で 治療方針は違いますので
自身がかかっている医師や看護師 薬剤師などの話を 優先するようお願いいたします。
18:37

コメント

スクロール