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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師ある私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についてお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回は、薬の開発秘話第3弾です。第1弾の63回では、薬の草野をもとにして薬を開発することがあるということをメインで話しました。
第2弾の前回に当たります64回では、生路癌についての話をさせていただきました。有名な薬でもまだまだわからないことが多かったりするよーという話をさせていただきました。
前3回に渡りました薬の開発秘話についてのテーマをいただきました。 30代男性B型ラジオの田山さん本当にありがとうございました。
もともとこのテーマについては、僕が脳の劣化についての話をした際に、その感想で脳の話とかが好きだということもいただきましたし、そのやり取りをした際に薬の開発秘話についても聞いてみたいということでテーマをいただきました。
30代男性B型ラジオさんAIとか思考実験のようなことをよくされるので、脳の話とかも確かにはまるんだろうなぁと思っております。
例えばどんな話をB型ラジオさんされているかと言いますと AIによる思考を登場されるような時代が来た時、皆さんどういう思考方法をすれば対策になるのかなぁといった話をされたりもします。
これはシャープ46の攻殻王者カニキングの話でしたけども、こういった様々な思考の試みとかはめちゃくちゃ面白いなぁと思っておりますし、いつも聞いております。
改めましてテーマをいただきまして本当にありがとうございました。
またツイッターの方でもメッセージいただきましてありがとうございます。第63回もお聞きいただいたようでありがとうございました。
メトホルミンの話を楽しんでいただけたようで本当に話してよかったです。
今回の話なんですけども、薬の開発に関する発想力の話をしようかと思いますが、実はこれ取り直しをしております。
一度収録したものを念のためコンプライアンスチェックということで知り合いにチェックしてもらったんですけども、
さすがに内容的にちょっと汚いものがあるというのもありまして、かなりマイルドにした内容と今回させていただきました。
もしもあんまり面白くないなぁとなってしまったら申し訳ございません。 それでは今回のテーマはこちら
本当に偶然フレミング博士の偉大なる発見
今回のテーマですけども、本来であれば2つの薬の例を出して人間の発想力で薬の開発大きく変わるんだという話をしようかと思っておりました。
が、今回そのうち1つの薬の話を丸々カットします。 一応今回話をカットした薬の名前だけ出しますが、どんな薬かは調べればすぐに検索されて出てきます。
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ご興味のある方は調べていただけるといいかなと思っております。 一応お薬の名前は2023年4月にアメリカにて承認されました
ボウストというお薬です。 これ読み方がこれであっているのが不安なんですけども
アルファベット5文字でVOWSTです。 開発に至るまでの経緯とか発想がとても面白いんですけども
収録した内容を知り合いに相談したところ、これカットした方がいいんじゃないかなとはっきり言われましたのでカットします。
今回はもう一つのお薬、ペニシリンについて発想力の違いというのを話をさせていただきます。
薬でもそうでなくても言えると思いますが、発見するというのは素晴らしいことです。 今まで不明だったことを解き明かすということで功績によっては素晴らしい賞をもらえたりもします。
例えば前回にも触れておりますが、ノーベル賞を受賞した大村博士は、原因不明と言われた疾患の原因となる寄生虫なども発見しました。
そして原因を除く薬の開発に貢献をしたことによりまして、3億人もの人々を失明から救いました。
このことも発見するということはとてもすごい功績へと繋がりました。 ただ今回話をしていきますのは、発見すると言っても突然見つかるというわけではないようです。
過去に多くの人も同じ発見をするチャンスがあった、でも過去に発見できなかった人は、なぜ発見をすることができなかったのか。
そんなことはよくあります。ではなぜそういう発見者が発見に至ったのかという話を今回していこうかと思います。
今回例に出しますのはイギリスのフレミング博士という、青カビにはペニシリンという菌に対抗する力があるということを発見された方です。
菌に対抗する薬、抗生剤の開発に大きく貢献された方でもあります。 このフレミング博士のペニシリンの発見は偶然の出来事だったとよく言われます。
本当は違う実験をしていた時に、偶然にも実験をしていたものに青カビが生えてしまったと、そしてその偶然生えた青カビの周りには菌が侵食していなかったということを発見しまして、
青カビには菌に対抗する力があるんだという偶然の発見をしたということです。 そしてこの発見はその後医療を大きく変えたと言われております。
が本当に偶然という言葉だけで済ませて良いのかとも言われております。 このフレミング博士の青カビからペニシリンを発見に至ったのは1928年の話なんですけども、
この話をする時に記憶がごちゃ混ぜになるのか、 あたかも青カビというものが1928年に世界で認識されたというふうに考えている方が大変多いです。
青カビというもの自体は当然と言えば当然ですけども、5億年以上前から存在すると言われております。
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人間が青カビを認識して何かに利用するということでも、1928年よりも遥かに昔、今より2000年前には青カビを利用した食べ物である
ブルーチーズをローマ時代の人々は作って食べていたという記録が残っておりまして、 古くから人間はカビとの付き合い方があったと言われております。
またカビの研究ということでも1928年よりももっと前からカビの研究というのは行われておりました。
1845年にカビが原因となる食中毒により、2年間で20万人から30万人が食中毒で亡くなったというのがヨーロッパの方でありました。
この時には当然ながらカビとか様々な研究をされまして、この治療法が判明するのは40年後とはなりますけども、その間に様々なカビ毒について研究をされたと言われております。
カビ、特に青カビを使っての食品を産むなので人々はカビのことを長年学んでおりました。
ブルーチーズのこととかそういうのも含めて食品に使えるんだというのも学んでいるからこそできることです。
で先ほどの食中毒のように研究とかもしっかりとされておりましたが、それでも長い年月の間青カビから金に対抗する力があるペニシリンというものを発見するということは誰もわからなかったです。
また1928年にペニシリンがフレミング博士のもので発見されてから、1940年に動物実験での効果を発表されるまでの間でも同じような発見をしたという科学者はいないと言われております。
この発見というのはフレミング博士の特徴的な発見と言われてはいるんですけども、
ただ当時の衛生状況からすると絶対に他の科学者のシャーレ、金とかを培養する器具なんですけども、そのシャーレには青カビが生える科学者っていうのはとても多くいたはずだと言われております。
なのでフレミング博士以外にも多くの研究者が同じように青カビから抗生剤になるものを発見することができたはずだと言われております。
でもじゃあなぜフレミング博士は発見できて他の人が発見できなかったのか、というのはフレミング博士の発想力の素晴らしさが要因と言われております。
ここで少し話を挟みますが、実はフレミング博士はペニシリン以外にもある発見をしております。
それはリゾチイムというものです。このリゾチイムというのは動物の唾液とか卵白などに含まれる殺菌作用のある酵素なんですけども、
これの発見に至ったのは、ある菌を塗ったシャーレという器具にフレミング博士がくしゃみをしたと。
で、その数日後唾液がついた場所には菌の発生が抑えられていたというのを発見して、これはきっと唾液の中には殺菌作用があるものがきっと含まれているというので発見に至ったという。
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ある意味これもシャーレにくしゃみをしたという偶然の発見だと言われております。
が、そもそも大事な実験器具なのでくしゃみをしてしまったら捨てるのが当たり前じゃないですかという。
フレミングの博士の場合はくしゃみをしたものをあえて数日間保管していたとされています。 他の人であれば捨ててしまうようなものをなぜ取っておいたのか。
実はその時のフレミング博士は唾液に殺菌作用があるというのをもうわかっていたんじゃないか。
それを発見して世間に発表する際に少しでも世間の方に知ってもらうために、 ジョークを交えて話した方が広まるからこういう偶然の発見を予想ったんじゃないかとも言われております。
リゾチームというのもかなりすごい発見なんですけども、ペニシリンに関しては20世紀で最大の発見とも言われているほどです。
こういったものを偶然にも2回発見できるのでしょうか。 リゾチームだけではなくペニシリンにおいてもカビが生えたことで失敗だということで捨てた科学者は絶対に多かったはずです。
でもフレミング博士は捨てなかった。 もしかするとカビには何か力があるというのをもう踏まえていたんじゃないかとも言われております。
ただもしも何か踏まえていなかったにしても、カビが生えてしまったもの、失敗したもの、そこからも何か発見があるかもしれないという発想力があったからこそ偉大な発見につながってはないかとも言われております。
もしかしたら発見したことに対して偶然を予想うことで、世間に知らしめたい、逆に知ってもらいたいというアピールだったのかもしれません。
ただ、もし本当に偶然だったにしても、何か失敗をしたとしても、そこから学ぼうとする姿勢、それこそがフレミング博士の偉大な発想力ではないかと思われます。
たとえどんなことがあったとしても、はためには失敗したかなということでも、準備をしおく、いいようなことを発見しようという姿勢を見せること、これはとても大事なことです。
生活をしていけば、様々なことを考えなければいけないことがあります。
そんな時に、いろんなことを試行実験しておくのは大事ではないかと思います。
例えば、仕事で誰かと会わなければいけない、その時にどういう話し方をしよう、どういうふうに相手とコミュニケーションをとっていこうというのを考えるのも大事ですし、
誰かとデートをした時でも、相手を楽しませるためにはどんなことをしたらいいだろうというのは、様々な試行実験というのはしておく必要があるのではないでしょうか。
そういった意味でも、どういった試行実験が備えになるのかなど、いろいろなことを考えて準備をしておく、そういった楽しさを学べる30代男性B型ラジオ、僕はお勧めしております。
常に妄想して試行する田山さんの姿勢は、僕は見習いたいと思っております。
今回はこんな感じです。全3回にわたりまして、薬の開発についての話をさせていただきました。
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テーマをいただきました30代男性B型ラジオの田山さん、本当にありがとうございました。
また何か気になることなどあれば、いつでもメッセージをお待ちしております。
ここ最近は薬の話が多かったんですけども、次回は久しぶりに健康関連、運動と血圧についての話をしようかなと思っております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。