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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、
ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回、患者様からいただきました質問で話をさせていただきます。
昔からよくいただく質問ではあるんですけども、
そういえば、この番組できちんと話してなかったかなと、
改めて思いまして、今回話をさせていただきます。
早速ですが、タイトルコールをさせていただきまして、
内容に入らせていただこうかと思います。
それでは、今回のタイトルはこちら。
薬を飲みたがらない良い方法はありますか?大人編
今回、大人編とさせていただきましたのは、
次回に子供編を話そうかなと思っているからです。
大人と子供だと飲みたがらない時の対処法は結構違ってくるので、
分けて話そうかなと思っております。
大人で薬を飲みたがらない方、結構これ悩みます。
子供が薬を飲みたがらないのは、
いつもと違う変わったものを口にする、これに対する恐怖心だとか、
大人が子供に薬を飲ませようとする時に、
飲んでくれるかな、大丈夫かなという不安感を持つんですけども、
この大人の不安感を感じ取ってしまって、
子供が薬って嫌なものなのかなと思ってしまう。
そういうパターンが非常に多いです。
でも実際には一度口に入れてしまえば、
怖いものじゃなかったなと分かったりとか、
大人が薬を飲んでくれた、良かったと喜ぶので、
子供も薬を飲むことに対して、
これは良いことなんだとか、大人が喜んでくれるんだということで、
良い経験を積んでいければ、
今後も薬を飲みやすくなっていくという風になるんですけども、
大人の場合、そううまくはいかないです。
薬を飲む本人の意思が強く出ます。
例えば、自分はこの薬の形、
粉とか液とか定材どれでもいいんですけども、
このタイプは嫌だとか、
種類が多くて薬飲むのが分かりにくいから嫌だとか、
それぞれ本人がこういう理由で飲みたくないよという意思がはっきり出ます。
なので、子供に比べると大人が意思を持ってしまっている分、
こちらとしては対応が難しくはなるんですけども、
でも今話したような、
飲みにくい形とか種類が多くて分かりにくいとか、
こういった面はまだ解決方法があります。
薬飲みにくいんだったら、
じゃあ薬飲みやすい形のものに変えましょうとか、
例えば、粉が飲みにくいなら同じような薬で定材があったら定材に変えるとか、
その逆で定材が飲みにくいんだったら粉にするとか、
場合によっては液剤にするとか、
他にも定材を粉砕して粉にするとか、
いろいろ方法があります。
また薬の種類が多くて困るとかであれば、
じゃあ薬の種類減らしましょうか。
じゃあこの薬飲まなくてもいいかもしれませんね。
じゃあ減らせるように医師に薬剤師の方から確認取りますねとか、
そういう方向取れますし、
最近では一部の薬で合剤というものがありまして、
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2種類の薬が1つの薬に混ざってたりします。
それによって別々の薬2錠飲まなきゃいけないのを、
1つ飲めば済むようになったりします。
もう1つの中に2種類分入っているので、
という風な方法も取れたりもします。
薬の種類が多くて、
1回1回薬をシートから出すのが面倒くさいとか、
それで飲みやすくなっちゃうとか、
飲むのが面倒とか、
そういう方であれば、
薬を飲みやすくする工夫、
例えば一方化という薬を1回分ずつにパックするなどして、
いちいちシートから取り出す手間を省きましょうとか、
パックの中に全て定材が入っているので、
そのパックを破いたらすぐに飲めますよという形にします。
他にも、お薬ケースとかお薬カレンダーとかを活用して、
お薬を飲み忘れないように意識づけをサポートするという手段もあったりします。
こういう技術的な問題で解決することであれば、話は楽です。
問題はもっと単純に、
薬を飲みたくないという方の方が辛いです。
薬が嫌いとかで薬を飲みたがらない方、結構いらっしゃいます。
血圧や糖尿、メンタル系の薬など、本当に皆様様々です。
やはり皆さん、薬を減らせるなら減らしたいなという思いはあると思いますし、
血圧や糖尿病とかで、薬を飲んでて数値が下がった。
あ、今もう数値落ち着いているじゃん。
じゃあ薬を飲まなくていいよね、と言って薬をやめてしまう方が多いです。
で、また次回検査してみると、数値が上がっているという方が本当に多いです。
またメンタル系の薬。
睡眠薬とかであれば、眠れないのが嫌だからとかで、
むしろ睡眠薬過剰に飲みたがる人がいるんですけども、
それはそれで本当に困ってしまうんですけども、
メンタル系の薬って内科の薬と違って、
医師と相談して調子が悪い時だけしか飲まないとか、
そういう薬が多かったりもするんですよね。
ご自身で結構調節されるパターンが多いんですよ。
でもだからこそ、今もう別に飲まなくてもいいだろうという風にして、
結果飲まないことで悪化してしまうとか、そういったパターンも多かったりします。
またその調子が悪い動向を抜きにしても、
自分はメンタル系の薬いらないよ。
自分は精神疾患なんかじゃないんだよとか、
なんでこんな薬飲まなきゃいけないんだよとか、
そういった方も結構メンタル系は多かったりします。
特にやっぱり薬飲むと眠くなったりするんですけども、
それをやっぱりご本人としては、
薬飲んだら眠くなったということは、
誰かが自分に薬飲んで眠らせて殺そうとしてるんじゃないかとか、
そんなことを思う方も本当多々います。
こういった感じでやっぱり疑心暗鬼になってしまうという方もあって、
薬を飲みたがらない方ってほんと一定数いらっしゃいます。
前回話をさせていただきました、
アルコールを強制的に嫌にする薬、
二日酔いを引き起こす薬とかですけども、
男子会とかに通っていても、
やっぱりこっそりお酒飲みたいんだよねって方が結構いらっしゃいまして、
そういう場合、二日酔いになりたくないからということで、
アルコールで強制的に二日酔いを起こす薬をこっそり飲まないって方もいらっしゃったりします。
またこういったメンタル系の薬の場合の特徴として、
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患者様の家族から薬局の方に相談されるという方が非常に多いです。
飲んで落ち着いてほしい、でも飲んでくれない、どうしたらいいんでしょう?
といった感じで質問を受けることが多々あります。
内科とか血圧の薬でも家族から相談されることはあるんですけども、
メンタル系の場合の方ですと、やっぱり暴れてしまうとかそういうのも絡んでくるので、
メンタル系の方が家族からの相談というのは非常に多いです。
こういったように大人の方ですと、
血圧、糖尿とかメンタル、何でもですけども、
薬飲みたがらないって意思をはっきり示されるので結構辛いところはあります。
ただそれでもやっぱり血圧とか糖尿に代表する内科的な薬の方が、
メンタル系に比べるとやっぱり幾分マシですね。
血圧とか血糖値とかコレステロールとかですと、
定期的な検査があって、それで明確にご自身の数値っていうのがわかります。
なので薬を飲めてなければ当然数値が悪くなったりもするので、
やっぱり薬飲まなきゃダメなのかっていうふうにご自身で自覚しやすいです。
またこれ数値が安定していれば、薬減らせるかもしれないですねって目安にもなりやすいです。
なので今飲んでる薬でこれくらいの数値維持できてて、
食事とか運動とかの生活習慣注意頑張っていきましょうよ。
そうしたら薬きっと減らせますよというふうに目標設定しやすいんですよね。
明確に目標とできるものがあるのでここまで頑張りましょう。
下げるためにもしっかり飲んでいきましょうという話が非常にしやすいです。
なので内科的な方は意外となんとかなったりします。
ただメンタル系は本当つらいなって時あります。
もう薬を毒だと思ってるパターンの方もよくあります。
なので薬への嫌悪感が本当に強いなって方も多いですね。
また血圧や糖尿とかのような明確に目標とできる数値、これもわかりにくいので本当に難しいところです。
こういった場合も薬剤師と患者様との信頼関係が大事になってくるんですけれども
例えば信頼関係ができればこの薬剤師が出す薬なら大丈夫だろうとか
この薬剤師の話は聞こうかなとか思っていただければもう儲けもんですね。
そうすれば患者様も飲んでいただけるようになっていきます。
そういうふうに信頼関係を築いていくのが大事ですよというのは薬剤師みんなわかっているんですけれども
ただそうそう簡単に患者様との信頼関係というのは築けません。
時間もかかりますしやっぱり人と人の問題ですのでうまくいくかもわからないというところがあります。
また患者様のご家族だとか患者様が利用されている施設とかヘルパー様とかですと
薬剤師と患者様の信頼関係築くまでその長い時間待ってられないです。
とにかく今どうにかしてほしいというふうに相談を受けます。
そういった時に薬剤師としてはご家族とか施設の方とかに
もう食事に薬混ぜてくれっていう説明をすることが多いです。
特にメンタル系の分野の薬では医師の方からも患者様ご家族へ食事に混ぜることを推奨していることもあります。
とにかく飲んでいただいて落ち着いていただく必要があります。
アルコールを嫌いになる薬とかに関してもアルコールをやめてもらうときに大事だったりするんですけども
とにかく飲んでもらわないと始まらないです。
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液体とか粉薬であれば味噌汁とか味の濃いものに特に汁物系に混ぜるように説明したりしますし
醸剤であれば薬局と相談するとかして粉砕したりとか液や粉に変えれそうだったら変えるなどして
そういったふうに何か食事とか特に汁物系に混ぜやすくするとかして患者様に飲んでもらうようにするってことは本当によくあります。
こういった話すると食事に薬を盛るっていう表現だと悪いイメージ持たれるんですけども
これ実は現実的にはよくあることだったりします。
なので薬飲んでくれなくて困ってるそういったご家族が周りにいる方は
一度薬局へしっかり相談してみるのをお勧めしております。
というところが質問に対する僕なりの返答です。
それではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
お薬飲めたねは大人が使っても良い
この話もたまに質問を受けるんですけども
薬を飲みにくい時に飲みやすくするものとか結構薬局で販売されたりします。
副薬ゼリーとか言われるゼリー状のものだったりとか
オブラートという薄いシートで薬をそのシートに包んで
薬を一緒に飲み込むというものがあったりします。
こういったものはゼリーだろうとオブラートだろうと
自身で飲みやすいものを選んでいただければ何でもいいんですけども
たまに聞かれるんですけども
お薬飲めたねのように子供用の甘い副薬ゼリー
これ大人が使ってもいいですかって質問をたまに受けます。
一応大人用の副薬ゼリーももちろんあるんですけども
これレモン風味とか多少の味ついてるものの
味正直子供用に比べるとそんなについてるわけじゃないです。
一方子供用のゼリーは甘みがもろについてます。
イチゴとかブドウとか
厚生剤よりはチョコ味とかもあったりしますね。
これは大人の方が子供に比べると甘みを嫌う人がいたりするので
大人用は甘みが少なかったりするんですけども
ただやっぱり大人の方でも味覚のこととかはやっぱり人によって違うので
大人の方でも甘いものがいいという方は多かったりします。
そういった時に子供用のこういう副薬ゼリーって
使ってもいいの?って質問を受けるんですけども
全く問題ないです。
副薬ゼリー甘いから糖分とかを気にされる方もいらっしゃるんですけども
確かに副薬ゼリーとかってお薬飲めたのとかは
炭水化物とかも入ってますし
確かに食べすぎは良くないんですけども
大人の副薬ゼリーとかのレモン風味のものにも
正直炭水化物とか入ってます。
しかも大人用だろうと子供用だろうと
糖質として見たら1回分あたりのは
ほんと1g入ってないぐらいです。
ほんと微量です。
なので実際のところ副薬ゼリーはお薬飲めたねも
大人用のものも全然糖尿病の方とか気をつける必要ないです。
ほんと炭水化物がいくら入っているといっても
そのうちの糖質としてはほんと1g未満と言われています。
そういったこともありまして
大人の方でも甘いものが好きで
それで副薬ゼリー使いたいという方は
子供用のお薬飲めたねとか
そういう副薬ゼリー使ってみるのもいいかなとも思われます。
今回はこんな感じです。
次回は子供編に続く予定ですけども
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薬飲めないとか飲みたくない
こういった質問についてはやっぱりよくいただきます。
飲みやすく加工するとか技術的なことであれば
ほんと薬局で相談してみれば結構すぐ解決できます。
今回話しました一方化にしろ粉砕にするし
薬局の方に頼めばすぐやってくれますよという
お薬カレンダーとかお薬ケースっていうのも
それは薬局によって色々変わりますけども
何かアドバイスとかもいただけると思います。
ただ薬を飲みたくない理由
やっぱりどうしてもこれは皆様それぞれ違ったりしますので
その点も踏まえてどういう悩みなのかというのも
薬局の方に相談していただけると
薬局の方で期待に応えられるような
何か話ができるんじゃないかなと思われます。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。