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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、前回に引き続きましてという形になるんですけども、よく患者様からいただきます質問で話をさせていただきます。
早速ですけども、タイトルコールをさせていただきまして、内容に入らせていただこうかと思います。
それでは、今回のタイトルはこちら。
薬を飲みたがらない時、どうするのが良い❓子供編
前回は、薬を飲みたがらない大人に対してどうしたらいいのかという話をさせていただきました。
薬局で薬を飲みやすいように工夫をしてもらうとか、いっそのこと食事と混ぜてくれという話をさせていただきました。
今回は、子供の場合で薬を飲みたがらない場合、どうすればいいのかという話をさせていただきます。
とはいえ、子供といえど大人の場合と共通する部分も大変多いです。
なので、前回と話が似てくるところも大変多いと思うんですけども、子供だとこういうところが特に注意が必要だよというところで、なるべく差をつけて話ができればなと思っております。
ただ早速ですけども、大人の場合と共通する部分になるんですけども、子供が苦手な薬の形であれば薬局で相談しましょうというのがあります。
子供の場合でも、例えば子供によっては、シロップは飲めるけど粉とか醸剤は苦手だよとか、粉は飲めるけどシロップは苦手、醸剤も厳しいかなとか、逆に醸剤は飲みやすい、でも他はダメだとか、これは子供によっていろいろ違いが出ます。
そういったとき、この子はどのタイプの薬が得意かなというのを考えて、薬局で相談してみることをお勧めします。
例えば、醸剤がまだ飲めない子なのに、今日は醸剤が出ていたのであれば、なんとか粉に変えてくれないかという風に相談してみることがいいかなと思います。
特に子供の薬の場合は、同じ成分の薬でも、シロップとか粉とか醸剤とか、いろいろあることが多いです。
例えば有名な薬であれば、カルボシステインというこれ、大人でも短期利として醸剤でよく出たりするんですけども、醸剤でまず大きい楕円形のものと小さい丸いものもあります。
他にシロップ剤、永久に甘いシロップもあれば、粉薬のタイプもあったりします。
なので、こういう薬は子供によって、粉は苦手、でもシロップなら飲めるということであれば、シロップに変えてもらったりするのをお勧めします。
ただ、薬局でたまにあるんですけども、醸剤しかない薬が子供に処方されたと、でも子供は醸剤を飲むのが苦手。
こういったときどうするかと言いますと、よく薬局の方で醸剤を粉砕、粉々にしまして、それを1回分ずつにパックしてお渡しをしたりします。
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そうすれば、それの醸剤に比べれば細かくなっているので飲みやすくなるということがあったりします。
そういうこともできますので、やはり飲みにくい形とかは変えてもらうことをお勧めします。
ただ、変えてもらうと言いましても、よく子供の薬はどうしても粉薬とかシロップとかですと、準備するのに時間がかかってしまいます。
処方箋をお渡しして、待ってますよ、やっとできましたとなっているときに、子供にとって飲みにくい形の薬だったのであれば、
すいません、そこで変えてくれませんかとなれば、薬局の方でまた作り直しになりますよねと。
作り直しになるとまた時間がかかりますし、また場合によっては病院に確認をとって、
例えば粉からシロップに変えるんですけども、量はこれぐらいでいいですよねという確認が必要だったりします。
なので作り直しは時間がかかったりします。
子供に一刻も早く飲ませたいのに、そういうふうに薬局で待たされるというのはやっぱりつらいものだと思います。
そういった対策としてなんですけども、処方箋を薬局の方へお渡しするときに、
例えば今日の処方って粉で出てますかとかシロップで出てますかとか一言聞いてみるのをお勧めします。
それによって、今日この薬は粉です、この薬はシロップですよとか教えてくれると思います。
それを聞いて、じゃあそのままでお願いしますとか、この形はこっちに変えてくれないかというのをその場で相談すると、
先ほどのような作り直しという部分の待つ時間が長くなるのは防げるかなと思います。
この点でポイントなんですけども、実は処方箋を見たときに自分で、
今日この子には粉が出てるなとかシロップが出てるなとか見分けのポイントというのがあります。
それを知っておくと、例えば薬局の方にも、今日粉で出てるみたいなんだけどもシロップに変えてもらえないかねとか相談ができますし、
もしくは病院で処方箋を受け取った際に、今日粉で出てる、でもこの子は粉が苦手だ、
だから病院の受付ですいません、これシロップに変えてもらえませんかっていうと、
薬局の方で確認する時間、その時間も省略することができます。
なので一番待ち時間が減らせます。
とは言いましても、だいたい子供の様子を見ながらなので、
しかもなかなか病院で処方箋を受け取ってその場ですいません変えてもらえませんかっていうのは言いにくいと思います。
なので基本的にはもう薬局ですいません変えてもらえませんかというのをお勧めいたします。
この処方箋で見分けるポイント、今日は粉かなシロップかなというのを見分けるポイントなんですけども、
薬の名前の横に何とかグラムとか何とかミリリットルとか何とか錠とか何とかTっていうのが書いてあったりします。
この時に何とかグラムと書いてあれば粉、何とかミリリットルであれば水剤、シロップですね。
何とか錠とか何とかTと書いてあればこれは錠剤です。
だから処方箋を見てGと記載されている、グラムと記載されているであれば今日粉なんだとか分かったりします。
これを知っておくと薬局でそういう相談をする時にもスムーズにいきやすいんじゃないかなと思います。
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ただこの点1点注意があるんですけども、何とかミリグラムの場合は実は例外だったりします。
何とかミリグラムっていうのはこの薬をこの成分の量に合わせて作ってという医師からの指示なんですけども、
この何とかミリグラムに関しては粉とは限らないです。
ミリグラムで出てシロップっていうことはありますし、場合によっては医師によってはこれ錠剤で指示してくることもあります。
なので何とかミリグラムって記載の場合は粉かシロップかはもう薬局なり病院に聞いてみることをお勧めします。
今日これ粉ですかシロップですかというのは、ミリグラムの場合だけはもう粉かシロップかはもうその表記だけでは判断できないというふうになっています。
少し話がそれた部分もありましたけども、このように大人と共通するところではありますけども、
薬が飲みにくい形とかがあれば薬局の方で変えてもらうというのをまずお勧めします。
それで少し飲みやすくなるんじゃないかなと思います。
次に話すのも大人と共通する部分になるんですけども、薬をジュースとかアイスとか食事と混ぜましょうという方法ですね。
大人の場合であれば、例えば味の濃い味噌汁とかに薬混ぜちゃってくださいよとか説明することが多いです。
子供の場合は粉の味とかザラザラした感じが苦手っていうのがあるので、それを隠すためにも例えばアイスに混ぜてねとかジュースに混ぜちゃってくださいねっていう説明をすることが多いです。
それで味とかを隠しちゃいましょうってことが多かったりします。
ただ薬によってはジュースとかアイスとかだと相性が悪いものがあったりします。味が変わっちゃうよとかで。
一般的な方法としては粉薬とかであれば水と混ぜて練り状にして口の中に擦り付けてねとか言いますねとか、
あとは粉を水で溶かしてスポイトとかちょっとずつあげてくださいねっていうのを話をします。
水と混ぜて飲んでもらうのが特に飲み汗とかもないので一番いいんですけども、
ただ子供にとってはさっきの薬をザラザラした感じが嫌だとか練り状にしてもやっぱりザラザラした感じ残ってしまうんですよね。
だから練り状にしてもうまくいかないということも大変多いですし、水で溶かしましょうとなっても水だと薬の味ってあまり変わらないんですよね。
だと味が苦手だってことだと嫌がってしまうことも多いです。
よく説明する方法なんですけども、練り状とか水で溶かすっていうのはうまくいかないことが多いです。
だから仕方ないので、やっぱりジュースとかアイスに混ぜてねって説明することが多いのも事実です。
また甘いジュースとかチョコアイスとかヨーグルトとか、ここら辺は子供の味の好みに合わせて混ぜるものを選びやすいというのもありますので、
薬の味が嫌いという子供にもやっぱり何かそういったものに混ぜるっていうのは有効手段だったりしますし、
何かに混ぜたり溶かせばそのザラザラ感も感じにくくできます。
なので薬のザラザラ感が嫌いだっていうことにも有効だったりします。
とはいえ、やはりなんですけど何かに混ぜるという方法、薬剤師に相談したことがあれば聞いたことがあるかもしれませんけども、
薬と飲み物の組み合わせによっては味が悪くなったりするのでやっぱり注意が必要です。
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例えばある薬は酸味のあるもの、オレンジジュースとかヨーグルトと混ぜると苦みが増すというものもあるんですけども、
逆に別の薬では酸味のあるものと味の相性が良くなるものもあったりします。
これは薬によって食べ物とか飲み物との相性が非常に変わります。
もちろん味覚というのは子供にそれぞれ違うので、相性が悪いはずの組み合わせでも、
実はその子にとっては美味しく飲めるってことも多いにはあるので難しいところであるんですけども、
比較的この相性は良くないですっていうのがあります。
ここらへんに関しては薬によって変わるので、これは薬が出た時にその場で薬剤師に聞いてみるのがいいと思います。
この薬って何に混ぜたらいいですかっていうのですね。
ただこういった子供の薬でジュースとかアイスとかと混ぜるという方法、
これができないもっと小さい子、乳児とかになってくるとまたちょっと話が変わってきます。
ジュースやアイスも口にできないミルクだけの子供どうしたらいいですか?となってきます。
子供のいるご家庭では、この薬をミルクに混ぜてもいいですか?という薬局で聞いたことがある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
この質問、本当に多くの薬剤師が受けたことがあると思います。
大体の薬剤師はミルクに混ぜないで欲しいですという返答をします。
理由としましては大きく2つあります。
1つはミルクに混ぜました。でも子供がミルクを途中で飲むのをやめちゃったらどうなりますか?
そうなるとミルクを残した分だけ薬が飲めてないということになるので、体内に入る薬が減ってしまいます。
なので効果が安定しないという可能性がある。これが1つ目の理由。
もう1つ、薬によってミルクの味が変わる可能性があるということですね。
それによって万が一子供がミルク嫌いになってしまうと困るからというのがあります。
他にもミルクによっては薬の吸収率が変わるからという意見もあるんですけども、
実際のところはこの2つの理由が有名なものだったりします。
こういった理由で患者様にミルクに混ぜないでくださいねと説明する薬剤師が多いんじゃないかなと思います。
ただ近年ではミルクに薬を混ぜてもいいだろうという意見が非常に強くなっています。
他の手段でも飲んでくれないのなら、いっそミルクで飲ませても仕方ないよ。
あと薬でミルクの味が変わると言ってもそんなに変わらないんじゃないかという意見もあります。
その他にも薬を飲んでくれない時に親の方が不安になる。どうしようとなってしまうと。
その不安が子供に伝わるのも良くないよという意見もありまして、ミルクで飲ませるの仕方ないんじゃないかという意見が年々強くなっています。
ただそれでもやっぱり先ほどの有名な2つの理由。
ミルクを残してしまうことは薬も残してしまう時に繋がるとか、ミルク嫌いになってしまう可能性がある。
こういったことの対策としてどうしたらいいのかというのが、
まず調乳したミルクから少なめのミルクを取り出します。
その少なめのミルクの中に薬を溶かす。
特に空腹でたまらないというタイミングで飲ませましょう。
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空腹の時であれば多少の味の変化は問題なく飲んでくれやすいであります。
薬を飲ませられたとなったらその後に薬の入ってない美味しいミルクを飲ませてあげます。
こういった形で薬とミルクを一応段階を分けることで、
美味しいミルクを飲む前にミルクっぽいものを飲ませられたけど、これはきっとミルクじゃないんだな。
だってその後にいつものミルクが来たもん。
子供としてもミルク嫌いになりにくいと言われております。
また先にミルク薬をあげることで薬を残してしまうというリスクも避けられます。
ということでこういった方法が最近では推奨されている手段の一つだったりします。
ただこういった手段に関しても年々変わってきておりますようで薬剤師や医師に相談してみることをお勧めします。
ただやっぱりこういった手段のことを話してきましたけども、それ以前に子供に薬を飲ませるときに大きなポイントがあります。
それは薬を子供に飲ませる際に親が不安になりすぎないことでございます。
飲んでくれるか不安になってしまうのこれほんと仕方ないと思うんですよ。
薬飲んで早く体調良くなってほしいなとか薬飲んでくれなかったらどうしようとかやっぱり不安になってしまいます。
でも薬を飲ませる際に親が不安になりすぎているこれは子供にも不安が伝わってしまいまして、
薬ってなんか危険なものなのかなという風に薬を嫌がることが増えると言われます。
なのでなるべくですけども薬を子供に飲ませる場合は明るく振る舞ったりとか子供が薬を飲めたらたくさん褒めてあげることをお勧めしております。
というところが子供が薬を飲んでくれないという時に対応するポイントかなというところでした。
ではここからは本日のワンポイントです。本日のワンポイント。
薬同士を混ぜてはいけないものもある。
この話は薬を渡す際に薬剤師の方からの説明があるとは思うんですけども、
子供用の粉薬とかですと一緒に口にすると味がまずくなるという組み合わせが非常にあります。
有名なところではクラリスドライシロップという粉薬とムコダインドライシロップという粉薬。
これもともとクラリスというのは苦味が強い薬でして、
でも抗生剤ということでやっぱり子供に使いたいよというドクター多いんですよね。
子供でも飲めるように一応甘いコーティングされてるんですけども、
このコーティングが剥がれるとすっごい苦いです。
このコーティングがムコダインドと一緒になると剥がれてしまいます。
なのですごい苦みが出ます。
大体の薬剤師は新人の頃とかに先輩薬剤師から聞いて、
このクラリスとムコダインドを一緒に飲むというのを試してみる方も多いと思うんですけども、
まあ本当に苦くなります。
なのでこれは本当に別々に飲んでほしいですよという。
薬剤師によっては片方飲んだら子供にうがいさせてくれという説明している薬剤師もいるほどです。
薬を例えばジュースとかアイスとか何かに混ぜて飲む、その以前の問題なんですけども、
薬同士を一緒に飲んでもいいかどうかというこれを確認するのも大事だったりします。
薬局としてもそういった味の変化などを話をするとは思うんですけども、
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念のため薬剤師にこの薬とこの薬一緒に飲んでも大丈夫ですかという確認をしてみることをお勧めいたします。
今回はこんな感じです。
今回前回に引き続きまして、薬を飲んでくれない時にどうするかという話をさせていただきました。
食べ物や飲み物との薬の飲み合わせとかは良くないからね、やっぱり薬は水で飲むべきだよというのはやっぱりよく言われます。
でも現実問題やっぱり食事と混ぜてしまってくださいよということは多かったりします。
ただこういった説明に関しても薬の内容とか患者様の状態によって変わってきますので、
自分とか自分の家族の場合はどんな方法がいいのかなというのはやっぱりいつも通われている薬局の方に相談してみることをお勧めします。
また今回の話と付随した形になるんですけども、
食後に出ている薬とかが忙しくて食後じゃ薬飲めねえよとか、
自分はご飯食べない時があるんだよだから食後の薬は飲めないんだよという話をよく薬局でされる方がいらっしゃるんですけども、
正直食後じゃなくても大丈夫なものって結構多いです。というかかなりあります。
なので食後とか薬飲むの難しいとかであれば、
食後じゃなくてもいいですかとか、食事関係ない時に飲んじゃってるけど大丈夫?とかそういうのを薬局の方に聞いてみることもお勧めします。
薬局の方には聞きにくいなとか薬局行く予定がないなとかであれば、
僕の方へご質問いただきましても僕はとても嬉しいです。
ということで、どんなことでも薬や健康に関すること、ご意見ご質問いつでもお待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。