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2023-03-27 16:33

第41回「もっと知られるべき!?GLP-1ダイエットってどんなもの?」/「インクレチンは増やせるの?」

話題の提供をいただきました「cozy」(@cozy19193227 )様本当にありがとうございました😭

今回の主な内容

・GLP-1が痩せると言われる理由は「インクレチン」がキーワード!!

・GLP-1はインスリンを出す!!でも太りにくいのはなんで?

・GLP-1が痩せやすいのは食欲抑制と胃の動きを抑えるから!?

・朝食は食べた方が太りにくい!?

・食べる順番は重要だけど、野菜が最初でなくとも良い!?

・腸活はインクレチンのためにチョウ大事!?


以前、cozyさんより話題提供いただいた話はこちら

第14回「オシッコ健康法ってどうなの?」/「プラセボ効果は侮れない!!」

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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオおっきの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマですが、ラジオおっきの方からいただきました質問というかテーマです。ありがとうございます。
今回の話題の提供いただきましたのは、こうじーさん、いつも本当にありがとうございます。
こうじーさん以前にもテーマをいただきまして、第14回のおしっこ健康法についての話題提供いただきました方です。
その際にもご紹介させていただきましたが、こうじーさん俳優をされております。
最近では、鎌倉どどの13人の長田恒友役や山木さやはらさんでの共同役など、またメタルバンドの花びえが歌っておりますお先に失礼しますという曲のプロモーションビデオにも出演されているなど、幅広く活躍されております。
またこうじーさん心理カウンセラーとダイエットアドバイザーの資格も取得されておりまして、健康に関してとても見識が広い方でして、僕自身どういった話をするかでとても参考にさせていただいております。
そんなこうじーさんからいただいた本日話すテーマはこちら。
もっと知られるべきGLP-1ダイエットってどんなもの?
GLPとかGLP-1と呼ばれるもの、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
痩せ薬といった表現で最近目にする機会も多いかなと思われます。
インターネットで検索などをしますと、ダイエットをしたい方向けでのオンライン診療向けのクリニック、そういったところのホームページなどがよく検索で出てきます。
ただ、まだ治療薬とか特に注射薬というイメージが強いこのGLP-1、今回このテーマについて話をさせていただきます。
GLP-1の薬なんですけども、正式名称はGLP-1受容体作動薬というGLP-1受容体というのがあるんですけども、そこを機能させますよということなんですけども、
これ長いので、今回GLP-1という略称で話をさせていただきます。
このGLP-1ですが、ダイエットというよりも糖尿病の治療薬として今すごい注目を浴びているものであります。
このGLP-1なのですけども、ある条件下で血糖値を下げるインスリンを出しやすくするという効果があります。
症状からはインクレチンというホルモンが分泌されるんですけども、このホルモンが水蔵に働きかけるとインスリンを出しやすくしますよと。
そしてインスリンが血糖値を下げていくという薬なんです。
今これ簡単にさらっと話したんですけども、こう聞くと疑問が出てくるかと思います。
例えば血糖値を下げる薬ということは、このGLP-1では血糖を下げすぎて低血糖とか起こしてしまうのではないのかということや、
あれ?なんでこのメカニズムで痩せる薬なんだ?といった疑問が出てくるかと思われます。
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こういった2点の疑問についてもう少し解説をしていきます。
まず1点目の低血糖などの副作用問題。
先ほどある条件下でインスリンを出しやすくするという話をしました。
そのある条件下というのが食事をした時です。
食事をして分解されまして、ぶどう糖とかアミノ酸などの形になりまして、それが小腸に到達しますと、
体は今食事をしたんだな、では血糖が上がるので血糖を下げる準備をしなきゃいけないなということで、
インクレチンというホルモンを出して、それで水蔵にインスリンを出せというふうに命令をさせます。
このGLP-1というのはその食事後に出てくるインクレチン、これを出しやすくするというものなので、
食事をした後という血糖値が高くなりやすい時だけにインスリンを出しやすくするので、
他の時には血糖を下げないようにします。なので低血糖などの副作用が起こりにくいと言われます。
また食事量が少ない時とか、その状態で血糖値を下げちゃうと危険じゃないとなるんですけども、
食事量が少ない時なので血糖値があまり高くない時にはインクレチンを出す反応をしない、そういったデータもありまして、
根本的に血糖値が高くない人では低血糖を起こすリスクがとても低いと言われております。
そういったことから低血糖に関しては安全じゃないかと言われております。
次に2点目のなぜ痩せるのかについて、特にこのポッドキャストの中で過去に何回か話をさせていただいておりますが、
インスリンが出やすくなるということは太りやすくなります。
インスリンというのは血糖値を下げる際に脂肪を作りまして、その脂肪の中に糖を隠すようにして血糖値を下げます。
なのでインスリンが出れば出るほど脂肪が増えていきますよ。
また増えた脂肪はインスリンの働きを邪魔するようにもなっていきまして、脂肪が増えれば増えるほど今度は血糖値を下げるためにインスリンの量が必要になる。
そしてまた脂肪ができやすくなるという負のスパイラルが生まれやすくなります。
なのでインスリンが出るとなると痩せないのでは?となります。
実際のところGLP-1が痩せると言われるのは様々な理由があるんですけども、
まずGLP-1はインスリンを出す薬の中でも太りにくいという性質があります。
それはインスリンが出る時間が短いということです。
食事をしていない時間帯ではインスリンを出すわけではないのです。
それによりましてインスリンを出してしまう時間、いわば脂肪を作りやすくする時間を短くすることができるので、
インスリンを出す薬でもGLP-1に関しては太りにくいという性質があります。
そしてGLP-1が痩せやすくなるという理由は、GLP-1が食欲を落とすという働きがあるためです。
食後に出るインクレチン、これを増やすことで食事がもう終わっているんだよと満腹や空腹をつかたどる中枢神経に錯覚を起こさせます。
もう食事が終わったんだなという。
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それによって食欲を減らしていくという作用があります。
またGLP-1には胃の動きを抑えるという作用があります。
本来であれば胃がしっかり動いていれば食事で入ってきたものをすぐに腸などへ送る。
それで胃の状態をすっきりさせやすくなります。
が胃の動きが悪くなりますと食事したものをなかなか送り出せなくなったりしてすっきり感が出にくくなります。
それに胃の中にものが残りやすくなります。
そういった状態を引き起こすことで食欲を起こしにくくするという効果もGLP-1には期待ができます。
食欲を抑えて食べ過ぎなのを防止させます。
また胃の動きを抑えることでもう一点太りにくくするという理由があります。
それは胃の動きが悪いため食事をした後に食事をしたものが一気に腸へは行かないです。
少しずつ食事したものが腸へ運ばれていきます。
それによりまして血糖値が食後に一気に上がるというのを抑えることができます。
食事したものが一気に流れてしまうことで腸がこれだけ大量の糖が入ってきたぞ。
これはかなりの量の飲酒が必要だぞということで反応していきます。
でもちょっとずつちょっとずつであればそんなに血糖値下げる必要はないよねというふうに腸が判断をします。
場合によっては食事をした後でもインスリンを出さなくても済む。
つまりインスリンを出さないということで脂肪を作らなくて済む。
太りにくくなるという性質を生み出すことができます。
こういった理由からGLP-1というのは低血糖とかのリスクが少ないし痩せやすくなるよ。
それに食事を結構しても太りにくくもしてくれる医薬品そういうふうに言われております。
ただ先ほど挙げたように胃腸の動きを抑えるためムカつきが生じやすくなったりひどい場合は吐き気が出やすくなると言われます。
そういった副作用対策のためにも飲み薬の場合で最初はわざと少ない量で飲み始めて
薬を体に慣れさせてから増量していく薬の量を増やしていくそういうことが必要だと言われている薬です。
また飲み薬の場合ですと食事や水分の影響を非常に受けやすい薬のため食事と時間を分けて飲まないといけない。
また水を飲む時にはわざと少なめの水分で飲まなければいけないなどもありまして、飲み薬だと飲むタイミングを逃しやすいとかそういうのもあります。
そういった対策のために逆に注射薬の方がいいやっていう方もいらっしゃいます。
注射薬であれば食事の時間とか水分の量そういったのを気にしなくてもいいですし注射の場合ですと毎日打つというものでもなくて
週に1回打てばいいだけそういったものもありましてわざと注射薬を選ぶそういった方もいらっしゃったりします。
少し話が揃いましたがこのGLP-1ムカムカなどは生じやすいですが低血糖は起こりにくいですしまた根本的に食欲を抑えやすい。
食事をした後でも血糖値を上げにくくして脂肪を作る機会を減らすそういった効果などがありまして糖尿病治療としては今かなりの注目を浴びております。
特に食事制限などが難しい方忙しい方とかどうしても仕事の都合でどうしても外食が多い方とかですねとかやや太めの体型の方そういった方に対して特に効果を発揮している薬と言われております。
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今後はダイエット目的とかでどんどん広まっていくかもしれません。
食事制限がどうしても難しい方にとっても希望の光になるそんな薬になるかもしれません。
以上がGLP-1がダイエットで使われる理由そういったものを話しました。
そしてここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
インクレチンは増やせるの?
先ほどと重複しますけどもインクレチンは食べ過ぎなどの食欲抑制効果も期待できますし、
インスリンを出す時間そういったのを調節することでインスリン分泌を全体的に減らすとかそういったことができます。
なのでこのインクレチンを普段の食生活とかを頑張って増やしていくとかサプリメントとかで補充できないかなぁと思われるかもしれません。
ただこのインクレチンというかGLP-1が一般的な市販薬とかよく言い換えればドラッグストアや薬局なので処方箋なしでも気軽に購入できたりするようになるとか、
あとサプリメントとかで購入できるようになるこういったのは当面なることはないと思われますし、今後ずっとないかと思われます。
理由としてはムカつきや吐き気などの副作用が出やすいためです。
一般的な市販薬とかで購入できるようになったとなりますと、
やっぱりどうしても副作用のことでクレームとか場合によっては訴訟などにつながるケースが出てくるため製薬業界としてはお呼び越しになります。
また先ほど飲み方で弱めの量から体に慣らすそういった必要があるよという話もしました。
水分少なめで食事とは時間を空けて飲んでねとそういった注意も必要です。
ただ、こういった注意の多いものを市販薬で購入できるようになった場合、絶対に注意を守らない人が続出します。
痩せる薬だからといって薬の量を飲みすぎる人が出たりとか、
少なめの水で飲んでねという注意を破ってそれで多めの水で飲んでしまって、
効果が弱くなっても変わらずこの薬効かないじゃんというふうに揶揄されたりだとか、
こういった注意の必要な薬が市販薬で許可されることはないと思われます。
なのでサプリメントとか市販薬では難しいので、
普段の生活で出しやすくする習慣などをするのがいいと思われます。
その中でも今回は普段の生活で心がけてほしい3つの習慣をお話しいたします。
まず一つ目、朝食を摂ること。朝食を抜いた方と朝食を摂った方で、
インクレチンなどの分泌がどう変化するかという論文があるんですけども、
朝食を抜いた場合はインクレチンと分泌は減りやすくなるという研究論文があります。
また、朝食抜きの生活を続けるのはインクレチンと別の理由で血糖値を上げやすい体質になるという論文もありまして、
朝食抜きの生活を続けるのはインクレチンの問題にしても血糖値の問題にしても良くないので、
結果的に太りやすい体質になっていくと言われております。
次に二つ目、食べる順番です。野菜から食べましょうというのはよく言われますし、
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ご飯とかの炭水化物を最後にするのがいいよ、こういったことを聞いたことがある方いらっしゃるのではないでしょうか。
これについてインクレチンの観点でも食べる順番というのは重要です。
野菜を口にして食物繊維を取って、5分くらいかけてから他のものを食べるのが一番良いと言われております。
後にも話すんですけども、腸の働きを整えること、これはインクレチンの分泌をしやすくなったりすると言われます。
また、食物繊維が糖質とか脂質の吸収を抑えやすくするので、食物繊維を取っておくのはそういった点からも良いよと言われております。
また、近年では運動不足とか高齢化に伴う筋肉低下、そういったのを予防するためだとかありまして、
野菜よりも先に肉とか魚、そういったものを取って、タンパク質を先に摂取する方が良いよという話もよく出ております。
ここに関してなんですけども、今自分は痩せたいなという方は野菜から取るとか、体力をつけたいとか筋肉をつけたい、
そういった方は肉や魚を野菜よりも先に、一番最初に取るのが良いと言われております。
ただこれはどちらにしろになりますが、炭水化物の多いものとかは後にした方が良いよと言われております。
分かりやすく言えば、おかず類、ご飯とかよりもおかず類を先に口にした方が良いと言われております。
食事の順番によってインクレチンの分泌が変わるかどうか、こういう研究があるんですけども、
肉や魚を炭水化物量も先に取っておく、そうするとインクレチン分泌が行われやすいというデータがあるそうです。
こういった論文いくつかあるんですけども、一つには魚の油、よく言うフィッシュオイルなどがインクレチン分泌をしやすくなると言われたりもするんですけども、
ただ食べる順番をなぜ炭水化物より先にした方が良いのかと言われておりますと、
肉や魚などのタンパク質、タンパク質も当然体の中に入ってくるとアミノ酸になるんですけども、
まずアミノ酸が腸に到達すると、食事をしたんだなぁとなりまして、
インクレチンを出してインスリ分泌を始めようということで、インクレチンの分泌が始まりやすくなると言われております。
その後に炭水化物など、葡萄等類を摂ることで、さらに本格的に食事があったということで、
インクレチンがさらにまた出てくるというメカニズムがあるそうなんですけども、
先に炭水化物などを摂ってしまうと、糖が一気に入ってきたことで、
まずインクレチンを出して、インスリを出せとなるんですけども、
その後に肉や魚を摂っても、もう糖分摂っているから、かなりインクレチンを出しているよ、インスリを出しているよ、
だから今更もう必要ないでしょうということで、
肉や魚を摂ったことによるインクレチン分泌が起こりにくくなると言われております。
そういった意味で、まずは肉や魚を摂ってインクレチンを出してから、その後に炭水化物でドンと出す、この順番が良いと言われております。
最後に3つ目としては腸活。インクレチンは小腸から分泌されるものです。
なので腸の働きが悪くなると、インクレチンの分泌が悪くなると言われます。
そのため腸内環境は整えた方がいいんですけども、特に食物繊維を摂取したりとか、水分摂取、そういったことをしまして、
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しっかり便を出すなど、そうしまして腸内の老廃物を出し切っておくことが大事と言われます。
また魚の油、必至オイルと言われたりもしますけども、こういったものが多く入っている、
イワシやサバ、サンマやアジ、そういった青魚はインクレチンを分泌しやすくなると言われております。
あと腸内環境を整えやすいとも言われます。
なので肉や魚と言いましたけども、インクレチンの点だけで考えると魚、特に青魚が良いと言われております。
青魚や食物繊維などを摂ったり、成長剤を飲んだりで腸内環境を整えてインクレチン分泌をしやすい環境を作るのが大切です。
以上インクレチンを増やしやすい生活習慣について3つ話をさせていただきました。
今回はこんな感じです。話題の提供いただきましたコージーさん、本当にありがとうございました。
ここ最近は食欲関連の話がよく出ております。
ただここら辺の領域というのは話す内容とか質問まだまだありますので、また話をしていこうかと思います。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
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