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2023-11-02 14:39

第104回「インフルエンザワクチンは打った方が良いの?」/「インフルエンザワクチン、打ってはいけない人とは?」

今回の内容
・インフルエンザワクチン、なぜ接種を勧められている❓
・インフルエンザワクチン、感染予防の効果が低いのは、型が変わるから❓
・型が変わっても大丈夫⁉️インフルエンザワクチンの最大の効果は重症化抑制‼️
・卵アレルギーの人は予防接種はダメ‼️、、、は実はウソ⁉️


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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ置きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回の配信ですけども、ここ最近様々な健康番組で扱われているインフルエンザって話をいたします。
僕の都合によりまして、収録から配信まで若干の日程の開きがあります。
ちなみになりますが、収録は10月20日、配信が11月2日を予定しております。
が、おそらく配信されている頃には、今現在の10月20日よりも、よりインフルエンザ感染の流行の問題は酷くなっているんじゃないかなぁと思われます。
そんなインフルエンザのことで、最近よく患者様から聞かれることで話をさせていただきます。
それでは今回の質問はこちら。
インフルエンザワクチンは打った方がいいの?
過去にもインフルエンザの話はしたことありますが、今回はワクチンを中心に話をしようかと思います。
タイトルでもありましたが、インフルエンザワクチンは打った方がいいのかどうかということが本当によく聞かれます。
また最近ですけどもテレビ番組とか各種メディア媒体とかでは、インフルエンザワクチン接種しましょうねというのを推奨している番組とかそういったことを話をする医療機関多いんじゃないかなぁと思われます。
なので皆様も打った方がいいんだろうなぁとは思いますけども、でもなんでこんなに接種を進められるのかわからないと。
本当にインフルエンザの予防接種必要なの?と聞かれることがとても多いです。
各種媒体とかで予防接種を進めるのはやっぱり医療機関にお金が入るからじゃないかと言われることもありますけども、
なんでこんな予防接種を進めるのか主な理由としては、単純に今年はインフルエンザの感染がかなり広まっているからです。
10月20日現在ですけども、日本全国で37の都道府県でインフルエンザの感染について注意報または警告が出されています。
日本全国で感染が流行しております。なのでインフルエンザの感染者とか症状が出る人を少しでも抑えた方がいいということで各種メディア媒体などでインフルエンザワクチンの接種を進めております。
またこのポッドキャストではよく話しさせていただいてるんですけども、現在咳止めを中心として薬の流通が悪いです。
最近では一般的な咳止めだけではなくて、咳の症状を抑える漢方薬だとか、咳ではなくて鼻水を抑える薬とか、熱を抑える薬、こういったものの流通も悪くなってきておりまして、
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インフルエンザに感染してしまったでひどい咳や鼻水、熱、こういったのがあったとしても、そういった症状を抑える薬がまともに揃えられないという状況だったりもします。
インフルエンザウイルスの働きを鈍らせる薬、例えば有名なところで言うタミフルとかの薬は流通が安定してますので、そういったウイルスを抑える薬はもらえるので受診をするという意義は大いにあるんですけども、
症状を抑える薬があまりないので、咳がひどい、熱がひどいというのが辛い時間が長くなったりします。
こういった理由もありまして、医療業界全体でインフルエンザワクチンを推奨しているという背景もあります。
ただ、コロナワクチンが副反応つらいよというのが一般的になってしまっているために、インフルエンザの予防接種でもなんとなく副反応嫌だなぁということを考えている人が多かったりとか、
コロナワクチンは無料で接種できるのにインフルエンザはお金かかるから嫌だなぁとか、コロナに比べるとインフルエンザのワクチンって効果低いんだよと言われるなどなど、
インフルエンザワクチンに積極的ではないという人が多いのも事実です。
では、そんなインフルエンザのワクチン実際どうなのかということを話をしていきますと、まずインフルエンザワクチンの効果なんですけども、予防接種してどれくらいの発症抑制ができるのかと言いますと、
年齢や体格など個人差はありますが、40%から60%くらいの発症抑制ができると、大体5割くらいと言われております。
ただ、体調方針のワクチンは9割以上の発症抑制ができると言われていますし、コロナワクチンもオミクロン株流行前のデータになるんですけども、80%から90%くらいは発症予防効果があると言われたりもしています。
そういった他のワクチンに比べるとインフルエンザワクチンの50%というのは低く感じます。
とはいえ5割も抑制できるんだというふうにも捉えられるんですけども、何で他のワクチンに比べて発症抑制効果低いのかと言いますと、
インフルエンザ毎年型が変わるからです。コロナの時でもよくテレビで話題になりましたが、ウイルスは変異という風に形を変えるという特徴があります。
形を変えてしまうので、別の方に感染してそれで免疫を作った、でも形が変わったから免疫がうまく働かない、だからまた発症してしまうよということもよくあったりします。
そのため毎年インフルエンザワクチンというものは、今年の流行するのはこの方だろうという予測の下でインフルエンザワクチンを作ってそれを接種しています。
なので予測されたものと違う方のウイルスが流行したりすると、いまいちワクチンの発症抑制の効果が発揮されなかったりします。
そういったこともありまして発症抑制効果が低めと言われたりもします。ですが元々なんですけどもインフルエンザワクチンの主な目的は発症抑制ではなくて重症化を抑えるのが目的です。
厚生労働省としましてもホームページにおいてインフルエンザワクチンの最も大きな効果は重症化を予防することですよと期待しております。
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やや古いデータになるんですけども平成11年の研究で国内の高齢者を対象とした臨床研究でインフルエンザワクチンにおいて82%の死亡を阻止したというデータを載せたりもしております。
最近のデータでも2021年の論文によりますとインフルエンザワクチンを受けた方はインフルエンザで入院をしたとしてもその後に集中治療室
ICUへ入室するというそのリスクを26%下げられると。またインフルエンザによる死亡のリスクを31%下げられたよという論文が出まして
インフルエンザ感染した後に重症化しにくくなるということでインフルエンザワクチンは有効だよというのを立証する結果となりました。
また2022年に発表されたある調査ではインフルエンザワクチン接種により子どもの生命を脅かす重度のインフルエンザのリスクを75%下げられたという報告もありました。
このようにインフルエンザワクチンにおいては発症を抑えるというよりは重症化しないようにするというのが効果が高いということ言われています。
でもインフルエンザワクチン打っても型が違ったりしたら発症はしてしまいます。 だけどワクチンを打ったらなんでその後症状重くなるのを下げられるんだと。仮に型が違ったとしてもなんで重症化抑制の効果があるのかというのを話をしていきますと
そもそも前提になるんですけどもインフルエンザウイルスというのは A型が144種類の方がありましてB型は2種類の方
それとア種としてC型が1種類あると言われております。 BやCはともかくA型は144種類もあるので毎年のようにコロコロと型が変わります。
この型が違うことによってワクチン例えばワクチンを打って体の免疫に対してこのウイルスに気をつけてくださいねと覚えさせたとしても型が違うとなるといわばウイルスが変装しているとか姿形が違ってしまっているので免疫はスルーしてしまいます。
ですがインフルエンザワクチンというのは A型とB型の両方で流行しそうな方とかを踏まえてワクチン作られているんですけども
いくら姿形が違うとはいえA型はあくまでA型です。 B型はあくまでB型です。 A型の中でどんだけ変わろうとしても大まかな分類としてはインフルエンザのA型で済みます。
例えばになりますけどもどんなに変装したとしてもルパンはルパンであるように形が違うといってもインフルエンザのAであることには変わりないです。
そこでワクチンによってインフルエンザのAに対して免疫を作っておけばウイルスに侵入を許してしまったとしても侵入された後の反応はワクチンによって鍛えられております。
なのでウイルスが中に入ってきてしまった発症してしまったとなってもウイルスと戦える準備をしておけます。
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またちょっとルパンで例えてみますと原作ではなくてアニメ版のルパンの例えになってしまいますが
変装名人のルパンにより侵入を許してしまった。でも侵入された時のために様々なトラップだったりとか
あらかじめ連絡をしてゼニガダ警部を配置しておくのがワクチンです。
正直にもルパンは侵入名人なのでルパンが侵入してしまって何かしらの宝物が盗まれてしまいます。
ただそのトラップとかゼニガダ警部がいることによって全ての宝物は盗まれないで済みますよね。
一部の宝物で済みますよね。
これ全部とか大部分の宝物を盗まれるに比べれば一部の宝物で被害が済むというのをこれが重症化抑制です。
ワクチンで言えばウイルスの侵入を許しても体に大ダメージという重症化ではなくて少しのダメージで済むと軽症で済みやすくなるとこれがワクチンの仕事であってウイルス対策としては重要だったりします。
このワクチンによりインフルエンザウイルスに対して免疫強くできるのはだいたい3ヶ月から5ヶ月間くらいと言われています。
これは個人個人の免疫の強さでどうしても差があるんですけども長くても5ヶ月くらいしか持たないよと言われています。
なので正直毎年ワクチンを打たないとダメだったりします。
毎年ワクチンのためにお金払うの嫌だなぁと思われるかもしれませんけども毎年ワクチンは必要です。
ここ最近のようにかなり感染が広がっているとせめて感染はしてしまっても重症化しないようにということでワクチンの接種推奨をしております。
またワクチンのことでどうしても気にされる方が多いんですけど副反応。
インフルエンザワクチンでも副反応は確かにあります。ただコロナワクチンとかに比べると少ないです。
というのもインフルエンザワクチンはインフルエンザウイルスを不活化という毒性とか感染力とか様々な働きをなくした状態のものを加工して作っています。
言ってしまえばかなり弱めて作っているので実は免疫を作る反応が弱めとも言われています。
少し毒性が残したものをウイルスを身体に侵入させて身体で少し暴れさせた方が正直免疫とかウイルスのことをしっかり覚えるので免疫は毒性をあった方が強くなってくれるんですけどもインフルエンザワクチンの場合は毒性を極めて弱くしています。
なので正直免疫反応も少し弱くなります。
免疫反応というのは菌に反応して菌と戦う時に熱が出るとか痛みを出して今そこで菌とかウイルスと戦ってますというのを身体全体知らせたりします。
なので熱とかが出るんですけども毒性が弱いというのを使うので菌とかウイルスと正直あんまり戦わないです。
なのでインフルエンザワクチンの場合はそこまで免疫を作る反応も弱かったりしますのであっさり終わってしまうので熱や痛みも出にくいと言われます。
ということでインフルエンザワクチンは副反応が少なめです。
ただ少ないと言っても接種した部分に赤みや痛みや腫れが出るのが10%から20%とか発熱頭痛とか嫌悪感こういったのが5から10%の方には起こります。
ただこういった副反応も重症化しにくいのがインフルエンザワクチンの特徴だよと言われております。
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正直インフルエンザワクチンは過去に打って体調を崩したことがなければ全然打つことは可能です。
こういった感じでインフルエンザワクチンというのは正直発症抑制というよりは重症化抑制が主な目的です。
副反応も全くないというわけではないですけども少ないと言われております。
感染がかなり広がっている状況ですしまた症状が重くなった時のための薬、咳止め、短期日とか熱覚ましこういうのが非常に手に入りにくい状況だったりします。
なので重症化しないためにもワクチン接種はお勧めしております。
ここまでが質問に対する僕なりの返答です。それではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント インフルエンザワクチン打ってはいけない人とは
正直先ほども触れたんですけども過去にインフルエンザワクチンを接種してアナフィラキシー症状が出た方これ以外は打って大丈夫です。
アナフィラキシーとしてはジンマシンが出るとか呼吸が苦しくなる、目や唇とかの粘膜のある部分が腫れるとか
こういった明らかにはっきりとわかるこれダメだ体に合ってないわという症状のことです。
こういう反応がなかった人は打っていいので過去にインフルエンザワクチン接種したことないという方では問答無用で接種できます。
過去にこういう反応があったかどうかわからないので。ただインフルエンザワクチンを製造する時に一部で鳥の卵を使ったりします。
なので卵アレルギーがある方はワクチンを打てないよという情報がネットとかで出回ったりもしてるんですけども
実は卵アレルギーのある方でも接種可能です。 卵アレルギーがあってもなくても副反応に明確な差異はないというデータがしっかりありますので問題ないとされております。
なので過去にインフルエンザワクチンで体調を崩したことがなければ安心して接種をしてくださいませ。
今回はこんな感じです。今回はインフルエンザワクチンについての話をさせていただきました。
この配信が流れている頃にはどうなっているのか正直不明ではあるんですけどもおそらく インフルエンザの流行広がってるんじゃないかなぁともあります。
ワクチンを打つにしても打たないにしても免疫を落とさないよう体調をお気を付けくださいませ。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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