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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬だしある私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオを聴きの方や患者様からの質問など紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についてのお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回は前回、前々回の続きという形になります。 30代男性B型ラジオの田山さんから、ジョジョの奇妙な冒険に関するテーマをいただきまして、
前々回では、ジョジョの奇妙な冒険と健康ネタ密接な関係があるよーという話をしておりまして、 前回は作者荒木先生の健康法がすごいという話をしました。
今回は前回の終わりにも触れておりますが、ジョジョの奇妙な冒険でのキーアイテムと言えます 石仮面と、とある医療ネタについての話をさせていただきます。
それでは今回のテーマはこちら。 石仮面の元ネタ?トレパネーションって何?
石仮面はジョジョの奇妙な冒険においてのキーアイテムです。 仮面をかぶりまして血を仮面に浴びせますと骨の針が出てきまして、その仮面をつけた人間の頭部に骨が刺さります。
この刺さった骨によりまして脳が刺激され、人体に隠された未知のパワーが引き出されるようになり、 吸血鬼になるというものです。
この石仮面、ジョジョの1部と2部ではよく出てきますし、この仮面を使うときにディオが言い放った
ジョジョ俺は人間をやめるぞ!というセリフは有名かなぁと思われます。 実際にはジョジョで出てくるような形ではないとも言われてますが、またアステカ文明と
違うそうなんですけども、アステカ文明の元になったとも言われます。 紀元前2世紀から6世紀頃まで繁栄したとされるメキシコのテオティワカン遺跡からは、石で
できた仮面のようなものが発掘されているとのことです。 当然骨の針が飛び出たりとかそういうギミックはないですけども、話の元になった仮面
本当にあったりします。 ただこういう仮面は過去にもあるだろうと、元ネタあるだろうなぁと思われますけども、
実はこのジョジョに出てくる石仮面が起こす不思議な力、人間の未知なるパワーを引き出すようというのも、これも実は元ネタのようなものがあるんではないかと言われています。
この元ネタとも言えますのが、ロボトミー手術やトレパネーションではないのか? ということで、このロボトミー手術とかトレパネーションの話を今回していきます。
ロボトミー手術とトレパネーションなんですけども、この2つは別物です。 ただどっちかだけでも聞いたことあるよーとか、またはどっちも聞いたことあるよーという方
実際いらっしゃるんではないでしょうか。 ロボトミー手術は過去に実際にあった怖い治療法だよということで、ネットでは有名だったりしますし、
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トレパネーションに関しても殺し屋一とか光満の作者である山本秀夫先生がホムンクルスという漫画でこのトレパネーションを扱っています。
なのでホムンクルスを読んだことあるよーとか映画見たことあるよーという方では、 トレパネーションという単語を知ってるんではないかなぁと思われます。
この2つどちらも手術なんですけども、ざっとどんなものかという話をしますのと、徐々と繋がり、どんなのがあるのというのを話をしていきます。
まずはロボトミー。 ロボトミーの元になった治療法というのは1880年代からあったと言われるんですけども、
重度の精神障害のある患者、 例えば異常に興奮して暴力的になるとか、そういった方に対して脳の一部を切除したところ、
暴力的な感じが落ち着いたという報告がされました。 そこから様々な研究者が脳のどこを切除したりとか、何かすれば精神疾患が落ち着いていくのか、
というのを研究するようになりまして、1935年、大脳の前頭炎の一部を切除するというロボトミー手術が行われていくようになりました。
実際このロボトミー手術により不安障害とか妄想、 よく言われる鬱状態とか統合失調症の改善が見られたとのことでした。
当時は今に比べて精神系に効果のある薬が少なかったということもありまして、 このロボトミー手術は画期的なものだと言われまして、
1949年にはこの手術を発見した医師は、この手術の功績でノーベル賞を受賞しております。
1935年に行われるようになってから、 1949年受賞するまでの間でもアメリカで1万人以上にこの手術は行われたと言われています。
また日本でも戦後に500件以上は最低行われているということを判明しております。 他にも1940年初頭から1950年にかけてイギリスではアメリカ以上にこの手術を行っていたとも言われていまして、
世界的にこの手術は行われていたと言われています。 ただ、
この画期的な手術といっても脳の一部を切除することになるので、 脳にある意味ダメージ、障害を加えることになります。
この脳に障害が生じたことで、脳の情報伝達がおかしくなって、 転換発作のようなことを起こす方が増加したとか、
また不安とか妄想はなくなったけども、手術を受けた患者様自体が感情とかそういったこともなくなった という方も属しまして、
このロボトミー手術は非人道的な行為だということで、 1967年にはアメリカでは禁止になりました。
ノーベル賞を受賞してから20年も経っていないにも関わらず、 この手術はとてもダメなものだというふうに言われるようになりました。
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その後、アメリカを筆頭に世界各国でも禁止されるようになっていきました。 実際今ではこの手術を行われないんですけども、
脳の一部に障害を加えるということで、 人格とかその人の性質に影響を与えるという意味では、
ジョジョの石亀に通じるところもありますし、 また脳の一部に障害を加えたりとか、またここから発展して、
脳と脳を組み合わせると人格が変わるんじゃないかというのも数多くの作品で扱われるようになりました。
小説でも東野圭吾さんの変身といったものも、そういったと扱っている一部じゃないかなと思われます。
これがロボトミー手術なんですけども、ではもう一つのトレパネーション、これはどうなのかと言いますと、
トレパネーションは頭蓋骨に穴を開けるというものです。 頭蓋骨に穴を開けてどうなんだと言いますと、この頭蓋骨に穴を開けると、
すっきりした感じになって頭痛とかも楽になるし、気分がハイになるよーと言われています。 実はこのトレパネーションですけども、基本的には行われてないんですけども、
ただトレパネーションの用語団体とかもありまして、現在でも一部行っている方があります。
なぜすっきりするのかというのが解明はされていないんですけども、 医学的には脳にあえて穴を開けて血流、血の流れを変えると。
血の流れを変えることで、それが脳をすっきりさせる感じに作用しているんではないかと言われていますけども、
頭蓋骨に穴を開けるということで、頭蓋骨の強度を弱めるんじゃないかとか、それによって脳へダメージがいきやすくなるんではないか
ということもありまして、基本的には行われていないです。 ただこのトレパネーション、かなり昔から行われていた手術と言われています。
フランスでは、紀元前5000年頃にこのトレパネーションが行われていたんじゃないかと思われる頭蓋骨が発見されたと言われています。
また、古代ギリシャの哲学者ヒポクラテスには、トレパネーションと思われる技術、実際どうやっていくのかというものがあると言われています。
そんな昔から何で行われていたんだという正直詳細はよくわからないです。 ただ
昔は頭痛とか頭部の不調というものは、脳に悪いものが溜まっていることが起きていると考えられていたとされています。
なので、穴を開けて悪いものを外に出してあげればスッキリするんじゃないかと言われております。
また、このトレパネーションは世界各国で行われたらしいんですけども、
地域によっては、穴を開けるところで神とか精霊そういったものが入ってくると、それによって不思議な力を身につけると言われていたとのことです。
実際先ほども話題にしましたホムンクルスという作品では、主人公がトレパネーションによって不思議な力を得たことから物語が進んでいきます。
実際トレパネーションによって不思議な力を得るという考えはよくあることでして、今でも世界各国でその考えを信じて
実際に頭部に穴を開けるという方はいらっしゃいます。
またこのトレパネーションなんですけども、世界各国で行われていたと言われてますけども、
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フランスやギリシャとかのヨーロッパ圏以外でも、ペルーとかの南米、アンデスからメキシコにかけての地域でも行われていたと言われています。
これはコロンブスがアメリカ大陸に到達する以前にも行われていたと言われています。
一部の地域ではこれは頭部に穴を開けるのを聖人になった証であったり、何らかの儀式で行っていたのではないかとも言われています。
ジョジョに出てくる石仮面なんですけども、ジョジョのスタートのところでは実際何かの儀式に使われていた。
2部ではその儀式の内容が出てきますけども、実際にこのトレパネーションを使った儀式で仮面が使われたかどうかは定かではないものの、
過去の文明において儀式で仮面が使われていたということであったりとか、また頭部へ穴を開けることで不思議な力を得るということであったり、
様々な歴史的なロマンが重なって生まれたアイテムが石仮面と言われまして、実際に本当にありそうとか、ちょっとドキドキワクワクさせるようなところがジョジョの奇妙な冒険を面白くさせるスパイスになっているんじゃないかなぁと思われます。
今回はこんな感じです。今回でジョジョと健康関連の話は本当に終わります。
だいたい話したいことは話せたかなと。あと話したいと思う内容は本当に健康関連とは外れてしまうので、ここらで止めないとまずいなってとこもあります。
今回のたやまさんのように何かの漫画とか作品と健康関連結びつけて話してよとかそういうのもありましたら、ぜひともご連絡お待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。 また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。