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2023-09-11 18:10

第89回「薬の解説をして欲しい‼️(葛根湯、タウリン、フェルビナク)」

テーマをいただきました 働くひとのたち話 のコジマさん(https://twitter.com/@tonari_kojima)本当にありがとうございました😭 今回はコジマさんからいただきましたお題の3つの成分(葛根・タウリン・フェブリク)について話をさせていただきました‼️ 働くひとのたち話はこちらからお聴きいただけます!! → https://open.spotify.com/show/02gMJDcOVi0F5gKYOF2SZt?si=Ow62SJuYT4CxBm3JslLPXA   今回の内容 ・葛根湯とくず湯は元々同じもの? ・漢方と西洋薬の名前の付け方は違う? ・タウリンと牛の関係性は? ・タウリンってなんで疲労回復に良いといわれてる? ・フェルビナク配合の飲み薬がないのはなぜ? 今回と関連したエピソードはこちら

第31回「漢方は薬より安全?」/「腹痛や腰痛にも効果あり!?筋肉の違和感には芍薬甘草湯!!」 →http://onl.bz/L6syXx5 第85回「便秘だと肝臓が悪くなるのはなぜ?」/「便通を良くするためには肝臓を大事にしよう‼️」 →https://onl.bz/3ZhraLH 第69回「痛み止めって、なんで頭痛にも腰痛にも効くの?」/「痛み止めで胃が荒れやすい方は飲み方変えるよりも胃薬を!!」 →https://onl.bz/iYx1Dv2


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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についてのお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回の配信は9月11日配信です。毎月11日のソロポッドキャストの日で、普段一人で配信を主にしているソロポッドキャストのための日で、皆様いろいろな配信をされております。
僕は毎回ソロポッドキャストの日は、いつもの通常配信とは違った配信をしてるんですけども、今回9月11日が月曜日で通常配信の日と重なりました。
どうしようかなーと通常配信するか特別編にするか迷っていた時に、ちょうど通常配信にしても特別編にしてもちょうどいいようなテーマをあるポッドキャスター様からいただきました。本当にありがとうございます。
テーマをいただきましたのは、働く人の立ち話をされております小島さとし様です。 僕の大好きな番組の一つでして、
E食住のコンサル担当されております小島さんと、店舗運営とブランディングにこだわりのある船田さんのお二人で立ち話、働いている時とかに同僚の方とかと仕事とかプライベートの時とかを何気なく立ちながら話したりしませんかという、あの立ち話をイメージしまして、
仕事のこととか仕事でないこととかをお二人で話をされております。 例えば仕事をしている時にお客様の対応ってどうしてる?ということやアフターファイブの過ごし方ってどうしてる?といったことなどなど、どのエピソードも大好きですけども、その中でも好きなエピソードとすると僕はナンバー40の好きを仕事にするべきかのエピソードです。
好きなことを仕事にするのって理想的と言われますけども、難しいよなぁということでいろいろと葛藤とか考えさせられる内容でして、とても好きなエピソードです。
もし働く人の立ち話聞いたことないよという方がいらっしゃいましたら聞いてみることをお勧めしております。 そんな働く人の立ち話の小島さんからいただきましたエピソード、早速ですが紹介させていただきます。
それでは今回のテーマはこちら。 薬の解説をしてほしい。
タイトルコール用に少し内容を変えさせていただきました。 実際に小島さんからいただきましたのはカッコン島のカッコン、タウリン、フェルビナク、この辺りのものを解説をしてほしいとのことでした。
改めて小島さんありがとうございました。 ということで今回この3つ、カッコン島のカッコンって何か、あとはタウリンとかフェルビナク、これ何なのっていう話をさせていただきます。
今回この解説がエピソードなんですけども、おそらく結構長めになりますので本日のワンポイントは無しになります。 申し訳ございません。
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今回カッコン島などの漢方とタウリンやフェルビナクといったいわゆる西洋薬の成分、こういったのを例に出していただきまして本当にありがとうございます。
と言いますのも、漢方薬と西洋薬とかだと比較して話した方が違いがわかりやすくなったりもするので、ちょうどいいかなと思いまして質問いただきまして本当に助かりました。
例えば漢方薬と西洋薬の違いとかですと、漢方はすでに世の中に存在しているものから名前をつけている。
一方で西洋薬の成分名というのは発見者とか成分の開発者とかが名前を考えたりしているよといった違いもあったりします。
今の部分これだけの説明だとわかりにくいかもしれませんけども、こういった違いとかも今回触れて話をさせていただければなぁと思っております。
では早速内容に入っていきます。まずはカッコン糖。 とても有名な漢方ですけども、このカッコン糖のカッコン。
これは漢字でクズという字と根っこの根でカッコンです。 まさにこれはクズという植物の根っこという意味です。
クズ、秋の七草の一つらしいんですけども、そのクズという植物の根っこを主成分にしているのでカッコン糖という名前です。
ドラッグストアとかスーパーとかいろんなところでクズ湯というのを販売されておりますけども、少しちょっと甘味とかついてますけども、あのクズ湯のクズとカッコン糖のカッコン、これもともと同じクズという植物から作られております。
まさにこの名はタイを表すでカッコン糖はカッコンという植物から作られているんですけども、 漢方薬というのはそもそもで、その漢方薬の主成分の植物、植物というか
生薬の名前を使って名付けております。 例えばカッコン糖以外には、釈薬肝臓糖という漢方薬。
この漢方も足がよくつる方とかでは重宝しているかなという有名な漢方なんですけども、これは釈薬と肝臓という植物、生薬をメインにしている薬なので、釈薬肝臓糖です。
その他にもカッコン糖化繊球心胃という漢方薬があるんですけども、 これをもう少し分解した言い方をします。
カッコン糖化繊球心胃という名前です。
これ先ほどに挙げましたけどカッコン糖はカッコン糖で、このカッコン糖の後に化が入りましたけども、これは加えるという意味の漢字です。
その後に繊球心胃と続くんですけども、 これはカッコン糖に繊球と心胃という省略を加えたものですよという意味の名前です。
といった感じで漢方は主に入っている主成分の名前を名前にしています。 と言っても漢方というのはいくつもの省略を組み合わせるものなので、
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カッコン糖といっても、じゃあ全部カッコン、クズの根だけで作っているのかというわけではそうはありません。
カッコン糖の中にも魔王、カッコン、象強、軽子、 灼薬、肝臓、体操などが入っていますけども、このカッコン糖においてはカッコンがメインとなっているので、
カッコン糖という感じです。 それぞれの漢方によって中の省略の分量とかを変えたりしております。
今回質問いただきましたカッコン糖、これはクズの根をメインにしているんですけども、 クズという植物は血液の流れを良くすると言われております。
血液の流れを良くするということで、例えば肩の筋肉付近の血行不良とかで起こる、よく言う肩こりとかですね、
そういった肩こりにもカッコン糖はよく使ったりもします。 ただ有名なのはやっぱり風邪をひいた時かなぁと思われます。
血液というものは暖かいものです。この血液が暖かいものが体の中を巡ることで、 体というのは温まっていきます。
なのでこのクズを取って血液の流れが良くすることで、体が温まりやすくなります。 それによって体を温めることで免疫の働きを上げたりして、
風邪とかそういったのに効果がありますよと言われます。 また寒気がする時とかですと、体の中から温めることでその寒気対策にもなったりします。
他にも、クズには汗を流しやすくする効果があると言われております。 官邦的な考え方になってしまうんですけども、汗をかいてないという状態は、
体に悪いものを溜めているという考え方があります。 そしてその悪いものが溜まることで体調を崩すという風になります。
カッコン糖の場合は体を温めて免疫とかの働きを高めて悪いものに対抗する。 そして、
その対抗した悪いものを汗と一緒に外に出すということで、体調を整えるというように言われております。
これは官邦的な考えでなくても、西洋的な考え方としても、体調悪い時は熱を高めて免疫を高めることはとても大事です。
ただ、熱が高い状態が続きすぎる。いくら免疫を高めているといっても、熱が高い状態が長く続くと、それは体力の消耗を招いてしまいます。
そこで熱を発散させる、汗をよくかくということで、熱を高いままにしすぎないということでも、官邦、特にカッコン糖は西洋学的にも良いと言われています。
ざっとまとめますと、カッコン糖のカッコン、屑という植物の根っこということを意味しておりまして、血液の流れを良くすることで肩ポリとかそこからくる頭痛にも使われますし、
または体を温めることによって風邪の時などにカッコン糖は重宝しております。
次に話をしますのはタウリン。よくタウリン3000mg配合とかで栄養ドリンクが販売されてるんじゃないかなぁと思われます。
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このタウリンは1827年にドイツのフリードリヒ・ティーデマンという方とレオポルド・グメリンという方によって発見をされました。
これは牛の胆汁の中から発見された成分です。
牛の胆汁の中からということもありまして、オスの牛を意味するラテン語のタウルスという言葉が由来でタウリンと名付けられました。
漢方は昔からある植物とかを組み合わせて名前ができているのに対して、西洋薬の場合は今まで見つけられなかったものとか存在しなかったものを作るということなので、その発見者とか開発者の方とかが名前を付けたりもします。
タウリン、先ほど牛の胆汁の中から発見されたよという話をしました。
胆汁については過去の回でも触れておりますけれども、この胆汁というのは肝臓が作っている液体です。
肝臓が作っているものからタウリンを発見されたということで、タウリンは肝臓ととても関係があるんじゃないかと考えられました。
そして実際にタウリンは肝臓の働きを助けると言われておりまして、肝臓が体内に有害な物質を解毒する機能、これをタウリンはサポートするとか、胆汁を作る機能をサポートする、そういったことで肝臓の働きを軽減させるということが分かりました。
肝臓の働き、これが弱まりますと肝臓が有害物質を解毒するという働きが弱まります。
そうなってくると体の中には有害物質がどんどんどんどん溜まっていきます。そうなると体の不調を招きやすくもなりますし、疲労感とかも増えていきます。
タウリンは肝臓の働きを助けるということは、結果的には肝臓の働きを良くして疲労感とかを感じにくくするんじゃないかと言われるようになりました。
また、タウリンは水溶性の物質、これは水に溶けやすい物質ということですけれども、これ特徴としましては、もしもタウリンという物質を過剰摂取したとしても、余分な分はすぐに溶けていって外に出ていくと。
なので仮に取りすぎてしまっても体に残りすぎない、つまりは副作用が起きにくいという特徴もあります。
肝臓の働きをサポートするんじゃないかとか、副作用が少ないんじゃないかという点もあって、様々な医療メーカーとしてはこぞってタウリン配合の栄養ドリンクを販売しております。
ただ注意をさせていただきますと、確かにタウリンは肝臓用の薬として医療用の医薬品でも存在しています。
タウリン酸という粉薬が処方箋用の薬であったりします。
ただし、タウリンに疲労回復効果があるのかどうか、これ医学的には根拠が薄いです。
データとかもあまりないというのが現状です。
基本的には栄養ドリンクというのは糖分とかで疲労をごまかしているに近いものです。
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なので栄養ドリンク、取りすぎには注意をした方がいいと思われます。
結果的にはタウリン、確かに肝臓の働きを良くするとか、肝臓の働きをサポートするという効果はあるかもしれませんけども、
栄養ドリンクとかで取りすぎはなるべく注意をしてくださいね。というのがタウリンのまとめでございます。
そして最後の3つ目、フェルビナクについて。
これはよく言う痛み止めなんですけども、痛み止めの成分というのは本当数多くあります。
有名なところではロキソニンのロキソプロフェンとか、ボルタレンのジクロフェナクとか、インドメタシン配合とかもよく聞きますね。
痛みというのは辛いものでありまして、痛みを抑えるというのはとても需要があります。
需要があるということはそれだけ商売のチャンスということもありますし、そもそも多くの方が様々な研究をしてまして、痛み止めに関してはデータも豊富です。
なのでどんどん研究が進んでいる分野とも言えます。そんな痛み止めですけども、いろんな特徴があったりもします。
例えば痛み止めの研究としましては、痛みを抑える効果がとてもある薬があるよ。でもこの薬は胃を荒らしやすいんだ。とか、
疾風とか塗り薬って本当は副作用が少ないよ。胃とか腎臓への負担少ないよ。かぶれちゃったりはすることあるよ。
でもそんな疾風の中にも効果が強すぎるが故に、疾風なのに胃が荒れやすくなるとか、腎臓への負担も懸念されているものもある。とか、
痛み止めとしての効果はイマイチだけど肌荒れの肌の炎症を抑える効果はとても優れているものがあるよ。とか、
痛み止めの中には胃とか腎臓への負担が少ないものの研究をされている。そんなのもよくあったりします。
本当に痛み止めというのは数多くあります。そんな痛み止めの中でもベルビナク配合というのは確かに最近よく目にするなぁと思われます。
先ほど挙げましたボルタレンのジクロフェナクと少し名前が似てますよね。ジクロフェナクとベルビナク。
これ理由としましてはベルビナクもジクロフェナクも同じ系統の名前です。フェニル酸系と言われる痛み止めの仲間です。
そのフェニル系の痛み止めですよというのをわかりやすくするためにこういった名前が付けられております。
薬の成分の中にはこういうふうに自分はどんな系統ですよ、この分類に入りますよというのを名前に盛り込んでおくことで医療従事者にわかりやすくしているというそういったものもあったりします。
そんなフェルビナクですけども特徴としてはどんなものがあるのかなと言いますと、実はこの成分自体は飲み薬としての痛み止めとしては効果が薄いと言われていました。
さきほど挙げましたロキソプロフェンとかジクロフェナクとか比べて効果が落ちると言われています。
で、かといって別に胃とか腎臓への副作用が少ないわけじゃないと。
ということで、あれこの痛み止めってあんまり良くないんじゃないかと思われておりました。
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が、このフェルビナク優れた特徴もあります。肌への浸透性が高いという点です。
肌への浸透性、要は軟膏とか湿布としては効果が出やすいという特徴があります。
痛み止めは飲み薬だけではないです。腰痛とか肩が痛いとかでは、むしろ飲み薬よりも湿布の方が優れているとかそういうこともよくあったりします。
飲み薬は全身に効果が出てくれます。が、痛み止めの成分が体の中を巡ることで胃とか腎臓とかの副作用も起きやすくなったりもします。
一方、湿布や軟膏の場合、全身を巡るわけではないのでどこにでも効くというわけではないです。
あくまで軟膏や湿布というのは体の表面から近い部分までしか効果がないようと言われております。
血液という奥の方までは薬が浸透していかないと言われております。なので全身に効果は出ないと言われております。
ですが、この全身に乗らないということで、胃や腎臓とかの副作用を抑えられるという点が軟膏とか湿布にはあります。
残念ながら頭痛とかですと湿布や軟膏とか使いにくいです。頭蓋骨が分厚くて薬が浸透しにくいとか、
あとは薬もやっぱり張りにくいとか使いにくい部位というのもありまして、そういう場合は飲み薬じゃないと辛いということはありますけれども、
腰や肩、手や足など特定の部位が痛いとか、また表面部分の痛みということであれば、湿布とか軟膏で対応できるものはその方が副作用が少ないですし、
使い勝手がいいようと言われております。 ということで、痛み止めの中でも湿布とか軟膏の需要というのはとてもあります。
そういう点からフェルビなく飲み薬ではダメでも、軟膏とか湿布としての効果が優れているのであれば、それで販売は良くされております。
痛み止めとして他の成分と比べて強くはなくても特徴によっては活躍できる分野があるとも言えます。
ということでフェルビなく飲み薬で市販薬で見ることはほとんどないと思います。でも軟膏や湿布だとよく見るよというのはこういうことだったりします。
今回はこんな感じです。今回は薬の成分についての話をさせていただきました。
改めてテーマいただきました、働く人の立ち話の小島さん、本当にありがとうございました。
今回のように何かの成分のことを知りたいよとか、何かの薬について聞いてみたいといったこともいつでもご連絡お待ちしております。
次回は第90回の時、簡単なダイエットの経過報告をするとともに、今回テーマをいただきました小島さんからもう一つテーマをいただきまして、薬剤師あるあるそんなことを話してみようかなと思っております。
今回も最後のお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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