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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなので、ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマは、リスナー様から頂きました。誠にありがとうございます。
テーマを頂きましたのは、ゆうかか様。ゆうかか様からは、過去に何度もテーマを頂いておりましたし、
また、先日のポッドキャストウィークエンドの際には、ゆうかか様、ポッドキャスト番組、「おじさんのアウトプットのヘビーディスナー」という事もありまして、
僕やオジプトの二人とよく行動を共にしておりました。その説もめちゃくちゃ楽しかったです。本当にありがとうございました。
ポッドキャストウィークエンドでは、僕は様々な方に、二日酔い対策にどうぞと栄養ドリンクを配ったりもしておりました。
その点もありまして、今回のテーマを頂きました。
それでは早速ですけども、今回のテーマはこちら。
オルニチンとは何なのか?
ということで、今回オルニチンという成分の話をさせて頂きます。
よく肝臓に良いよとか、二日酔いに効果のあるドリンクとかにはよく入っているオルニチン。
お酒飲んだ時にオルニチン接種しておくと、次の日がシャキッとしやすいよと言われますし、
二日酔い対策にはいいんだろうなというのは、聞いたことある方も多いのではないかと思います。
またこのオルニチン、アミノ酸についての本とかでもよく出てくるんですけども、
オルニチンは筋肉にも良いよという話はよく出てきております。
じゃあ一体このオルニチンとは何なのかという話を今回させて頂きます。
オルニチンというのはアミノ酸の一種でございます。
元々体の中にもありまして、アミノ酸の多くは体内のタンパク質の中に入っておりますけども、
このオルニチンというものは血液の中に溶け込んだ状態で体内を巡っております。
オルニチンは肝臓ではアンモニアという毒素を解毒する効果があったり、
脳の下垂体という部分で成長ホルモンの分泌を促すといった特徴があります。
この解毒とか成長ホルモンについてもう少し深掘りさせて頂きますと、
肝臓の中にはアンモニアを代謝して無毒化するためのオルニチン回路という、
オルニチンの名前まんまの回路がありまして、ここにオルニチンは働きかけます。
アンモニアというのは毒素でありまして、溜まりすぎると体中を悪くしてしまいます。
例えば脳の中に溜まってくるとアンモニア脳症というものを引き起こしまして、
幻覚が見える、手が震える、錯乱や昆衰など危険な状態を引き起こします。
肝臓を悪くすると脳にダメージを受けやすくなるよなんて言われるのも、
肝臓で解毒しきれなくなったアンモニアが脳に達するからだったりします。
とは言いましてもこのアンモニア脳症はもうひどいくらいに肝臓を悪くしている場合になるものです。
肝抗変とか肝臓の数値がかなり悪くなっている方が気にされるものでございます。
ただやっぱりそこまで肝臓の数値が悪くなっていないとしましても、
アンモニアは体にとって良くない働きをします。
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例えば体のエネルギー、単位で言うとATPなんて言われたりしますけども、
人間が体を動かすのに必要なエネルギー、このATPを作る働きをアンモニアは邪魔します。
でまた脳のエネルギーとなるグルコースを作る、このアンモニアは邪魔したりもします。
体を動かすとか脳を働かせるためのエネルギーを作るのを邪魔するのがアンモニアでありますので、
アンモニアを解読しないと体の不調が続きやすくなります。
でまたこれは先ほどアンモニア脳症までいかなくてもアンモニアの濃度が体の中で溜まってくるとこういった
だるさとかぼーっとしやすいといった症状を引き起こす原因になります。
でこのオルニチンはアンモニアを下毒化するのに活躍してくれる成分でございます。
ただ先ほどオルニチン二日酔いに良いようと言いましてもアンモニアは二日酔いの原因にはないです。
あくまで二日酔いの原因というのはアルコールを分解してそこからできるアセトアルデヒドというものなんですけども
オルニチンはこのアルコールとかアセトアルデヒドを分解するものではないです。
あくまでアンモニアを下毒化するものです。
ではなぜオルニチンが二日酔い対策に良いとされるのかと言いますと
アルコールが体内に入りますと肝臓はアルコールであるとか
アルコールを分解して生じるアセトアルデヒドという二日酔いの原因となる物質を分解しなければいけないということで
肝臓はそちらの方に力を集中させます。
その際肝臓はアンモニアを分解する働きが弱くなります。
アルコール分解のリソースを割くのでその分アンモニア分解のリソースが割かれてしまうというイメージです。
体内にアンモニアが溜まりやすくなってしまいます。
そうなるとアンモニアによって体の中のエネルギーが作られるのを邪魔してしまいます。
結果アルコールを飲んだ後にはアンモニアが溜まりやすくなって体の中のエネルギーが少なくなってしまいます。
それによってだるくなるとかぼーっとしやすくなるそんな症状が引き起こされます。
ここでオルニチンを体内に入れておくことでアンモニアの分解をしやすい状況を作ると
アルコールが入ってきてアンモニア分解のリソースが割かれてしまっても
オルニチンの力によってアンモニアの分解はしやすくなっております。
それによって体の中のエネルギーが少なくなるのを防ぎやすくなるのでお酒飲んだ後のだるさなどが和らぎます。
またオルニチンが十分にありましてアンモニア分解しやすくなっているということであれば
肝臓としてもアンモニアの分解の力はかなり割いても大丈夫だな
その分アルコールの分解に集中させようということができるので
肝臓としてもアルコール・アセタルティフの分解に力を割くことができるので
結果的には二日酔い対策にもなります。
といったことからあくまでもオルニチンはアンモニアの下毒がメインでございますけども
回り回って二日酔い対策になりますし
二日酔いの症状として有名なだるさとかの対策になったりします。
またアルコールには筋肉の成長阻害などが起きやすくなる
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なのでお酒飲むと筋トレ効果が減少するようとか
筋肉の回復遅くなるようなんていうデメリットがあるんですけども
オルニチンをとっておきますとオルニチンが脳に働きまして成長ホルモンを分泌させます。
成長ホルモンには筋肉の成長を助ける効果であるとか
睡眠の質を良くするそういった効果があります。
そういった効果からアルコール飲んだ後に筋肉の調子がいまいちだなというのを妨げるようにしてくれますし
睡眠の質が良くなることでお酒飲んだ翌日でもすっきり目覚めやすくなるといった効果があったりします。
といったところからオルニチン自体にはアルコールとかアセタルティフト自体は分解する能力がないですけども
アンモニアの下毒や成長ホルモンの分泌などによって
お酒飲んだ翌日の体調不良を起こしにくくしてくれるというメリットがあります。
ということでお酒飲む時とかにはオルニチンは有効な面目が多いです。
ただかといってオルニチンに頼りすぎるのは注意が必要だったりもします。
オルニチン過量に摂取しておりますと肝臓の毒素を分解する機能ここを働かせすぎてしまいます。
結果的に肝臓が働きすぎて疲れてしまうとか
また体内に大量に入りすぎたオルニチンあまり使われないままですと
体としても余分なものというふうに判断してしまいまして
このオルニチンを分解するのにも肝臓や腎臓が働いて疲れてしまうといった面もあったりします。
なので1日800mgなんて言われますけども
この上限量を超える量を長期間続けるのはお勧めしませんのでご注意くださいませ。
今回はこんな感じです。
改めましてユカカさんのテーマをいただきまして誠にありがとうございます。
これからの時期は忘年会シーズンですし
そういった面からもオルニチンの名前はよく目にするんじゃないかなということもあるので
今回話ができてよかったです。
2日酔いとかの対策にはいいんですけども
どんなものでも取り継ぎ良くないなという面もありますのでご注意くださいませ。
忘年会シーズンでございましてまた2日酔いに関するテーマなども
皆様いただければ幸いでございますのでどうぞよろしくお願いいたします。
次回は前回話をしましたインフルエンザワクチンとの関係性が高い話でありまして
また今回テーマをいただきましたユカカさんの大好きな番組の
ある方からいただきましたテーマで話をさせていただきます。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので
自身がかかっている医師や看護師薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。