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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回、とあるポッドキャスター様からテーマをいただきました。本当にありがとうございます。
今回のテーマをいただきましたのは、メープルインメルボルンを配信されております、メープルさんからです。
メープルインメルボルンでは、メープルの部屋というコーナーで、過去には僕、出演させていただきました。その説も本当に本当にありがとうございました。
その時の関連もありまして、こちらの番組の第115回では、オーストラリアと日本の薬局寺の違い、こういったのも話をさせていただきました。
また、Xでもメープルさんを頻繁に交流させていただきまして、いつも本当にありがとうございます。
メープルインメルボルンさん、様々な番組との交流もされておりまして、有名番組ですし、お気になっている方も多いかと思われますけども、
あえていつものように番組の紹介させていただきますと、オーストラリアのメルボルンにお住まいのメープルさんが、
オーストラリアやメルボルンの気になる情報や、メープルさんが住んでいて、普段気になること、感じたことなどを話されている番組でございます。
最近では、オーストラリアのスーパーの事情であったりとか、またタクシー、特にぼったくりタクシーの話などもされておりますし、
その他にも、使い捨てカップがオーストラリアでは罰金が発生するよといった、日本と海外の違いなどの、そういった海外ならではの話聞くことができて、
聞いているだけでメルボルンに詳しくなって、旅行している気分にもなれる素敵な番組でございます。
もしもメープルインメルボルンまだ聞いたことがないよという方がいらっしゃいましたら、お聞きくださいませ。
そんなメープルさんからいただきましたテーマ、早速発表させていただきます。
それでは今回のタイトルはこちら。
薬が飲みやすい姿勢とは?
今回のテーマは、薬を飲む時の姿勢についてでございます。
そもそもテーマをいただきましたきっかけとしましては、先日僕が配信させていただきました第149回で、薬を溶かす時の温度とかの話をさせていただいたんですけども、
この話では、薬を飲みやすくする方法という話をこのエピソードではさせていただきました。
その話で、メープルさんからXにて感想コメントをいただきました。
その感想コメントを読ませていただきますと、
ほとんどの薬は溶かしても飲んでもいいというのはちょっと意外でした。
錠剤は上を向いて、カプセルは下を向いて飲み込むと、飲みやすいと昔何かで知ってから飲みやすくなりました。
お薬の飲み方まで薬剤さんに相談できるんですね。
こんなこと聞いてもいいのかなと思ってもまずは相談ですね。
というコメントをいただきました。ありがとうございます。
今回メープルさんからいただきましたコメントの中にあるんですけども、錠剤は上を向いて飲む、カプセルは下を向いて飲む。
これ聞いたことがありますでしょうか。
これさすがメープルさんよくご存知だと思うんですけども、
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この錠剤とカプセル飲み方というのは、実際の医療現場でも患者様によってはよくお伝えする内容だったりします。
錠剤とカプセルは大きな違いがありまして、錠剤は水に沈みやすいですし、
カプセルは水に浮きやすいという特徴があります。
そのため、錠剤を飲もうとするときに上を向くと、自然と錠剤が喉の方に沈んでくるので、そのまま飲み込みやすいです。
一方、カプセルの場合、これは上を向いて飲もうとすると、カプセルは水に浮いてしまうので、喉から離れていってしまいます。
なので飲みにくいと言われます。
そのため逆にカプセルは下を向いた方が水に浮いてくることで逆に喉に近づいてきます。
なのでカプセルは下を向いた方が飲みやすいんだと言われております。
このように錠剤は上を向いた方が飲みやすいですし、カプセルは下を向いた方が飲みやすいですよと話すことは結構ありますし、やはり効果的だなということはよくあります。
ただこの飲み方も注意が必要な方がいたりします。
特に錠剤の時に上を向く、この点が注意が必要な方がいるんですけども、これはよくむせてしまう方でございます。
上の方を向くと軌道という空気の通り道が広がりやすくなります。
よく免許の講習とかでもありますけども、心臓マッサージとか人工呼吸とかの研修を受けた際に、少し顎を上にしてねと言われることがありませんか?
あれも顔を上の方に向けることで軌道を広がりやすくします。
それでよく軌道確保というのが言われたりします。
なので人間は上を向くと軌道が確保される、軌道が広がりやすくなると思っていただければいいかなと思います。
その軌道が広がりやすくなった状態で水とかを飲んだとします。
その時、軌道が広がっていることで飲んだ水とかが軌道に入り込みやすくなってしまい、結果的にむせてしまいます。
これ水だけではなくて物を飲む時とかでもそうですけども、上を向いて飲んだりするとよくむせてしまうというのは、この軌道が広がることでそちらに物が入り込みやすくなるからでございます。
ということでよくむせてしまう方、喉が弱い方とかでは錠剤でもカプセルでも下を向いた方がいいと言われております。
また飲みやすくする方法というので、背筋を伸ばすようにして正面を向いて少し顎を引く感じにするといいと言われます。
正面を向いてというのは横とか見ないでくださいねということなんですけども、これなんでかという話をしていきますと、
よく薬が飲みにくいという相談を受けた際、薬が喉に引っかかるような感じがする、これが苦手だという方が結構いらっしゃいます。
この時に背筋を伸ばして正面を向いて顎を少し引く、これをしますと薬を飲んで胃に入るまでの物が通る道ですね、食道という部分がまっすぐになります。
まっすぐになることで薬とかが喉に引っかかないでスムーズに運ばれやすくなるので違和感なく薬を飲みやすくなります。
横を向いてしまったりすると食道とかがまっすぐにならないので物が使いやすくなったりします。
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また顎を少し引く、これ先ほどの顎を少し上げると逆です。
顎を少し上げますと軌道が広がりやすくなるんですけども、顎がしっかり引くことで軌道を閉じるようになります。
そうすることで物が軌道に入ってむせてしまう、それを防止することができます。
なので正面を向いてなるべく姿勢もまっすぐにして顎を少し引く、これが薬を飲みやすい姿勢だと言われたりもします。
ただそれでも根本的に醸剤を飲み込むというのが苦手な方であったりすると、たまに少し上を向いてくださいね、その方が醸剤が下に落ちてきますよという説明もしたりするのでケースバイケースではあったりするんですけども、
その人その人にとって飲みやすい飲み方というのを見つけていただくのがいいかなと思っております。
ここまでがテーマに対する僕なりの話でございます。
そしてここからは本日のワンポイントです。本日のワンポイント、薬を飲むときはコップ一杯の水で飲もう。
過去にも同じような話をしたことがあるんですけども、あえてまた話をさせていただきますと、薬の中で少ない水で飲んでねというものも一部あるんですけども、
だいたいの薬は多めの水で飲んだ方がいいです。多めの水というのとだいたいコップ一杯くらい、150mlくらいの水で飲むことをお勧めします。
これ水の量が少ないとその薬が喉に引っかかってしまうことがあります。
喉に引っかかったまんまで少し薬がとげ始めてしまったりすると、その薬が喉にとどまってしまうということもあります。
そうなってくると薬の成分が喉を荒らすことがあります。
胃に入った場合とかですと薬の刺激とかは胃の粘膜とか胃の中に入っている食べ物とかが刺激から守ってくれますけども、
喉にとどまってしまいますとその薬の刺激が喉にダメージを与えやすいです。
喉を荒らす原因になったりします。
また水の量が少なすぎると薬が溶けるのに時間がかかったりすることがあるので、薬の効果にも影響を及ぼすことがあります。
なので注意は必要だよと言われております。
またそれ以外にもやはり水の量が少ないと薬が胃の中に入ったとなっても、
胃の中にあまり物が入っていない状態であれば薬の刺激が負担になることもあります。
それで胃を荒らさないためにもやはり水を飲んだ方がいいですし、
薬を飲むときはだいたいコップ1杯くらいの水とともに飲むことをお勧めいたします。
今回はこんな感じです。
今回は薬を飲む姿勢ということで話をさせていただきました。
ただ今回なんですけども、メープルさんからも改めてコメントをいただいてはいるんですけども、
薬の飲み方であるとか、飲みにくい薬を他のに変えるとか、飲みやすい形にするとか、
そういった薬に関しての飲みやすさの相談とかも薬剤師にしていただいて構いませんよということで今回話をさせていただきました。
患者様にとって必要な薬を安全にしっかりと飲んでいただく、これは薬剤師として当然の業務ですので、
薬の飲み方とかも何でもご相談くださいませ。
せっかく渡した薬が患者様がうまく飲めてないよとなってやれば、それはもう薬剤師の職務怠慢ということにもなってしまいます。
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ただこの話なんですけども、あくまで患者様にとって必要な薬を安全にしっかりと飲んでいただく、これが薬剤師として当然の業務です。
いらない薬とかがあればそれをなくすようにするのも薬剤師の仕事なので、必ずしも必要じゃない薬とかはそれはそれで薬剤師に相談していただければなと思います。
この薬もういらないと思うとか、そしていらないんだなという薬を医師に相談して薬の数を減らしてもらうとか、これも薬剤師としての仕事であります。
ただここらへんに関しては今回の話ずれてしまうので、今回ここまでに話を控えさせていただきますけども、
薬のことについてはもうそういった飲み方であるとか、いらない薬、いる薬、そういったのも何でも薬剤師に相談いただければなと思っております。
またお近くの薬剤師で聞きにくいなぁということがありましたらいつでもご連絡お待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。