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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願いいたします。
今回のテーマ、とあるポッドキャスター様から頂きました。テーマを頂きましたのは、ドスグロイルイボスティーこと、ドスティーさんです。誠にありがとうございます。
ドスティーさんからは、過去にもテーマを頂いているんですけども、その際はまだドスティーさん、ポッドキャストリスナーではありましたけども、配信者ではありませんでした。
2024年5月14日より、ドスティーさんとカラベアさんの2人で、コミュ力の低い私たちという番組を配信されております。
こちらの番組、コミュ力が低いとおっしゃられておりますけども、最初のエピソードからこの2人、流れるようなフリートークが展開されております。
お2人の落ち着いた声でのキャッチボール、本当に癒されます。この番組、お2人がどうやって番組を作っているのかといったことや、配信についての注意や、お2人が配信の際に使われている
Discordというアプリについてなど、話をされております。また、二次会って皆様好きですか?といったテーマで、自称コミュ力が低いお2人の考えがとても面白いです。
素晴らしい番組ですので、コミュ力の低い私たち、よろしければお聞きくださいませ。 そんなドスティーさんから今回いただきましたテーマというか、タイトルを発表させていただきまして、内容に入らせていただきたいと思います。
それでは今回のタイトルはこちら。
1日2食と1日3食、どっちがいいの? 今回お題をいただきました経緯としましては、先日こちらの番組で配信いたしました
第159回のエピソード。 その際には朝ごはんをたくさん食べた方がいいのか、軽くにした方がいいのかという話をしております。
このエピソードについてドスティーさんからXにて感想コメントをいただきました。 読ませていただきますと、朝ごはんを摂る行為がいいんですね。
朝を抜いて8時間以上空腹にした方が体に良いと聞いたこともあり、朝ごはんを食べない時もありました。
昔は1日2食だったから3食は食べ過ぎ、1食でもいいという人もいるけど、何が楽しいんだろうというコメントをいただきました。本当にありがとうございます。
ということで今回は1日2食と3食どっちが本当はいいのかということで話をさせていただきます。
ただこの2択1日2食と3食どちらがいいですかというのを、大体の医療従事者は3食の方がいいよというふうに答えます。
でも確かに1日2食の方がいいよという方もいらっしゃったりします。 ただ多くの方がなぜ1日3食の方がいいのかという話を今回させていただきます。
早速ですけどもこの1日3食の方がいい理由としましては、1日2食の方が肥満になりやすくなるからです。
ただ現在のご時世、肥満のことを悪く言うのは良くないと言われることもありますが、 医療的には肥満は体に良くないです。
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血圧にも良くない糖尿病にも良くないですよね。 肝臓や腎臓、胃など様々なことにも悪影響を与えますよね。
なので肥満は避けた方が医療的に考えたら絶対にいいです。 ということで今回1日2回の食事の方が3回に比べて肥満になりやすいんだ
この点を重点的に話をさせていただきます。 過去の配信でも結構1日2回の食事は3回に比べると太りやすくなるよというのを
軽く触れたりしております。 理由としましては1日2回の食事の方が1回あたりの食事で糖質などを吸収しやすい体質になります。
なので1日2回の食事は太りやすいと言われております。 これちょっと別の切り口で話をさせていただきますと、
1日2回と3回の食事、 1日に摂取する糖質とか食事量、食事メニューは変わらないという前提で話をさせていただきます。
同じメニューを1日2回の食事の方が 1日3回食べる色に加えてその1回あたりの食事で糖質とかをいっぱい取りますよね。
そうすると1回あたりの食事で血糖値ってすごい高くなりますよねということになります。 血糖値が高くなりますとインスリンという血糖値を下げるホルモンが出てくるんですけども
このインスリンは糖を下げるために脂肪を作り、脂肪に糖を隠すという習性があります。 ここで一応注意なんですけども、インスリン
実は食事をしていない時でも微量ですが出ております。 常に微量出ておりまして血糖値が上がると血糖値を下げるためにそれに合わせて大量に
インスリンが出てきます。 なので食事の内容とかそれに合わせてインスリンというのは大量に出てきます。
食事の回数が減った、それだけ血糖値が1回あたりの食事で高くなる。
そうなりますとその都度インスリンが大量に必要になりますよね。 大量のインスリンが出てきてしまうということはそれだけ太りやすくなります。
なので1日2回の食事の方が実は太りやすくなると言われます。 よく度過食いとか大食いが太りやすくなると言われる理由もこれだったりします。
じゃあ1日3回の時はどうなのかと言いますと 1日3回の食事でも確かに血糖値は上がります。
でも血糖値が高くなる上昇幅は2回に比べたら下がります。 そのためインスリンの量をある程度抑えることができます。
1日2食だろうと1日3食だろうとしっかりと糖質とかを抑えた食事であれば大丈夫なんですけども、このように糖質を抑える
または食事量自体を抑えるというのはやっぱり難しかったりしますし、また食事を抑えなければそれに考えが行き過ぎてしまいまして、食事制限をしすぎてしまうということもあります。
そうなってくると必要な栄養素が足りなくなってしまうと、そうなってくると肌や脳、骨などあちこち弱くなってしまうのでそれはダメだったりします。
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なので糖質を抑える食事をするにしても脂質とかタンパク質ビタミンなどそういった別のものはしっかり摂取した方がいいです。
ただ話を戻しますと1日2回の食事の方が糖質とかを取り込みやすくなるとか、また血糖値が高くなりやすいのでその分太りやすくなるよ、だから1日2回の食事は良くないよと言われております。
ただ今回ドスティーさんからいただきましたコメントの中でもありましたけれども、昔は1日2回の食事でした。
鎌倉時代では1日2食がベースとなっておりますし、それが時代が流れまして江戸時代あたりからは1日3食になりました。
というように昔は1日2食の生活が普通でした。 だったら2食でも良くない?むしろその方が自然だったんじゃないの?ということを言われることもあります。
実際こういったもともとの人間は1日2回の食事だったんだ、だから自然に合わせて食事回数少ない方が健康的なんだよとか、やっぱり食事の回数を抑えた方が痩せやすいに決まってるんだという論調の方もいらっしゃったりします。
ここで1日2回の食事が昔は主流だったという男で話をしますと、この時は大体朝と昼以降に食べるという生活でした。
ではこれがなぜ1日2食が1日3食に変わっていったかという話をさせていただきますと、まず1日2回の食事が主流だった頃は大体朝と昼以降に食べるという生活でした。
これが1日3食、今とは時間の概念が違うので正確ではないんですけども、朝昼夜に食べるのが主流になった理由としましては、夜の活動時間というものがあります。
昔は夜暗くなってしまったら明かりをつけておくという文化が少なかったです。 夜暗くなったら何も見えなくなる、会話とかはできるにしても何か作業するのは難しいよね、
だったら寝よう、そして朝日とともに活動を開始するというのが一般的でした。 それが江戸時代あたりから安頓、よく昼安頓という言葉が使われたりもしますけども、
光を灯しておく、木とか竹でできた枠に紙を張って、中に油を入れておきまして、その油に火をつけて明るくしておくという安頓。
あの安頓が普及したことで江戸時代では夜も活動しやすくなりました。 現代と昔では時間間隔がちょっと違うので何度も言いたいんですけども、現代時間に直して話をしますと、
鎌倉時代は19時頃に寝て朝の3時くらいに起きるというのが主流でした。 これが江戸時代になりますと21時頃に寝て朝の4時から5時くらいに起きていたと言われております。
夜、寝るまでの時間が2時間も増えていると言われております。 それとですけども、家事と喧嘩は江戸の花なんて言われることもありますけども、
江戸は家の並び方とか、あとは家屋木材であるとか、江戸時代の気象の問題とかで火事が非常に多かったと言われております。
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そのため火事による火消し活動がもう夜に行われることが多かったと。これが肉体労働であったと。
この夜に活動するためのエネルギー補給が必要となったので、夕食を食べるという文化が生まれたよと言われております。
こうして一日三食生活が誕生しました。その流れで言えば現代社会、21時に寝るという人よりもそれ以降の時間まで起きている方が多いです。
テレビ番組でも21時からドラマとか映画が放送されますし、深夜時間に放送されるアニメ番組が高視聴率なんてこともあります。
夜遅くまで起きていることは現代社会では当たり前のようになっております。
ちなみになりますと睡眠時間ですけども、明治時代には夏は22時頃、冬は23時頃に寝るようになったと言われておりまして、
現代社会では平均就寝時間は23時を過ぎていると言われております。
時代が経つにつれてだんだんと夜遅くまで起きているようになっております。
こういった夜起きているような夜の間の活動においてパフォーマンス維持のためにもエネルギー補給としても1日3食がベースになっているし、この方がいいよと言われております。
なので1日2食時代の昔と比べるのは現代ではなかなか難しいです。
現代と生活リズムが大きく変わってしまっております。
また1日2食よりも3食の方がいいという話をする上で一つある話をさせていただきますと、
平安や鎌倉など1日2食生活と江戸時代の1日3食生活、これ。
1日2食生活の平安や鎌倉時代の方が糖尿病が多かった恐れがあると言われております。
過去にこの番組でも糖尿病について話をした際に、どこかで触れていると思うんですけども、
日本で初めての糖尿病患者は光源氏のモデルである藤原道長であると言われております。
当時は糖尿病という病名なかったものの藤原道長の病気を記している記述が、まさに糖尿病の症状と酷似をしていると言われております。
そして、鎌倉時代を語る上で欠かせない人物、源頼朝、この方も糖尿病だったのではないかと言われております。
この源頼朝の病気についてはいろいろ諸説があるんですけども、水飲み病、とてつもなく水を飲む病気ということで、
イライラしやすいということで、源頼朝は糖尿病だったのではないかということを言われることがあります。
ちなみになるんですけども、源頼朝が弟である源義経を処分することになったのは、糖尿病のせいだったんだという、
さすがにどうなんだという話もあったりするんですけども、ここらへん、源頼朝と糖尿病を調べてみると意外と面白いので、よろしければお勧めいたします。
その他、江戸時代前の有名人とか偉人の中では、織田信長や徳川家康も糖尿病だったと言われております。
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こういった歴史上の糖尿病になったであろうという偉人なんですけども、これが江戸時代から明治時代初期くらいにかけて、パタッと見られなくなると言われます。
もちろん記述が残ってないだけで糖尿病だったんであろうという方は大勢いらっしゃったと思います。
ただ、平安や鎌倉、安土桃山時代よりも記述が残りやすい江戸時代にも変わらず、江戸時代においては糖尿病らしき方の症状はなかなか見られてないです。
江戸時代の経済事情とか食事内容などの影響もあるとは思うんですけども、糖尿病になったであろうという方の記述は減っていくんですけども、
その中でも、天島で虫場だらけだったことで有名である徳川家持14代将軍でも糖尿病だったという記述は残っていなかったりします。
こういったことからも、1日2食よりも3食生活の方が健康的なんじゃないかと言われたりもしております。
ただ、この1日3食生活をしていても、現代社会では糖尿病の方であるとか肥満と言われる方が増えている状況です。
これなぜなのか。
やはり1日3食生活、良くないんじゃないかと言われることもありますが、なぜ近年肥満や糖尿病が増えているかと言われれば、
理由はいくつかあるんですけども、今回2つ挙げさせていただきますと、1つは食生活の変化。
昔よりも気軽に質の良い食事が取れるようになっている現代社会。糖質の高いものとかお菓子とかを簡単に取れるようになっておりますよね。
今では当たり前のお菓子とかでも、昔は貴重品です。
なので手にするのが難しかった。そして口にすることも当然難しかった。
それが簡単に手に入るようになった現代では糖質化が起きているのは仕方ないよね、というのがまず1つ。
それともう1つは食事時間の変化です。
かつて江戸時代では、現代でいう21時頃に寝る、そして食事は19時頃だったと言われております。
それが現代社会では平均就寝時間は23時を過ぎていると。
寝る時間が遅くなったことで、食事の時間も遅くなっていると言われております。
日本の成人のデータになりますけども、21時以降に食事をする方が男性は16.5、女性が6.7%と言われております。
男性の方が割合がかなり高いのは飲み会などがあるからだよと言われております。
昔はもう寝ていたよという時間に夕食を取るようになっている生活が現代では起きております。
夕食が遅くても運動なのでエネルギー消費などすれば多少は増すと言われたりもしますけども、
諸説ありますけどもB01という脂肪を溜め込みやすくするタンパク質、これが21時頃に活発になるんですけども、この時に脂肪の元となる食事とか糖質があると太りやすくなるよと言われております。
また、夜のご飯が遅くなると食事によって交換神経が活性化されてしまうと、そうすると夜副交換神経を働かせて睡眠付き体にも変わらず交換神経が働いちゃうので睡眠の質が悪くなります。
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そうなると食欲を調節してくれるグレリンとかレプチンといったホルモンの働き、こういったのを乱れることで食欲が抑えられず食べ過ぎに繋がりやすくなると言われております。
そういった面からも夜遅めの食事は良くないです。
こういったように1日2食と3食では、夜活動する時間が増えたからこそ3食の生活になりまして、そして健康にも3食はいいと言われておりますが、現代社会、簡単に糖質が取れるからこそ糖質には注意をしなければいけないですし、
夜確かに活動するから食事は必要ですけども、遅すぎる時間の食事には注意が必要だったりします。
なので1日2回の食事よりは3食の方がいいかもしれないけども、そもそもでこういった食事の内容や時間に注意が必要だったりもします。
今回はこんな感じです。改めましてテーマいただきましたドスティさん本当にありがとうございます。
今回も1日3食の方がいいという話しておりますけども、だったら生活リズム上どうしても3食は無理だ。
3食にしようとすると夜遅くの食事になっちゃうよという方もいると思います。
確かに1日3食の方がいいとは思いますけども、それに気にしすぎるあまりに食べ過ぎてしまうとか、
栄養が偏ってしまうとか、時間が変になってしまう、これやっぱり良くなかったりもします。
なので食事の回数は確かに3回が大事かもしれないですけども、実際その方その方に合わせた生活リズムもありますので、
必ずしも3食じゃなくてもいいという場面は多かったりします。
それよりも食事の内容とか取る時間だとかそういったのが大切だよというのは念を指させていただきたいなと思います。
今回糖尿病の話も触れさせていただきましたけども、糖尿病と過去の偉人の関係性であるとか、糖尿病の歴史とか過去に少し触れさせていただいているかもしれませんけども、
糖尿病ってどういう病気なのかとか、こういったのを調べると結構面白かったりするので、もしもご興味ある方がいらっしゃいましたら一度調べてみることをお勧めいたします。
今回はワンポイントを挟むタイミングを逃すなと思いましてワンポイントなしにしております。
次回のテーマもおそらくワンポイントなしで話をします。申し訳ございません。
ただそもそもワンポイントいらないのではという意見もいただいております。
ワンポイントという形にせず、一つのタイトルの中でワンポイントの内容も話したほうがわかりやすいんじゃないというご意見もいただいておりますし、
確かにそうだなと思いましてしばらくはこの形でやっていこうかと思っております。
ただワンポイントありの方がいいよとか、やっぱりワンポイントなしのままの方がいいよとか、そういった様々なご意見あればお待ちしております。
今回も最後にお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。