相談者の悩み
どうも、コウブンです。
栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
はい、今日はお悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、
ハスノハというお坊さんが答えるお悩み相談のウェブサイトというのがありまして、
そちらに寄せられたお悩み相談を、私、コウブンが答えるというものでございます。
はい、というわけで早速行きたいと思います。
20代の女性の方より、タイトルが、彼と喧嘩が絶えません。
はい、では本文をお読みいたします。
今年の春に友人の紹介で出会った方とお付き合いを開始している私、27歳と彼、27歳です。
もうすぐ同棲生活、もうすぐじゃないですね、すぐに同棲生活が始まりました。
同棲といっても、彼の一人暮らしの家に転がり込んだ感じです。
家賃、高熱費などは彼が負担し、食費や生活用品などはこちらで負担し、
最初は毎日好きな人と一緒にいられる生活が幸せで、
いろんなところへデートに行き、友達にも紹介してもらい、幸せいっぱいでした。
ですが半年経つか経たないかのうちに、相手の言動にイライラし、
我慢ならず口喧嘩ばかりになってしまい、今では週に1回は必ず大喧嘩をしてしまいます。
最初は好きという感情で気にならなかった、また尊重できていたことが、
相も最初ほどは落ち着いてきた、今、憎しみや怒りなどに支配され、好きで一緒にいるはずなのに傷つけ合ってしまいます。
相手は土日休み、私は平日休みのシフト生です。
丸1日デートをする日も減り、会話も少なくなり、生活のすれ違いもひしひしと感じています。
喧嘩の理由もお酒の頻度や帰宅時間の問題、
彼からしても私の感情的な性格など、お互い様だけどお互いが意思が強く、お互いが直してと分かり合えない状況です。
私としては仲良くできることに越したことはないと思っています。
付き合いたての頃に戻りたい、その気持ちだけです。
いずれは結婚したいと思います。
彼とならどんな環境でも一緒にいたいです。
ですが、喧嘩の際、彼からの突き放された時に、
私はこれから彼とどうなるのか、どうしたらよいのかが分からず、日々別れた方がいいのか、このまま頑張るのか答えも出ず、ただただもやもやした気持ちで日々過ごしています。
私にも悪いところがたくさんあります。
彼の方ができた人とも思います。
ですが、喧嘩になるとお互いの自分を守るために、相手を責め立て悪者にしてしまいます。
私はこれからどうなるのでしょうか、またどうすればよいのでしょうか、人間的にもっと良くなりたいと思います。
ですが、彼の前だとなかなか良い人にはなりません。
とりわけ、取り留めのない内容ですみませんが、ご相談に乗っていただきたいです、というお悩み相談でございました。
恋愛のステージ
恋愛のご相談ということですよね。
私も結婚はしております。
一応と言っちゃうと良くないか。
私も結婚しております。
なので、この方の悩んでいる部分、当然ながら経験があります。
大きく分けて、ざっくり分けて、もしかしたら恋愛というものは3つのステージがあるのかなと思います。
最初は恋は盲目というように、好きという気持ちがいっぱいで、
お互いの悪いところも見えずに、お互いのことが気になって、
お互いの良いところだけを見つめてしまう期間。
これが最初のステージかな。
ファーストステージということですね。
次としては、それがだんだんと好きという気持ちが落ち着いてきて、
今度は良くないところが目につく時期というふうに言えるのかなと思います。
今まさに相談者さんはセカンドステージにいるのかなと思います。
3番目、サードステージとしては、そういったところを乗り越えて、
お互いの良くないところを受け入れて、そして園熟する。
お互いの人生において助け合えるパートナーに変わっていくというのが、
サードステージなのかなと思います。
そのようなステージで言えば、セカンドステージの相談者さん。
いわゆる田舎で、今後大きく変わっていくような部分なんじゃないかなと思います。
喧嘩をしてしまうということはありますよ。それは大事だって。
問題解決のためのコミュニケーション
だってよくよく考えたら、私たち違う環境で育ってますよね。
ということは、お互いに違う経験をしているんですね。
全く違う経験。友達も違うし、親も違うし、住んでいる環境ですよね。
その住んでいる地域も違うし、もしかしたら方言も違う。文化も違う。
いろんなものが違う。だから、同じ刺激、同じ情報、同じ言葉、同じ態度を受けたときに、
同じリアクションをするわけではないですよね。
なぜならバックグラウンドが違うから。
ごくごく当たります。もっと言うんだったら、同じ環境に育ったとしても、
例えば兄弟だとしても、性格って違いますよね。なぜなら個性が違うからですよね、人間それぞれ。
性格とも言いますけれども、同じような環境で育っても、同じような刺激、同じ言葉とか、
同じものを見たときに、同じリアクションをするかと言ったら、そうではない。
ということで、彼氏彼女という関係性は、もともと別々の環境で育ったし、当然ながら他人同士ですから、
同じような出来事があっても、同じようなリアクションをするとは限らない。
自分の望むようなリアクション、同じようなリアクションをするとは限らない。
むしろ違うのは当たり前なんですね。ということを、まずは前提として受け入れていただきたいなと思います。
つまり、意見が違うのは当たり前なんですよ。生活様式が違うのは当たり前なんです。
だから大事なのは、それをどう受け入れていくかという部分なんですよね。
私もこんな偉そうに言ってますけど、当然ながら今の奥さんと喧嘩をした経験ありますよ。
些細なことで喧嘩をする。
今ここで余計なことを言うと頭が怖いので言いませんが、ともかく喧嘩をした時期はあります。
理由というのは大概、些細なことです。
些細なことがきっかけにどんどん怒りというのが増幅し、そして喧嘩に発展していくということですよね。
ということは良い関係性を築きたいんだったら、最初の段階で何とかしなくちゃいけない。
ということは、まずは違うんだ、お互いは違うんだというところを認めながらも、なかなかこれは受け入れられないなという部分があると思うんですよ。
それはどうしてもね。
逆に言うといいところもあるんですよね。
これは私にはできないけど、あの人はできる、彼はできるという部分。
なので悪いところもありつつ、まずは良いところに注目してみるというのがいいんじゃないかなと思うんですよね。
感情的になってしまうのもわかるんですが、まずはとにかく良いところを見ようという努力をしてみるのがいいんじゃないでしょうか。
その上で悪いところはなかなか受け入れられません。
そしてきっと彼氏側も同じですよね。
なので話し合ってみるのがいいんじゃないかな、やっぱりね。
話し合うにしても、感情的になってしまうと良くないんで、やっぱりちょっと書き出してみるのがいいのかなって私なんかは思ったりします。
日記とかでもいいですよね。
自分がどういうところに対して自分の感情がどのように揺り動いたのかという部分を書き留めていくというものをお互いにやってみるといいですよね。
なかなか彼氏さんにそれをやれって言っても難しいと思うんですけども。
ただね、自分の感情は少なくても自分の感情というものをどういうときにどうなったんだというところを書き出してみると、もしかしたら何か良い関係を築くためのヒントが出てくるかもしれません。
といった形で感情のすれ違い、感覚のすれ違いというのは必ずあるというところを前提に立ちながらも、もし感情的になってしまいそうな瞬間的に怒りが湧いたりするときには少し冷静になれるような材料というのを持っておく。
なんで自分はこういう怒りの感情が芽生えてしまうのかなというところ。
そしてお互いに話し合ってお互いに直すんですね。
良くないところ、お互いにあるはずですから。
歩み寄るということですよね。
その繰り返しなのかなと思います。
喧嘩をするにしても最小限に留める。
そして長引かせないというのが長続きするコツなんじゃないかなと思うんですよね。
要は反省をするということですね。
喧嘩をしたら相手が悪いの一方的じゃなくて自分にもきっと悪いところがあったと。
何が悪いのかなって考えてみる。
それを自分だけじゃない、彼氏も同じように反省しましょうということを語るんですよね。
そういうのがその繰り返しがいいんじゃないかなって私は思っております。
偉そうに言ってますけども。
私も時々まだ喧嘩することはありますが、今はほとんど仲が良いです。
私の場合ですよ。
これはちょっと喧嘩しそうな雰囲気だなというときは意図的に話題をずらす。
あるいは距離を取る。
何かしらの衝突しないような工夫をしております。
これは参考になるかどうかは分かりませんが。
ともかく衝突しそうだなというような、やっぱり会話というか過ごす時間が増えてくると、
相手がどういう感情なのかというのはだんだんちょっとだいぶ分かるようになってくるんですよね。
そういう部分。
なので衝突しそうな予感がしたときは意図的に避けるというのは有効かなと思います。
物理的な距離を取るのは一番有効なんですが、
そうはいかないようなタイミングももちろんありますので、
そしたら会話。
会話の流れを変えてみるとか、
そういった細かいテクニックもありますが、
ともかく衝突をしないというのは大事ですね。
そういったところを心がけてみて、
そしてこれから良い関係というものを築き、
良い人生にしてみてください。
というわけで今日の話はここで終わりたいと思います。
今日のような人生相談、お悩み相談などあれば、
どうぞ遠慮なくコメント欄あるいはフォームの方から、
私の方まで連絡いただければ必ずお答えいたしますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
それと、こんなことを教えたい、
そういったリクエストなどあれば、
そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
というわけで、
電浄淫服住職の幸文でした。
ではではまたね。
