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2025-01-19 09:06

#176 仏教×現代社会 #2 環境問題と仏教観

【仏教×現代社会】 第2回「環境問題と仏教観」🌏🌱

現代社会における様々な問題を、仏教の視点から考えてみるシリーズの第2回目です。

今回は「環境問題と仏教観」というテーマで、仏教の根本思想である「縁起」をキーワードに、環境問題について深く考えていきます。

気候変動や海洋プラスチック問題など、深刻化する環境問題。
これらの問題を、仏教の教えである「縁起」の視点から見てみると、新たな気づきが得られるかもしれません。

日々の生活の中で、私たちにできることは何なのか?
一緒に考えてみましょう。

#仏教 #環境問題 #縁起 #持続可能な社会 #SDGs #地球温暖化 #気候変動 #海洋プラスチック #森林破壊 #エシカル消費
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どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
今回の放送では、仏教×現代社会のシリーズの第2回目をお送りしたいと思います。
第2回目のテーマは、環境問題と仏教観という少々固めなテーマでございます。
特に演技という言葉を深掘りしながら、仏教が考える環境問題の話をしていきたいと思います。
みなさん、演技という言葉を知っていますよね。演技が良い、演技が悪い、そういう風に使うのが一般的かなと思うんですけれども、
この演技という言葉、漢字の部分をよく見てみると、縁が起きるという風に書いてありますけれども、
これはですね、縁が起きるというよりかは、縁によって起きる、寄り合って起きるという風に、そのような意味なんですよね。
縁が始まるんじゃなくて、縁によって始まるというようなことですね。
どういうことかと言いますと、これは全ては繋がり合って存在しているという考え方なんですよね。
全て繋がっているから、何かと何かが繋がって物事というのは起きるんだよ、そういう現象が発生するんだということなんですよね。
これは仏教の根本思想の一つなんですね。
仏教というのは簡単に言うと、演技の思想があるから仏教の思想というのがあるんだとも言えるんですね。
それぐらい根本的、一番のコアの部分が演技の思想、演技の考え方というわけでございます。
例えば、お米ですね。お米の例え、先日もしたと思いますけれども、改めて伝えたいと思います。
お米というもの、種の状態から苗になるときに水と温度と光とそういったものの条件が重なって苗になりますよね。
そして苗になったものが田んぼに植えられて、そして田んぼに植えられた苗が太陽の力、雨の力、風の力、土の力、
いろんなものが重なって成長します。
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そして成長したものが実を実らせる、つまりお米ができてくるということですね。
そしてそのお米が実った稲を刈り取る、収穫をするということ。
収穫をしたものを脱穀をして、脱穀をしたものを精米をする。
そして精米したものを一箇所に集めますね、JAさんとかそういうところでね。
集めたものを今度はお店に並べます。
お店に並んだものを買う人もいます。
買った人が調理をします。
そしてお米が食べられると。
お米一つでもいろんな条件が重なってお米が食べられるんですね、私たちは。
これが縁起の考え方ですね。
様々な縁があって、そういうお米が食べられるという結果が得られるということですね。
大切なのは縁起という考え方。
これは単なる因果関係というわけではなくて、この世界に独立して存在するものは何一つないという考え方なんですね。
すべては繋がっているということを示しているということなんですよね。
私たち人間もまた自然界もあらゆるものが相互に依存し合っている。
この繋がりを理解することが縁起を理解する上で非常に重要なポイントとなるわけなんです。
ではこの縁起の視点から環境問題を考えてみましょう。
例えば気候変動。
これは私たちの生活、特に化石燃料の使用などが大きな原因になっているというふうに言われております。
ただこれは人によって否定されていることもありますので、一部違うよというふうに思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
今回は化石燃料によって環境問題がという過程でお話をさせていただきたいと思います。
化石燃料の使用によってそれが原因となって、大気中の温室効果ガスが増加するという条件ができて、そして地球温暖化という結果となるということ。
この縁起の視点で見ると、気候変動というのは単なる自然現象ではなくて、私たちの行動と綿密に関わっているということがわかりますよね。
私たちが便利さを追求して大量のエネルギーを消費することで、地球の環境に大きな影響を与えているということ。
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これはまさに縁起の法則が働いているというふうに言えるんじゃないかなと思います。
海洋プラスチック問題とか心理破壊なども同じように縁起の視点から考えることで、問題の根深さというのをより深く理解できるのかなと思います。
では私たちは具体的にどのような行動をとればよいのでしょうか。
例えば必要以上に物を買わないとか、長く使えるものを選ぶといった消費行動を見直すことが大事かなと思います。
そして日々の生活では節電とか節水とか、環境に配慮した製品を選ぶ。
そして自然と触れ合う時間を大切にする。
これはすべて縁起の理にかなった行動というふうに言えるのかなと思います。
小さなことでいいと思うんですが、例えばマイボトルを持ち歩くとか、マイバッグを使うとか、そういったことも立派な行動になるのかなと思います。
大切なのは自分が変われば世界が変わるという意識を持つこと。
私たちの小さな行動、その一つ一つが周りの環境、そして地球全体に影響を与えるということを意識することが重要だと思います。
今回は縁起という仏教の教えを通して環境問題について掘り下げてみました。
縁起とは環境問題だけではなくて、人間関係や社会問題などあらゆる問題に応用できる普遍的な仏教の知恵ということなんですよね。
環境問題は他人事ではありません。
私たち一人一人の行動が未来の地球を形作ります。
共に縁起を理解してより良い世界を築いていけたらなとそんなふうに思います。
今回は仏教かける現代社会の中で仏教の環境問題に対する考え方についてお話をさせていただきました。
今日のお話を聞いていいねと思った方はぜひともいいねボタンを押していただければと思います。
では、蓮城院副住職の幸文でした。ではではまたねー。
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