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2026-02-13 03:06

#053 東風吹かば

OM/260213

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サマリー

平安時代の学者である菅原道真がウメノキを思いながら詠んだ歌を通じて、春を告げる風「コチ」とその気象的な仕組みについて解説します。

道真とウメノキの歌
ホチフカバ、ニヨイオコセヨウメノハナ この歌を読んだのは、平安の学者であり詩人、そして政治にも関わった人物、菅原道真です。
道真は、都京都から遠く離れたダザイフへ左遷された時、 京都の自宅に残してきたウメノキを思い、この歌を読みました。
コチの気象的背景
この歌に出てくるコチは、春を感じさせる柔らかな風のことですが、 実は天気の仕組みとも深く関係しています。
風は気圧の高いところから低いところへ空気が流れることで生まれます。 春になると冬の間続いていた
西高東低の気圧配置が崩れ、代わりに移動性高気圧と低気圧が交互にやってくるようになります。
移動性高気圧とは、西から東へ動いていく高気圧のことです。 この高気圧に覆われると空は晴れやすく、日差しも柔らぎ、少しずつ気温が上がっていきます。
春らしい穏やかな天気をもたらす存在です。 もし日本の東の海上に高気圧があり、西の方に低気圧が近づいてくると、
空気は東から西へ流れます。 その結果、日本では東から吹く風、コチが生まれます。
さらに、東から風が吹く理由はこれだけではありません。 地球は自転しているため、空気の流れはまっすぐではなく、少し曲げられます。
この働きを堀よりの力と言います。 北半球では、低気圧の周りの風は半時計周りに中心へ向かって吹き込みます。
そのため、低気圧の位置によっては、東から風が吹くこともあるのです。 和歌の中のコチは天気の専門用語ではありません。
けれど道座根は自然を深く見つめて、冬の冷たい北風とは違う、春になると吹き始める、東寄りの柔らかな風を体で感じ取っていたのです。
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