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2023-09-19 49:56

第48回『あらゆる場所にケンたちが…』

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Hi! I'm Ken. グレタ・ガーウィグ監督作『バービー』の感想を出発点に、『バービー』に到る補助線として、「有害な男らしさ」を描いている映画(『ブルーバレンタイン』、『マリッジ・ストーリー』、『プロミシング・ヤング・ウーマン』)について語っています。

ライアン・ゴズリングが抱える「男らしさ」、グレタ・ガーウィグ&ノア・バームバックが描く「家族/つながり」、プロデューサーとしてのマーゴット・ロビーが持つ「生きることの困難さ」。

語る私たちも一人の「ケン」なわけですが、「ケン」と「ケン」が「ケン」について馴れ合わず、「ケン」を見つめる……。そんなエピソードになっています。 ・『バービー』 あらすじ:バービーは恋人のケンと、すべてが夢のように完璧なバービーランドで、連日パーティーやドライブをして暮らしていた。しかしある日、完璧なはずの世界に異変が発生し、バービーは真実を探るために人間の世界へ向かう。そこでバービーはある秘密を知ることに……。

◆第48回の⁠⁠⁠用語集、詳しい解説、補足のnoteはこちら!

https://note.com/lnt91/n/n3d7531c43cc4

《#kokosuna掲示板》 「三十日間の新聞」 https://note.com/lnt91/n/nc592a8854262 『心の砂地#』も参加しました! 「てらださんがつけているイヤーカフ」 https://www.hario-lwf.com/21108/ (2023年9月15日収録) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 番組アカウント:https://twitter.com/kokosuna 感想など、投稿していただける場合のハッシュタグは#kokosuna でお願いします! ここすなリンク集→ https://lit.link/kokosuna 番組感想、お便りは kokoronosuna@gmail.com  ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠もしくはこちらのフォームまで!⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 2023 artwork:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠セキヤ@sekiyanabemotsu⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

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Hi! I'm Ken.

YUP, I'M A FEMINIST

00:00
この番組、心の砂地は、様々な文化や日常の築きをヒントに考え続けることで、言葉の記憶装置を目指す教養バラエティ番組です。
私、ケンです。 はい、そして私がケンです。よろしくお願いします。
ということで、本日も始まります。心の砂地。
君のこと好きだって気づいてた だけど僕は怖くて言えなかったんだ
春の青さと夏の輝き 君と二人ずっと歩きたいだけ
ケンとケンで今日は、やっていきたいなと思ってるんですけれども。はい、よろしくお願いします。
はい、僕がケンです。はい、そして僕もケンです。
ケンです。いや、それしか言うことなくなっちゃうけど。みんなケンですからね。
はい、エビバディケンということでやらせてもらってるんですけども、映画バービーのね、グレタガーウィグ最新作ということで話を主にしていきたいなと思っておりまして。
はい。まずはざっくり感想っていう感じから、僕たちがケンであり、なぜケンであるのか、ケンとは何なのかみたいな感じのお話をできたらなと思っていて。
はい。 まあバービーいろんな見方があるとは思うんですよ。
うん、そうですね。結構もうインターネットでもね、語られてますけどいろんな視点から。
はじめに言っちゃうと、僕は楽しんだ。楽しんだんだけど、いろんな見方があるなっていうことはすごく、そこはすごく感じていて、そこが作品の面白さにも繋がってるっていうところはすごくあるんだけども。
本当に合わせ鏡のような、こんな使い古された表現をしてしまいますが、自分が何を感じているのか、どういうふうに考えているのかっていうのが、
このバービーを語ることが浮き彫りになる映画だなってすごく思ったんだよね。
うん、確かにね。その人がどこを語るかっていうのによって、その人の視点とかが結構浮き彫りになる感じはしますね。
そうそうって思ってて、となるとやっぱり、これはずっと大事にはしてるんだけども、自分に誠実に語るっていう話になるのかなと思っていて。
で、特にこの、見る前はこんなに剣の話があると思ってなかったんですけど、僕は、このバービーを。
まあやっぱみんな言うよね。想像以上に剣の登場率が高かったっていう。
うん。だからそう考えると、アイム剣性というのをね、私も剣であるということを中心に話すっていうのが一番いいのかなと思って、
03:03
なんかそんな感じの話できたらいいなっていう姿勢でございまして。
なるほどね。あんまりこう常に誰かに共感してるって感覚では僕は見てなかったんですけど、ただ確かにその剣、剣談でしたっけ?
とかを作り出してからの剣っていうのは本当にもうこっちが見ててね、ちょっと笑う部分、笑いながらなんかちょっとこうグサグサさされてるような感じ。
そう、だからめっちゃ笑えるけど全然笑えねえっていうさ。
うん。
で、結構やっぱ怒ってる人もいるみたいじゃないですか。
剣の描かれ方っていうものが、もちもちわかんねえけど、でもなんか僕は結構、例えば剣に対してバービーランドっていうものがめちゃくちゃ肯定的に描かれてるかというと、意外とそうでもない。
そうでもない。
だからかなりバランスよく描いてるなあとは思うんやけど、剣の描かれ方だけにスポットを置いちゃうと、なんかこう男性をバカにしてるみたいな風に受け取っちゃう人もいるんかなあっていう。
そうね。ちょっとやりすぎじゃない?みたいな感じでいう人も多分いるだろうとは思っていて、わからんでもないんやけど。
切り取り方の問題やからね。
だからそれこそ本当に自分が何を感じてるのかっていうか、多分男性としてのアイデンティティ?男性性みたいなことに危機感を感じちゃうっていうところが浮き彫りにそういう感想もなってんのかなっていう話だなあとは思っていて。
この映画の内容とかについてはいろいろネタバレで、今もちょろちょろっと話してるんですけど、これから話していくんですけれども、どっから行こうかなあ。
ざっくり良かったところみたいな印象的というか、ざっくり感想って寺田さん的にはどんな感じですかね。
ざっくり本当にざっくり言うと、僕も好きな映画やし楽しんで本当に笑ったんですけど、その一方で僕見るのに体力いる映画やなって感じましたね。僕の中では。
っていうのもそのバービーランドっていうものが、例えば男女の今の権力構造っていうのが現実世界と逆になってるみたいなところがまずミラーリング的な要素もありつつ、でも女性は女性で男性は男性なわけじゃないですか。
県はその後、男性性っていうものを過不調性みたいなのを持ち込んでくるし、その一方で現実社会のほうがあって架空のマテルシャとか出てきて、どれがフィクションだったり皮肉、裏がある表現で、どれが本筋そのまま受け取っていい表現なのかっていうのが意外と主者選択することにリテラシーが求められるなっていう。
さっき言ったところとつながってるんですけど、男性をバカにしてる表現とだけ受け取るのか、いやでもそれって裏を返せば、男性が映画作る上で女性をバカにしたような扱いにしてきたことのミラーリングだよねって、分かった上で受け取るのかっていう。
06:08
そのミラーリングっていうだけでもない。反転させただけでもない。さらにそこを皮肉にしてるからねじれた、全てをちょっと茶化してるし。
そうそうそう。だから美容によっては全部茶化してはいるんだけど。だからストレートに受け取っていい表現なのか、そうじゃないのかみたいなことを結構僕は頭の中でいじくりながら考えてみちゃって、見終わって面白かったーって思うのと同時にドッと疲れがきました。
もっとはっきり来るだろうと思ってたら、こんなにこう構想として複雑な、そしてスカッとするっていうよりはこのねじれた感覚で、「あれ?」っていう風な作りにしたっていうのは、これはたぶん本当にグレイター・ガービリックであり、今回企画本に入ってるノア・バンバックでありが、たぶん狙ったことであることは間違いないだろうなと思ってるんだけど。
そうですね。だから最終的にバービーが人間になるっていう、つまりスタート地点に立つみたいな終わり方なわけで、バービーを一言で表すならみたいなバーンっていうフレーズがあるかっていうと意外と難しくてない感じが、そこはあえて言い切ってないような構造の映画になってるかなーって思います。
まあでもさ、なんとなくストーリーラインだけ見てても楽しい映画でもあるっていう担保はたぶんしてて、それのバランスはすごい面白いよね。
そうですね。まあビジュアル面もめちゃくちゃいいし、最初のあの人形をね、バービーがこうドーンとしてくるシーンも、歌。一番目からこう二番目に移ってどんどん歌詞が変わっていくみたいな。
はいはい、リゾーのね、曲ね。
そうそうそう。なんかこう、わかりやすくこうエンタメでどんどん来てくれるから、そこはなんかずっと笑ってはいるんやけど、こうバービー最高って言おうと思えば言えちゃう映画やん、これって。
けど、こう最高ってこう腕を突き上げさせないさ、感じがまた面白い、そこが面白いんだっていうところでもあって、なんかすごいだんだん効いてくるね。
やっぱ初めは俺だから、いやもう今年ベストバービーで行くぜぐらいの感覚で言ってるからさ。
そうだね、見る側の姿勢としてはほんとそれぐらい。
いや暗いに行くぞーっていう、まあちょっと後日、後で喋ると思うんですけど、ここ5,6年で見た新作の映画で、マウドット・ロビー、主演もしてるしプロデューサーも入っている、女優でありプロデューサーが制作にも入っているプロミシング・ヤング・ウーマンっていう作品があったんだけど、
今年かな、今回は。うわーほんとここ5年、プロミシング・ヤング・ウーマン以前以後で僕はもう変えられちゃったみたいなさ、これ見る以前と見た後でもう変わっちゃった感覚がみたいな、
そんぐらい強烈な男性としての自分というところとか、自分がしてきたこととか、そういうことをもう強烈に反省するというか。
09:09
そうですね、ほんとこう見てる自分の心の逃げ場がどんどんなくなっていくぐらい。
そうそうそう、っていう映画だったのね。そういうもんが来ると思ってて、もっと強烈なパワーでやるんかなって思ってたんが、普通に見てて笑うし楽しいしみたいな感じのもんが来たから、
俺なんかすごい強烈にこう、ちっちゃくなって帰ろうと思ってたのに、楽しんじゃったなみたいな、そこの罪悪感みたいなもんなんかあるんだけど。
うん、なるほどね。
そこが、はじめも話したけど、自分が何を感じてるのかとか、考えてるのか大事にしてるのかっていうものが浮き彫りになる映画。託されてるもんはめっちゃあるっていうかね。
そうですね、だからさっきシャークさんもおっしゃってたみたいに、遅れてなんかじわじわとね、自分の心が浮き彫りになってくるなーっていう感じが。
見てる時はさ、こうやっぱ絵面の強さとか、コメディーシーンとかで笑って、後々から考えたら、いや、あのシーンすごいよなみたいな。
うーん。
あそこまで露骨に言っちゃうんやみたいなところもあったし。
うん。
あとまあ、結構フェミニズムの基礎をちょっとおさらいしていくみたいな感じの雰囲気かなり感じましたかね、僕は。
そうね。僕もまあこれは、フェミニズムの映画だと僕は思っているし、僕も自分はフェミニストだという認識でいこうと、近年は思ってるんですけども。
結構ね、だからこれがアンチフェミニズム映画だっていう評論とかも割とあるのよ。
まあちょっとその言ったら、フェミニズムっていうもの全体を全て全肯定してるっていうよりは、ちょっと俯瞰して批判してる部分もあるじゃないですか。
まあ言っちゃうと、親子の娘さんの方とかは、ちょっとこうSNSとかのフェミニズムとかを間違ってはないんやけど、過剰にちょっと受け取って論画っぽくなっちゃってる感じみたいな。
とかもちょっとこうね、俯瞰して描いてる感じがあったしね。
し、まあその、描かれてるとことかで言うと、男たちを県から、県たちの町になってからそこを取り返していく過程でさ、言ったら誘惑してやるみたいなとことかもあってあるやんか。
なんかあの辺とかって結構そういう、それはどうかなって思う表現だったりすると思うのね。
まあその、正当な方法ではない。
で、それを僕は批判してるし、それをこういうエンタメ作品で、一つの方法としてさ、有効なものとしてやっちゃうっていうのはちょっとどうなんかなっていう位置引っ掛かりがあるんだけど、
まあただ、そういう色々も含めてあえてやってるんだろうなっていうところもあるから。
そうですね、まああとやっぱりその場所をバービーが最終的に出るっていうことにもやっぱ意味があるよね。
12:01
うん、それで結局バービーランドに、結局バービーが復権した、権力を取り戻した場所で生き続けるやったらさ、
その行為が結局、まあ結論に運ぶための肯定的な、100%肯定的なことにしとられられちゃうけど、
バービーはそこから出て、自分自身がこう想像する側に回りたいっていう、
あくまでそのバービーランドを肯定してるわけじゃないっていう、まあやっぱそこは上手いですよね、作り方が。
まあここは、ちょっとあれだよねっていうところも分かって多分入れ込んでるからさ、
非常に意地悪とも言えるし、非常に投げかけてる何かだとも言えるし、非常に上手いとも言えるっていうね。
なんかまあこういう言い方になっちゃうっていう、例えばシーンだけ撮るとね。
っていうとこあって、まあただやっぱ僕はこの映画がなんかすごく感動するのは、まあ一つ、
あのバスのシーン、バス停でなんかあの老婆のお姉さんと話してバービーが泣くみたいなシーンがあるじゃないですか。
はいはいはい、現実世界に来てからね。
現実世界にバービーが来て、まあいろんな好奇の面をかけられるし、なんかこう、バービーっていうものが女の子をエンパワーメントしたと思ったらそうでもなかったみたいな現実とかを知ってしまってみたいなところで、
まあそのバス停で座ってるおばあさんに、「綺麗ね。」って言ったら、「I know。」みたいなこと言われるよね。
うんうん。
そうでしょみたいな。
なんかそこでこうバービーが泣くみたいなシーンがあって、なんかあそこはさ、一個の茶化しもないシーンだったりする、なんか。
そうですね、うん。
うん、なんか、ああいうマジが一個入ってるからさ、全部茶化しててフンって言うよりはさ、一個こうグッと捉えられるところがやっぱあって、
うん。
うん、なんかあそこはすごいいい映画だなって思える一つの要素になってるなって思ったんやけどね、感想としては。
そうですね、まあ確かに周りがそのコメディシーンばっかりだもん。ああいうものがきょうすって入ってくると、オッチって思う。
そうそうそう。先輩たち、戦ってきた女性たちと話すときは、ああいういいマジが入ってくるみたいな感じはいいよね。
うん、そうです。
あのバス停の人って、ハリウッドのアン・ロスっていう人で、衣装デザイナーなのって、ずっと有名な。オスカーとかも撮ってる。
へー、あ、そうなんや。
うんうん。
じゃあ本職女優さんじゃないってこと?
そうそうそう、裏方のハリウッドで、ずっと60年代とかからやってきててっていう人で、何かしろ多分それで、映画でやってきた人への大いなるリスペクトっていうところも多分あると思うし。
うーん、そうそうとか、あとね、たぶん日本の人は、あれを見たときに、逃げ恥の石田由里子さんとかそういうものを思い出したりとかもするんだろうなとか思っていて。
なんかまあ、日本の観客にとってはいろんなグッとくるポイントっていうのもあるだろうなーとか思ったりもしたんですけどね。
うん。
なるほどね。
うーん。
まあなんかでも、言ったら、そういうまあ女性同士の、そういった会話っていうもの、そのバービーを作った人自身、ちょっと名前飛んじゃいましたけどあのおばあちゃん。
15:00
うんうん。
はい、マテルシアのね。
うん。
話とか、なんかそういうところの距離感が僕結構絶妙やなーと思って、なんかその言ったらバービーの親友みたいな人がずっといるわけではあんまなかったかなーっていう。
うーん、そうね。
まああるし、まあ当然あのかなり徹底して描いてましたけど、恋愛に落とすっていうこともなかった。
あくまで剣とはそういう関係ではないという、なんかこうタッグというかパートナーとかそういったところに帰結させるんじゃなくて、
私はっていう個人が最後完成して終わるっていうところが結構良かったなーって。
そうね、まあ最後その女性気を持つ人としてっていう風なオチに向かっていってっていう感じ。
だからすごく自分自身のアイデンティティの、アイデンティティの話だったからこそ、だからなんかこう結構そういう男女の話とかバービーとか現実の話っていうのを俯瞰で見てもいいのかなっていうふうには思うんですけどね。
そうね。
そうそう、だからなんかいろんな見方があって、なんか多分一つは本当に思春期の、10代の女性の視点みたいなのをこう伎画化した映画みたいな感じでも撮れるっていう。
なるほど。
そうそう、だから婦人化に行くようになるっていうところまで。
ああ、そういうことか。そういう身体的な変化も含めてね。
そうそうで、だからそれこそ人形遊びしてるとこから出ていったらさ、急になんかその後期の目に見られるようになったりとかみたいな、
なんかそういう映画としても見れるなーみたいな感じはちょっと思ってたんだけど。
それはめちゃくちゃ面白いですね、確かにね。
なんかでも日本人からするとさ、っていう話一つだけしとくとさ、なんかあのバービーランドのルックがさ、いいテレっぽいよね。
子供向け番組のセットとかに近いイメージはあるかもね、確かに。
で、たぶん、チャッチーけどお金はたぶんすげえかかってんじゃん、あれって。
でもなんかさ、見たことねえっていう画ではないっていうのは、ちょっと日本の僕らはそのいいテレとかでああいう感じの世界観めっちゃ見てるっていうのがあるだろうなと思って。
確かに。僕もその、犬たちが歌うとことかいいテレ感強いなーっていう。
ああ、確かに。いいテレでかかる音楽の表現っぽいは確かにあれ。
しかもさ、ダンスとかは意外とエクササイズっぽい感じやったりして、しかもいい俳優がすごい派手な衣装を着て踊ってくれてるみたいなとこもあるみたいな。
いいテレある。
言葉なんかあるよな。
うんうん、分かった分かった。分かるわー。
そうか、なんか騎士館それやったんや、あのシーン。
いや、たぶんそうよ。あんな見たことないねって言ってるやつ一人も聞いたことないもん。
そうやな。確かにな。
まあそういう面白い映画だったということで。
で、まあやっと私たちのもう一個の本題というか、まあ剣についての話っていうのが出てくると思うんですけどね。
僕は剣なんですけど。
僕は剣なんですけど、今回ね。
僕は剣なんですけど、僕の剣性みたいなのをちょっとまあわかりやすい表現されたところで言うと、
まあ一つは、ロッキーのミンクのコートを着てるっていう。
18:03
ファッションの方ですか?
まず一つね、そのカフ調整みたいな感じになって、そしたらあのミンクのコート着だすでしょ。
あの白いやつね。
そうそうそう、あれってあのロッキーがダメだった時に、こう調子乗ってる時に着てる服装なのよ、あれって。
あ、そうやったっけ、そうか。
そうそうそう、そうなのよ。
で、私のアメリカ映画のベストの映画ってロッキー1、ロッキー2、ロッキー3、ロッキー4みたいな感じなんですよね。
基本的にロッキー。
もうロッキーで全部MSクしてるんや。
まあロッキーだけでいいかなみたいな感じの態度を取ることもあるぐらいロッキーは好きなんだけど、
それでまあワンヒットぐらいはあるよね。
なるほど、そこにやっぱロッキー。
結構そこは差しに来てる気するけどな、僕もロッキー好きやし。
うーん、まああとポストパンクについて語ってるっていうとこもあるね。
あ、そうやったっけ、ちょっと僕そこ飛んでるな。
ポストパンク。
あったっけ、ポストパンクの話。
あのまあみんな多分言うのはゴッドファーザーを掛け取って、
ゴッドファーザー見たことないって言ったらこれは、
説明しだすシーン。
説明しだすっていうシーンで、その次が
ペイブメントのマルクマスはルーリードの影響とポストパンクの影響があるって言ってんのよ。
あったわ、あったあった。
あとフォトショップとかのレイヤーっていうのがあってねって言ってこう、
多分みんながドキドキするシーンなんやけど、
あれはもう全部食らうよね。
あーそうね。
そうそう。
アイムケン。
本当になんかあそこの、
まあ言ったら男性あるあるみたいな、
露骨に本当に、
マンスプレイニング的な、
良くない部分の批判もあれば、
シンプルに笑える男恋愛あるあるみたいなもん。
あったしね。
まあ俺も爆笑したけど、
同時に笑ってる場合じゃねえぞってなんだよね。
いやなんかあの感じね。
ケンにあんま乗れるかなっていう感じがあったんやけど、
過不調性をインストールしてからのケンに、
乗れてしまう自分の嫌さみたいなのも感じてしまったな。
そうなんだよね。
過不調性をインストールしたケンにめっちゃ共感してしまうっていうことは自分はそうやんみたいな。
そうそうそうそう。
いやーこのなー、
本当にアイムケンなんですけどね。
ライアンゴスリングっていうのがやっぱすごい良いなと思っていて、
ライアンゴスリングって寺田さん的には何の人ですか?
ライアンゴスリングね。
いや僕実はドライブとか、
で、
あと今回ね、
一応事前に見てきてくださいって言われた映画があったブルーバレンタインで2作目ぐらい。
あー。ララランドは?
ララランド僕すいません見てないんですよね。
あー見てないんですか。面白くないからなララランドは。
なんかそういう人が多すぎてちょっとまだ手が伸びてないんですけど。
まあでもそのライアンゴスリングがケンやってるっていうなんかすごい、
ライアンゴスリングが表す何かっていうのがすごいあるんだろうなっていうふうに思ってて。
うん。
で今回やっぱそのキャスティングが、まあグレタガーウィングの作品って結構そうなんだけど、
21:00
この人がそれやる意味があるっていう感じの。
多分そういうとこも意味があるんだろうなと思ってて。
で僕はそのこれはライアンゴスリングは多分そのブルーバレンタインに出てた男だからっていうところは絶対あると思ってるんだよね。
あー確かにね僕もあの後から見ましたけどすごくこう、
なんかケンのイメージとかなり重なる部分があるかなーと思いましたね。
ケンのイメージっていうかまあケンばっかりだからね。
まあ世の中がってこと?
この世はもうケンだらけなんで。
だいたい重なってるか。
そうそうそうそう。なんであれなんですけど。
えっとブルーバレンタインという2010年のデレクーシアンフランス館とかの映画があるんですけど。
はい。
これまあ寺谷さんも見ていただいたんですけどね。
うん。
僕が多分本当に映画見出した時に一番ショックを覚えたというか。
うん。
の一つですね。
そうですよね。なんか結構そういう心に来る映画みたいなんで名前動きよく上がってるのは僕も聞いてたんですけど。
うん。花束みたいな恋をしたってブルーバレンタインみたいなもの作ろうと思ったみたいなこと言ってんのよ坂本勇人が初めは。
あーそうね。
ブルーバレンタイン以降のもんっていうのをちゃんと多分ワクチンとして打っているので。
今ブルーバレンタイン本願が来ても多分それなりにこうスウェーできるっていうのが多分ある。
うんうん。それは感じます。
でまあブルーバレンタインっていうのはその言ったら一番恋愛でいい瞬間と完全に終わる瞬間っていうのが描かれていくっていう怖すぎる映画なんですよね。
交互にね同時進行していく。
そうそう。で本当に衝撃的なラストを迎えるんですけど。これは是非見ていない人は見ていただきたいんですけど。
一つ言えるのはこれ言ってもまあ大丈夫と思うんですけど花火が上がるんですよ。
僕はあんなにどうしようもない花火を初めて見たっていう。
いやそうね確かにね。
うん。
あのエンディングの絵面考えたのがちょっとすごすぎるな。
いややばいよなある程度。
でやっぱそのブルーバレンタインっていうのを見てライアンゴスリングが2010年の段階でやっぱ言ったら有害な男性性というかトキシックマスキュリンティっていうののメジャーリーガーみたいな。
そういう感じがめちゃめちゃ感じられる映画なんだよね。
まあそうだよな。
そこがやっぱ僕初めて見た時からすごい衝撃で。
ライアンゴスリング見るたびにあ、こいつはちょっとなんかいい感じにしてるけどめっちゃやばい奴だぞっていうのが擦り込まれるぐらいショックを受けたのよ。
あーそうなんや。
うん。
だからなんか多分そういうタイプキャストっていうかでライアンゴスリングを使ってるとこが多分バービーにもあるんだろうなっていう風に僕は解釈してるんだけど。
まあでも確かにそれはあるかもしれないですね。
みんながそのライアンゴスリングに抱いてるイメージっていうのをそのままこう映画に載せた上で見れるからね。
24:04
うんまあもちろんすごいセクシーだしいろんなまあそれこそドライブもそうだしまあララランドもすごい映画ばっか出てますよライアンゴスリングって。
そんな1個ブレイブバレンタイン1個でパンって出される人ではないと思うんだけどなんか多分ライアンゴスリングが持ってるそのかっこいい男であるけどもその情けなさみたいなのを抱えてる人っていうのが結構多くって。
うーん。
いい男だからこそ許されてるみたいな感じのものを背負ってる人でもあるなと思っていて僕は。
うーんそうだな。
なんかその辺がすごくうーんあれだなと思いましたね。
なるほどねー。
やっぱその剣のああいうキザな感じハワイゲとして撮れるのって情けなさがあるから。
うーん。
あるしねなんかあれをほんまに直球でまあライアンゴスリングってまあマッチだけどちょっと線細い感じじゃないですか。
こう切なそうな顔すんねんな。
うーんそうそうそうあれを本当にこうニカッと笑うゴリゴリのマッチだったとしたらまたちょっとねなんか違うかなーって感じはするよね。
そのデュエインジョンソンとかそういうんじゃないもんね。
俺はかなり極端に振ってるけどまあまあまあそういうことよ。
マッチョな男性の象徴としたらさ。
デュエインジョンソンなんや。
デュエインジョンソン。
まあまあまあ確かに。
そういうんではないやんかそういうアメリカの象徴ではないやんかセクシーな男優だけど。
でブラットピットとかディカブリオみたいな感じでもないじゃないの。
そういう存在感でもないやんか。
いそうやんライアンゴスリングは。
たぶんすごい綺麗だし全然違うと思うけどちゃんと実在してる感があるやん。
そうやんなーなんかこう色気のあるおっちゃんって感じの要素があるもんね。
あるある。
だからティモシーシャラメでもダメなわけよこれはもちろん。
だって美少年感はないもんねなんか。
そうそうそうそう。
おじさんやもんなやっぱ。
かっこいいおじさんなのよ。
確かになー。
だからそう考えるとやっぱライアンゴスリングしかいないんですよ。
まあだからもしくはジェイクギレンホールしかいないんですよ。
そうだなーまあそういうネームバリュー的にもでもライアンゴスリングかっていうのも結構日本の反応だしね。
これ以上のキャストはないなという感じはやっぱしてくるんだけど。
まあだから一つの剣映画として僕は見てるんやけど、剣映画として見る男たちとしての大きな良さはやっぱライアンゴスリングを何か表してる何かっていうのはめっちゃあるなーと思ってて。
あとはやっぱり次は監督・脚本のグレタ・ガーウィグ・ノア・バーンバックコンビですよね。
この名前だけ出してるんですけど監督のグレタ・ガーウィグっていうのと脚本のノア・バーンバックっていうのは孔子共にパートナーなんですよ。
そうですね。
これは確かグレタにマーゴット・ロビーからオファーが行ってんのかな。
先にグレタにオファーが行って、ノア・バーンバックと脚本やるんだったらっていうアレで受けたらしい。
27:01
それが前提で。
そうそう。
グレタ・ガーウィグの映画、例えばレディ・バードとか寺田さん好きでしょ。
僕も好きな映画ですけど。
レディ・バードとかってここまで意地悪じゃなくなかった?
なかったですね。もっとストレートな魂だったと思いますね。
だし、もうちょっとこれは言葉を選ばなあかんねんけど、敗訴な感じっていうか。
言ったらすごいリベラルな過程であったりとか、こういう意地悪さみたいな。
番人の話だよっていうような大衆性みたいなんて、僕はグレタ・ガーウィグ素晴らしい監督だと思ってるけど、あんま感じてなかったのよ。
分かりますよ。いい映画なんだけど、意外と結果として人を選んでる映画ではあったと思うのよね。
じゃあ例えばレディ・バードみたいな女の子に憧れるのって、ある程度こうちょっと色々と知識がないと難しいというかね。
実際に、たぶんグレタ・ガーウィグの映画もそうだったけど、リベラルな思想の家であったりとか、理解のある母親がいてとかいうところじゃないとちょっと分かんないようなものを作ってる人だと思ってて。
だし、グレタ・ガーウィグが好きっていうことがちょっとオシャレの一つのアイコニックなところもあるっていうさ。
また上の世代の人だったらソフィア・コッポラとかさ、たぶんそういう存在の一つなのよ。
グレタ・ガーウィグの映画って今までね。
レディ・バードもA24っていう動画から出てるんですけど、A24でいい映画を作る人みたいな感じのポジションでずっと行くと思ってたんだけど。
今回だからすごいど真ん中に来たってこと。
バービーを選択したっていうのが。
その時にパートナーであるノア・バンバックと組んでやるっていうのは、ノア・バンバックが持ってるものと一緒にやろうとしたんだなっていう感じを改めて考えて思ったりとかしてて。
実際に作った過程がどこまでグレタでどこまでノア・バンバックでっていうのは分かんないんだけど。
この今までのグレタ・ガーウィグの作品になかったケンの感じとか、この意地悪な感じっていうのはたぶんノア・バンバックなんだろうなっていうふうに僕は思ってて。
そうですね。ある意味意地悪になったことによって、ポップでキャッチーな要素ができたと思うし、大衆に通じる面白さになったとも言える。
そうそう、面白いから。だからこのコンビはすごいなと思ってて。
ネットフリックスでノア・バンバックがマリッチ・ストーリーっていう映画を2019年に作ってて、これもちょっと見てくれって言って見てもらったんですけど。
これはアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンの夫婦で、マリッチ・ストーリーっていう話で、メインのビジュアルはすごい幸せそうに2人が写ってるおっさんなんだけど。
30:00
1時間ずっと喧嘩してるっていう映画なんですね。これは地獄夫婦ものの傑作2みたいな感じなんですけど。
離婚するっていう流れの一連のね、描ききってる映画ですけど。
もちろん座組も違うし、人も違うけど、やっぱブルー・バレンタインから10年ぐらい経つと、ここまで来たんだっていうぐらい、もっと生々しいよね。
そうですね。離婚朝廷とか裁判とか、本当に現実の話を延々とやり続けますからね。
でもそう考えたら、アダム・ドライバーがケンっていうのもちょっとナードっぽい感じすぎるんかな。
ちょっとね、ルッキズムじゃないですけど、顔がやっぱりもうちょっとこうね。
でもカイロ・レンだよ。逆にカイロ・レンだからっていうところもあるか。
カイロ・レンのイメージだってさ、やっぱちょっと情けないイメージあるもん。
そうだね。
いやー、そうね。僕マリッジ・ストーリーは本当にここ最近見た映画の中でもぶっちぎりで良かったですね。
マジで?
本当に僕はめちゃくちゃ良かったです。
俺大好きな映画なんだけど、マリッジ・ストーリーの話ちょっとするんやけど、一番好きなシーンみたいなのある?マリッジ・ストーリーで。
あ、マリッジ・ストーリーで。難しいな、一番好きなシーンか。
うん。
あー、いや、でも僕はあの、手切っちゃって床でうずくまってるシーン。
まあまあまあ、そこやんな。あそこもまあ最高なんやけど、離婚調停のところで見に来るお姉さんがいるんやんな。
こんな感じですって報告するための調査員みたいな人が家に来るんやんな。息子といるところに。
で、まあそのお姉ちゃんがなんかちょっと抜けててもろいみたいな、絶妙な、マジでノアワンバックにしかかけへんだろっていうような面白さを出してるとこなんだけど、
そこで息子がちょっとナイフのやつやってやみたいな、そんなの知らんみたいな。
多分持ってるちっちゃいナイフで歯を出して、切るフリをしてみたいなしょうもないギャグをやってるんよね。
そうそうそう。
でも多分そんなやってたら危ない、教育に良くないってことで、フリにさせられるかもしれないと思ってやらんへんかったんやけど、
でも隠しちゃったから帰る前に、いや実はこういうんで、こういうことやってるんですわみたいな感じで、最後言うと歯出したままでガーンって切っちゃうっていう。
そうそうそうっていうシーンがあって。
血出るんだけど、そこで普通の映画監督だったら痛ってみたいな感じで止めるとこまでで多分シーン切るんだけど、
やっぱノアワンバックはすごいのは水でシャーって血を洗い流して、ぐるぐる巻きにして、止めてみたいなシーンを延々と映すのよ。
片手切れてるからさ、キッチンペーパーみたいでめっちゃ取りずらって。
そうそうそう取りずらって、ぐるぐる巻きになって、そうしてたら息子が来てみたいなさ。あれマジで最高だよ。
倒れてるとこ普通に素通りしていくみたいな感じの。
あれすごいシーン。あれもすごい象徴的っていうか、自分のナイフでフリをして切ってしまって血を止めて止めるのも全部自分っていう。
33:04
この離婚してしまう状況みたいなのを自分で作ったみたいな象徴的なシーンとかも撮れるし、すごい面白いシーンでもあるしっていうすごいシーンなんだけど。
僕が好きなのは、スカーレットヨハンスさんとアダムドライバーとそれぞれの弁護人と話してるときに、時間経ってご飯を食べようってなるのよ。
はいはいはい。
ご飯を食べようってなるんだけど、メニュー、それぞれこれで、俺BLTサンドでどんどん飲んだって。アダムドライバーにメニューは伝わるよね。
そんなんパンって言わなあかんねんけど、アダムドライバーは多分決められへんねん。食べられるご飯っていうのが。
ずっと見てじっとしてて、それはその、二婚調停中の話し合いなのにスカーレットヨハンスさんがメニューパッて取って、これって言って頼んであげるっていうシーンがあるんだけど。
今までそういう描写がないわけよ。一緒にご飯行ったりするシーンとかなくて、アダムドライバーが決められへんっていうのはずっと描かれてこないんだけども。
そのワンシーンで多分、アダムドライバーはこういう感じでメニュー決められなくて、全部このスカーレットヨハンスさんが決めてたんだっていうことが一瞬でわかるっていう。
すごい時間の計画もあるし、アダムドライバーの剣の感じっていうか、ダメな感じ。
彼は真剣なんだろうけど、もうすごい剣の感じっていうのが出てて。
でもこういうところも大変だったんだろうなっていうのがすごいわかるっていう、名シーンがあるんですよね。
そうだね。そのシーンに蓄積されたものが描かれてない蓄積が一瞬で伝わってくるっていう。
そうそう、わかる。あれマジ天才やな、あのワンバックあれは。
僕が好きっていうか、一番マリッジストーリーでゾッとしたシーンっていうのは、スカレットヨハンソンが最近お酒飲んじゃうのよねみたいなことを言って、
わかるよみたいな感じでさ、ちょっと全然夫婦としてはよくある会話、愚痴じゃないけどさ、そういうお互いの情報共有みたいなやつが裁判になると、
いやこの人お酒飲んでます、子供がいるのにみたいなさ、こういうのが武器になってしまうみたいなさ、
夫婦という二人だけの関係性、信頼関係だったものが、法律とか裁判とか現実が入ってくると急に武器に変わってしまう。
なんかどんどんそれによってこいつのこと嫌いってなってまうっていうのがすごかった。
なんか僕の中では、あーすごいな、ってかなんか法律ってエグいなって思ってしまった。
うーん、私二人ともそれはまあ、その言われてる時は望んでるんだけど、もうそういうことが望んでるわけではないみたいなね。
そうそうそう、離婚は、まあ特にスカレットヨハンソンの離婚は望んでるけどその過程でこれは望んでないみたいな。
望んでないみたいな。
でもやっぱ覚悟を決めてるから徹底的にやる。
そうそうそうみたいな。
いやー、最高の映画やな。
36:00
いやそうですね。
うーん。
でもその確かに、さっきほどシャークさんが言ってたみたいに、マリッジストーリーのアダムドライバーっていうのはめちゃくちゃこう、賢性を感じる。
そう、かなりアイムケンだよね。
だからバーディー見た後にもうちょっとケン感じたくなる人は、ネットフリックス入っていただいてマリッジストーリーを見るっていうのがかなりおすすめですね。
ブルーバレンタインと違って、子供が父親に懐いてないっていう。
あ、そうそう。
うん。
ブルーバレンタインのややこしいとこは、子供はめちゃめちゃライアンゴゾリングに懐いてるっていうとこがすごく低いんじゃない?
そうなんですよ。
うん。
娘はめっちゃ好きやねんよな、お父さん。
そうそうそうそう。
で、あれがマジでね、ほんまダメなとこっていうか。
やっぱ子供のそういう無邪気なもん、人が好きみたいな感じのところに甘えてるっていう感じもすごい嫌なんだけど。
まあ、確かに確かに。
そうそうそう。
子供からしたら面白いお父さん好きやもんな。
そうそうそう。
でもまあ、マルチストーリーは多分、面白いお父さんである部分もあるんだけど、そこしか評価されてなくて、あんまりこう、響ききってない感じがいいよね。
そうやな。しかもスカレット・ヨハンソンの方も普通に面白いお母さんやしな。
そうそうそうそう。
歌ったりとか。
だから多分その辺がちょっとな、さらに成熟してるよね、その辺の描写が。
っていうまあね、そういう要素。
グレタガー・ウィグのアバンバック要素っていうのも多分補助線としてバービーにもあって。
最後にちょっと言ったんですけど、マーゴット・ロビー主演のね。
はいはい。
が、プロデューサーもやってるんですよ。
これ全然知らなかったですね。
今回のバービーも。
マーゴット・ロビーってやっぱりすごくて、
アイトーニャ史上最大のスキャンダルっていう、これはスケート選手でほんまにこう、
ヤバい旦那と付き合っててみたいな、
相手選手の足折っちゃったっていう、襲ってトップ選手がね。
これ実際の事件なんだけど。
すごくいい作品をプロデュースどんどんどんどんやっていて、
自分も出ていろんな人と絡んで、次はプロデュースでやってもらってみたいな。
そういう映画を作る人であり、出演する人でもあるっていう、
やっぱりスーサイド・スクワットのあのキャラクターは何でしたっけ?
ハーリー・クイーンですか?
ハーリー・クイーンの多分アイコニックなすごいセクシーな金髪のお姉さんっていうイメージが僕はあったんだけど、
こんなにキレてプロデューサーであり演者なんだっていうことで、
すごいマーゴット・ロビーのことはリスペクトしてるんですよ僕はね。
で、今回テラスさんにマストで見てくれって言ったのは、始まったプロミシング・ヤングーマンっていう作品で、
マーゴット・ロビーがプロデュースで入ってる作品ですね。
プロミシング・ヤングーマンの方っていうのは…
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強烈なパンチですよね。
そうですね。どういう言葉を使ったらいいかなっていう。
なんかホラーとかスリラーっていうには、なんかもっとメッセージ性が…
ちょっとその言葉で言っちゃっていいのかなって本当に思っちゃうね。
だってある人には現実だから当たり前。ある人っていうかもう女性にとってはね。
それからハラスメントとかそういった性的な加害を受けてる人とかにとっては現実の話だから。
だからそういう言葉で片付けていい問題では当然ないんやけど、
なんかその一方でプロミシング・ヤングーマンは悲しすぎるよな、でも考えたらっていうのもある。
そうね。僕は結構プロミシング・ヤングーマンとバービーってほんま対みたいなもんなんかなと思ってて。
うん、って言ってもいいぐらいですね。
どこまでも全部伎画化して笑いみたいなに変えていくっていうのがバービーで、
プロミシング・ヤングーマンって全部この現実のきつい現状っていうものに引っ張っていくのよ。
本当の映画の終わりの最後まで。
そうですね。
これ見たやつ全員返さへんからな、実際そういうメッセージが出てくるんだけど。
ずっと見てるからな、私たちはっていう映画なんですよ。
いやそうですよね。
ずっとみんな呪われた状態で見終わるというか。
本当にデビッド・フィンチャーの映画みたいなさ。
ゴンガールとか結構参照してるとこはあると思うんだけど、プロミシング・ヤングーマンは。
そうね。
なんかその感じとキレッキレの表現と、めちゃめちゃ美しい恋愛映画としての瞬間もあるっていうのがプロミシング・ヤングーマンのすごいところであり怖いところであるっていう。
そうな、本当にあれラスト何十分かまではさ、こういうふうに丸く収まっていく、いやそんなわけないと思うけどみたいな。
ないよなっていう。
揺られながらこう見る感じがあるよね。
で、音楽とかもブリトニー・スピアーズのトキシックっていう曲ね。
僕らの世代のヒットした曲であるけども。
あとパリス・ヒルトンの曲、ラバーズ・ロックみたいなレゲエの曲でさ、スーパーマーケットで踊るっていうすごいいいシーンがあるんだけど。
なんかでもそこってその、いわゆるお騒がせセレブみたいな感じで。
僕らとかってやっぱ目覚ましテレビとかで、ブリトニーがめっちゃ太ったとか。
パリス・ヒルトンってセックステープが流出してみたいな夢の事件があるんだけど。
そういうのとかもサンデー・ジャポンとかでデイブ・スペクターとかが紹介しててみたいな。
結構楽しんでたわけよ。
そういうのしたのは俺らだし。
BGMでもそういった、ちょっとそう聞かせるようなことが。
強烈なね、作品で。
俺はね、是非ね、プロミシング・ヤングーマンも思ったより日本で届いてないと思ってて。
こんなにすごい作品なのに。
バービー見た人は是非見てほしいなって思ってるんだけどね。
並べることで見えてくるのがすごいあるから。
そうですね。
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陰と陽っていうぐらい本当に強いなってる作品かもな。
思っててね。
そう考えるとバービーって、さっき意地悪やけど優しくもある。
そうそうそうそう。
でも時系列としてはプロミシング・ヤングーマンをやった後にマーク・オブ・トロビーがやった仕事だからさ。
なんかいろいろ思うことあったんだろうなとは思うんだよね。
なるほどな。
僕はバービーもそうやし、ここら辺のプロミシング・ヤングーマンとかスキャンダルとかいろんな映画見てて思ったこと。
最近そういうフェミニズムに関連する映画見てても特に思うことなんですけど。
有害な男性性っていうのを気づかせてくれる映画っていうのって増えてると思う一方で。
そういうフェミニズム映画に求めるっていうことより男性が作っていかなあかんってことだと思うんだけど。
こういう男性やったら素敵やんみたいなものがあんまり出てない感じがしてて。
こういうのダメだよねっていうのも当然大事なんだけど。
そういうことを、例えば最後のバービーのシーンとかで、ケンっていうのはやっぱり自分を許してもらえるっていうこととか、自分を受け入れてくれるってことと恋愛っていうのが一緒になっちゃってるわけやんか。
そういうちゃんと切り分けられてる男性キャラクターみたいなのがちゃんと出てくる映画とかっていうのがより出てくると面白いなって思いましたけどね。
たぶん可能性があるとしたら今回やるアランっていう存在がいて、アランのことが俺は全然わからへんねんけど、バービー。いろいろ考えたんやけど。
なんかこうちょっと、ケンダムにもバービーランドにも馴染めないちょっと中立的な立場のキャラクターですよね。
このバービーの世界は技学化されてるのでクイアな存在って出てこないんですよね。
誰も生殖機がないっていうのもあるしね。
ないし、男と女っていうふうに分けられてるからこうなってますっていうんだから、たぶんそこはわざとなくしてるんだと思うんだけど。
要素としてはアランは女性の方に連体するような感じ?連体するって言ってもアランは別になんもやってなくてなんか踊ってたりするだけやから。
人はガンガン殴ったりするっていう。その暴力装置として使われてるところがあって、そんなのちょっとよくわからへんのよ。
俺はアランをどういうもんと捉えたらいいかわからんのやけど。
なんかその一個思うのは、決してその弱いからそういう立場に立ってるわけではないっていうこととしての暴力シーンやったんかなっていう。
そうそう、たぶんそういうとこもあると思ってて。
ただなんかそういうちょっと違うセクシーな男性じゃないところみたいなとこから出てくるみたいな感じの可能性なのかなっていうふうには思ってるんだよね。
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あとまぁあるとしたら、もうちょっと直接に言うとしたら、その中年男性はどこに行けばいいのかっていうもんはちょっと次のフェーズとして出てくる何かなんかなっていう感じだよね。
あぁ、まぁそうですね。
だからまぁ、剣のこれからだよね。剣のこれからの人生っていうものが出てくるし、なんか回答があるんじゃないのかなっていうのもあるよね。剣の人生も続いていくからさ。
そうやな。なおかつそういったそのおっさんが恋愛に回収されない映画っていうのとかね。
そうそうそう。おっさんが恋愛もせず、下駄を履いていることにも怠慢せず、どのように自分の幸せっていうのを獲得していくのかっていう映画はたぶん作れると思っていて。
そういう映画がね、なんかあったらいいなと思いますね。
そうそうそう。
たぶんでも作ってくれると思うんだよね、この辺の作家は。次のフェーズとして。
だからなんかそういうのを僕自身も考えるし、なんかそういうものが出てくるときにこういう風なものがあるのかなっていう。
それこそ自分たちの社会の仕組みみたいなんでどういう風な形が理想なんだろうなーみたいなことは考えれるよなーとか思いながら。
そうですね。
これからっていうところで言うとね。
だから男性自体がその仕事とか恋愛、結婚みたいなところ以外で自分のセルフケアしながら自分の幸せをつかんでいくみたいな像が本当に全くできてないっていうのがあるとは思うんですね。
そうね。
根本的にね。
だからそういったものを指し示せるのが文化の力かなという風に思うんですね。
そうそうそう。だから飛んでおじいさんとかになるとあんだよ。
あーそれは老後のなんかみたいなのがな。正直あるやろ。
そうそうそう。でもそうじゃないんだよな。
一番ダメだし一番危機に陥ってるおじいさんの今後っていうのを、たぶんこれはそれこそ僕らが喋りながらも提示できるところでもあるから、
なんか僕はそれこそちょっと自分にすごい落としちゃって最後締めがあれになっちゃうんだけど、
たぶんそういうことを話したり提示できるようなことっていうのはこういうポッドキャストとか話でも、僕と寺田の話でもできると思うから、
なんかそういうことって意識的になんか考えたいなーとか思った。最後バービー見てね。
そうですね。まあ自分自身に落とし込んだときとしては。
そうそうそう。そういうのはあるなーと思うね。
何回も言ってますけど、そのアイデンティティの映画ではあるから、
なんかその自分がじゃあ何をするかっていうところで考えると確かにすごく、
そういうところに今帰結したのが納得いきました。
うーん、っていう感じはね、しますねー。
そんなとこですかね、今回は。
はい。というわけで、心の砂嶼は引き続きお便りをお待ちしております。
48:03
全てのお手先はkokoronsuna.com、心の砂atmarkgmail.comまでよろしくお願いします。
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投稿していただく際にはエピソードのリンクも貼っていただけると嬉しいです。
概要欄にも情報が様々載っているので、是非とも読んでみてください。
ということで、今回、剣と剣と剣特集ということでね、いろいろ喋っていきましたけども。
たぶん、剣については当分、あと5年ぐらいは定年観測することになると思ってます、僕は。
剣について?
これ剣だねっていう、これ剣の話ねみたいなことはたぶん5年ぐらい有効だと思ってて。
なるほどね。今後出てくるキャラクターだったり、もしかしたら出会う人かもしれへんけどね。
あの剣なところがみたいな、そういう感じで使えていくと思うんで。
皆さんもね、是非ともちょっと剣をね、考えていこう。
怖いな、ここ自分の中に剣が現れるのが。
そうよ、ミンクのコートを。今、寺田に渡してるから俺。脱いで、今、ミンクのコートを。
なんでよ。受け取らないから。
ちょっと僕も誰かに渡していくわ、それは。
寺田のモジョウドジョウカサハウス。
あれなんなん?よくわからんけど。
モジョウドジョウカサハウス。
ちっちゃい男の子が自分の秘密基地につけるみたいな。
そういうことなんでしょ?中二病ネーミングみたいな。面白すぎる。
爆笑したな。
はい。
はい、それでは皆様。
ごきげんよう。
49:56

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