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2024-09-16 17:11

#31 株式会社キビテク代表取締役CEO(ゲスト・林まりかさん②)

東大卒 女性CEO「創業前は工場用の物件に住んでいたぐらいの理系女子でした」

サマリー

林まりかさんは、未踏事業をきっかけに起業し、工業系女性起業家としての道を歩んでいます。彼女はロボット開発やエンジニアのためのサポートを行い、好きなことに対する情熱から困難を乗り越えてきたことについて語ります。株式会社キビテクのCEOである林まりかさんは、自身の経験を通じて社会問題への取り組みについて話します。特に、ロボット技術を活用して未来の子どもたちの苦痛を減らすことに注力しています。

未踏事業と起業のきっかけ
始まりました、KOJI Future Lab。ゲストは、前回に続いて林まりかさんです。林さん、今回もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
林さんの起動に至るまでのきっかけを教えていただいてよろしいでしょうか。
直接のきっかけが、IPAの未踏事業というものになります。IPAは、経産省の関連の団体で情報処理推進機構という組織になりまして、
そちらで、日本のIT系の産業を振興していきたいということを考えていらっしゃるんですけど、その一環として、未来の大きなIT企業を作っていく、IT系の企業化を育成したいというのがありまして、その事業が未踏事業というものになります。
そちらの方で、アイデアを提案して採択されると、ある程度のお金がついて、プロトタイプ開発をしたり、テストマーケティングしたり、そういったことができるプログラムになっておりまして、そちらに2010年に個人の集まりとして応募して、1年弱ほど支援を受けていたんですけど、
それが直接のきっかけになります。その時に一緒にその事業をやっていたメンバーで、その後も一緒に仕事をしたいなというふうに私は考えるようになりまして、その時のメンバーに声をかけたら、今の当社のCTOですけども、
その時、大学の講師をしていたんですけど、もうアカデミックのキャリアじゃなくて、もうちょっと自分の手を動かして、世に出てくる製品の開発をしたいなということで、私とタイミングがあって、一緒に創業したと言われます。他にも創業メンバーがいたんですけど、それが直接のきっかけではあります。
ですが、その時点、私があまり大きな組織の中で動くっていうのが合ってなくてというのがあったりとか、あとはやっぱり世に出てくるプロダクトを作りたいなという、自分のアイデアを社会の中で実装されたものにしたいなという気持ちもあって、創業したというのになります。
なるほどなるほど。
林さんご自身女性起業家で、しかも工業系っていうところで、なかなかレアなケースだと思うんですけど、学生のころとかどういう過ごされ方をされてたんですか。
東大の情報理工学研究科っていうところに大学院とか行ってたんですけど、東大に入学して、結構大学に入った頃から女性がすごく少なくて、それで何年間もやってたので、もはや自分がレアだっていうのをあまり意識しない感じになっちゃってましたけど、
私自身の性格的にも、興味があることはどんどん突き進んでやりたいっていう性格だったと思うんで、大学のころにロボコンサークルに所属してたことがあって、それがもう本当に自分にとっては面白くて、ロボットの道に進みたいと思って、そのまま進んできているというようになってます。
なるほどなるほど。じゃあもう本当、そのロボットに対して研究を含めて、ずっと熱中してた、没頭してたみたいな感じなんですかね。
研究者としてはもうかなり出来損ないだったなと思ってるんですけど、ロボコンサークルの時の経験が自分にとっては良かったんですけど、やりがいがあったんですけど、それは自分自身が開発者の立場じゃなくて、
他の開発者の人たち、エンジニアの人たちのために、チーム運営のための何かをやるみたいな立場で、何か自分でも少しでも貢献できることがあるんだと、ロボット開発にそういう立場で貢献できることがあるんだっていうのが、それがやりがいというか、自分でも役に立てて嬉しいなみたいな、そういうのがあってですね。
一方で、自分が開発をするっていうのもありはしたんですけど、創業直前はメーカーの研究職をしてたんですけど、プライベートの時間に、自宅にすごい工具とか何かいろいろ置いて、夜通しをやったりみたいな。
そのとき住んでた物件が、住居用の物件じゃなくて工場用の物件で、床とかリノリウムで、その上に布団敷いて寝てて、布団敷いてすぐ横にボール板とかバンドソーとかオシロスコープとかそういう機材が置いてあって、
風呂もないしお湯も出ないので、銭湯を通ってて、工場に住んでた時期とかがありましたっていうぐらいの理系女子では、電子工作女子ではありますけどね。
なるほどなるほど。やっぱりご自身がそういう環境っていうか、常に身の回りにそういうところと接していたいっていうか、そういう時間を常にロボットと携わっていたいっていうような思いからっていうところでよろしいんですかね。
まあそれもありますね。思いついたことを形にするのはやっぱり楽しいなって、出来上がってくる楽しいなって。
今までのハエさんの話聞いててもすごく感じたんですけど、人間の好きなものに対する行動であったり、欲求であったり、行動ですね。
その好きに対する人間っていうのはどういうアクションを起こしたり、思いがあったりっていうふうに捉えてますか。
確かにそうですね。やっぱり自分自身がそれをやるか、それをやってくれる人を支える立場としてやっぱり文化するとか。
あとはどうでしょうね。他のパターン自分の身の身近にはあまりないかもだけど、なんかやっぱ消費者というか、何て言うんですか。
その何か魅力的な、例えばアイドルグループとかがいたとして、その方を応援するとかなんかね。
ああ、推しですね。
そういうこととかね、あるんじゃないですかね。
やっぱ好きに携わるっていうのは、かなり人間としてのパフォーマンスが極限まで出たりするもんなんですかね。集中力であったりも含めてですけど。
そうですね、それはあるな。
消費者の知的をはじめエンジニアの方々、やっぱり人生のステージが進んできて、子供ができたりとかすると、そっちの時間のトレードオフとかっていう問題とかも起きてくると思うんですけど。
まあ、必要があって、お取引先様とのお約束があるから、仕事をしなきゃいけないっていう局面で、家族との時間とのせめぎ合いになったとしても、
でもやっぱりね、そもそもこの仕事が好きだからと。こういう開発の仕事が好きだからっていうところが、心を支えてる部分があるのかなと思いますね。
なるほど、なるほど。
ハイさんもここまで10年以上起業されてたってますけど、数々のハードシングスもあられたとは思うんですけど、
そういう厳しい局面を乗り越える心の糧というか、気持ちの支えにも、好きなものに対して携わっているとか、好きなものに対して力を注ぐとか、そういうところって関係してる感じなんでしょうか。
私の場合は、好きなものに対してというよりかどっちかというと、自分が経験したハードシングスがあって、自分の中で残りの人生何に捧げることにしようかっていうのをもう1回決めたことがあって、
そこからのブレイクダウンで、辛いことがあったとしても、自分の人生はもうそのために使うことにしたから、他の選択肢はないよねっていうのでやってるというのはありますかね。
ちなみにそのきっかけとなったのはどういうところからなんですか。
出産した時なんですけど、出産して結構、時間の使い方がやっぱり本当にすごく制限されてるっていうのになったっていうのと、あとシングルマザーにその後なったんですけど、
子どもたちへの共感心
さらにもう本当に、自分で子供もいるしというので、何か仕事の中で取り組もうと思ったときに、やっぱりすごく制限大きいよねというふうに意識して、
結構、自分の人生の結構、それまであんまり人生の終わりとかあんまり考えたことなかったんですけど、すごく人生の終わりっていうのをリアルに感じることができまして、というのがあって、
そのときに自分の心の中で、どの死はどういうときに感じる幸せっていうのを一番大事にすることにしようかなっていうふうに考えるようになったんですけど、
あと体力的にも結構落ちたりとかそういうのも感じたりとかもしたので、やっぱり苦しいときとかがあったりとかするんで、そんな中でもちょっと残り人生の中で感じることができるであろう幸せの中で、どこがどういうのに対しにしようかなと思ったんですけど、
そのときに自分は自分の息子とか、あともう人類の子どもたちに対する共感心、子どもたちに対して何かいいことできたな、子どもが喜んでくれたな、嬉しいな、自分も嬉しいなっていう、そういう気持ちを大切にしようかなというふうに思ったんで、考えたというかもうそういうふうになったんですよね、気持ちが。
で、そしたらそれに対して仕事の側面でもそういうふうにできるだけそういうふうにしていきたいなと思って、そのときにすでに自分はロボットの会社の代表をしていて、
じゃあロボットの会社で未来の子どもたちに対してどういったことをすると、そういう子どもたちへの共感心というのが喚起されるのかなっていうふうに考えて、そしたらロボット技術で、
やっぱり未来の世代がこのままだと感じてしまうであろう苦痛というのを減らすということをしたいなというふうに考えまして、苦痛を減らすというところで、いろんな局面、いろんなシーンで苦痛というのはあると思うんですけど、
その中でできるだけマクロでできるだけ長期的な本質的なことをやっていきたいなというふうに考えて、そうすると深刻な社会問題を減らすと。深刻な社会問題というと、ざっくり言ったら命にかかることかなというふうに考えて、戦争か貧困だよねと。
そこに対して、ロボット技術の会社として何ができるかなと。あとは何ができるかなというところも合わせて両面から考えていったんですよね。どういうことをやるべきかというのと、何ができるかということ。
何ができるかの側からもうちょっと考えていくと、貧困の問題に対して、ロボットを使ってリモートで働ける会を増やすということを進めると、就業機会の均等化ということに貢献することができて、
それまで、登場国の方が先進国に移住して、で、感染しなきゃいけないみたいなのを減らすことができたりとか、IT系の仕事とかロボットに関連するような仕事に全く接点がなかった人がリモートで繋がって仕事をすることができるので、そういったところにも接点が持つことができるので、
できるだけ平等な機会が与えられて、そうすると長期的に見て経済格差の低減に貢献できるかなというふうに考えて、今の事業構想に立って進めてきているというようになります。
スタートアップの成長
なるほどなるほど。やっぱりある程度進む道というか、自分の自信が固まってから、より事業的にもドライブしていったりとか、そういうふうになってるんでしょうか。
数年前に私が出産したときは、経営陣が私とCTOで、あと社員が数名いたというようなところだったんですけど、それで私がちょっと個人的なハードシンクスがあって、
で、自分の中でも軸ができたのと、あと会社のミッションも設定し直して、事業構想も作って、そこからはスタートアップとしての動きをし始めて、今はもうその当時何倍かな、スタッフも増えたりとか進めてきているという状態になっております。
なるほどなるほど。分かりました。今回もありがとうございました。
ありがとうございます。
はい、エンディングです。いつも最後まで聞いていただきありがとうございます。
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それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、ほうじでした。
17:11

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