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Season 5-9. 「プログラミングが大嫌い」な人が作った言語
2026-08-12 26:53

Season 5-9. 「プログラミングが大嫌い」な人が作った言語

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第9回は,世界中の Web サイトを支えている PHP,その生みの親であるラスマス・ラードフさんについてお話しました!実はこの方,「プログラミング言語を作ろうとしたことは一度もない」「プログラミングが大嫌いだ」と公言されています.出発点は「自分のホームページに誰が来たか知りたい」という,本当にそれだけの動機だったそうで,そこからどうやって世界を動かす言語になったのか,是非お聴きください💁


【今回の内容】

  • サーバーサイドの言語が分かっているサイトだけで見ると,PHP のシェアは 8 割近い
  • 最初の名前は「Personal Home Page Tools」.自分のサイトのためのツールだった
  • Perl の限界にぶつかって C 言語で書き直したのが,すべての始まり
  • 「言語を作ろうとしたことは一度もない」「プログラミングが大嫌いだ」という本人の言葉
  • 「PHP は悪い設計のフラクタルだ」という辛辣な批判に,作者が「完全に同意する」と返した話
  • 大学の課題を終わらせるために,PHP をまるごと書き直したイスラエルの学生 2 人


【参考リンク】


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サマリー

PHPの生みの親であるラスマス・ラードフ氏が、プログラミング言語を作ろうとしたことは一度もなく、プログラミング自体も大嫌いだと公言しているという意外な事実から、PHPの誕生秘話に迫ります。当初は自身のホームページのアクセス解析ツールとしてPerlで開発を始めましたが、その限界からC言語で書き直し、個人向けのツールとして公開したのが始まりでした。その後、オープンソースとして公開され、多くの開発者の協力によって進化を遂げ、世界中のウェブサイトを支える言語へと成長しました。本エピソードでは、PHPの成り立ちから、その設計思想、そして現代に至るまでの進化の過程を、開発者のユニークなスタンスと共に紐解いていきます。

はじめに:PHPと開発者への興味
はい、どうもこんにちは。 雨宿りとWEBの小噺、始まりました。
パーソナリティのkeethことKuwaharaです。 この番組では、WEBテクノロジーの歴史や、裏側にあるちょっとした小噺をご紹介しております。
今回のお題は、プログラミング言語PHPというものがあるんですけど、 この開発者の方っていうのは、もともとPerlを使っていたんだよ、みたいなお話。
ちょっと歴史っぽいお話をしようかなと思っております。 最近、この番組で名前の由来とか開発秘話みたいな話続いているんですけど、
それがトピックではありますが、今回はちょっと毛色を変えてみようかなと。 言語に関してですけど、私はですね、一番最初に触ったプログラミング言語ってC言語なんですね。
これは大学入学というか、大学の必修科目で初めてプログラミングってものに触れまして、 そこで触れたのがC言語だったんですね。
学生の頃、私も盛大にポインターでどん詰まりをしてしまいまして、 仕事で初めて使った言語は、ちなみにPHPなんですね。
本当、C言語難しすぎて、友達に単位を取ってもらいながら卒業したのが懐かしいなと思います。 今でも理解しているかって言われるとちょっと怪しいんですけど。
仕事ではウェブ制作というかウェブアプリケーションの開発をしておりまして、 その頃PHPを使ったいわゆるランプ環境でお仕事をしておりました。
ゴリゴリに書いてた時期ですね。 今はそんなに書かないというか、PHPはもう何年書いていないかわからないですけど、当時は本当にお世話になったなと思います。
確かPHP5.6だった気がしますね。5.4かな?2かな? いやーしみじみ今考えれば、あれで頑張ってたなと思いますが。
ちなみにPHPってC言語で書かれている処理系なんですよね。なので近いっちゃ近いですけど、全然見た目というかAPIインターフェースは違いますね。
学生の頃と社会人の頃、両方でちょっとずつ縁があった言語ということとは言えるかなと。
その時にふと思ったんですけど、PHPってそもそも誰が作ったんだっけって。今なら知ってるんですけど、昔は全然そういう開発者の人の名前とか、どんな人が作ったのみたいな全然興味なかったんですけど。
改めて振り返った時に思ったんですね。
Rubyだったら超有名な松本幸寛さんですね。日本人の方っていうところも結構話題だったと思います。
Pythonだったらグイードさんことグイード・バーン・ロッサムさん。JavaScriptだったら私の尊敬するブレンダン・アイクさん。
みたいに結構お世話になった言語、パッと名前浮かぶ作者の方っているんですけど、意外とPHPの作者の名前って出てこなくて。
いやあんだけお世話になったのに知らなかったんだなっていうのをふと思った時期があったんですね。
これは調べるしかないと思って調べてきましたら、面白い話というか、今日のテーマである元々パール使いだったっていう話に出会ったんですね。
PHPの現状と開発者ラスマス・ラードフ氏
先にちょっとだけ数字の話をしておきます。
PHPって最近話題としては正直今更感あると思いますが、PythonとかTypeScriptとかRustの方が最近盛り上がっている印象はあります。
特にこの番組でもその方面の話が多い気がしている。ちょっとうろ覚えですけど。
ワードプレスとかってPHPで動いている。世界中のウェブサイトの4割以上がワードプレスだと言われていたり、5割と言われていたり、諸説ありますが大体それくらいのデータを見ます。
サーバサイドの言語がわかっているサイトだけで見てもPHPの視野っていうのは8割近いというデータもあったりします。
8割ですよ8割。やっぱ多いなぁとつくづく思いましたねPHP使っている現場って。今でも現役どころかまだまだ一線で頑張っている言語と言ってもいいんじゃないかと思ってまして。
しかもPHPって古い言語でしょうっていうイメージありますが、2020年にリリースされたPHP8ですね。
Zコンパイラーっていう仕組みが入って実行速度がさらに上がったんですね。アノテーション機能とか今時の言語らしい機能っていうのもどんどん追加されていて、
割と最近までアップデートされ続けているので、モダン言語なんだよなっていうのを改めて見ながら思いました。
で、本題のそんなPHPを作った人。お名前はラスマスラードフさんとおっしゃいます。僕はまあこういう読み方でいきたいと思います。
僕ですね実は1回だけ直接お会いしたことがありまして、皆さんも会ったことある方多いと思いますが2015年のPHPカンファレンス大田でやっていたカンファレンスですね。
あの年はちょうどPHPの生誕20周年ということもあって、運営の方がラスマスさんに横絵描きをしたところ来日していただいたという感じです。
しかもその当時のPHPのバージョンPHP7が出る直前だったっけ?出た後だったっけ?ぐらいのタイミングだったんですよ。
でラスマスさんご本人が来日して基調講演をやっていたという感じです。スピーディングアップだウェブウェイズPHP7というタイトルだったと思います。
会場ですね僕も行ったんですけど結構な人だかりでやっぱり海の矢が来るということでそら行くよなと思いましたね。
その終わった後、質問コーナーもあったんですけどそこでまさかですね2ショットを撮らせていただけるみたいなものをわざわざ運営の方が用意していただきまして
そらいくわーっていうのはねもう私はミーハーだったので全然その当時の写真見返すと笑顔を作ってるけど全然笑ってなくて緊張しすぎみたいな顔です。
いや懐かしいなと思いますけど。はい。な感じでまさか2ショットを撮らせていただけるとは思わなかったですね。
ちなみにその時のラスマスさんの基調講演の後の質疑応答で一番面白かったのは私はC言語で仕事をしているんでPHPのプレームワークとか全然詳しくないんですよと言ってたんですね。
まあそりゃそうだよねPHPを作ってる側の人なんだからPHPってC言語で作られているのでそら仕事はC言語だよねっていうのもよくわかります。
いやーあれ面白かったですね。話戻しましてこのラスマスさん、デンマーク系カナナ人の方で生まれはなんとグリーンランドなんですね。
1968年生まれの方でもうだいぶお年を召してるんですがグリーンランドって北極圏に近い世界最大の島ということでデンマークの自治領ですね。
そこで生まれた人が作った言語がPHPですと。全世界ここまで使われているスケールがでかいお仕事をされているっていうのがすごいなと思いました。
PHPの誕生:個人ツールから言語へ
この方がですね1994年かなインターネットが結構広まってきた頃らしくてグラフィカルなブラウザーが出始めたばかりの時代です。
モザイクとかネットスケープとかあのあたりが出てきた頃ですね。 いや本当僕よりも全然大先輩の方々は懐かしいなと思われると思いますが
ラスマスさんはこの頃カナダでITコンサルをしながら自分のホームページっていうのを持っていました。今で言うポートフォリオサイトみたいなものです。
履歴書とか経歴とかをまあそこに載せたシンプルなものだったようですね。
で誰が見に来てんねんっていうのが気になったらしくて今だとまあグーグルアナリティクスとかサーバーのアクセスログ解析ツールとかたくさんあるんですね。
ただ当時はそんなものなく自分で書くしかないということでその当時使っていたのがパールですと。
パールってPHQより前に主流だったスクリプト言語で当時のCGIプログラムと言われるもの。
実は今でも現役で動いているそしてCGIで作られているサイトって探せば実はあるんですけど。
つまりウェブサーバーとプログラムをつなぐこの仕組みっていうのはパールで書くのがその当時は結構もう当たり前と言っていい時代だったんですね。
ところがこのパールのCGIっていうのは使い続けるうちに問題が出てきまして。
何が問題かというとリクエストが来るたびに毎回プロセスを新しく起動するんですよ。
誰かがページにアクセスするためにサーバーがパールのプログラムをまたゼロから起動して処理をして終了してまたゼロから起動してっていうのを繰り返すと。
なので例えば1秒間に10人アクセスが来たら10個のプロセスが同時に立ち上がるイメージですね。
アクセスが少ないうちは全然いいんですけど増えてくるとどんどんどんどんそのプロセスってものが立ち上がってコンピューターのメモリーもCPUもどんどん食われていく。
で最悪サーバーがダウンしてしまう。
個人のポートフォリオサイトなので大量アクセスはなかったというふうに想像してるんでしょうなと思いますがそれでも積み重なるとサーバーがもたついて重くなってしまうみたいことが起きていたと予想します。
ラスマスターもおそらくですけどね同じ問題をぶつかってこれはきついんだろうなっていうふうになって書き直すことにしたらしいですね。
それをC言語で書き直そうと。
ただC言語ならパールみたいに毎回プロセスを起動するオーバーヘッドがなくて処理が早いというふうに思っていて問題があるなら書き直すというこのシンプルな話です。
その後のPHPに繋がっていきますと。
そうして1995年大事な年ですね。
僕の大好きクロノトリガーの発売された年です。
余談でした。
このC言語版のツールの群を公開します。
名前がPHP Toolsという名前でPHPって今の意味だとPHP Hypertext Preprocessorという名前なんですけど。
最初はパーソナルホームページツールズの略だったんですね。
いわゆる個人のホームページのためのツール。そのまんまの名前ですね。
自分のサイトのために作ったからそうなるんですけど。
今世界中で使われている言語の最初の名前がこれかと思うと面白いというかちょっと名前が安易だったなというふうに思ったりみたいな感じです。
PHPの進化とマスコット
ちなみに今のPHP Hypertext Preprocessorという名前は最奇的な頭文字。
当時語と呼ばれるやつで頭文字の中に自分の名前が含まれていると。
PHPのPがまたPHPを指しているという感じです。
これもプログラマーらしい遊び心というか。
こういうウィットの効いた冗談とかジョークって海外の方本当に上手いなと思いました。
あとPHPって公式マスコットが象なんですよ。
名前がエレファントって言うけど実はあのちょっとスペル違ってELEPHPANTなんですね。
正しいスペルはELEPHANTでPいらないんですけど。
無理やり名前にPHPを埋め込んだっていうシャレたネーミングなんですね。
1998年にバンサンポンティエというフランスの方が考案したらしく、
友人がPHPの話をしていながらコードを書いているのを見て、
なんとなく紙にPHPって大文字で落書きしたら象っぽく見えたよというノリで生まれたということで。
最初はイラストだけだったのが2000年になってようやくぬいぐるみ化されて、
今ではPHP Conferenceの定番グッズとかにもなってるんじゃないですかね。
使うとステッカーになってるんですね。あとTシャツとか。
オープンソースのコミュニティのそういうゆるいノリで生まれたマスコットが公式になったというところで、
この辺もPHPの成り立ちからそれっぽいなというふうに思いました。
ラスマス氏の設計思想と批判への対応
続いて1995年6月ですけど、ここでGPL、GNU General Public Licenseという形で公開されました。
つまりオープンソースとして世に出たのがこのタイミング。
同じ問題で困ってる人っていうのは他にいるんだろうと。
割と軽い理由で公開してみたらしくて、この辺の感覚も私はラスマスさんらしくて好きだなと。
便利なものを作ったから使ってよくれるノリですね。
今のOSSの文化に近いものがあったっていうのもすごい好感だなと思いました。
で、ここが今日一番のメイントピックというかとこですが、
ラスマスさんって後のインタビューでこう語られています。
プログラミング言語を作ろうとしたことは実は一度もないと。
どうやって作るかも全くわからなかった。
ただ次の論理的なステップを追い続けましたって話をしていました。
いやーなかなかすごいですよね。
言語を作ると思って作られたと僕も思ってたんですよ。
ただ作り方なんてそもそもわからんかったと言ってるのが、結果でも作っているんですもんね。
本当にアクセスログを取りたかっただけなんでしょうね最初は。
そこから始まって機能が少しずつ足されていて気づいたら言語になったという経緯なんです。
設計図があって作り始めたっていうわけでもない。
日々のこれあったら便利だよねみたいな積み重ねだったということで。
そういうの聞くとPHP使ったことある人は多少感覚あると思いますけど、
なんか作り込み甘い言語だよなっていうふうには僕も思ってたんですけどそれはそうだな。
さらに別のところでもこう言っていて、プログラミングは実は大っ嫌いだと。
でも問題を解決するのは好きだと言ってるんですよ。
いやーなんか言語作者がプログラミング嫌いっていうか大っ嫌いと言ってるのもなかなか面白かったですね。
まあやりたかったことが別に何かを作りたかったとか言語が作りたかったじゃなくて問題の解決をしたかったんですよね。
その策として結果的に言語になったっていうだけなんですね。
だから壮大なビジョンとか本番になかったんだなっていうのがつくづくこの言葉からも感じられます。
なのでウェブとの相性も良かったっていうのもあるかもしれないですね。実用から生まれた言語ですから。
ウェブってそもそもこういうことしたい、これをできるようにしたいのを積み重ねで発展してきていますと。
PHPはそのニーズに直球で応える作りだったからこそ広まったんだろうなーみたいなのが思ってます。
PHPへの辛辣な批判とラスマス氏の反応
ちなみにラスマスさんの正直さがよくわかるエピソードもう一個だけあって、
2012年にPHPはフラクタルオブバッドデザインという日本語にするとPHPは悪い設計のフラクタルだみたいなちょっと辛辣なブログ記事が話題になったことがあります。
PHPの言語仕様のあちこちに一貫性というものがなくて関数名の付け方もバラバラだみたいなことを結構言葉悪く言うとボロクソに指摘した記事なんですね。
普通自分が作ったものがそこまで叩かれると結構反論したくなるというか悲しくなるんですけど、ラスマスさんの反応はすごくてこのブログを書いた人のことを彼はよくわかっているなーっていうふうにおっしゃったらしいです。
それを言った上でこの記事のほとんどの内容に完全に同意すると製作者本人が言ったっていうのもいやーなかなかですね。
しかもPHPは自分の作業を楽にするためのハンマーとして書いた1993年当時。
ウェブアプリを作る方法はシートパールをゴリゴリ書くことしかなくてそれがめちゃくちゃ苦痛だったから同じことを繰り返さなくて済むツールを書き始めたっていうふうに説明されています。
美しい言語設計というのを目指して作ったものじゃなくてあくまで自分の問題を解決するための道具だったっていうスタンスをこの批判に対しても全く崩さなくて。
この一貫性もなんか結構僕はラスマさん改めて好きになったエピソードなと思います。
さてオープンソースとして公開されたがPHPツールズ。
PHPの普及とZendエンジンの誕生
他の開発者からどんどんフィードバックが来るようになって機能が少しずつ追加されていきました。
フォームのデータを処理できるようになりデータベースと連携できるようになってPHPスラッシュFYというバージョンに進化をしていきます。
FYはちなみにフォームズインタラプターの略です。
1997年に大きな転機が一回訪れます。
イスラエルのテクニオンイスラエル工科大学という世界的にも有名な大学があるんですがそこの学生2人というのが登場してきます。
アンディ・ガットマンズとゼーブ・スラスキーという2人です。
この2人が大学の課題でECサイト、今でいうネットショッピングのサイト、Yahooとか楽天とかAmazonとかいろんなカテゴリーとかを分けると
同じ並びにしていいかちょっとあれですけど、広い括りでECサイトですね。
こういうものを作らなきゃいけないという課題をやっていてPHPを使うことにしたらしいです。
ところがどっこい、いざ使い始めると当時のPHPってバグだらけで機能も全然足りなくて使い物にならなかったんですよね。
指導教員の先生からもPHPはやめとけと実際言われたらしいんですよ。
じゃあどうするのということで普通の学生なら別のツールに切り替えるところを
なんとこの2人はPHPというアイディア自体はすごく良い。実装が良くない。
だったら俺たちで書き直そうぜっていう風になったんですね。
大学の課題をやるはずだったのになぜかPHPツールを書き直すという方向になると。
滑走はすごいですね。エンジニアらしくていいと思いますが。
こんくらいPHPというアイディア自体は信頼があったという証明でもありますね。
でこの2人がラスマスさんにコンタクトを取って一緒にPHP書きませんか書き直しませんかと提案をしたところ
ラスマスさんも栄養となって3人で協力してPHPを大幅に書き直したのがPHP 3.0だそうです。
1997年にリリースされたPHP 3.0っていうのはそれまで比べ物にならないくらい安定していて機能もかなり充実されたらしいですね。
僕3.0全然触ったことなくてわかんないんですけど。
でこれが出たところ爆発的に普及して1年ちょっとで何十万というウェブサイトがPHP 3.0を使うようになったとも言われていますと。
さらにこのお二人はPHP 3.0だけで止まらなく次はPHPの実行エンジン、いわゆるインタープリタのことです。
これ自体を一から設計をし直しますと。
そして生まれたのがZENDエンジンですね。ZENDって何って話ですが、ZEVEとAUDIの名前を組み合わせた造語ですね。
2人の名前を合体したエンジンということです。
いやまあ自分たち作ってるんだからこの名前も想像に固くないですけど。
なんか自分で生み出したツールに自分の名前つけるってかっこいいよなと思いますね。
それが今世界的に使われているツールっていうところもなかなかいいなと。
でこのZENDエンジンを搭載したPHP 4.0っていうものがリリースされたのが2000年ですね。
そしてPHP 5.0が2004年にリリースされてこの辺からPHPっていうのが本格的なサービスにも使われるようになっていきます。
まさに僕もPHP 5を使い始めたのはこの辺だと思うんで、まあそうだよなと。
正確には2013年ですかね僕が入社したのは。
バージョン5.0じゃなくて5.6なんで結構時間タイムラグはありますが。
FacebookとPHPの発展
一個だけ予断するとFacebookも実は最初PHPで作られてるんですね。
マーク・ザッカーバーグが2004年にPHPで作ったのが最初のFacebookですと。
まあまあこれは結構有名な話なんですけど。
ただFacebookはその後ユーザー数が爆発的に増えていくんですね。
この辺も皆さんご存知だと思います。
そうするとPHPってスクリプト原稿なんで正直実行速度の面で低くなっていくんですよ。
CPUのリソースはまあ要はめちゃくちゃ食うようになってサーバー代が加算でくる。
そこでFacebookは2008年からHIPHOPという独自のツールを開発して
PHPのコードをC++に変換してコンパイルして実行するみたいな仕組みを作って
速度とかを倍ぐらいに上げることに成功しましたと。
なんですけどこのHIPHOP、PHPの全部の機能に対応してるわけではなく
デプロイにも結構時間がかかるという問題があったので
2011年から今度はHHVM、HIPHOPのバーチャルマシーンという
PHPをその場でコンパイルして実行する仕組みに作り変えたんですね。
で2013年には全部のFacebookのサーバーがHHVM上で動くようになったそうです。
自分たちのサービスのために言語処理系そのものも作り上げ、作り変えてしまうと。
まあその辺はFacebookさすがだなっていう感じがします。
ちなみにラスマスさん今何をしてるかというと
ラスマス氏の現在とPHPファウンデーション
エトシーという海外の大手ハンドメイドECサイトで
ディスティングストエンジニアという役職に就いてますと。
全然知らない方がいいですね。
またPHPファウンデーションというPHPの言語自体の開発を
継続的に支えるための非営利組織っていうものにも
フェローという立場で関わっていらっしゃいます。
このPHPファウンデーション。
2021年にPHPの開発が特定の企業のリソースに頼りすぎていて
持続可能じゃねえなみたいな危機感から作られた組織だそうですね。
ジェットブレインズとかララベルとかPHPを商売で使っている企業が
お金を出し合って運営されている団体ですね。
最初は自分のアクセスカウンターだったみたいなツールが
今や企業が共同でお金を出し合って守るべきインフラになったといってよい。
いや改めてこれすごい進化の話だなと思います。
Perlとの比較と言語選択の歴史
ここでもう一個だけ挟むんですけど
そもそもラスマスさんが最初に使っていたパールって
あれを作ったのがラリウォールさんっていう方なんですが
ラリウォールさんはプログラマーであると同時に
言語学のバックグラウンドを持っている方で
パールの設計には言語として面白くしようみたいな
意図がかなり入っております。
同じことをやるのに複数の書き方ができてよい
というのを意図的に許容した設計思想。
TMTOWTDI
There is more than one way to do it
という合言葉まであるくらいだそうですね。
いやごめんなさい僕これ初めて知りました。
一方でラスマスさんは言語を設計しようという
発想が最初からなかったっていうのは先ほど述べた通りなんで
いや本当に行き当たりぱったりで機能を足していきました。
同じスクリプト言語でも作者の設計思想が真逆なんですね。
型や言語そのものが好きな人が作った表現力重視の言語
型や問題解決やが行き当たりばったりで作った実用重視の言語
いう比較なんですね。
PHPがPerlの次の選択肢として選ばれていったのは
このシンプルさの違いも大きかったんじゃないかな
みたいな思いいますね。
あとPerlユーザーがPHPを作ったっていうことで
言語の乗り換えの歴史でもあるという見方もできるかなと。
今もPythonにシフトしたり
TypeScriptが主流になったり
RUSTがC言語の領域に入ってきたり
まあいろんな時代ありますけど
どの時代もこういう言語のシフトっていうのはあるなとは思いますけど
ラスマスさんはその走りじゃないですけど
有名な移動の一つだなというふうに思いました。
MVPとプロダクト開発の本質
なんかね新しいものが生まれる背景って
既存のものへのちょっとしんどいなという感覚があることが多いんですけど
それって今でも変わらないなというふうに思いましたね。
はい。
振り返ると言語を作ろうとしていた
答え一度もないっていうふうに言ってる人が作った言語に
私も含めて世界中のエンジニアっていうのがお世話になっているんだなと。
しかもその人と自分がそういうショットを取ることになるとは思わんかったですね。
なんなら僕本当にプログラミングの世界に行く気なかったですからね、もともと。
なので2015年の会場でそんな機会に出会えるとは思ってもなくて
なかなか人生何あるかわかんねえなとか思いましたね。
今こうやってポッドキャストのネタにできるのは結構ありがたいなという感じで
改めてこのエピソードを聞いてちょっと思ったのは
よく言われるMVPですね。ミニマムバリアブルプロダクト。
バリアブルだっけ?ミニマムバイアブルプロダクトか。
の発想ですね。
完璧を目指すんじゃなくてまず動くものを作って出すという考え方ですけど
あと最小のものを作ろうぜっていう話ですね。
PHPの生まれ方ってまさにそのまんまなんですよね。
この設計とかなんちらみたいな美しさみたいな話とかは
全部土返しをしてとにかく出すことっていうところに
フォーカスした作りではありましたけど
がっつりちゃんと設計書を書いて作るんじゃなくて
とにかく目の前の小さい問題を解決するものを作って公開して
反応を見てまたそれを直すというこのサイクルを繰り返した結果
こういうちゃんとした言語としての基盤になったと。
プロダクト作りもチームでもそうですけど
割と本質的な話だと思っていて
最初から完璧な設計を目指しすぎて書道がすごい遅くなるっていうのは
本末転倒な気がするんで
改めてこういう現場でもよくある話だなという風に
考えさせられるというか意識させられる話だったなという風に思います。
なので最近はAIがあるんで書道のスピードもそうですけど
ある程度のクオリティもちゃんと担保できるようになってきたっていうのもあるので
改めてその出すことへのスピード感よりも書道での設計というか
もっと言うとスタートの設計にちゃんと時間を使ってもいいんじゃないの
みたいな考えにシフトするのも一つかなと思いますし
サービスをちゃんと作るって考えると先に出せば出すほど
それを見て学習した後続のサービスたちが
自分たちのサービスを上回って出すことも多いにあるので
早く出しすぎることへのリスクっていうのも最近はあるので難しいですねこの辺は
とはいえまず出すことっていうことの大事さっていうのは
そんなに大差ないというか変わらない気はしているので
ずっと出さないで出さないでビジネスいつスタートすんねんって話はあると思いますので
どっちかというと体験にね時間と労力を使って
他者に真似できないっていうような作り込みをする方に頭を使う方が
今の正解なのかなとは思いました
まとめとリスナーへの問いかけ
ちょっと余談でしたけどもこんな感じで今日は
PHPの開発者の方がもともとパール使ってたけど
っていうテーマでお話ししてみました
PHPの誕生秘話っていうところのお話いかがだったでしょうか
そもそもそういえば僕の最初に触れた言語って
C言語だったりPHPだったりするんですけど皆さんってどうなんですかね
前職で僕新卒対応の担当を一応やってたとき
最初に触った言語はRubyですっていう学生さんも全然いらっしゃったりする
タイプスクリプトっていう人も確か何名かいらっしゃったぐらいので
やっぱ時代が変わったなみたいな思ったりしますね
ちなみに僕は結局ノードジェスが一番好きだったりしますけど
余談でしたということでそろそろ終わっていきたいと思います
クロージングです
この番組面白かったよという方はぜひチャンネル登録もお願いします
もし聞いていて気になることや話してほしいトピック
感想などございましたらXでハッシュタグ
ウェブ小話でつぶやいてください
ウェブはアルファベット小話は漢字でもきらがなでも大丈夫です
それではまた雨宿りしに来てください
今回もお聞きくださりありがとうございました
雨宿りとウェブの小話お相手はキーズでした
バイバイ
26:53

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