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みなさん、こんばんは。
キコアベの欠片、キコカケ。
金曜日は先週のポックンです。
ポックンも後残り、今日を含めて2回となりましたが、
今回はあまり話してこなかった介護の仕事のことを話してみたいと思います。
ポックンは施設でなく、利用者さんと呼んでいるおじいちゃんおばあちゃんの家に行って介護をする
いわゆる訪問介護の分野のヘルパーです。
自転車に乗って利用者さんのお宅を回るんですが、
ちょっと気になっている男性の利用者さんがいます。
どう気になっているかというと、
この人にどのくらい踏み込めばいいのかな、という点なんです。
その方はまだ70代なんですが、脳梗塞で右に麻痺が残り、
同時に脳を損傷したせいで、工事機能障害になってしまいました。
そして、この工事機能障害のせいで、訪問するヘルパーや看護師さんに
罵声を浴びせたりするんです。
早く帰れとか、しゃべるなとか、たまに死んでくださいとも言われます。
病気のせいとはいえ、関わる方は大変です。
もう半年くらい介護してますが、今でもやっぱりやるせない気持ちになる時があります。
けれど、最初からこの利用者さんは悪い人じゃないなと思ってやってきました。
それは、初対面の時にこういうシーンを見たからです。
どういうシーンかというと、先行して介護していたヘルパーの姿を見学していた時、
帰れとか、死ねとか言ってたこの利用者さんに、
そのヘルパーがおむつを当てるために、
はい、腰を上げてくださいと言った瞬間、サクッと腰を上げてくれたんですね。
僕はこれを見た瞬間、笑っちゃいました。
そして、この利用者さんが好きになっちゃいました。
憎めないと思ったし、この利用者さんには普通に接しようと思ったんです。
だから、帰れと言われたら、まだ帰りません。
死ねと言われたら、まだ死にたくないです。
しゃべるなと言われたら、しゃべります。
なんで?と聞いてくるんです、この利用者さん。
そしたら、人間ですから、と答えてます。
そうやって始まったこの利用者さんとの付き合いですが、
最近少しだけ歯磨きの時、イヤイヤがゆるくなってきました。
はじめは左右に顔を振って、
不本意ながら片方の手で顔を押さえながら電動歯ブラシを当ててましたが、
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ここ1ヶ月ぐらい前から、押さえてなくてもやれるようになってきました。
だから、もう少し踏み込んでみようと思い、
それまで玄関でやってたケア終わりの記録取りを、
その方の部屋で行うようにしてみました。
ヘルパーがいるのを嫌がるその利用者さんに、
ヘルパーの存在をもっと慣れてもらいたかったからです。
結果、ものすごく嫌がられました。
頼むから出て行ってと言われました。
その頼むからには、ちょっとポックンの答えました。
で、次は元の通り玄関で記録しました。
けれど、もう一回、今度はできるだけひっそりとやってみようと思い、
あえてまた部屋で記録を取ってみました。
幸いその時は何も文句は出ませんでした。
ポックンのそういう意図を、これまたありがたいことに、
同居しているお母さんは理解してくれて、
いつもすまなさそうにありがとうございますと言ってくれます。
どうですみなさん?大変そうに聞こえますか?
確かに大変です。楽とは嘘でも言えません。
けれど、人の変化を見るのは楽しいです。
これもまた嘘じゃありません。
でも変化は良い方向にばかり変わってはいきません。
悪い方向へ行く時もあります。
それを見計らう力をつけられるのがヘルパーの仕事でもあると思って、
ポックンはこの仕事を自分の成長の糧というつもりでやっています。
はい。偉そうに聞こえたかもしれませんが、
聞こかけポックンもどうなるかわからないので、
今週はちょっと語ってみました。
それでは皆さんの週末が良いものになりますように。
先週のポックンでした。おやすみなさい。さようなら。