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2022-03-30 21:05

『キコアベ』 ぶたさん文庫「夢十夜」ゲストAの稽古風景!

本日のキコアベは…

【前半】【後半】
・我々はAB(アーベー)と申します
・Bさん&A「ぶたさん文庫」夢十夜 第一夜

#キコアベ #ながら聴き #毎週水曜 #朗読 #ぶたさん文庫 #夏目漱石 #夢十夜 #稽古場より #レター募集 #羽生善治
00:01
ながら聴きラジオ 『キコアベ』
皆さま、おはこんばんちは。アベノAです。
今日は、お休み前にチャレンジすると宣言しておりました、
私Aの朗読の稽古風景をお送り致します。
お休みの間、全く稽古ができませんでしたので、
今日のキコアベに完成版を届けることができず、申し訳ありません。
普段通りの稽古風景ですので、あまり皆さまにお聞かせするものでもありませんが、
だいぶその状態をお聞きいただくのも珍しいことといいますか、
これはこれで残しておいてもいいかなと思いましたので、
よければお付き合いください。
我々は、社会人演劇カンパニーアーベーと申します。
それでは今日も参りましょう。キコアベスタートです。
いつもキコアベを聴いてくださる皆さま、ありがとうございます。
初めましての方もどうぞよろしくお願いいたします。
ながら劇ラジオキコアベ、今日も気楽におしゃべって参りますので、
どうぞゆるっとお聞きください。
我々アーベーは4人組の演劇カンパニーでございまして、
まあ趣味といいますか、タイミングが合えばお芝居をしたり、
音声配信も行ったりしているわけでございます。
それぞれ家族もありますし、仕事や子育てもあったりと、
メンバー全員忙しくしているんですけれども、
それでも時々、あー芝居やりたいなーとか、
このメンバーで表現することをまだやめたくないなーと感じます。
だってね、うちのメンバーそれぞれがそれぞれに面白いんですよ。
だからね、何もしないなんてもったいないって本当に思うんです。
そして恐ろしいことに、私たちは知り合ってから20年が経ちました。
今はもう若くはありませんが、
自分たちのやれる範囲でやれることを、
これからも続けられるところまで頑張りたいなと思っています。
思っていますっていうか、私が勝手に思っているっていうだけでね。
あれ?もしかして私だけ?
なんだかちょっと不安になってきちゃったんですけど、
ちょっと後でみんなに電話でもしようかしら。
それはさておき、ご覧参りましょうね。
今日はBさんの朗読コーナー、豚さん文庫でございます。
私へゲスト参加をさせていただくことになりました。
再来週完成版をアップする予定でございまして、
今週はBさんとの稽古風景をお送りしたいと思います。
どんな感じで稽古をしているのか、思い浮かべながらお聞きください。
03:02
それではどうぞ。
はい、じゃあ行きましょうか。
やりましょうか。
喉の調子は大丈夫ですか?
大丈夫です。
久しぶりですね、一緒にやるのは。
ちょっと久しぶりにね、芝居というかやる感じなんで。
緊張しますか?
まあ緊張はそこまでしてない。リラックスしてやりますよ。
じゃあそんな感じで。
そんな感じで始めましょうか。
夢十夜 夏目漱石 第一夜
こんな夢を見た。
腕組みをして枕元に座っていると、仰向けに寝た女が静かな声で、
もう死にます。
と言う。
女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかなうりざね顔をその中に横たえている。
真っ白な頬の底に温かい血の色が程よく差して、唇の色はむろん赤い。
到底死にそうには見えない。
しかし女は静かな声で、
もう死にます。
とはっきり言った。
自分も確かにこれは死ぬなと思った。
そこで、そうかね。もう死ぬのかね。
と、上から覗き込むようにして聞いてみた。
死にますとも。
と言いながら、女はぱっちりと目を開けた。
大きな潤いのある目で、長いまつげに包まれた中は、ただ一面に真っ黒であった。
その真っ黒な瞳の奥に、自分の姿が鮮やかに浮かんでいる。
自分は透き通るほど深く見えるこの黒目の艶を眺めて、これでも死ぬのかと思った。
それで、念ごろに枕のそばへ口をつけて、
死ぬんじゃなかろうね。大丈夫だろうね。
と、また聞き返した。
すると女は、黒い目を眠そうに見張ったまま、やっぱり静かな声で、
でも、死ぬんですもの。仕方がないわ。
と言った。
じゃあ、私の顔が見えるかい?と一心に聞くと、
見えるかいってそりゃ、そこに映ってるじゃありませんか。
と、にこりと笑ってみせた。
自分は黙って顔を枕から離した。
腕組みをしながら、どうしても死ぬのかなと思った。
しばらくして女はまたこう言った。
06:00
死んだら埋めてください。
大きな真珠貝で穴を掘って、
そして天から落ちてくる星のかけを墓印に置いてください。
そして墓のそばに待っていてください。
また会いに来ますから。
自分はいつ会いに来るかねと聞いた。
日が出るでしょ。
それから日が沈むでしょ。
それからまた出るでしょ。
そしてまた沈むでしょ。
赤い日が東から西へ、東から西へと落ちていくうちに、
あなた、待っていられますか。
自分は黙ってうなずいた。
女は静かな調子を一段張り上げて、
100年待っていてください。
と、思い切った声で言った。
100年、私の墓のそばに座って待っていてください。
きっと会いに来ますから。
自分はただ待っていると答えた。
すると黒い瞳の中に鮮やかに見えた自分の姿がぼーっと崩れてきた。
静かな水が動いて映る影を見出したように、
流れ出したと思ったら、女の目がパチリと閉じた。
長いまつ毛の間から涙が頬へ垂れた。
もう死んでいた。
これ最後までやる?
まあいいや。
どうしようか。
いや。
これ最後までやる?
うん。
どうしようか。
いや。
これ最後までやる?
うん。
これ止める?
うん。
どうしようか。
いや。
思ったよりいいかもってちょっと思っちゃったんだよね。
あれ?本当?
なんかあんまり深刻ぶってないのがすごくいい?
うん。
自分としてはどう?
もうなんかちょっと死にそうなか弱い女をやるのが
定石なのかなとはちょっと思ってたから
そこからちょっと深刻だったりか弱いみたいのをちょっと消す感じ?
多分そっちの方がいいと思うんだよね。
聞いてる人とかまして相手のこの男がなんか死ぬのかなっていう風に思ってるし
だから今Aさんがちょっとあえてやってみた感じは
09:08
キープした方がいいっていうかそれ結構軸にして作ってった方がいいような気もするけどね。
なんか注文とか?
今のラインでいいと思うし
死ぬって言うと普通に考えるとなんか体が弱ってきて
なんか病気に蝕まれてっていうのが普通だけど実際もそうだけど
これはやっぱりちょっと違うと思うね。
ちょっと概念的っていうか
だからあんまりそう肉体的に滅びていくっていうことを主軸に据えない方がやっぱりいいんじゃないかなって思うの。
やはりこれ夢だしね。
そういう夢を見たっていう話だよね。
いろんなことが辻褄が合わないっていうのがなんか夢の基本のような気もするよ。
その方が面白いし。
でもその辻褄が合ってない中で真実みたいのが聞いてる人に与えられたらいいなってすごく思うのね。
きっこかけ
毎日母ちゃんしているCがお送りする毎日母ちゃん今日もてんやわんや
毎週日曜に子どもたちとの日々などなどをお話しする番組です。
おチビちゃんたちも参加したりしなかったりしながらてんやわんやにお届けしています。
毎週日曜日朝8時配信毎日母ちゃん今日もてんやわんや
せーの
聞いてねー
ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんちゃちゃんちゃん
ジジネタを預かってると思って聞いたら
内容がありませんでした
JのジジネタJジジは毎週木曜朝8時聞いてね
チッキショー
もう一回ちょっとやってみましょう。
夢10夜夏目漱石
第1夜
こんな夢を見た
腕組みをして枕元に座っていると
仰向けに寝た女が静かな声で
もう死にます
という
女は長い髪を枕に敷いて
輪郭の柔らかなうりざね顔をその中に横たえている
真っ白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して
唇の色はむろん赤い
到底死にそうには見えない
12:00
しかし女は静かな声で
もう死にます
とはっきり言った
自分も確かにこれは死ぬなと思った
そこで
そうかね
もう死ぬのかね
と上から覗き込むようにして聞いてみた
死にますとも
と言いながら
女はぱっちりと目を開けた
大きな潤いのある目で
長いまつげに包まれた中は
ただ一面に真っ黒であった
その真っ黒な瞳の奥に
自分の姿が鮮やかに浮かんでいる
自分は
透き通るほど深く見えるこの黒目の艶を眺めて
これでも死ぬのかと思った
それで
年頃に女のそばへ
年頃に枕のそばへ口をつけて
死ぬんじゃなかろうね
大丈夫だろうね
とまた聞き返した
すると女は
黒い目を眠たそうに見張ったまま
やっぱり静かな声で
でも死ぬんですもの
仕方がないわ
と言った
じゃあ私の顔が見えるかいと一心に聞くと
見えるかいって
そらそこに映ってるじゃありませんか
とにこりと笑ってみせた
自分は黙って顔を枕から離した
腕組みをしながら
どうしても死ぬのかなと思った
しばらくして女がまたこう言った
死んだら埋めてください
大きな真珠貝で穴を掘って
そして天から落ちてくる星の影を墓印に置いてください
そして墓のそばに待っていてください
また会いに来ますから
自分はいつ会いに来るかねと聞いた
日が出るでしょ
それから日が沈むでしょ
それからまた出るでしょ
そしてまた沈むでしょ
赤い日が東から西へ
東から西へと落ちていくうちに
あなた待っていられますか
自分は黙ってうなずいた
女は静かな調子を一段張り上げて
100年待っていてください
と思い切った声で言った
100年私の墓のそばに座って待っていてください
きっと会いに来ますから
15:02
自分はただ
自分はただ待っていると答えた
すると黒い瞳の中に
鮮やかに見えた自分の姿がぼーっと崩れてきた
静かな水が動いて映る影を見出したように
流れ出したと思ったら
女の目がパチリと閉じた
長いまつ毛の間から涙が頬へ流れた
もう死んでいた
どうですか
こっからの読み方
日が出るでしょそれから日が沈むでしょ
この小とこっちのそれからまた出るでしょ
が意味合いが違って言ってる
そうだね
出るでしょそれから日が沈むでしょ
ちょっと聞いててこうなるでしょ
それがまた同じことの繰り返しなんだけど
それがまた続くでしょうねっていう意味合いで言ってる
だから聞かないっていうか
落とす言い方でしょって上げないで
でしょってこうなりますよ
あーなりますよってちょっと断言的な感じで言ってる
それすごい面白いから
それもっと出した方がいいな
俺がこうやって確認するまでもなくそう言ってるように聞こえるぐらい
その考え方すごい面白いなと思った
でもね今のはねちょっとね
ちょっと違うの自分で出したらちょっと違がって
もうちょっとなんていうかな
死ななさそうな人で
いたずらにちょっと試してるような
死にますけど死にますよって
でも待ってられるんですかあなたはっていうのを試してる女の人
っていうつもり
それが一番根担にある的な
女の人って試す生き物だったりするから
死ぬってことをかけてでもこの人が本当に私を待つのだろうかっていう
それが一番重要だったりするってこと
死ぬことはそんな大したことじゃなくて
死んだ後この人が待ってくれるのかどうかの方が重要っていう
だから遺言としてすごくちょっと強めに置いていくじゃないけど
そこにかけてるっていうか
だけどこれは夢なので
本当はちょっとやりたかったのはもうちょっといたずらっぽい感じの
その引っかけていくじゃないけど
18:00
やってくれるよねって言いながらさらっと死んじゃうみたいな
そういう女の人をやってみようかなってちょっと思ってたんだけど
出したらちょっと違くなっちゃって
最初の入り口間違えちゃったから
もう死にますを間違えた感じがして最初のね
訂正できた?
もう一回訂正したのはやってみる?
次回ちょっと試して
それと一番最初のやつとちょっと比べて
どうかっていうのと
方向性としてこっち方向で行こうっていうのが決まれば
多分気持ち的にはもう今なんとなく繋がったというか
2回やって自分の気持ちはちょっと繋がってきてるというか
なぜこれを言ってるのかとかっていうのも理由ができたから
いけるかなとは思う
なるほどね
ということで
今回の豚さん文庫はAさんに来てもらって読もうと思ってるんですが
いい感じで始まったと思うので
さらい週に皆さんにお届けしたいと思ってますので
ぜひ楽しみにお待ちください
楽しみにしてください
頑張ります
いいものにしましょう
しますよ
というところでBでした
さあエンディングのお時間です
永良劇ラジオ木子阿部
本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました
ご意見ご感想などございましたらぜひお寄せください
いいねフォローもよろしくお願いいたします
それでは皆様お体健康には十分お気をつけてお過ごしください
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば
誰でも必ず挑戦するだろう
報われないかもしれないところで
同じ情熱気力モチベーションを持って継続しているのは非常に大変なことであり
私はそれこそが才能だと思っている
報われていないと感じたとき
継続することはとても難しいことのように感じられます
それでも諦めずに前に進むこと
続けていくことが私にできるのか
ちょっと真剣に考えてみようと思います
サンキュー!ヨシハルンハブ!
明日はきこかけ ゼーのじじネタJGGです
きこあべはまた来週水曜日にお会いいたしましょう
ごきげんよう
ばいちゃ
21:05

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