1. ながら聴きラジオ『キコアベ』RISE AS ONE
  2. #20 ぶたさん文庫「赤いカブト..
2021-09-22 22:55

#20 ぶたさん文庫「赤いカブトムシ」最終回スペシャル!

本日のキコアベは…
【前半】
・Bさん「ぶたさん文庫」裏話アレコレ

【後半】
・Bさん「ぶたさん文庫」赤いカブトムシ11章12章

楽曲提供:騒音のない世界、MusMus、OtoLogic
画像リソース:Depositphotos

#キコアベ #ながら聴き #毎週水曜 #朗読 #ぶたさん文庫 #最終回 #最終話 #制作秘話 #裏話 #雨上がりのファンタジア #対談 #スタッフロールを聴いて欲しい #スナフキン
00:01
ながら聴きラジオ
皆さま、おはこんばんちは。ながら聴きラジオ聞こえてますか。アーベイです。
略して、キコアベへようこそ。
キコキコ自転車、あっかんべーの略でやらせていただいてますけれども。
ねえ。
このチャンネルは、4人組社会人演劇カンパニー、アーベイが、
お芝居を語り、お芝居を演じるチャンネルでございます。
毎週水曜日は語るレギュラー配信、土曜日は演じるサブ配信という2本立てでお送りしております。
メインパーソナリティは、私Aと申します。今後ともどうぞご引きに。
それでは参りましょう。キコアベスタートです。
さあ、今日の東京は曇りのち晴れという予報。
少し涼しい風が吹いていて、過ごしやすい秋、大好きな季節となりました。
それでは進行していきましょう。
本日のトークテーマ、豚さん文庫最終回スペシャル、製作秘話と今後について。
ということで早速お迎えいたしましょう。
本日の主役、アーベイの真ん中に立つ男、魚の種類は相変わらずよくわからないけど、
全ての人類を解放する男でおなじみのBさんです。
いいかい。
解放だ。
やったー。
懐かしい。
懐かしいですね。牧師さんの役をやったね。
もう何年前だろう。
いやいや、だいぶですよ。
10年は経ったからね。
20年くらいですね。
キコアベでは前回対談したのは、10回目のライブ配信ということですかね。
そうだね。
ちょっと久しぶりの対談ですね。
本日は豚さん文庫赤いカブトムシ最終回を迎えるにあたって、
いろいろとお話を聞いてみたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
早速なんですけれども、まず赤いカブトムシ、朗読を終えて感想をいただけますでしょうか。
そうですね。思った以上に苦労しましたね。
そうですか。
結構大変でした。何が一番大変だったかって、キャラクターが結構多かった。
子供たちや女の子とかでわーと思ったんだけど、人数も多くて、最後はちょっとネタ切れ。
ちょっと演じ分けが大変だった。
演じ分けが大変だったね、本当に。
一時期、しょっちゅうキャラのことを考えている時期がありました。
なるほどですね。
ちなみにこの作品で一番楽しかったこととか、役作りについて教えてもらってもいいですか。
楽しかったことは、撮った後に音を入れたりとか、編集作業が一番楽しかったね。
03:08
そう?
形が出来上がっていく姿が目に見えるっていうか、物語が動き出す感じがすごくして、
これはやっぱり楽しいものなんだなって、編集っていうのは、改めて思いました。
曲とか効果音とかが入っていくと引き込まれていくような。
選ぶのって、聴こえるやつ作る時も楽しいんじゃない?
いやいや、楽しい。それが一番楽しかったりするところはある。
それと一緒だと思う。楽しかった。
さっきも少し出てましたけど、苦労した点とか、辛かったところ、役作りになっちゃうのかな?
役作りになっちゃうのかな?
そうですね。キャラの引き出し、ストックがね、もう尽きてきそうになったから、
昨日、今日最後に明智探偵が出てくるんですけど、もう結構悩みましたね。
どうしようかって、ちょっと言ってましたもんね。
エクニックの作でやっと最後のとっておきのが出せたかなとは思いましたけど、それが一番辛かったかな。
もうここまで来ちゃったんで、役作りバラしていいかなと思うんですけど、
なんていうか、モデルがいて、キャラクターができてるっていうのはちょっと聞いてるんですけど、
それは本当ですか?
本当です。モデルがあった方がやっぱりちゃんとできるね。
モノマネ?
モノマネ、モノマネ。
まあ、模写からやるっていうのもね、別に悪いことではないですし、
大事なことでもあるからね。
じゃあ、いろいろとモデルさんがいてということなんですね。
今日、朗読の最後にバラしていただけるんですよね?
バラしますよ。
対役とモデルをバラしていただけるっていうことで。
多分みなさん、えーって言うと思うけど、
見てなくて?
でも中にも、あーって思う人もあると思いますけどね。
まあ、そこが発端でできたキャラっていうことで、
多めに見ていただいたらいいかなと思いますけどね。
多めに見てください。
前回、9章、10章の時に、
イボンノさんがゲスト出演されてましたけど、
これはどういった経緯でゲスト出演になったんですか?
僕が収録してたら、日を間違えて来ちゃったみたいなんですよね、イボンノさんが。
収録に来ちゃった。
なんか、出しなさいよみたいな話になって。
じゃあ、イボンノさん発信で出してくれという話から、しょうがねえなと。
僕も機械弁のイボンノさんのコーナーも好きで聞いてたので、
いいですよみたいな感じで。
そしたら思った以上にいい感じで。
よくできました?
とっても気に入ってます。
06:00
良かったです。
じゃあですね、朗読の1作目を終えて、
次回作っていうのは既に決まっているのか、お話できる範囲でお願いいたします。
決めてたんですけど、今はちょっと白紙にしてる感じですね。
何をやればいいかがまだはっきりしてない。
それぐらい朗読って奥が深いなというか、
もう少し考えてやりたいな。
良いものを作りたいという気持ちが最初の時よりも増してきたので、
皆さんをワクワクさせるというか、
次にどんなのやるんだろうというふうに思ってもらえるような感じに、
この朗読のコーナーをしていきたいなと思います。
了解しました。
今のところ白紙ですけれども、
今後期待ということで。
期待してください。
わかりました。
これから最終話をお聞きいただくわけなんですけれども、
最後に視聴者の皆様、リスナーの皆様に一言お願いいたします。
ここまで聞いていただいてありがとうございました。
皆さんの心に少年探偵団が残ればと思っています。
どうぞ聞いてください。
ありがとうございます。
それでは一旦ブレイクして、
ジングルの後、いよいよ最終話をお聞きいただきます。
チャンネルはそのまま。
家につかみながらきこあべー
明智探偵もきっときこあべを聞いている気がするんだ。
赤いカブトムシ 江戸川乱歩
地下室の天井が大きく開いて、
大人の3倍もある青銅の魔人がフワフワと宙に浮き、
そのまま空の方へ舞い上がっていきました。
魔人の足にしがみついていた猪上一郎君も
一緒に空へ舞い上がっていくのです。
おーい、猪上君、手を離すよ。
そして、下へ飛び降りるんだ。
下から小林君が大声で叫びました。
魔人の足は地下室の床からもう3メートルも浮き上がっていましたが、
猪上君は思い切って手を離し、パッと飛び降りました。
そして、コンクリートの床に尻餅をついて顔をしかめています。
あいつ、赤いカブトムシを口に入れたまま飛んでいってしまったよ。
09:04
早く追っかけなけれや。よし、縄橋号だ。
小林君はそう叫ぶと、お腹のシャツの下に巻きつけていた
丈夫な絹ひもの縄橋号をスルスルとほどいて、
その一方の端についている鉄の鍵を空いた天井へ投げ上げました。
何度もしくじった後で、やっとその鍵が天井の穴の縁に引っかかったのです。
少年探偵団の縄橋号は一本の絹ひもです。
それに30センチごとに大きな結び玉がついていて、
そこへ足の指をかけて登るのです。
じゃあ、ぼくが先に登るから、みんな後から来るんだよ。
小林君はそう言って、絹ひもの縄橋号をぐんぐん登っていくのでした。
その後からみんな登りました。
ゆうこちゃんは女の子ですから、
井上君たちが上から手を伸ばして引き上げてあげました。
穴の外へ出ると、そこは草ぼうぼうの原っぱでした。
最初に登った小林君が向こうへ走っていく姿が小さく見えます。
いったいどこへ行こうとするのでしょう。
空を見上げると、青銅の魔人は風船のように高く高く飛んでいきます。
わあ、よく飛ぶね。もうあんなに小さくなっちゃった。
野郎ちゃんが叫びました。
後でわかったのですが、青銅の魔人は厚いビニールでできていて、
中に軽いガスを入れたものでした。
つまり風船だったのです。
地下室の床に小さな穴が開いていて、その下にまた小部屋があったのです。
そこに魔法博士が隠れていて、穴からビニールの魔人を床の上に押し出しながら、
ポンプでガスを吹き込んだのです。
ガスが入るに従ってビニールの魔人は膨れ上がり、
しまいには大人の3倍もある巨人になってしまったのでした。
青銅の魔人が物を言ったのは、床の穴の下から魔法博士が声を変えて喋っていたのです。
魔人が口を開いたのは、顎に細い糸がついていて、
それを下から引っ張ると口が開き、糸を離すと口が閉まるようになっていたのです。
赤いカブトムシは下にくくりつけてあったのでしょう。
魔人が出る前に現れた卵のお化けみたいなものもやっぱりビニールでできていて、
一度ガスを入れて膨らまし、みんなが逃げ出している間に急にそのガスを抜いたので、
ビニールはぺちゃんこになり床の穴の下へ隠れてしまったのです。
12:01
地下室が暗いので、小林君たちはその小さな穴の仕掛けがよく見えなかったのでした。
空の青銅の魔人はだんだん姿を小さくしながら東の方へ飛んで行きます。
東の方へ風が吹いているのでしょう。
魔人は赤いカブトムシを口に入れたままその風に送られて、どことも知れず飛び去って行きます。
「ああ、もう見えなくなってしまったー!」
木村君が叫びました。
その時、原っぱの向こうから小林君が駆け戻ってくるのが見えました。
「小林さーん、どこへ行ってたのー?
あいつは赤いカブトムシを口に入れたまま空へ登って、もう見えなくなってしまったわよー!」
ゆうこちゃんが呼びかけますと、みんなのそばへ駆け寄ってきた小林君が息をはずませて答えました。
「秋津先生に電話をかけたんだよー。
秋津先生に青銅の魔人のことを知らせたらね、
先生はすぐに新聞社へ電話してから自動車であるところへ飛んで行ってくださったんだよー。
そして今に向こうの空から味方が飛んでくるんだよー!」
小林君が東京の町の方の空を指差しました。
いったい空から何がやってくるのでしょうか。
30分余りも待ったでしょうか。
もう夕暮れ近い向こうの空にポツンと黒い点のようなものが現れました。
「あ、来た来た!あれだよー!」小林君が嬉しそうに言いました。
点のようなものはだんだん大きくなってこちらへ近づいてきます。
それは一台のヘリコッカーでした。
みなさん、少年探偵団の味方というのはこのヘリコッカーだったのです。
少年探偵団の応援にやってきたヘリコッカーは、
強い風を巻き起こしながら原っぱの真ん中へ着陸しました。
「あっ、明智先生だ!」小林団長が叫んでその方へ駆け出しました。
ヘリコッカーの透き通った操縦室の扉が開いて、
明智探偵が降りてきました。
名探偵は飛行機でもヘリコプターでも操縦できるのです。
明智探偵は小林君の電話を聞くと急いで新聞社と打ち合わせ、
新聞社のヘリコプターを自分で操縦して飛んできたのです。
みんなは明智探偵の周りを取り囲んで地下室で恐ろしい目にあったことを口々に話すのでした。
「よし、それじゃあこのヘリコプターで聖堂の魔人を追いかけるんだ!」
明智探偵はみんなに指図をしました。
15:02
「小林君と井上君と二人だけ、僕と一緒に乗りたまえ。それ以上は乗れない。
残った人はみんな家へ帰って待っていたまえ。
きっと聖堂の魔人を捕らえてみせるよ。
そして赤いカブトムシを取り返してあげるよ!」
明智探偵と小林君井上君の二人がヘリコプターに乗り込みました。
ヘリコプターはまた恐ろしい風を起こして飛び上がっていきます。
腹っ端に残った野野ちゃんと木村君と優子ちゃんは手を振ってそれを見送りました。
小林君と井上君は初めてヘリコプターに乗ったのです。
宇宙旅行にでも出かけるような気持ちでした。
ヘリコプターは高い空を聖堂の魔人が飛び去った東の方へ進んでいきます。
振り向くと西の空は真っ赤な夕焼けでした。
やがて日が暮れるのです。
その時の用意に操縦室には小型のサーチライトが備え付けてあります。
聖堂の魔人は風に運ばれていったのですから風の吹く方へ追いかければ良いのです。
こちらには風の他にプロペラの力があります。きっと追いつくことができるでしょう。
やがて夕焼けも消え、みるみる辺りが暗くなってきました。
空には一面に星が瞬き始めました。
地上には田舎の街の伝統がこれも星のようにちらほら見えています。
上にも星、下にも星。本当に宇宙旅行です。
先生、あそこに何かが飛んでいますよ。
小林君の叫び声にパッとサーチライトが点じられました。
その光の届かないほど向こうの空に何だか黒っぽいものがふわふわと漂っています。
ヘリコプターはその方へ進路を向けました。
やっぱりそうだ。人間の形をしている。聖堂の魔人ですよ。
やがてそれがサーチライトの光の中へ入ってきました。
確かに聖堂の魔人の風船です。
小林君、これであいつの体を撃つんだ。
今にあいつのすぐ横を通るからね。その時ドアを少し開けて右手を出して撃つんだ。
明智探偵はそう言って小林君にピストルを渡しました。
小林君は探偵助手ですからピストルの撃ち方は知っています。
明智探偵はヘリコプターをうまく操縦して聖堂の魔人のすぐ横に近づき
速度を落として並んで飛ぶようにしました。
18:01
小林君は言われた通りドアの隙間から手を出して魔人の体にピストルを発射しました。
すぐ目の前をふわふわと飛んでいた魔人がグラッと揺れました。
ピストルの弾が命中したのです。続いて2発、3発。
その度に魔人の風船はグラッグラッと揺れるのです。
そして弾の穴からシューとガスが抜けていくのです。
よしそれでいい。今度はヘリコプターであいつを押さえつけるんだ。
明智探偵はヘリコプターを魔人の前に持って行ってそのままグッと高度を下げました。
するとそれに押されて魔人は横倒しになりヘリコプターの底にピッタリくっついてしまいました。
よしこのままでどっかの原っぱへ着陸しよう。もう逃がしくないよ。
サーチライトを下へ向けるとヘゴロな場所を見つけて探偵はグングンヘリコプターを下げました。
そして真っ暗な畑の中へ着陸したのです。
3人はヘリコプターから飛び出しました。
そして懐中電灯を照らして機体の下を覗きました。
ビニールの魔人の風船はガスが抜けペチャンコになってそこに引っかかっていました。
引きずり出して口の中を調べますと下の上に赤いルビーのカブトムシがちゃんとくっついていたではありませんか。
とうとう取り戻すことができたのです。
あくる日明智探偵事務所の小林君のところへ電話がかかってきました。
魔法博士からでした。
君たちの勝ちだよ。ルビーは君たちのものだ。
いろいろ苦しめてすまなかったね。
だがあれは君たちの知恵と勇気を試すためだったのだよ。
少年探偵団おめでとう。明智先生によろしく。
小林君は受話器を置くと横に立って聞いていた明智先生と顔を見合わせてにっこり笑うのでした。
赤いカブトムシ出演
小林団長
福山まさはり
木村君
すねお
ゆうこちゃん
田中牧子
井上君
デブな柔道家
のろちゃん
ギルバートクレープのレオナルドディカプリオ
みどりちゃん
さとこちゃん
21:00
さゆりちゃん
のっぽ
ちび
デブ
明智探偵
安倍晋三前首相
入場出演
聖堂の魔人
綾野康二
イルボンヌ
クワトロバッジーナ
魔法博士
麻生太郎
読み手
B
編集
A
江戸川乱歩
明智探偵もきっと聞こわべを聞いているに違いないよ
あっという間にエンディングのお時間です
長崎劇ラジオ聞こわべ
本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました
ありがとうございました
ぜひいいねやフォローもよろしくお願いいたします
ちなみに赤いカブトムシ後編まとめはいつごろされますか?Aさん
来週中にはまとめます
それでは皆様お体健康には十分お気を付けてお過ごしください
勇気っていうのはね
嵐の中にボードを漕ぎ出すことだけじゃないんだよ
はい
サンキュースナッピング
ではまた来週水曜日にお会いいたしましょう
せーの
ごきげんよう
ばいちゃ
22:55

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