00:04
ちょうど一年前に、この道を通った夜
ヤムチャのことのように、今はっきりと思い出す
大雪が降ったせいで、ヤムチャは長い列さ
どこまでも続く赤い、テールランプが綺麗で
サイドシートの君は、まるでヤムチャのように
微笑みを浮かべたまま、眠れる森のヤムチャ
揺すって起こした俺を、恨めしそうに睨んで
俺の手を握り返し、愛が欲しいと言った
なんでもないようなヤムチャ、幸せだったと思う
なんでもない夜のこと、二度とは戻れない夜