承認価値と幸福価値の定義
こんにちは、建築どAIのマスコットです。 1級建築士として設計の仕事をしながら、
建築業界とAI、そしてポッドキャストの可能性について話しています。 この番組は、AI時代の建築の歩き方を目指しています。
前回なんですけども、人が選ぶ理由には3つの軸があるという話をしました。 機能価値と、承認価値と、幸福価値です。
今回は、その承認価値と幸福価値を深掘りして、 AI時代にどう使えばいいかという結論まで話していきたいというふうに思っています。
まず、承認価値とは何かというと、 他者がいて初めて成立する価値のことです。
高級時計とか、ブランドバッグとかですね。 こういったものっていうのは他者がいなければ成立しないんですよ。
持っている自分を他者にどう見られるかという価値だからで、 他者を抜いてしまったら消えてしまう価値とも言えるかもしれません。
これは、SNSのいいねの数とかフォロワー数とか保存数とか、 そういったものが承認価値そのものです。
別の言い方をすると、承認価値っていうのは知ってもらうための価値っていうふうにも言えるかもしれません。
3つ目の価値である幸福価値とは何かというと、 幸福価値っていうのは他者がいなくても自分の内側で感じることができる価値です。
これは承認価値と対比して考えることができると思っていて、 前に話したみたいに目を閉じてお寿司を食べる時の僕の幸せ、
何とも言えないこの満たされていく感じとかっていうのとか、 あとは信頼できる人と話している時の安心感だったりとか、
建築で考えていくとこの空間にいると気持ちがいいっていうそういった感覚とか、 他者の目線とは全く関係なくて自分の中で完結している状態です。
これも別の言い方をすると、 幸福価値とは感じてもらうための価値というふうに言えるのかなと思っています。
AI時代における幸福価値の重要性
AI自体はこの幸福価値が僕は重要になってくるんじゃないかなというのを 前回も話をしたんですけども、
なぜかというとAIはこの承認価値っていうのは ある程度出せるように今もなってきていますし、
よりAIの進化が進めば進むほどこういった承認価値っていうのは AIが作り出せるようになっていくと思います。
ただ幸福価値っていう自分の内側から出てくるそういった価値だけは AIが作ることっていうのはなかなか難しいんじゃないかなというふうに僕は思っています。
なので、AI自体が大事になるのは幸福価値だからこそ 幸福価値が相手が感じてくれる幸福価値の質を高めたりとか、
その量を増やすみたいなことが最大というか 一番重要だというふうに思っているんですけども、
例えばその幸福価値だけを追求しても いろんな人にはなかなか届くことは難しいんじゃないかなというふうに思っています。
なぜならまず知ってもらわないと 感じてもらう機会すら生まれないからです。
だからさっき話したように、 承認価値っていうのは知ってもらうための価値でもあるので、
承認価値で知ってもらって、 幸福価値で感じてもらうというこの順番が重要なんじゃないかなというふうに思っています。
幸福価値を高める3つの要素:信頼の深さ
さらにその幸福価値を高める 3つの要素があるんじゃないかなというふうに僕は思っていて、
それが1つ目が信頼の深さです。
例えばですね、家を作ろうというふうに考えた、 家作りを考えた人の今8割くらいの方がですね、
SNSで情報収集しているというデータがあります。
ちょっと怖い話というとあれなんですけども、
そういったSNSで発信している中には、
もちろんこういったものがすごく魅力的だという 発信の仕方もあれば、
逆にこういうところが満足できなかったとか、 こういうところに不満がありますみたいなことを
投稿している方も多いんですよね。
なぜかというと、SNSのアルゴリズム的に、
そういったインプレッションという、 いわゆる見てくれる人の数が多くなればなるほど、
そこに滞在する時間が、
SNSを見る人が滞在する時間が長くなるので、
そういうふうにね、SNSは長く見てもらうために いろんなことをするんですよ。
なぜかというと広告費で稼いでいるからです。
そのために、そういったネガティブ訴求というのは、
割とインプレッション数、 注目度が高くなりやすいんですよ。
だからこそそういった投稿というのが 目立つみたいなところもあるんですけれども、
そういった部分は今話しずれたので置いておきますが、
そこから何が言えるかというと、
例えば一見のそういった悪い評判みたいなことというのが、
相当影響してきてしまうんですよね。
その意見というのは本当に正しいかどうかもよく分からない中で、
その不満というのをそこでSNS上で書いてしまう。
それを見た他の人がやっぱりこの会社にお願いするのは やめようとかということになってしまったら、
一見でも何百万とかという損失を生んでしまうので、
相当な、その一見だけでも相当なネガティブな影響を 与えてしまうんですよね。
だからこそ僕はこの信頼の深さというのが すごく大事だなというふうに思っていますし、
あと家作りで公開していることのランキングで常に上位に来るのが、
会社選びにもっと時間をかければよかったというのがあるんですよね。
そういったものも結局このお客さんと建築の会社の この信頼の深さというのがそこまでないからこそ、
そういった不満が生まれやすいのかなというのがあって、
そこに強い結びつきというか信頼感というか 信頼してもらえたとすれば、
その信頼の深さが結局こういったSNSで ネガティブなことを書かれたりとかせずに、
そもそもおかしいなと思ったことがあったら 担当者の人に聞けばいい話でもありますしね。
そういうのにつながっているのかなというふうに 僕は思っています。
幸福価値を高める3つの要素:唯一無二性
2つ目が唯一無二性ですね。
唯一無二性というのは、その場所とかその土地とか、
そのお節産とか、そういったものにしか、そういったものというか、
そういった場所や人とかというところにしか存在しない 何かだと思っていて、
それは建築の業界では場所性とも言うんですよね。
場所性とは何かというと、この場所だからこそ この形になったよとかという話なんですけれども、
これがあって、そういったものも幸福価値を高める 一つの要素、大きな要素の一つかなというふうに思っています。
これは僕としては何とか風とかというのも、 それぞれ人によって好みがあるので、
否定するつもりは全くないんですけれども、
そういったものの唯一無二のように感じやすいんですけれども、
何々風という時点で流行りとかそういったものに乗っているので、
ある種カテゴリーの一つでしかないので、
それは唯一無二性には入らないんじゃないかなと 思ったりしています。
幸福価値を高める3つの要素:継続的な関係性
3つ目が継続的な関係性です。
1回の接触よりも長く深く関わるほど 幸福価値の変化量が多くなるからですね。
建築で考えてみると、建築ってもともと例えば家作りで考えたら、
そこからの付き合いが始まって、
メンテナンスとか考えても一生の付き合いになるんですよね。
メンテナンスが全くない家というのは本当にありえないので、
本当に一生の付き合いになるので、
それこそそういった継続的に関係性を結んでおきたいなと思ってもらえるということが
すごく重要なので大事な点だと思っています。
幸福価値を高める3要素の実体験:谷川氏別荘
ちょっとまとめると、幸福価値を高めるためには
大切な要素が僕は3つあると思っていて、
1つ目が信頼の深さ、2つ目が唯一無二性、
3つ目が継続的な関係性というのがあると思っています。
これ僕の例で幸福価値のこの3つをすごく大事だなと思ったことがある体験がね、
今振り返るとそういうふうに思ったものがあったので、その話をしたいと思います。
僕はですね、何年前かな、10年くらい、10年も経たないかな、
約10年くらい前にですね、篠原和夫という巨匠ですね、建築家がいて、
もうお亡くなりになられていますが、
そういったね、建築をやっている人だったら確実に知っている、
その篠原和夫がですね、設計した谷川さんの別荘があるんですよね。
軽井沢にあるんですけども、
その別荘が、もともとその谷川さんの別荘として設計してできたんですけども、
その後多分いろいろ経緯があって、
今はこう、何ですかね、アート的とか、
美術館みたいなというか、アートギャラリーなのかな、ちょっと分からないんですけども、
なんかこう、開放する日があったんですよね。
たまたまこの日だけあって、今もたまにやっているのかもしれないんですけど、
そこで予約して見学会に参加しました。
そこで本当に素晴らしい体験をしたのが、
本当に谷川さん自身、谷川俊太郎さん自身がいらっしゃって、
あと息子さんもいらっしゃったんですよ。
そこで建築家の方もいたんですが、有名な話、対談などしていて、
その時に谷川さんが詩の朗読をその空間の中でしたりとか、
あと息子さんが音楽をなさっているので、演奏したりとかしていました。
この谷川さんの山荘というのは、建築家の人は本当は知っていると思うんですが、
床の大半が土なんですよね。
しかも斜めているんです。
普通の家としてはちょっと考えられないじゃないですか、
別荘だからと言っても考えられないと思うんですけど、
そういった状態で、いろんな角度から話をしようと今できるんですけども、
長くなっちゃうんで、その特徴だけを称えます。
その中で、本当に谷川さんの朗読とか、谷川さんの息子さんが音楽を演奏したりした時に、
本当に僕は空間がすごい喜んでいるなという感覚があったんですよ。
生き生きとしているというか、本当に震えるというか感動して、
めちゃくちゃ感動したんですよね。
ちょっと言葉ではうまく表せないんですが、という経験をしました。
これがまさに幸福舵だなというふうに今振り返ると思っていて、
さっき話した3つが本当にまさにあったなというふうに思っていて、
1つ目が信頼ですよね。
篠原和夫という建築家への信頼ですね。
唯一無二性というのは、その土地とか、その詩人、谷川さんですよね。
その建築家にしか生まれない空間という、そういった唯一無二性がありました。
3つ目の継続的な関係性というのは、
そこに長い時間をかけて生まれた場所というのが、
そこに重厚感というのかな、そういったものを感じさせてくれて、
だからこそこの空間が喜んでいるみたいな感じを、
感覚を僕は感じたんですよね、そこで。
まさに幸福価値というのは、こういう感覚のことだなというふうに僕は思っています。
ポッドキャストと幸福価値の関係性
この3つを考えたときに、僕はこのポッドキャストを、
毎回ポッドキャスト大事だ大事だと言っていこうと言っているんですけれども、
そこでもポッドキャストって有効なんじゃないかなというふうにも思っています。
なぜかというと音声は嘘をつけないし、嘘をつけないというか嘘はつけるんですよ。
だからそういうのも見づかれるというか分かりやすい部分があるんですよね、音声って。
話し方とか、あと熱量とか、言葉の選び方とか、
その人の幸福価値がそのまま出やすい媒体だと思うんですよね。
さらにこういったアーカイブ、何回も話していくことで、
アーカイブが積み上がることで信頼が深まるというところもあるので、
そうすると継続することでの関係性が育つとも言えると思っています。
なのでこういった、ちょっと戻りますが、
承認価値で知ってもらって、幸福価値で感じてもらう。
その最も合理的な手段であり、コスパもいいんですよね。
なぜかというと今顔を出していなくて音声だけでやっているので、
いきなりね、もちろん台本は今あるんですけども、
台本ありながらももちろんそのまま読むと、
この人間感というか僕の温度感みたいなのが伝わらないので、
キーワードだけ見ながら僕は喋っているんですけども、
そういったコスパがいいという部分もあって、
そういった合理的な手段としてもこのポッドキャストがいいんじゃないかな
ということを思っています。
エンディング
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ここまでのお相手はマスコットでした。ありがとうございました。