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203  看取りの時、何もしないことがケアになります
2026-06-25 10:57

203 看取りの時、何もしないことがケアになります

看取りの時間は、「何かをしてあげること」よりも大切なことがあります。
ただ静かにそばにいて、同じ時間を過ごすことが、かけがえのないケアになることも。
雨の日にふと思い出した、父との最期の時間についてお話しします。


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みなさん、おはようございます。 親の終活相談室、室長のけーこです。
今日はね、雨の日なので、少し静かめなお話をさせてください。
えっと、私の父の話ですが、13年前に亡くなっております。 73 歳でした。
私はね、これまで仕事でも家族でも、人が旅立つ場面にね、何とか立ち会ってきたんです。
で、その中でずっと心に残っていることがあって、
あのね、なんか人が亡くなる少し前って、家族にできることが本当に少なくなって、
で、なんかね、側にいるのがしんどくなる時期があるんです。
なんか役に立てないなって。
で、それが自分で感じちゃうと、本当にいるのが辛くなる。
で、あのもう残り少ない時間だから側にいてあげたいのに、
でも、なんか役に立たない自分が辛くて、足を向けにくくなるなっていう時期があるなっていうのを、
自分の経験からも、あと看護師をしていた時の経験からも思っています。
なんかね、何か食べたいとか、痛いのどうにかしてほしいとか、
これしてほしい、あれしてほしいっていうのがあるうちはまだ、
なんかそれなりに手をさすったりとか足をさすったりとか腰をさすったり、
なんかさすったりしかしてないね。
ちょっと欲しいもの口に入れたりみたいな、
そういうことができると、役に立っていてよかったって思えるんだけれども、
もうね、そうしたものがなくなった時に、
なんかこう、うーんって、どうしようって思う時があります。
なんか話し相手になろうとしても、もうお話を聞いてらっしゃるのかいないのかみたいなね。
呼吸も苦しそうだし、なんかもうこれはやれることないみたいな風に思っちゃう。
その時の無力感がね、すごい辛いなって感じることがあります。
でもね、最近ちょっとグリーフケアの研修、
グリーフケアってわかるかな。
なくなる前の方のお気持ち、心のケアをして差し上げる専門職。
有名なところだと実はもう宗教家の人とかが結構昔からやられてるんですが、
そうした方たちの研修を受けた時にね、私はちょっとその答えが見えた気がしました。
その研修はね、とっても抽象的なお話だったので、
参加された方たちの中には何を言ってるのかわからなかったっていう不満の声を出された方が結構ありました。
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私も受けた直後は、なんか今の時間は一体何だったんだろうみたいな風で思っていた部分もあったんだけれども、
でも、なんかね大事なことを受け取った気もしてて、このところこれは何なのかなっていうのをね、
なんかあのちょっと私の少ない頭のキャパシティを使いながらちょっと考えていたんですが、
ちょうどなんか雨だなと思っていた時にふと思い出しました。
私のこれは個人的な感覚なんですが、人が旅立とうとしている時って、
なんかとても静かな世界な気がしています。
逆に私たちって普段はもうね、忙しいんですよ。
頭の中も心の中も日常だけじゃなくて、もうなんか全体にこうあれもしなきゃ、これもしなきゃ、何か役に立たなきゃ、
これをしとかないとこうすると損しちゃうとかいうようなことをね、日々考えているなと思います。
で、その旅立とうとしている方々の世界にこの慌ただしさは持っていけない。
なんかそこに帰りが生まれちゃうなっていうふうに思っています。
だからあのね、そのグリーフケアの人たちが、グリーフケアの方がおっしゃられたことの中で、
大事なポイントとして何かをしてあげるっていう目線じゃなくて、
その人と同じ時間を過ごすことっていうことがすごく大事なんだよって伝えられていたように思いました。
具体的に何すればいいかわからなくなっちゃうと思うので、私がなんとなく受け取ったところでお伝えすると、
できればその方のすごく近くに座って、その人と視野を合わせて同じ景色を見る。
例えばベッドに寝てらしたら、向きをベッドに寝てるような感じで天井の方を見てもらうとか、
同じ空気を感じて、呼吸を合わせて、ただ静かにそばにいるっていうね、それがすごく大事なんだなっていうことを感じました。
確かに私もそういった状態に習ったわけじゃなくて自然となってたことがあって、
そうしてるとね、なんかね、なんかポツリと一言お話しされたりとか、何か言葉を交わさないけど通じ合ったりすることがあって、
で、ああ、なんかこういうこと感じてらっしゃるのかなみたいなのが伝わってくる瞬間があります。
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さっきもさすってさすっておいてたけど、なんかさすってたりとか、ハンドマッサージしてたりとか、フットケアしてたりとか、
そういう時に自然と同じような体勢になって、なんかああって思うような場面がこれまでもありました。
それはね、なんかね、言葉ではあんまり説明ができないんだけど、なんかとっても豊かな時間なんです。
例えば病院の病室だったら、午後の日差しに照らされたね、床のふわふわした埃がめっちゃキラキラしてたりとか、
遠くで看護師さんたちの、あんまり普段聞こえないんだけど足音が聞こえたりとか、患者さんの笑い声が聞こえてたりとか、
近くの神殿寺のピッピッピッピッピっていう電子音が響いてたりとか、時計の秒針聞こえたりとかね、
そんな景色を一緒に眺めながら感じながら、ただ時間を過ごすっていう、その時間が大事だよっていうことをグリーフケアの人が言ってたような気がします。
それが、こちらも受け取れるものが大きいし、お相手の方にも実はものすごく救いになるんだよっていう、
そうしたことを共有してくださってたんじゃないのかなって、その方の謙虚なお話の内容と、
私の拙い経験から、なんとなく今感じていることをアウトプットさせてもらいました。
そしてもう一個、これは確実に役立てることでお伝えしておくと、
週末付きになるとお口がすごく乾くんです。
科学呼吸って言っても、顎で肩で呼吸しないと酸素が入ってこない時期っていうのが、
亡くなられる1日前くらいからそうなっちゃうんです。
その時って実は結構しんどくって、お口で呼吸してらっしゃるから、
お水で湿らせても全然追いつかないくらい乾燥して、
唇も切れちゃって、ご本人もカッサカサですごい辛い時があります。
そんな時に、これは医療でもやることがあるんですけれども、
キュアリングしたごま油、なんて言ったらいいんだろう、
茶色じゃなくて白いごま油なんですけど、90度くらいでちょっと熱して、
それを冷ましてみたいな、キュアリングって言って調べてもらえば出てくるんですが、
そうしたものでお口を保湿して差し上げると、そのカッサカサがちょっと良くなるよって。
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ご本人のうなり声とか辛さが少し軽減するっていうケアがあります。
これなかなか医療者ではやりきれないケアなんだけども、
お家族がやって差し上げれるとすごくご本人が楽になるので、
もしそんな時が来たら、看護師さんたちにお口のケアってどうしたらいいですかとか、
こういうことしていいですかって聞いてみていただくと教えてもらえると思うので、
そんなことをして差し上げられると、ご自身もやれてよかったなって思えるんじゃないかなって思います。
親の身取りって誰にとっても初めての経験で、怖くて辛くて病院や施設に行く足が本当に重くなります。
一緒に過ごしたいけど辛いみたいなね、そんな時間があります。
でも、もしそんな時が来たらちょっと思い出してほしいのが、
何もできなくても大丈夫だし、役に立とうとしなくて大丈夫。
ただ、その人の呼吸に合わせるように静かにそばにいて差し上げられることが、
実は旅立つ方にとっても、残される人にとっても一生の宝物になるよっていう、そんな小ネタでございました。
今日はちょっと10分過ぎちゃった。
雨の日に思い出した小さな気づき、お話しさせていただきました。
最後までお聞きいただいてありがとうございました。
今日もみなさんにとって穏やかな一日になりますように、
親の就活を大好きい子でした。
それではまた。
10:57

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