夫の病と周囲の助言
結婚しておられる皆さん、ある日突然健康な旦那さんが倒れて、脳出血で動けなくなりました。
しゃべれない、動けない、これから面倒を見ないといけない、どうしますか?
私は、すごい不思議に思ったことがあって、そんなん助けることしか考えてなかったんですけれども、
なんと驚くことに、周りは別れなさいと言ってきたんですよね。
別れる選択をしなさいと、こんなん見ていけないから、大変やから、あなたまだ若いから、ということをみんなに言われたんですね。
なんでそのことを言うのかなって、これもし別れたらどうなるのって、誰が見るの?
いろいろ手続きとか看病とか身の回りの世話を、なんで今別れるっていう選択肢を言ってくるのと。
そこで、いやあなたの幸せのためって。で、夫のお母さんもそういうふうに言ってきたんですね。
あなたの幸せ、まだ若いから別れてくれてもいいよって。
看病と「幸せ」への疑問
私は思ったんですよ。幸せって何?って。どうやってこの出来事を忘れて、私また違う人と再婚して、幸せってなれるわけがないし。
いやもう、なんなんっていうか。
毎日病院に看病に行って励まして汗を拭いてしてたら、看護師さんたちが言うんですよ。
優しい奥さんやねって。毎日毎日看病して、そんな奥さんいいひんよって言われたんですよ。
どういうこと?って。
だから、皆さん奥さんって毎日そんなに真剣に看病に来ないみたいで。
そんな、なんかいろんな病気の家族を持っている方と話したんですけど、やっぱり病院に行くのは大変だと。
自分も生活があるから、そんなにいてられへんと毎日。っていうのが本音で。
いや私はちょっと家にいられなくて、やっぱりすぐご飯も食べれなくて、すぐ病院に行くというような毎日を送ってしまってて。
それをずっと一生続けるのかと。倒れるよって言われて。
でもなんか気になって気になってっていうのをずっと続けてたんですけれども、別れるっていう選択肢なんかないですよね。
価値観の変容と気づき
そこで突きつけられたのが、生きるっていうことは何?幸せって何?っていうことですよ。
ただ健康で夫婦いて子供いて笑ってたらそれが幸せですか?
私はもうその幸せの価値観っていうのがこの5年間で大きく変わりましたね。
人々がみんな憧れる家を買って車に乗って夫婦いて子供2人ぐらいいて幸せ像があるでしょ?
ふざけんなって感じですよね。何が幸せやねんって。
幸せの価値観っていうか感じる気持ちっていうのは言葉には言い表せないものなんですね。
私は今幸せって感じて今感謝して生きているっていうことだからこれを今発信してるんですけれども、
そういう状況のことじゃないんですよね。
もうそれも全てはあの時は地獄で死にたいと思ったけれども、
今になったら出来事だなーって通らなければいけなかったんだなーって思うだけ。
良いも悪いもないんですよ、あの出来事に。
ずっとあの出来事が起こらなければ気づかなかったことがいっぱいあるので、
それに気づかずに生きてた方が怖かったんですよね。
病気もせず健康にこの5年間を過ごしてたとします。気づけないまま。
他人さんとか友達の思いやりとか優柔とかも感じないまま来てた方が不幸せかなとか。
難しいんですけど伝えるのが。
困難を通じた自己理解と感謝
出来事が起こった時に自分がどう感じるかどう動くか、ただそれだけ。
全部作ってるのは自分なんですよ。
そこで一緒に心中して死んでしまうのも、その現実を作ったのも自分。
そして鬱になってもう頭おかしくなって訳わからなくなる。
それも作ってるのは自分。
全部放り出してまた違う金持ちの男と結婚する。
それも作り出すのも自分。
私はその出来事が起こった時にこういう風に動くんだな、こういうことを感じるんだなという自分の本性を知ったので、
それを知った時に私は自分のことをすごく好きになりましたね。
自分ってこんな風に思うんだなとか、それに気づけたことが一番大きくて。
夫の夫がどう思ってるとか関係なくて、他人の気持ちは分からないから、
どれだけ考えてもどうして欲しいかとか、どうしてあげたら幸せなのかとか、
そういうことも考えるのもおこがましかったんだなって今気づいたことはもうかけがえのないことで、
私はすごい貴重な体験をさせてもらったなって思っているので、
その経験さえも私は感謝しています。