2023-12-20 08:45

教育DX化の難しさ

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おはようございます。川崎ひでとです。今朝も毎週ひでトークをお聞きいただきありがとうございます。この放送では、私IT企業出身の衆議院議員川崎ひでとが気になる政治ニュースやテクノロジーニュース、自分が思っていることなどなどをご紹介してまいります。
そしてこの放送は、働きたいママたちを応援する事業支援サービスエニママさんを通じてママさんに文字起こしをしてもらっています。
ノートとブログに掲載しておりますので、そちらもご覧ください。それでは行ってみましょう。
毎週ひでトーク
今日はですね、教育ICTの難しさについてお話をしようと思います。
実際に現場に行って話聞かないとわかんないよね、というまさに政治家の本文とも言えるべき出来事がこの間ありました。
教育ICT化というのはですね、学校の中にいわゆるデジタル機器、ICT機器をしっかりと導入して、そして学校の先生のお仕事を軽減させるとともに、教育の仕方というものもどんどんDXしていきましょうね、ということなんですけれども
昨今よく言われているのはですね、もう皆様もご存知の通り教員になりたい人がいない、というこの人手不足問題と、そしてその原因ともなっている学校の先生の仕事量の多さというのが、この教育ICTを進める大きな起源となっているわけですね。
で、学校の先生の仕事って、皆様もこれ聞いていらっしゃる方、学生の方は今を見ていただければいいですし、ずいぶん前に学生をやった方々は先生の当時の行動を思い出してほしいんですけれども、学校の先生の仕事っていうのはですね、大きく分けると教務というまさに教える仕事と、公務、学校の仕事の2つに分かれます。
この教務と公務というのを、この2つをですね、先生たちはやっているので、当然残業量が多くなってしまうわけですよね。それでこのICT、いわゆるデジタル化をしていくことによって先生たちの仕事の軽減を図ろうと、こうなってくるとですね、どちらかというと教務より公務の方、つまり学校での事務作業の方を効率化した方が手っ取り早いところがあるので、
こういったところに、例えばクラウド化をして、例えばGoogleのツールを使って作業を楽にするというようなことがあったりとか、あるいは最近で言えばAIなんかを用いて作業を楽にするなんていうこともあると思うんですけれども、実はこの部分がですね、なかなかうまくいかないというのがこの月曜日に実際に学校に行って、校長先生、教頭先生にお話を聞いて分かったことです。
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これを今日はちょっと共有したいと思います。何がこのICT化、DX化の阻害要因になっているかというところなんですけれども、例えば学校の先生が中間テストや期末テストをもちろん作らなきゃいけないと、こういうときにAIなんかを使えば作業量ってものすごく減るよねっていうところをお話をさせてもらったんですけれども、
お邪魔した学校の先生方の感触を聞くとですね、そんなにこの作業量として多いわけでもないし苦労しているわけでもないというようなお答えだったんですね。
もともと結構テストを作る上でのガイドラインみたいなものもあって、そんなにそもそも苦じゃない、作業として苦じゃないっていうのが根本としてありますと。なのでそこにITを導入することの良さっていうのは先生方にはあんまり伝わってないですと。
そしてですね、他にも例えば学校の欠席連絡みたいなものがあるじゃないですか。ああいうのもLINEとかでポンとできると便利じゃないですかっていうようなところがよくあるんですけれども、これもですね、中学校とか小学校、特に小学校ですね、小学校の子たちはどうしても自分たち携帯持ってないですからね。
親の携帯から親御さんがうちの娘今日熱出したので休みますとかっていうような連絡を親がするわけですよ。ところが中学とか高校になって自分たちで携帯電話を持ち始めてLINEをし始めるとですね、簡単に欠席連絡が入れられてしまうと。
こうしてしまうとですね、何が辛くて学校に来ないのか。体調不良という理由でLINEでポンと飛ばされてしまうんだけれども、実は学校に来るのが嫌だ。例えばいじめとかね。こういう原因があって学校に来るのが嫌だっていうようなものかもしれないし、あるいは別の事情かもしれないし。
こういう生徒の本当の考え、心の中っていうところにアクセスできないっていうのはこのDX化をしてしまった弊害だという風な形なんですね。なので僕が昨日行った学校っていうのはやっぱりこういう連絡はLINEじゃなくて直接電話で先生にすることっていうことを決めたらしいんです。
それ以外にもですね、何が学校の先生方の残業の要因になっちゃってるかっていうのを聞いたときにですね、実際は、例えば生徒さんがもう学校行きたくないとか辛いとかって言ったときに、親御さんに先生がアクセスするときに、
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友働きの人が多くて、親御さんとアクセスを取れる時間帯っていうのが、やっぱり夜の8時とかそれくらいになっちゃうらしいんです。で、その時間帯になったときに先生方は自分たちの携帯電話で家から親御さんに話をするんではなくて、
学校でその問題点、その子がどういうふうに言ってたかっていうのを、学校の教員室で親御さんに電話するらしいんです。で、これはですね、先生もやっぱり当然ながら人なので、学校の時間6時とかに終わって、家に帰ってきてプライベートタイムのときに急にその親御さんとアクセスできて、この悩みとかを共有するってなると、
どっからがプライベートで、どっからが学校の仕事なのかっていうのが、だんだん線引きがはっきりしなくなっちゃって、しかもすごく思春期のセンシティブな話になってくるので、先生たちも精神的に参っちゃうっていうのがあるんですよね。
確かにそれはそうだなというふうに思います。こういったところがですね、実はなかなかDXで解決できるかというと、今のところはかなり難しいですねっていうのが先生方のお話でした。これをですね、実は現場の先生方に聞いて僕は初めて知ったことになります。
なんとなく今まではね、一応様々な部会とかで、文部科学部会とか、あるいは教育ICT議員連盟とかでいろんな先生からお話は聞いてたんですけども、やっぱりこういう現場の先生の声っていうのをしっかりと聞くっていうのがすごく大切なんだなということを改めて感じました。
もちろんね、やっぱりDXの力を使っていかないと先生たちの辛い仕事っていうのはいつまでも解消されないので、どんな些細なことでもですね、このデジタルの力を使って削減ができるんだったらどんどんしていかなきゃいけないかなというふうに思います。
その上で、じゃあここはDX、デジタルの力じゃなくて、やっぱり先生と生徒の心を通わせながらやっていかなきゃいけないねというところはしっかりと残さなきゃいけない。こういうところを現場の先生方のお話を聞きながら文部科学省も、そして我々政治家もやっていかなければならないんじゃないかなということを改めて感じました。
というわけで、今日はですね、教育ICT、教育DX科の難しさというところでお話をさせていただきました。それでは皆さん、今週も一週間張り切っていきましょう。じゃあね。
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