1. 神田大介の経験
  2. タワマン「回帰」の流れ
2024-08-28 10:09

タワマン「回帰」の流れ

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これは聞くと驚く、それこそ新聞とかでは誰も教えてくれない話ですけど、
実際に2000年代とか2010年代の初頭ぐらいに、豊洲みたいなところ、湾岸地域であるとかにタワマンを買った人って、
当時買った価格よりも高い値段で売ったりしてるんですよね、現状で2020年代になってから。
それって結局、例えば賃貸と比較したときに、家賃は1円も払わないわけじゃないですか、賃貸とは違う分常マンションを買うわけですからね。
厳密に言うと管理費とか修繕積みた金とか払ってるわけですけども、それは家賃に比べれば全然安いですから。
それでいて、買ったときよりも高い価格で売れるということですよ。
不動産の取引っていうのは、登記が必要であったり諸々の処刑費がかかりますから、
1億円で売ったら1億円儲かるって話ではないんですけれども、とはいえですね、毎月、
例えば私も20万円とかの家賃払ってましたから、払い続けると、月20万円だと年240万円ですか、
10年借りたとしたら2400万円ですよね、出ていくわけですけれども、
それは払わなくて済んでいるわけですよね。
なおかつむちろんちょっと得になっているぐらいのことがある。2400万円って普通稼げないですよ。
それどころか家の価値がタワーマンの場合1.5倍になっているみたいな話とかも聞くわけですよね。
そうすると今ってそういう資産価値の高いタワーマンを次々渡り移って済んでいくっていうのが最も効率が良くて、
どんな良い仕事を商社とかに入ってても稼げないようなお金もそこでは稼げますし、
大きい目で見るとすごく得なんですよね。そりゃタワーマン済むよなという。
逆にそういう一個立てに済むというのは、もともと恵まれた家庭に生まれて都心の一等地に土地があってそこに住んでいるという人はそれでいいかもしれませんけれども、
ほとんどの人はそうではないわけですよね。
そうすると郊外に土地を買って一個立てを作ったとして、20年30年もしたら資産価値がゼロになってしまうと、
どっちを選択しますかといったらそりゃタワーマンになりますよね。
タワーマンはもちろん危ういんですよ。それは歴史を見ればわかることで。
だって東京で言いますと、ちょっとあまりすいません大阪のこと詳しくないんで。
ただ状況は全く一緒だと思いますが、郊外がかっこよかった時期ってのがあったんですよね。
東京はやっぱり西の方がかっこいい時期が長かった。
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私は40年前に世田谷に住んでいましたけれども、世田谷とかあの辺が住宅地としてすごい脚光を浴びてたわけですよね。
だって田園町府も大田区ですし、世田谷よりもさらに西、川崎の方とかも田園都市線が走っているあたり、東京のね。
田園マダムって言われていて、さぎ沼、多摩プラザとかあっちの方ですよね、いうあたりであるとか。
杉並とかもそうだと思いますけれども、23区でも山手線の県内よりも西側がちょっとそこに住むことがステータスだった時期ってあるんですよね。
みんな郊外に住みたかった。正直都心というのは古い木造住宅とか多くて、それよりも綺麗で新しい集合住宅が揃っている郊外に移り住む方が豊かな生活が送れるというふうに思われていた時期っていうのがあるわけですよ。
じゃあそういう時にできたニュータウンっていうのが今どうなっているのかと。世田谷もすごく空き家が多いであるらしいですからね。
っていうのを見れば、それは多摩の将来ですよね。だからやっぱり一時期の映画を誇っていても、それはいずれまたなくなっていくと。
今逆に東京の東部、下町って言われていたところですよね。山手線よりも東側。江東区とか多摩が今多いあたりになっているのは江東区とかまさに典型ですよね。江東区の中には深川とか含まれるので下町も下町ですけれども。
だから江東区とか台東区、墨田区、足立区とかっていうあたり、荒川区とか江戸川区、こういうところっていうのがむしろ見直されているっていうのが今で。
実際、都心へのアクセスでいったら、世田谷とか杉並とかにも全然引けを取らない。大手町とかへのアクセスだったら引けを取らないですから。っていうところが見直されていて、そういうところに多摩ができているわけじゃないですか。
ということはおそらく2、30年経つと、また世田谷や杉並が今置かれていると同じような状況に東部の自治体がなっていくっていうことになるんだろうとは思いますけれども、ただそれを止める術もないであろうなっていうところはありますよね。
ただこれから人口が減っていくことを考えるとですね、インフラの維持っていうのが難しくなっていくと思うんです。つまり電気、水道、ガス、これ全部そうですけれども、遠いところまで敷けば敷くほどそのコストはかかりますよね、当然ね。
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だから都心に近いところに住んでいればいるほどそのコストは減るわけです。あるいは集合住宅っていうもの自体もコストは低いと考えられますよね。電気だってそこだけ引っ張ってくればいいわけだし、水道もそうですよね。その多摩に水道が引かれていればいい。
それに対して山間地とかに水道を引っ張っていく、電気を引っ張っていくってのは大変ですから。それを一番ビビッドに表しているのっていうのが鉄道ですよね。鉄道はもう山間部に行っている線路っていうのは維持ができないということになっていて、どんどん縮小廃止の方向になっていると。
鉄道の線路っていうのが水道とか電気、ガスとかに置き換わっていくんだろうなと考えるのが普通なのかなというふうには思います。
そうすると、やっぱり都心に近い場所っていうのは強くて、一方でそうでない場所っていうのは住むならご自分でっていう感じになっていくんだろうなというふうには思うんですよね。
合理的な理由があるから都心の多摩をみんな目指していると。
神戸市長さんが規制をしたところで、やっぱり合理的に生きようとする人の動きっていうのは止めようがないでしょうからね。
一自治体の長というよりは思い切って国の策として、1997年の建築基準法の改正みたいな感じで、国が舵取りをしてこれからは都心よりも地方だっていうような感じにしない限り、今の傾向は変わらないだろうなとは思うんですよね。
東京都で見ると小池都知事は、むしろ湾岸の方に新しい鉄道を伸ばすというような計画を発表してますから、ターマンが立っているところに電車が来るわけですよ。
そうですよね。今は晴海フラグとか話題になってますけど、交通の便はいまいち良くなくて、ということは逆に言うと交通の便を良くしてあげるっていうのが住民サービスではあるわけですよね。
若い人が住んでいるところにインフラが投資される、人がたくさん集まっているところにインフラが強化されるというのは、これは必然的な話、コストパフォーマンスを考えてもそうだろうと思うので、都市はコンパクト化せざるを得ないだろうし、
日本というのはそもそも住める場所、平地の面積も少ないところですから、どんどん集中化が進んでいくんだろうなと。その時に遠方に住んでいることが切り捨てというふうに言っていられる余裕があるのかというと、多分なくなるんじゃないかなというふうには思うんですよ。
もちろん遠くに住んでいる皆さんにも水土や電気を供給したいのは山々なんですが、コスト的に人もいませんしお金もありません、申し訳ありませんというふうになっていくということは、少なくとも良いか悪いかを言っているんじゃないんですよ。あまり良くないと思いますけれども、そういうことが起きること自体は準備をしておかなきゃいけないし、我々見据えていかなきゃいけないと思うんですね。
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だからやっぱり責任ある人だったら、「いいんじゃないですか。あなたが望むのであれば地方に全然人の手がついていないところに住むのがいいと思いますよ。」って言えないと思うんですよね。将来インフラの不安とかあるから、やっぱりある程度街の中心に近いところに住んでいたほうがいいんじゃないですかっていうのが本当だと思うんですよ。本質を見ていると思うんですよね。
もちろんどこに住もうと自由なんですけれども、自由だからといって、いいんじゃないですか山に住むのとかっていうのは単的にすごい疑問という感じが私はしますけどね。
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