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2024-02-05 10:25

記者とは、現場にいる仕事

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会社員になったのは、2000年の4月なんですよ。
社会人歴は、私は計算しやすいですね。
収録しているのは、2024年なので、始まったばかりですけど、
2024-2000 イコール24
23年やって、もうすぐ4月からになるってことですよね。
その間、基本的にずっと新聞記者という仕事をしてきましたね。
ただ、聞かれて思ったんですけど、
意外と記者の仕事って知らないっていう話がありまして、
なるべくイメージはできると思うんですよ。
テレビとかでも、政治家であるとか、著名人の周りに群がっている、
わらわらと言うモブキャラ、あれが記者ですけども、
どういう仕事をしていて、どうやって情報を集めていて、
取捨選択をしているのか、審議を見ているのかというご質問をいただきまして、
私なりに考えてみようと思うんですけれども、
これは別に私の個人の話であって、
新聞記者のネタの取り方とかって人それぞれなので、
何とも言えないところがありますね。
例えば、世の中の人ってしかし、
どうやって記事の情報を拾ってくると思ってるんですかね。
そこはちょっと計り知れないところがありますが、
基本的には目の前で起きていることを書くというのが一番基本ですよね。
とはいっても、ぼやっと過ごしていると目の前で何も起きませんから、
何か起きる場所に行くっていうのが最初の仕事ですよね。
例えば、事件が起きたらそこへ行く。事故が起きたらそこへ行く。
目の前で起きていることを書く。これも基本ですよね。
おおむねそれなんですよね。
例えば、スポーツ取材っていうのはスポーツをやっている場所に行って書く。
野球の試合を見てサッカーの試合を見て何が起きたのかっていうのを文章にする。
これが記者の仕事ですよね。
他に何の取材がありますか。
政治ね。
政治もでもそうですよね。
政治が行われている場所。国会だったり首相官邸だったり都道府県の庁舎だったりに行って、
そこで行われている会議を取材したり、典型的には国会ですよね。
今決まっているやあるいは議論している政策について書く。
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経済もそうですよね。
企業の発表から始まることが多いですけれども、こんな商品が出ましたよ、
こういう商品が出ましたよ、
こういう商品が出ましたよ、
こういう商品が出ましたよ、
企業の発表から始まることが多いですけれども、
こんな商品が出ましたみたいなのはまず一番最初に書く記事の一つですよね。
今この業界がどうなっているかとかっていうのも会社に行って取材をしたり、
各種の統計を見たりということで書いていくと。
だから言ってみれば、記事になりそうなところにたくさん記者を置いておくというのが新聞社のやってきたことですね。
だから例えば警察本部であるとか警察署であるとかに記者を置いておくわけですよ。
そうすると何かあったときにはすぐに警察には動きますから、
何かあったんだなと我々も分かるわけですよね。
警察にも広報がありますし、いちくいち何か大きい事件事故を広報してくれるわけじゃありません。
必ずしもありませんけど、でも原則としては広報してくれるんで、
何で、そういう情報が集まる場所にいて、何かあったらそこへ行くというのが記者の仕事の基本のキーですね。
だからあれなんですよね、SNSとかを見ていて全く違うなと思うのは、
基本的にSNSとかって全部伝聞ですよね。
あ、そんなことないか。
現場にいる人が書いてくることもありますよね。
今まさに地震の被害があったとか、暗い中で戦争の映像が送られてくることもありましたからね。
とはいえ、でも当事者である人がSNSに発信をするということは比較的珍しいですよね。
ほとんどの人、そこにいるのは消費者ですから、発信者である消費者ですからね。
消費者にはいないことの方が多いので、だからそこに流れてくるものを見て、
ああだこうだというふうに発信をするということで、記者との一番の違いは目の前で事象が起きているかいないかというところかもしれませんね。
だから審議を見極めるみたいな話にしても目の前で起きているので、あるいは起きた後なので、
その審議は確かめる必要がなくて、だって事実はそこにあるわけですからね。
ただ必ずしも全て現場に行けるわけではないというのはもちろんありますね。
そういうこと、例えば容疑者がこういう供述をしたみたいなこととかっていうのも、裏を取るという作業が絶対必要ですね。
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裏を取るというのは、自分が直接聞いたり見たりしていないものに関しては、誰かしらから確認を取るということですね。
なので、例えば容疑者の供述というのは、聞いているのはたぶん取り調べをしている刑事だったり刑事ですよね。
その人は聞いているの。ただ往々にして、そんな取り調べをする立場の人には我々アクセスできませんので、
まるにすることもあるんですけど、基本できないんですよ。
ただ、今事件の話をしますけど、それを調べている人ってみんな基本的に公務員ですよ。
公務員ですから会社員と同じですけれども、調べたことは報告を上に上げていくわけですね。
刑事が調べたら、刑事課長とか捜査一課長とかに情報を報告書を書くんですよ。
普通、警察の取り調べの場合には聴書というのを取りますね。書くんですよ。
そういう書類があるんです。あれは行政の仕事ですから全部文書です。
書いてそれを見せて、こういう捜査をしろというような指示があったり、
それから既に逮捕されている場合にも追加の捜査が必要な場合もありますし、
あるいはどういう話を聞くのかという方針を決めていくとか、そんなようなことをするわけですね。
その情報は経路があります。
実際の取り調べをしているのは、例えば警察署の場合だと何とか署、
築地署とか中央署というのがあって、築地署の刑事課の、
私は築地署の捜査の体制がどうなっているか知りませんけど、
だいたいそんな大きい署でもないけれど、刑事課というのは1か2か分かれていないと思いますけど、
その刑事課の係長とかじゃないかな、話、捜査、供述を聞くのはね。
で、それを課長に挙げて、課長、次長とか言える場合もあるんですけど、
課長から、警察署なら署長だし、警察本部だったら捜査一課長から刑事部長ですね。
部長に上がっていくんですね。
で、それが最終的には本部長のところまでいく。
全部挙げられても困るので、その署で処理できるものは署でやっちゃうんですけれども、
重要な事件とかがですね、都道府県警の本部長、警視庁の場合は警視総監のところまで書類が上がっていくわけですね。
っていうような感じで書類が上がっていく。
つまりその間にはいろいろこの書類を見ることができる人がいるわけですよね。
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今言った列以外にもあるんですよ。
あと、警察も警察・検察というのは一体で、一体。
でも同時に捜査をしますから、そこにも情報が上がっていく。
だからそういう情報が上がっていく先のどこかにアプローチをして、
それでこういう話を聞いたんだが間違いないかというふうに当てる。
これ当てるって言いますね。
で、確認が取れたら記事にするという感じです。
だからいろいろな話を聞き込んでくるんですけれども、
それをそのまま書くことはありません。
事の目の前で起きていることは書きます。
原稿反対法と同じですね。
だけどこういう話だよって聞いてきたことは必ず別の誰かから確認を取ります。
ということで審議を見極めるわけですね。
これがだからSNSはできないですよね。
できないってこともないのか。
しようと思えばできるのかな。
でもSNSで今流れてきたことを確認するってすごい難しいですよね。
嘘待ちとか言いますけれども、エピソードトークみたいなものは本当か嘘かわからない。
全然創作かもしれないですからね。
そして確認する手段がない。
そこは全然違うところですね。
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