1. 神田大介の経験
  2. もうしません
2023-11-30 09:17

もうしません

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皆さんね、物を盗んだ記憶ってありますか?経験っていうのか。もう今こういうこと言えない世の中になりましたよね。多分ね、40年前とかの話でも時効にならないんだよな。もうそういうことをする人だっていうね、レッテル入られちゃってね、惹かれちゃうでしょ。
ただまあどうかな、物を盗むっていうことがね、私の子供の頃には周りにもありふれていたような感じ。なんかそういうこと言うとあれだな、すごい治安が悪いみたいな、治安は今よりは絶対悪かったと思いますけどね。なんかもうちょっとね、世の中ががさついてたというかね、適当だったというか雑だったというかはあったと思いますよ。
私自身の経験を言うと、だからまあこの間ちょびっと触れましたけど、友達のね、これは米原君じゃなくてユカワ君って子でしたけど、友達の持ってるゲームウォッチがあらやましくてね、それを遊びに行った時に盗んできちゃってね、うちに持って帰ってきて。当然そんなもんね、親から見たら何そのゲームウォッチってことになるわけですよね。
ゲームウォッチの説明したほうがいいか。これがね、何だろう、板チョコぐらいの大きさのゲーム機。そっか、でも今のね、任天堂スイッチとかの大きさはそんなに変わらないですよ。もうちょいちっちゃいけど一回りぐらいちっちゃいかな。板チョコだからちっちゃいですね。のゲーム機で、ただスイッチと違うのはもう同じゲームしかできませんからね。
それこそ当時から任天堂なんかがゲームを作っていて、LCD、液晶ディスプレイに液晶ディスプレイってあってね、キャラクター動いたりしない、同じものしか表示できないんですよね。基本モノクロだしね。
ゲームウォッチって調べれば出てきますんで、調べてみてください、興味ある人はね。
ゲームウォッチってめちゃくちゃ流行ってて、それを僕も欲しかったわけですよ。だけど買ってもらえなくてね、マクドナルドじゃないですけどね、高いんだこれ。
クリスマスのプレゼントに欲しいって言ってね、親に頼んだわけですよ。手紙書いたんじゃないですか、サンタさんへなってね。
サンタクロースに何頼むっていうときに、やっぱりゲームウォッチしかないですよ。それ欲しいんだもん。
私は当時一番人気があったドンキーコングのゲームウォッチが欲しいって書きましたね。
ドンキーコングって今でもね、任天堂のキャラクターとして出てくると思いますけど、あんま最近主役のゲーム見てないかな。
あれはね、もうとにかく人気があった。アーケードゲームとしても人気がありましたけどね。
ドンキーコングは敵なんですよ。だけどそいつからね、お姫様だっけ、なんか彼女だっけ、救い出すっていうね。
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今で言うクッパみたいなもんですよね。あれの原点というかね。
マリオだったのか、あれ。操ってやるっていう。
これね、ゲームウォッチ何がすごいって2画面あるんですよ。当時から任天堂はやりますよね。
普通のゲームウォッチっていうのはもう本当に板チョコみたいで、1画面しかないんだけど、これをね、2画面。
蝶使い付きの板チョコみたいになってて、ドアみたいになってるっていうかね。
グッと開けるとね、上の画面っていうのがあって、1階と2階みたいにしたりとかね、ちょっと高さを演出するっていうようなね、2画面分の広さで遊べる。
これがね、人気ありましたね。たぶん値段は6,980円とかだったと思いますけど、欲しかったなぁ。
オレンジ色のね、鈍いオレンジ色の筐体。でね、こいつをね、やっぱりみんな持ってるわけですよ。
私ないんだ。で、友達にやらせてもらうと面白くてね、これやりたいなっていうことでクリスマスプレゼントにお願いした。
で、来たのがね、猫どんどん。知ってますか、皆さん。知るわけないよね。猫どんどんっていうゲームがありましてね、それを作ってた人たちのことをディスるつもりはありませんけど、しかし明らかに私の欲しいもんじゃないんですよ。
私はドンキーコンクが欲しいんだから。でね、またこれがね、私知ってんです。
でね、クリスマス前におもちゃ屋のね、特売チラシが新聞に入ったわけですよ。そういう猫どんどん。1980円って。1980円ですよね。6,980円多分ね、ゲームオーチャー定価でそのドンキーコンクなんかはね、しか売ってなかったと思いますから、そもそも入荷があったのかっていう話でね。
これを欲しかったのに買ってもらえなかったっていうこの惨めな記憶ね。クリスマス。私は本当にね、子供が欲しいって言ったものはなるべく買ってやるように。あんまりケチなことは言ってないつもりなんですけどね。ああいうことは一生覚えてますね。
そう。で、そういうのがこうして結局人の力を持ってきちゃったわけですよ。だからね、さすがにね、親もそこら辺は思うところがあったみたいですけどね。まあわかんないですね。2人とも死んじゃいましたからね。
そういう、それがだから私の初盗みだと思いますけど、初盗みって言うとめっちゃ盗みを重ねてたみたいな。そんなことはありません。一応それなりに倫理観に基づいて覚えてましたから。
あと何だろうな、盗んだのって。盗まれたのがあって、だからね。誰かは言わないですけど、言わなくてもいいでしょうか。
ともかく昔ちっちゃい時の友達で、僕キーホルダー集めてたんですよね、小学生の時とかに。それは例えば父親が会社の出張なんかでどっか行ったりした時にも買ってきてもらって、わりかし外国のものがあったりとかもしたんです。
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そういうのを子供だから見せびらかしてたんですよね。いいだろうみたいな。そしたらそれを盗むのを持ってかれちゃって、ないって思ったら盗まれて、でもそうなると持ってくるのを一緒にそのクソがさっきまで遊んでたあの子に違いないってことになって、その子の家に行ったんですよね。
そうしたらね、それを窓の外にぶん投げてね、下に拾いに行くっていうことはありましたけどね。
もうあれなんですよね。自分の親とか友達とか、友達ってのは私ですけど、私の親とかが来て詰められたっていうかね、あなたが持ってったんじゃないのって優しく聞かれてたと思いますけど、それでもうわーってなっちゃって泣き出して、どっかに隠してあったキーホルダーを窓の外にぶん投げてね、そうすることで僕がやってないってことになるとでも思ったのか。
まあそういうもんじゃないですか。追い詰められるときの人の行動ではそういうもんですよね。でありましたよね。
あとはね、これはより生々しいんであんまり言わないほうがいいかなと思いますけど言いますと、もうちょい大きくなってから小学校の4年生5年生ぐらいかな、当時私はすでに名古屋に引っ越してます。
父親が死んじゃって名古屋に引っ越して、母親は働いてますから日中はおじいちゃんおばあちゃんの家にいたんですね。そしたらそこには当然おばあちゃんの財布もあるわけですよ。
おばあちゃんの財布から1000円札を盗んでましたね。まあおばあちゃんは気づいてるんですよね。最初は気づかれてないんだろうと思ったんですけれども、あるとき悲しそうな目で持って行っちゃいけないよみたいなこと言われて、ああそうか知ってて泳がせてたんだなって思っても当たり前ですよね。
自分の財布から金がなくなってはわかりますよね。自分の浅はかさを呪ったっていうことがありましたね。たぶんその辺が最後かな。本当に反省してますし、その反省があるので今、人のものを盗もうと思いませんからね。本当ですよ。全然盗まないし。
そんな盗んだりしなくてもいいだけのたくあいとかもできましたので、その点はありがたいなというふうに思いますね。
だってあるでしょ。レイ・ミゼブラブルとかね。読みました?アームジョー。いやそら、貧しいと心も貧しくなるんですよね。誤解なきように言いたいです。別に私の育った家はそんなめちゃくちゃ貧しいわけではない。全然中流家庭ではあったと思いますよ。中の中だと思いますけどね。中の下じゃないんじゃない?
だけど、心の貧しさっていうのがあるとやっぱりものを盗んじゃうんですよ。たぶんね。皆さんもね、そういう昔、ものを盗んだ記憶とか、たぶん誰にもしゃべれないと思いますが、教えてくださいとは言えないか。今回はこんなところで。
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