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神戸金史 のCatch Up 24時間介護の10年を綴った「眼述記」
2025-02-11 13:14

神戸金史 のCatch Up 24時間介護の10年を綴った「眼述記」

RKB解説委員長 神戸金史
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00:07
イリカミネ
イリカミネ
抱きしめて
毎日だって
切られて
切られて
イリカミネ
三菱電機
この時間は日替わりコメンテーターが独自の切り口で
多様な視点を提案するCatch Up。
火曜日は、RKB神戸金文解説委員長です。
はい、今日はスタジオに本を持ってきました。
「眼述記」、目で述べる記。
記録時。
脳内出血で全身麻痺になってしまった夫が
最初に文字盤で示したのは、サワルナの四文字だった。
眼球が動くことで文字盤を指し示して
意志を表現するということはできる。
それ以外、全身麻痺という状態になってしまった夫と
暮らしている高倉美恵さんが書いた文章と漫画が掲載されています。
帯には、ダメでがさつな妻だけど、絶望だけはしたくない。
脳梗塞で倒れた独善の夫と文字盤でバトルしながら
駆け抜けた10年の記録。
10年の記録。
高倉美恵さんは元書店の店長さん。
ライターでもあって、毎日新聞で漫画付きの子育てエッセイを
連載したりしていましたが、学芸の記者だった
夫の矢部明宏さん。
アルケビラジオにも出ていただいていたんですけど、
担当していたんですね。
マラソンでは3時間半を切る健康市民ランナーの
夫の矢部明宏さんが、全身が痺れると言い出したのは
2014年、10年前の深夜だったんですね。
救急車を一旦呼んだのに、体の痺れがなくなったというので
帰してしまった。
2度目、もう1回倒れてしまうとすぐに
よくなってしまったんですけども、
それを高倉さんは今も公開しています。
当時、矢部さんが51歳、高倉さんは49歳だったんですね。
体をさすったり、声をかけたりしながら突き沿っていたんですけど、
発症110日目に、名前を聞かれた矢部さんが
アクリル板の文字盤を目で折ったんです。
初めて耳が聞こえる、質問の意味が分かる、
自分の名前を覚えているということが分かった。
そして126日後に、初めて胃疎痛ができた。
最初の言葉は、「触るな。」だったんですね。
本から引用します。
毎日病院へ通い、音楽や落語を聞かせ、
手や足をマッサージして刺激を入れていたら、
03:00
この記念すべき第一声。中身の間抜けさに笑えた。
あまりに嬉しくて、来られる看護師さんやリハビリスタッフに
私は大騒ぎして伝えた。
初めて言葉を伝えてくれたんですよ。
でも、「触るな。」ってひどくないですか?
少しずつ長い文を視線で伝えられるようになったその10日後、
彼は、「タイミングが悪い。」と言ってきた。
食後すぐのマッサージはやめてほしいということらしかった。
その頃、矢部さんはチューブで胃に栄養剤を注入していたんですが、
家族のマッサージで栄養剤が逆流してオートしてしまうんではないか
ということを恐れていたらしいです。
それにしても最初の言葉は、「触るな。」
アクリル板で五重音があって、
それは視線で示すことで一生言葉を出しているわけですね。
この本は毎日新聞の西部版の長官に高倉さんが連載している
「眼術記」という連載を元にしていますが、
書いた動機を高倉さんにお伺いしました。
介護がほとんどの日々に突入したんですけども、
このバランスが崩れたら、自分のメンタルを維持しているのが
わりとギリギリなのかなって思う時もありますね。
その中ですごく面白かったこともたくさんあるんですね、発見というか。
介護なさる方、プロの方たちの訪問入浴のページがあったと思うんですけど、
畳2畳あったらどこででもお風呂に入れますって最初言われたんですよ。
びっくりしたんですけど、来てから帰るまで45分で3名の方がいらして、
本当にその時間内でも決しておろそかではない、ちゃんと人に対する感じで
丁寧にやってくださって、なんか惚れ惚れしたんですね。
これは面白いから人に伝えたいっていう出来事にいっぱい遭遇したんです。
きっと誰かの役にも立つんだろうなと思って、それも書きたいと思って書きました。
24時間の介護が必要な状態になっていて、今は福祉のサービスを使って少し楽になった部分もあるらしいんですけど、
ずっとですね、寝息とか、寝てる時の吐息ね、そういったことで何か言いたいことがあるんじゃないかと。
言いたいことがある時は、上を見るんですね。
そうすると、あ、用事があるんだと。そこで文字番を出すっていうのを、例えば、おしっこしたいとかですね。
そういったことも含めて、夫の意思を確認するために、夜中は本当に何十分か起きて、
ちゃんと息してるかな、大丈夫かなとか、そういうことを気にしたそうですから、大変な生活だったと思いますね。
もう少し中身を引用してみましょうか。
私が踊り出すほど喜んでいた頃、夫は自分を取り巻く状況をどう思っていたのだろう。
知能クリアなことをもっと早く分かってほしかった。周囲の人々が自分を意識障害がある人として見ているのが分かって腹立たしかったという答えが返ってきた。
06:11
大変に口が悪く、俺様的で、家事などは一切しないが、私に過度な要求もしない。
子本能で子どもらのことを一番に考える。倒れる前と同じ、基本的には優しい人間のままだった。
眼球の動きだけから会話をしていく中で、基本的には優しい人間のままだった。
本当に大変な生活をしていたと思いますけれども、その中でこういった意思疎通ができることは非常に心を支えになったと思います。
高倉さんは絶望的なことが起こったからといって、家族全員がずっと絶望しているわけにもいかないのだと書いています。
当時子どもは高校1年生と中学1年生。帰りたくない、家にだけはしたくないと明るくしていたいと思っていたそうです。
本の中では介護の日々と福祉サービスの使い方など、高倉さんも初めて知ったことがいっぱい書いてあって、漫画がコミカルに挿絵として入っていますけれども、
福祉は最大公約数的なマニュアルを下敷きにして、個々の状態であったやり方を探るものなんだなというふうに書いていました。
なんと排泄は辛いばかりじゃないと伝えたいというコーナーもあったんですね。
ゲームで言えば迷宮からの脱出方法を考えるような感覚で、1ミリも衣服やシーツを汚さずにきれいに拭き取ることができた時などは、「やるじゃん、俺!」と心の中で大きく突っ込んでいる。
映画も担当する学芸記者だった矢部さんですが、大きな特注の車椅子に乗って映画館まで移動して映画を鑑賞したり、新幹線に乗って京都の実家に寄生したりというようなこともチャレンジするようになっています。
ところが高倉さん、この10年間で実は2回もがんを発症してご本人が手術を受けているんですね。
いろんな偶然の重なりで治療可能なうちにがんを発見してもらい、最短の入院で治療が済んで、私が入院中の介護は大学生の息子と高校生の娘と夫の弟妹の力を借りて何とか切り抜けることができたのは、やっぱりラッキーなことだったと思うのだ。
そもそも夫が発症したとき、息子は高校1年生で娘は中学1年生だったというのも相当なラッキーだ。子供らがこれより小さい時だったらと想像して何度も打ち震えた。
09:14
そういうのは強運なのだというタイトルになっていました。強いなと思いましたし、ただ人間的に成長して困難を乗り越えたという話ではないというふうに後書きに書いていました。
介護中の人はもとより、なんか人生いろいろ大変だぞと弱っている人がクスッとでも笑ってくれたりしたら最高ですというふうに書いてたんですね。高倉さんの声を聞いてみてください。
自分の身の回りを自分の目から見ていると大変でも、その周囲を広げて外から見るとすごく面白いというその面白みが伝われば、もしかして今すごく大変でつらいと思っている人にちょっとでもなんか違う角度で物を見られるよということが伝わればいい。
介護する方もほどほどまあしんどいこともあるけどまあまあ楽しい。介護される方もちょっと我慢しないといけない時もあるけど大体は楽しいみたいなところを探したいと思いますね。
お話しを伺った時にこうおっしゃっていたんですよね。果たして僕がそういうふうに思えたり言えたりするのかなとも思いましたが、独絶の、矢部さん結構口が悪いんで、きついこと言う人ですけど、基本的には優しい人だというのは私も毎日新聞時代に同僚だったのでよく知っています。
でもその夫婦の間のやりとりがあるから持っているんだろうなとは思いましたね。深刻なことも明るい筆記と漫画で書いているこの「眼術記」という本、リスナーの方に一冊プレゼントしようと思っています。
とにかくrkbr.jp、今度の日曜日までにご応募いただければと思います。
はい。そしてとにかくこの本面白いんで、くすっと笑いながら知らないことがいっぱい知ることができる本だと思います。これは毎日新聞に月2回連載しているものをベースにしているんですけど、4月からは執筆者が変わるんだそうです。
高倉美恵さんから夫の矢部明宏さんに筆者が変わります。文字盤を使ってなんと矢部さんが連載を始める。
解除される側から書くと。今までは解除する側が書いていたんですね。
高倉さんは10年間分の私への文句がたくさん出てくるでしょうとおっしゃっていましたが、もちろん読み取るのは高倉さんで、私への漫画も担当します。
12:04
タイトルは「心願術記」となる予定です。
どう楽しみに。この時間は、神戸から海のキャッチアップをお送りしました。
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