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日替わりコメンテーターによる 解説で日々のニュースを掘り下げる
Brush Up火曜日は、RKB神戸金文 解説委員長です。
日本歴史学協会は、1952年以来、紀元 節を復活しようとする動きに対し一貫して
反対の意思を表明してきた。それは 紀元節が、超国家主義と軍国主義
に多大な役割を果たした戦前戦 中の歴史的体験を風化させてはならない
と信じるからである。これも出された ばかりのメッセージですね。建国
記念の日、戦前は紀元節と呼ばれて いたんです。伊藤編に己の紀に元
紀の元ですね。紀元節。戦前の日本 は西暦で言うと紀元前660年2月11日
に神武天皇が国を開いたとして いました。手元に大阪毎日新聞
今の毎日新聞全身ですけども、1942年2月 の祝撮版があります。古本市で
買ったんですけど、すごいでしょ 83年前のものですね。大字の上には
紀元2602年と小さく書いてあります。 これは西暦とか日本の元号とは
違う後期、天皇の紀元の紀。後期 という数え方で、後期だと今年は
2685年になるんですね。紀元前660年に 日本ができたとすれば。ただし
その紀元前660年というのは縄文時代 から代字代に変わる頃なんですよ。
つまり日本国自体はまだ存在していない 状態ですね。今の歴史学から見れば
空想の産物と言い切っても良いもの です。この新聞は1942年2月なので
真珠湾攻撃から2ヶ月という時ですね。 戦争中の毎日新聞は紀元説について
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どう報道していたか。一面の大字の上には 日の丸が出ています。そして記事は
戦果各々。大統は戦争か。今日ぞ紀元の 仮説。良き日という意味ですね。仮説。
午前9時国民奉祝の時間という見出し が出ています。日本だけではなくて
アジアの大統和協会県内で同時に 東京の天皇に向かって頭を下げる
ように義務付けられていた。それを 報じていますね。そして一面のトップ
は射説、紀元説。初代神武天皇が 紀元前660年に国を開いたことを
称えています。そして今時の大統和 戦は米英の勢力を東亜の天地より
払拭して永久にその禍根を除去する 未曾有の創土であるから。建国の
老区を思うて勇猛果敢にしかも慎重 に耐え努力するところがなければ
ならぬ。仮説を迎えて虚穀一致 いよいよ目的貫徹に精進して天皇
の国を治める計画の精神を明らか にし徳を広く世の中に示し表せん
ことを誓いたいものである。と書いて います。難しい言葉ですが国家主義
の時代の新聞ですね。神話には私たち 列島に暮らす者の最も古い過去が
エッセンスとして詰まっている はずなんですけどもそれは研究や
分析の対象であってそれがそのまま 事実とは言えないと思いますね。
例えば100歳を超える天皇は11人 神話帳で記録されていますがちょっと
ありえないです。その100歳以上の 人たちが繋がらないと紀元前660
年に行き着かないんです。つまり そういうことは研究は対象の分析
だという事実ではない。なのに 戦前の日本では疑うことを許され
なかったんですね。当時日本史学 とは言わずに国史学と呼ばれて
いました。神話は研究や論評のタブー だったんですね。戦前の日本は
エキセントリックな宗教国家だった と言っていいと思いますね。日本
歴史学協会の声明はこう続いています。 戦前の紀元節と同じ2月11日を建国
記念の日に決定して今日に至っている。 私たちは政府のこのような動きが科学的
で自由な歴史研究とそれを踏まえる べき歴史教育を困難にすることを
憂慮しこれまで重ねて私たちの 立場を表明してきた。歴史学はあく
まで事実に基づいた歴史認識を 深めることを目的とする学問であり
歴史教育もその成果を踏まえて 行われるべきであって政治や行政
の介入により歪められてはならない ことを主張する。戦前の反省に
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立っているということなんですね。 ここが非常に大事なことなんですが
歴史学者の反対を押し切り1967年 建国記念の日が祝われた。これ私の
生まれた年なんですよね。そこから その頃に戦後22年経って建国記念の日
紀元節の復活ではないかということで 大論争になっていたわけですね。
ただしさすがに建国記念日、日本が できたその日であるとは言い切れなかった。
建国記念の日と一歩引いた形になったんですね。
そののがあるとないとでは違ってくるということですね。
こうした建国記念日、紀元節ですね。 それから大東亜戦争、八甲一郎、この
射説にも入っていましたけれども、 そういった戦前の超国家主義が使った
言葉を安易に使うことはですね、やっぱり 戦争の300万人以上の死者を考えると
超国家主義がどんなことをもたらしたか ということがはっきりしているので
安易に使わないにしようというのが 戦後の日本の立っていた立場だったんです。
ただしそこには保守派が紀元節を 復活させなければならないなんて
いうことも言っていた中での産物が この建国記念の日なんですね。
たった一文字のが入っただけですけれども、 どうして入ったのか、そしてこの日が
どういう日なのか、2月11日ということを 考えるのにはいいのかなと思ったので
今日は古い新聞も用意して持ってきました。
なんでのが入っているのって子供たちからしても 純粋に質問されるかもしれませんが
そこに答えられるのかどうかっていうね。
自分の神話ですからね。
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