00:29
【神戸金史のブラッシュアップ】
はい、今日も長官をずっと見ていたんですが、 全部一面トップ記事が違うんですよね。
そうですね。
大きな、どの社も絶対一面頭にしなきゃ いけないようなニュースがない日は、
やっぱりそれなりの新聞の、 今日はこれでやろうとかですね。
そういう意思が見える。で、面白いですね。
毎日新聞は偽装フリーランス153人、 昨年度厚労省集計、安易な労働力、氷山の一角だ、みたいな話。
読み入れ新聞は、翼野党の歪む選挙 という連載が始まっていたり、それぞれの新聞が。
西日本新聞、面白かったですね。
バス争奪戦、修学旅行に陰、 運転手不足で高音、旅費抑制に知恵、複数学級相乗り。
そうなんだな、なんて。
こういうニュースがいろいろ並ぶと 面白いなと思うんですけど、
今日はちょっと違う、ちっちゃな記事が気になったので、 ご紹介したいなと。
西日本新聞の社会名に出ているデスク日記。
内勤のデスク、私も放送のデスクしましたけど、 自分で取材はいけないと。
だけど、記者から上がってきた原稿を、 穴がないか、もう少しこういうとこがあった方がいいんじゃないか。
やり取りしながら整えていく作業ですね。
このデスク日記で丸野さんという方が 取り上げている記事は、
5月1日の港病被害団体と環境大臣の混乱の際に、 マイクを切って静止した問題で、
環境省が謝罪する方針を明らかにしたという記事の内容について、 デスクの中でいろんな議論があったということです。
ちょっと読んでいただいてもいいですか。
この言葉、いいな。
先日、若い紙面編集者が持ってきた 一面トップの見出し案を見て、思わず声が出た。
記事の文言通りなら、メインの見出しは、 発言、静止、環境省が謝罪へとなる。
ただ、マイクを切った職員の行為は、 環境省の原点である皆又病問題への誠実さを書き、
被害者とのコミュニケーションを拒絶しているように感じた。
そんなニュアンスを含む言葉は何だろう。
発言、静止、環境省が謝罪へという見出しを、 普通だったら打つよね、というときに、
この言葉、いいなと思う言葉を、 若い紙面編集者が持ってきた。
03:03
その言葉が、発言遮断だった。
発言、静止、ではなくて発言、遮断。
シャットアウト。低耳も立つ。
言動無用という感じですよね。
発言、遮断というのは、この言葉、いいなと思わず 声が出たともあるので、そこは書いています。
見出しは、短く分かりやすく適切にという原点があって、 限られているんですよね。
基本は、前は9字以内にするとかね、メイン見出しは。
いろいろ、その社によって違うかもしれませんが、 実数的にはその程度しか掛け入れないんです。
1行で。
その中に何を盛り込むか。
どうしても大きなニュースになると、 例えば選挙の結果なんかだと、
自民対象、政権反対、と決まってくるんですね。
あるときにネットで見てたら、 前者の見出しが同じだと。
これは断言しているに違いないというのを見てですね。
そんなことするわけない。
そんなわけないでしょうけどね。
そんなわけないと思ったんですけど、 見出しが似てしまうのはあるんですね。
エッセンスを抜き出すという作業は、 そういうことが起こります。
それを持って断言というのはどうかな。
だからそのニュースはこう見るのが当然だよね、 というのが一致したということですよね。
この場合の環境省の問題、非常に腹立たしい話で、 環境省全面謝罪状態になっていますね。
でもこれは何でかというと、 発言を静止したことじゃないんだ。
発言を遮断したためなんだ、という意思が見える。
これは良いなと。
そうですね。静止よりもやっぱり遮断の方が伝わりますね。
新聞の見出しってどこも同じだとか言う人も逆にいますけど、
こういうところにどういう姿勢で見せたいかと。
事実は同じでも、どういう角度から 紹介するのかということが起きます。
例えば、これで思い出したのは阪神淡路大震災のときですね。
1995年の1月に起きて、すぐに担当している気象庁、今の気象庁ですね。
兵庫県南部地震という命名をしました。
平成7年、兵庫県南部地震。長いんですよ。
平成7年は普通取っちゃって、 兵庫県南部地震ぐらいにするんですが、
それでもこの被害の大きさとはずれてるんじゃないかという議論がすぐに起きて、
ある新聞社は阪神大震災というふうに見出しにとったんですよ。
これよく覚えてます。
うおーっと思ってる。この通りだと思いました。
そして民放が追随して、
阪神大震災という言葉がニュースにあふれていくようになると、
他の新聞社も半分に嫌々ながら同調。
そして政府も自分たちは兵庫県南部地震と命名しちゃってます。
でも災害事態を全体を表す意味では阪神大震災がいい。
06:00
そこに淡路が抜けているので、淡路も入れないといけないということで、
正式には政府決定では阪神淡路大震災という名前になった。
これも見出しをつけるデスクたちのパッションが実態を変えていった一つの例なんですよね。
こういうのはとっても大事なことだなと、
今日の日の新聞さんのデスク日記を見てて思いました。
この若い市面編集者、ねつやってとてもいいなと。
ニュースを一緒に作ってきた立場からするといいですよ。
やっぱり日々どういう風にアンテナを張ってるのかとか、
物事の本質をどう追求しようとしてるかとか、
そういう姿勢も出ますよね、言葉選びに。
そこに主観を入れるんじゃないとかいろんな意見があるでしょうけど、
これ十分実態を示すにふさわしい言葉を選んでくれたなと思いますね。
いい記事でした。
刺激ももらえますね、こういう意味がね。
さて、8時40分過ぎのキャッチアップではどんなお話を。
民間、民設の図書館を見学してきました。