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この時間は日替わりコメンテーター が独自の切り口で多様な視点を提案する
Catch Up、火曜日はRKB神戸金文 解説委員長です。
映画十一人の賊軍がヒット中です。 見ましたけど面白かったですね。
面白かったですね。
ほんとこれほんとおすすめですよ。
めちゃくちゃかっこいいですよみんな。
見たこれ。
ストーリーの設定が面白かったしね。
右往左往する過労戦の安倍 貞子とか面白かった。
そうですね。
主演はカゴカキの正を演じる山田 隆之さんと柴田藩、新潟にある柴田藩の
剣士和尚平志郎を演じる中野太賀さん。
二人とも素晴らしかったですね。
脇役もみんなよかったです。
これストーリー面白いのでぜひおすすめ なんですが、
今日そこに出てきたの賊軍という 言葉をちょっと考えてみようかな
と思ってます。
賊軍って何かピンときます?
にはもちろんしたことあるんです けれども。
ピンってきたね。
教科書に出ているような話にな っちゃうんだけど、
明治維新の頃、1868年から1869年にかけた 母親戦争ですね。
戸場不死身の戦いから始まって、 江戸の海上、上野戦争、
藍津戦争、五稜韓国の戦いと続きます。
内戦ですよ。
日本人同士が殺し合わなければ いけなくなってしまった。
その新政府軍が二式の見旗を掲げて 官軍を名乗ったわけですね。
天皇の軍隊であると。
従わない藩は賊軍である。
朝敵、天皇の敵であると位置づけて 戦っていくわけですが、
一番官軍から狙われたのが、
京都守護職について治安を維持した 藍津藩ですね。
当時の将軍や天皇からも 強く信頼されていた藍津藩ですが、
天下が変わっていく中で官軍から敵視されて、
それで東北や新潟の藩が結成したのが 列般同盟です。
列般同盟と新政府軍との戦いと なっていくわけですね。
この映画では新潟の長岡藩、福島の藍津藩を 猛攻撃していく新政府軍があるわけですが、
長岡まで攻め込んできた 北越戦争の段階が描かれています。
で、賊軍。
私は群馬県で生まれたんですけど、
群馬県っていろんな小さな藩が いっぱいありましたけど、
私のところは幕府寮だったんですね。
殿様はいないんですよ。
旗元が治めてたっていう。
おじいさんのおじいさんにあたる人が、
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明治20年になってから 日記を書いていたんですけど、
その日記を読んだら、
一切維新という言葉が 使われてないんですよ。
語工儀、画界の折って書いてあるんですよね。
語工儀、江戸幕府。
画界、崩れ落ちる。
つまり完全に徳川側の視点で書かれていて、
私は維新の志士たちが好きで、歴史が好きになって、
そのとき大学で日本史学を勉強していたんですが、
自分の家が賊軍であるということに、
つまり殺された側であったことに気づいたときに、
愕然としたというんですね。
そういうことがありました。
ところで、明治になって廃藩治憲が行われて、
261の藩はすべて県になるんですね。
久留米藩は久留米県となるんですよ。
お殿様はそのままトップになるんですけど、
すぐに全員が首を切られてしまうんですね。
そして東京、大阪、京都の3部、302県が置かれます。
そしてそれが一気に72県まで減らされて統合されていくわけです。
この廃藩治憲こそが明治維新の一番すごいことなんですよ。
権力構造がガラリと変わっていきます。
この廃藩治憲が起きたことについて、
明治から昭和にかけて活躍したジャーナリストの宮武外骨さんという、
外の骨と書く人。
この人が1941年に出した本があって、
そこには、新政府軍に駐金を励んだ藩は、
大きな藩の地方の県名には藩名がついています。
朝敵藩、錦の御旗に歯向かった藩。
それから日和みの曖昧な態度だった大きな藩の地域には、
県名に藩名をつけずに、軍とか山とか川の名前にしてあります。
と書いていたということを知って、
それを白地図に落としてみたのが、
今日お持ちした地図です。
我々の今手元に。
この土日で私こんなことをしていたんですが。
日本地図。
北海道と沖縄は除きますが、
県庁所在地と県名の名前が違うのは15あります。
岩手県森岡市とか、島根県松江市とか、
私の故郷の群馬県前橋市とか。
これを黄色に塗っています。
そして分析の結果、
栃木山梨市が県庁所在地と県の名前が違うんですけど、
ちっちゃい藩が多くて、
この藩がどうだったかよく分からないので、
ちょっとここから覗きますね。
さて、西日本を中心に中均を励んだ藩が9つあります。
福岡、佐賀、鹿児島、山口、広島、岡山、鳥取、高知、
そして東区、秋田。
ここは全部県庁所在地と県の名前が一緒です。
確かに。
つまり、新政府軍の中心だったところですね。
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そして黄色に塗った県名が違うところには、
かなりの確率で、
長敵藩、曖昧だった曖昧藩、
それから徳川家の一門だった徳川家一門の藩、
水戸とか愛知とかがあると。
これを見ると、明確に分かれてるなっていうことが分かります。
県名と?
県庁所在地の名前が。
地名が違う。
一緒のところは、新政府軍の中心だったところはみんな一緒です。
福岡県は福岡市みたいな感じですかね。
ただし、いくつかの例外があって、
例えば福島とか山形っていうのは、
同盟側のところなんですよね。
ところが山形藩も米沢藩も福島藩も、
母親施設の後で配置返還されちゃうんですよ。
もういないんです。
そこの後に県を作ってるので、
直結してないと宮崎外骨は言うんですね。
分析しますと、中勤藩の旧藩は全部旧県になっています。
曖昧藩、曖昧な日和みだった藩ですね。
愛媛県の宇和島、愛媛と違いますよね。
こういうところは神山県と名乗ってつけられたり、
金沢は石川県、これも軍名です。
それから津、三重県、津は三重県、これも軍名ですね。
津県とか金沢県になってないんですよね。
それから実は今は一緒なんですけど、
当時違って、後から県名変わって一緒になったのが熊本県。
白川県と言いました。
川の名前ですね。
徳島県、明洞県となって、それから徳島県に変わって。
瀬山も三河県だった。
つまり宮崎外骨が言う曖昧県八藩は、
全て軍名、川の名前、山の名前です。
宮崎外骨の分析だとね。
そしてさらにさらに、
超敵犯、最もまずい超敵犯を宮崎外骨は、
とりあえず13を挙げているんですが、
松江、島根県、姫路、
これ鹿間県と名乗ったんでね。
統合されて兵庫県になりますから。
それから桑名、桑名津と一緒ですね。
三重県、小田原、足柄県、
私の故郷群馬県高崎、群馬と今前橋ですね。
こういったように全て違うということですね。
ただし全然違うところが県庁所在地になった千葉県千葉市。
例えば桜藩というのは超敵なんですけど千葉県。
今ここ千葉県千葉市ですが、
千葉市であるっていうのはあまり関係がないんですよね。
そこに藩があって超敵だったわけじゃないんで。
長野県長野市もそうです。前甲城のおひざ元。
このように十三藩は全て群馬山の名前に変わっちゃってる。
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で最もひどいのはここに出てないんですけど藍津藩。
唯一、廃藩地県じゃないんですよ。
ここは滅藩なんですよ。
藩がなくなるんですね。潰されてしまいました。
それから長岡もこの映画の舞台にもなってくるんですけど新潟。
長岡は長岡県になっても十分おかしくないぐらい大きな藩でしたが、
新潟という小さな港町が県庁所在地となって、
長岡という名前をあえて排除されたのではないかと、
長岡に縁の床入りがあるジャーナリストの半渡和人さんは意気通ってましたね。
長岡県にしたくなかったと言わざるを得ませんと幕末誌という本で書いていました。
なかなか綺麗に分かれてくるんですね。
ただし例外がいくつかあって言っておかないといけないんですけど、
さっき福島と山形は移転したと言いましたけど、
福井県は一旦福井県ってなくなってて石川県と滋賀県に分割されてます。
ここは徳川一文の有力な松平家があったところなんですけど、
でも石川と菱川からもう一回福井を作り直してるんですね。
だから福井藩と関係ない。
それから静岡県静岡市、ここも徳川家が行くんですよ。
ただしこれは明治政府が徳川家を配置したところなんで、
明治政府が作った藩なんですよ。
なのでここは残ってると宮崎外骨は分析しています。
そして名古屋、愛知、水戸、茨城というふうに徳川御三家も持ち上がるんですが、
唯一一つだけ和歌山県和歌山市だけが一緒です。
紀州松平、徳川家。
ここの理由について宮崎外骨は母親戦争の折に
いち早く情報を得て範囲がないってことを一番初めにすぐ伝えたからじゃないかとか、
紀州出身の十四代将軍家持に皇室から和宮がとっついてることが理由じゃないかと推測していますが、
ここは分からない。
でも和歌山を除いてはきれいに宮崎外骨の説明は納得がいくんですよね。
この賊軍とされた側はただ単に地名が変わっただけじゃなくて、大変な悲劇をこむってます。
日本が統一するためにあれほど死ななくてもよかったんじゃないかと僕らは思うんですけど、
大変な死者を出し、その後も差別をずっとされていくんですね。
明治は薩長中心の政府になっていきます。
地域主導、自演決演で進んでいく社会ですから、東北っていうだけでもものすごい差別されるわけですね。
この理不尽さ、筋を通した藍津藩が賊と呼ばれて滅亡させられてしまう。
その中で育った柴五郎という方がいるんですけど、
ある明治人の記録という涙なくしては読めない本を書いています。
これは中古新書で簡単に読めますけど、
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どうしてこんな悲劇が起きてしまったのかということを通説に語っています。
この人の本なんか読むと、やっぱり薩長中心の明治政府、
成し遂げたことも大きいのですが、犠牲もあまりに大きく、
その犠牲が東北や賊軍の地域に非常に偏っているということを考えると、
歴史的にすごく残酷だなということも感じますね。
勝てば官軍なんて言い方しますけど、負ければ賊軍なわけです。
日和美の方々も一気に官軍の不良をして生き延びたという社会がこの後広がっていきます。
賊軍という言葉からいろんなことが見えますので面白いですよ。
ぜひ一番いいのは半藤一さんの幕末史という本ですね。
これを読まれたらいいかなと思います。
ここまで神戸金文部のキャッチアップでした。
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