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神戸金史 のCatch Up 台湾で日本人が神にまつられたわけ
2024-10-01 13:23

神戸金史 のCatch Up 台湾で日本人が神にまつられたわけ

RKB解説委員長 神戸金史
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00:28
この時間は日替わりコメンテーター が独自の切り口で多様な視点を提案する
Catch Upです。火曜日はRKB神戸金史 解説委員長です。
はい。おばけの人類学という教養講座 があったので、ちょっと興味を持って
覗いてみました。先週の土曜日 なんですけど、福岡市の中央市民センター
であったイベントで、主催した福岡 自由学校のスタッフが挨拶を冒頭
したんですけど、照明が落とされて 暗くなった会場に、教師の格好を
懐かしい。教師。手伸ばして、ポンポンと。 札貼られると困ることもありましたね。
男女4人が教師姿で、音楽と共に 登場したので、びっくりしたんですよ
ね。福岡自由学校のスタッフの 井上慎二です。僕は小さい時から
おばけって怖いなって気になって ました。なんで死ぬのかな、人間
って。そして死んだ後、なぜ生きてる 人に訴えかけてくるんだろう、不思議
に思ってました。でも、そうやって 死んだ人のことを考えるっていう
のは、逆に生きるっていうことを 考え直すことかもしれないなって
思ったりしました。古今東西、何千年も 前も、生きること死ぬことっていう
のを考えるのは、多くの人が心を 掴んでいること、だからこそ文学
とか美術とか音楽とかいうのにも 表現いっぱいされてきたこと
なんじゃないかなって思いました。
恐怖症、中国語で硬直した死体の ことなんだそうですね。中国では
死体が長い間経過すると悪霊になって 人に害を与えるという俗信がある
んだそうです。実はこれはですね、 北海道大学の大学院で教授を務める
藤野陽平さんをお呼びしての講演会 のオープニングイベントだったんです
その講演会のタイトルがお化けの 人類学、台湾で鬼になった日本人
だったんです。大日本帝国が戦争に 負けて滅亡したのが1945年。台湾は
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1895年からちょうど50年間日本の 植民地支配を受けていたんですね。
ところが戦前の日本の軍人が神様 になっているケースが台湾にある
と言うんです。こういったことを 研究している専門家の藤野教授は
日本神と呼んでいるんだそうです。
台湾で日本軍人が神様になっている
ケースが50カ所ぐらい、私たちが 見つけただけで、まだ見つけられて
いないのもあるのでもうちょっと あるかと思うんですけどそのぐらい
ずっと台湾の宗教の研究をしてきた 関係でちょっとこれは調べてみたい
なと思ってやり始めたらかなり 奥深くてですね。代表格は台南市
にある彦将軍廟と呼ばれる廟ですね。 ここは海軍のゼロ戦パイロットが
この場所に墜落しまして、ここで 神様として祀られているような
場所です。杉浦重峰という伊東出身の 実在の人物であります。中に入ると
日の丸と中華民国の旗が掲げられて いたり、朝黄身がよ、夕方海浴場を
ノリト代わりに流しています。
すごい、今日写真持ってきましたけど 軍人さんが兵隊の格好をして
祀られている。また色彩豊かなものを 着せられていますよね。
植民地配で恨まれてもおかしくないのに どうしてという、びっくりするような
驚きでした。ある日本神では、外葉のようなものを 祀っていたんですね。
それは台湾の海で漁船が拾ったもの。 第二次大戦中にフィリピンの
レイテ海戦で亡くなった若い軍人の名前と 佐賀県の住所が書いてあったんです。
昭和58年に船で入れに行って、花束とか 海に投げ入れたりする中で、これも
海に投げ入れられたんだと思います、遺族によって。
ふらふら漂って、2年後に漁師さんが網をかけていたら ここにこれが引っかかったんです。
最初気持ち悪いって思ったみたいで ポイって捨てるんですね。
次の日行ってもまたこれがかかるんです。 また気持ち悪いって思ってポイって捨てる。
3回行ったら3回3日ともかかったというので、 名前も住所も書いてあるので、
後日その寺の関係者が訪ねていったら 写真とかをくれたという。
日本神が台湾の神様の宗教の中で どういう位置づけなのかというと、
正直あまり重要視されていないというのが現実です。
その網にかかった、何て言うんだっけ、 居配というのか外場というのか、
あれ気持ち悪いって言って2回捨ててるんですよ。
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3回目って3回もかかっちゃったから どうしようもなくここに持ってきてるんであって、
日本の台湾統治ありがとうって言って 祀ってるんじゃないんですね。
鬼というのは日本でいう幽霊に近い存在らしいんですけど、
鬼という、亡くなった後になる幽霊のことを 鬼と言ってるんですね。
日本神でも幽霊ってことはもちろん使ってなくて 亡霊とか使っていて、
それは台湾でもお化けというような 意味になるんだそうです。
こういう地元の現地の世界観というか 他の世界、他界観を理解することが大事だと
藤野教授はおっしゃっていて、 藤野教授のご説明を聞きましたら、
人は死ぬと3つのうちのどれかに なるという文化があるんだそうです。
3つ。
まず神様。祀るとプラスの力をくれます。 祀らなくても特に害はありません。
逆が鬼。祀っても特にいいことはない。 けれども祀らないとたたる。恐ろしい。
その間が祖先。祀ると神様と同じく プラスの力をくれるけど、
祀らないと鬼のようにたたる。
神様、鬼、祖先という3つの類型があって、 日本でいう幽霊にあたる言葉ですね。
にあたるのがこの日本神なんだそうです。
旧大日本帝国時代の仮想場の跡。
例えば当時の台湾は土葬文化だったので 仮想がなかったんですけど、
その跡が残ったりするんです。 そういったところはやっぱり怖いわけです。
そこに放置された鬼がたたると ザッザッと軍歌の足音が聞こえたり、
幻を見せて合戦の料理に騙して虫を食べさせたりとか、
そういう恐ろしい鬼のたたりが起こるということです。
この3つの型についてもうちょっと 藤野先生に聞いてみました。
天寿を全うし、自宅のベッドの上で亡くなり、
断経の子孫がいて常に供養を受けていると 祖先になりますが、
そうじゃないと鬼になると思ってください。
なので台湾で祀られている日本人って 軍人が多いんですね。
しかも戦死した軍人。
戦死した軍人って多くの場合若くて子孫がいない。
天寿を全うしていない。
血を流して死んでいるということで、台湾の文脈では鬼になるんですね。
一度鬼になったらずっと鬼かというとそういうことではなくて、
子孫が祀ってくれれば祖先になりますし、
いろんな人から祀られているうちに神様になったりします。
そういうダイナミックで動きのあるものだというのを理解してください。
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面白いですね。
天寿を全うしないで子孫を持てないで異常性をしてしまった人、
祟りを恐れて子孫が祀ると祖先になるし、
多くの人が祀ると神様になる。
日本でも菅原道真が天神様ってありますよね。
そうですね。
だからアジアの宗教意識の深いところに共通する古い地層みたいなものがあるんじゃないかなって、
日本とも共通するような感じましたね。
それから沖縄のノロとか青森のオスレダンのイタコとか、
霊が憑依するシャーマンってあるんですね。
シャーマンが台湾で祈って日本神を降臨させると、
宝くじの当たり番号を事前に教えてくれたりとか。
本当ですか。
ちなみにさっき出てきたゼロ戦のパイロットの方は、
集落への墜落を避けようと機体からの脱出を遅らせたと言われているんですが、
落ちる寸前のパイロットの心境って誰もわからないですね。
わからないですね。
シャーマンによるお告げだそうです。
本当ですか。
非常に面白く、これ話が面白いなと思って聞きました。
インターネットとかで台湾神様日本人とかって言うと、
いっぱい出てくるわけですね。
台湾は新日で日本人が神様になっているから、
植民地系は正しかったんだという描き方がされます。
そういうロジックの時に、こういう日本人の神様が出てきます。
こういうところを巡って、台湾は新日なんだなと思って帰ってくるという観光が行われています。
結論から言うとですね、
そうじゃないんだよという話をしたいと思います。
台湾に日本に対して友好的な人が多いというのは、これは事実だと思います。
20数年通ってますが、間違ってないと思います。
ただ、台湾は新日かと言われると、そうじゃないんじゃないかなと思っていまして、
というのは、台湾人って外国人に優しいんですよね。
僕に対してもすごく親切にしてくれるんですが、
僕以外のアメリカ人とか韓国人とかいろんな人が来てると、
同じように彼らにも親切にしてるんですよね。
なので、台湾は日本に対して友好的だけど、
外国人とかお客さんに対して親切にするのが台湾人なんじゃないかなと、
僕はそんなふうに思っています。
日本神は新日とか反日というこのベクトルとはちょっと違う軸で起きている現象ですよ、
というのをご理解いただけたらなと思います。
面白くないですか。
面白いですね。
きちんとした調査と研究から、多様な文化の姿を知るというのは面白いことなんですよね。
藤野先生、台湾の日本神を映像で撮影して、
12:02
ドキュメンタリー映画を制作中なんだそうで、
完成が楽しみだなと思っています。
この福岡自由学校の講座、本当に勉強になりました。楽しかったです。
いや、なんか新鮮でした、話は。こんな世界があるんだっていうね。
小羽田冠晃文のキャッチアップでした。
13:23

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