同性婚訴訟
2024-03-15 16:36

同性婚訴訟

元サンデー毎日編集長 潟永秀一郎
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
ニュースや世間の気になる話題を、様々な角度から読み解いていきます。
今日、六時台の金サイトフラッシュでもお伝えしました。
昨日、同性婚を認めない民法などの規定は、憲法に違反すると訴えた集団訴訟で、2つの判決がありました。
1つは明確に違憲ということと、もう1つは違憲状態という判断でしたが、今日はこの話題ということです。
潟永さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
その話の前に、まずこの曲をお聴きいただけないでしょうか。
ごめんなさい、今日はこの歌詞がすごいじゃないんです。
私は原告の女性の涙の会見をニュースで見ながら、この歌が脳裏に浮かんで、帰宅の通勤電車の中でずっとイヤホンで聴いていました。
とりわけ、時の流れを止めて変わらない夢を見たがる者たちと戦うため、という歌詞が響いて、ジンときちゃいまして。
ということで、本論です。
まずは裁判の全体像ですけれども、この集団訴訟は、結婚の自由をすべての人にと掲げて、性別を問わず結婚できるようになることを求めて、
2019年に札幌、東京、名古屋、大阪、福岡で提訴されまして、
21年に東京で二次訴訟も起こされて、計6件の裁判が進んでいます。
同性婚を認めない民婦などの規定は憲法違反だと、
具体的には法の下の平等を定めた憲法14条や婚姻の自由などを定めた憲法24条などに違反していると問う、
正面から問うのは日本で初めての訴訟です。
一審の地方裁判所は、昨日の東京二次訴訟の判決で6件、判決が出そろって、
札幌と名古屋で違憲、東京の一次二次訴訟と福岡では違憲状態、大阪自治体は合憲と判断が示されました。
この違憲状態っていうのがわかりにくいと思うんですよ。
これは、規定は憲法に違反しているけれども、立法権を持つ国会で是正すべきだという、
大雑把に言うと刑事裁判で言えば、執行猶予付有罪みたいなものです。
ちゃんと対応しなさいよと。
また、唯一合憲とした大阪自治体判決を、憲法が同性婚やそれに準ずる制度を禁止していると解釈すべきではないとして、
国民の意識や社会の変化に応じた立法措置を取らないと違憲になり得ると指摘しています。
03:02
改めてまとめると、一審では違憲が2、違憲状態が3、合憲が1ですが、
流れとしては、制度を変えた方がいいんじゃないのという流れです。
そんな中、注目されたのが、昨日の2件のうち、札幌交際で言い渡された初の2審判決です。
結果は違憲で、しかも法のもとの平等を定めた憲法14条だけじゃなくて、
婚姻の自由を定めた憲法第24条1項にも違反すると踏み込みました。
ここからは、その画期的ともいえる判決について少し詳しく見ていきます。
まず、法のもとの平等を定めた憲法14条については、一審の札幌地裁判決と同様に、
同性カップルは、婚姻関係を結んだ男女が受けられる様々な制度が適用されないという、
著しい不利益を受けていると指摘して、性的指向を理由とした合理性を欠く差別的取扱いだとして、
憲法に違反すると判断したのです。
実際、どんな不利益があるかというと、
例えば、婚姻関係にある男女なら、子どもの親権は、父母の両方に認められるのですが、
同性カップルは、幼稚園組で子どもを持っても、親権は片方にしか認められません。
また、パートナーが働けない状態になって扶養しても、税金の配偶者控除は認められませんし、
病気になっても家族ではないということで、病状の説明を受けられなかったり、
手術が必要になっても同意できなかったりということもあります。
また、パートナーが亡くなっても法廷相続人とは認められず、
それどころか、亡くなった側の名義で家を借りてたりすると、
借や契約を引き継ぐことができずに、大気を責められることもあります。
判決は、こうした現実を著しい不利益だと認めたんですね。
【田中】全くその通りですね。
【田中】では、婚姻の自由を定めた憲法24条第1項についてですが、
条文はどうなっているかというと、
婚姻は両性の合意のみに基づいて成立するとあって、
この両性というのは男女のことだというのが国側の主張で、
これまでの一審判決もこれを支持してきてるんですね。
これに対して札幌高裁の斉藤清文裁判長は判決理由で、
旧憲法下の家制度の制約を改めて、
06:03
個人の尊重がより明確に認識されるようになった背景に基づいて解釈するのが相当だと。
つまり、婚姻は当事者間の自由かつ平等な意思決定に委ねるべきだという趣旨だと指摘したんですね。
わかりやすく言うと、家制度を前提とした明治憲法の下では、
家長、おおむねお父さんの同意がなければ結婚できなかったけれども、
新憲法では当人同士の同意だけで結婚できるようになったことを、
両性の合意のみと表現したのであって、
必ずしも性別を規定したわけではないという解釈ですね。
ここで当人同士の合意のみって書いておけばよかったのになんて思いますけどね。
新憲法ができた頃はですね、まだ同性婚なんてのが将来に現れるということを想定してなかったんですね。
その上で24条の1項は、
人と人との間の自由な結びつきとしての婚姻も認めるものだというふうに解釈してですね、
異性間の結婚しか認めない民法などの規定は憲法違反だと判断しました。
その背景としてですね、こういうことも言っててですね、
国際的にも同性婚を認めている国が多いんだと。
例えばG7先進7カ国で認めてないのは日本だけです。
というようなこととか、それから世論調査でも同性婚を認める割合は、
ほぼ半数を超えているということなんかを挙げました。
ちなみに毎日新聞の去年の世論調査では、賛成54%に対して反対は26%で、
若い世代ほど賛成が多くて、20代ではおよそ8割、30代から40代でも7割が賛成と答えました。
つまり婚姻連れにある主にですね、人たちってほぼ賛成なんですね。
そしてさらに続く判決理由に私ちょっと感動したんですけれども、こんなふうに言ってます。
同性愛者は婚姻による社会生活上の制度の保障を受けられないなど、
不利益の程度が著しいだけじゃなく、アイデンティティの喪失感を抱いたり、
自分の存在意義を感じられなくなったりするなど、
個人の尊厳をなす人格が損なわれる事態になっている。
他方、同性婚を定めた場合の不利益、弊害の発生はうかがえない。
これ以前ご紹介した有名な演説、
2013年にニュージーランドで同性婚を初めて認める法案の最終審議の時に成立を求めた
ウィリアムソンさんという議員が訴えた言葉と相通じます。
09:01
改めてその時の言葉を読みますね。
法案に反対する人の多くは、この法案が社会にどう影響を与えるかを心配しているんでしょう。
その気持ちは分かります。自分の家族に起こるかもしれない何かが心配なんです。
でも言わせてください。
今私たちがやろうとしていることは、愛し合う二人の結婚を認めよう。ただそれだけです。
法案に反対する人に私は約束しましょう。
明日も世界はいつものように回り続けます。だから大騒ぎするのはやめましょう。
この法案は関係がある人には素晴らしいものですが、関係ない人にはただ今まで通りの人生が続くだけです。
さっきの判決の中で言われたことと本当に重なるんですけれども、
判決と国会演説を増列に論じるのは筋違いだと言われるかもしれませんが、
二つに愛通じるのは、全ての人の人権の尊重という民主主義の基本理念ですね。
そんな堅苦しいこと抜きにして言えば、
誰もが幸せに生きてほしいと願う優しさ、寛容さとも言えるんじゃないでしょうか。
それはですね、LGBTのカップルを生産性がないと切って捨てる国会議員とかですね、
見るのも嫌だと言った消費所管とかですね、
優先思想や排除の論理の対局にある考え方だと思いますし、
同性婚について社会が変わってしまう課題だと国会答弁した岸田首相にも突きつけられた、
それこそこれが大きな課題でしょう。
その点、交際判決も最後にあえてこう付け加えています。
同性間の婚姻を定めることは、国民に意見や評価の統一を求めることは意味しない。
根源的には個人の尊厳に関わる事柄であり、個人を尊重するということだ。
同性愛者は日々の社会生活で不利益を受け、自身の存在の喪失感に直面しているのだから、
その対策を急いで講じる必要がある。
喫緊の課題として、同性婚にも異性婚と同じ婚姻制度を適用することを含め、
早急に真摯な議論と対応することが望まれる。
立法府である国会に対して、司法の立場から相当踏み込んだ内容ですけれども、
でも私は、日本はまだ三権分立が生きているというふうに、嬉しく思いました。
最後に、判決後の会見で原告の一人の中谷恵里さんは、
ご覧になった方も多いと思いますけれども、
これまで私や周りの同性同士で生きているカップルのみんなが、
12:01
社会の中でいないようなものにされてきているなと実感させられてきました。
けれど、この国で家族として、夫婦として生きていっていいと言ってくれる、
本当に前向きな励まされる判決でした。
涙ながらに話していらっしゃいましたよね。
おそらく、提訴から5年の裁判は偏見との戦いでもあったろうと思います。
毎日新聞によると、当初は顔と名前は出さないでというお母さんの思いを尊重して、
匿名で参加したということなんですけれども、
この裁判の意義を伝えて、お母さんの理解を受けてから、
実名と顔を公表して裁判に臨んで、
お母さんも傍聴に来てくださるようになったということです。
だから、その勇気と強さに胸を打たれてですね、
実は今もずっと頭の中で世帳が流れているという。
あの時の流れを止めて、変わらない夢を見たがる者たちと戦うため、
という歌詞ですね。
裁判は原告側も含めて、
上告して最高裁まで争われる見通しなんですけれども、
この運動や判決がですね、
結果的に制度だけじゃなくてですね、
社会を少しでも優しくて寛容な方向に変えていくことを、
私も心から願っています。
そうですよね。
林官房長官は裁判が行われているから、
それを推移を見ていくというコメントを昨日出してますけれども、
これ別に判決を受けて、法律を変えなきゃいけないじゃなくて、
ある意味、国会でも審議して、早くこの不利益を受けている人たちを、
平等に扱えるような制度に変えていくというのを、
僕は行政、国会議員立法府の仕事でもあるとは思うんですけどね。
そうですよね。
分からない。
分からしてはいけないと思うんですけどね。
民法も憲法もね、本当、時の流れはどんどん新しく変わっていってるんですから。
だと思いますけどね。
でもこうやって方々が詳しく取り上げてくださったように、
こういうことを我々も意識して発信していくということが、
きっと当事者だけでなくてね、
周りのみんながおっしゃった方々が寛容であるべきだし、
優しさを持って、やっぱりそういう社会にしていくということが大事なんでしょうね。
その方がみんなが生きやすい社会になると思いますし、
議員さんたちもパーティー券売ってる場合じゃないと思います。
思いますね。
セクシーダンサー呼んでる場合じゃないですよね。
はい。
ということで、
今日は元三年毎日編集長が田中周一郎さんに、
この同性婚を認めない民法が憲法違反だという判決が出た。
15:00
これについて詳しくお話し伺いました。
田中さんどうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
聞きたいラジオ番組何にもない。
そんな時間はポッドキャストで過ごしませんか。
RKBでは毎週40本以上のポッドキャスト番組を配信しています。
あなたのお気に入りの声にきっと出会えるはず。
ラジコ、スポティファイ、アップルポッドキャスト、
アマゾンミュージック、ユーチューブミュージックで
RKBと検索してフォローしてください。
RKBオンラインのポッドキャストまとめサイトもチェック。
16:36

コメント

スクロール