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さて、冬の総選挙も終わりまして、結果は自民党が316議席を獲得して圧勝ということで、
一つの党で定数の3分の2を超えるというのは、戦後初ということなんですね。まさに歴史的勝利ということだったんですが、一方で立憲民主党と公明党の両党合流しまして、中道改革連合、改選前の3分の1以下、49議席という、これはもう惨敗と言っていいでしょうね。
今日はこの結果を受けまして、昭和リベラルの終焉というテーマということでお話を伺いましょう。
本サンデー毎日編集長、ガタナガ・シュイチロウさんです。ガタナガさん、おはようございます。
おはようございます。
実は私ですね、この結果に打ちのめされてまして、それはね、長い記者生活で培ったはずの選挙感がもう錆びついたというかですね、正直白状しますけれど、私この結果全く読めなかったんです。
いや、それはほとんどの人がそうじゃないですか。
ここまで圧勝するとは誰も思ってなかったと思いますよ。
今日はそうはいえ読めなかった反省を込めての振り返りです。
今さらなんですけれども、世論調査って当たるんですね。
各社が報じた終盤情勢で、軒並み自民300超えっていう数字が出ましたけれども、それでもですね、私実感なかったんです。
過去議席が大きく動いた2005年の郵政解散とか、2009年の政権交代選挙の時のようなですね、熱気や盛り上がりはないし、自民は高市人気頼み一本足で、その高市さんも公示後、週刊誌に旧統一協会絡みの献金疑惑などが出たり、
その後も円安北億発言とか、党首討論のドタキャンとかもあってですね、必ずしも追い風ばかりじゃなかったから。
しかも直近の参院選、衆院選で自民党が反するアレする原因になった裏金問題。
そこに連座する議員を公認して復権させたわけですから、大勝ちする論強が見出せなかったんですね。
何を見誤ったのか、あれからずっと考えて、2つのキーワードにたどり着いたのでお話します。
1つ目はですね、新任投票への転換です。小泉政権が対象した2005年の総選挙が典型なんですけれども、
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あの時小泉さんは郵政民営化に反対する議員を抵抗勢力って切り捨ててですね、
もともと党内構想だった解散をですね、小泉改革への新任投票に作り変えたんですね。
当時の世論調査で国民の関心事は景気や雇用、年金などが上位で、郵政の問題ってそう高くなかったにもかかわらず、
改革か抵抗勢力かっていう構図に二分化することで、強いリーダーシップの演出に成功して、
自民・公明の与党で3分の2を超える議席を獲得したんですね。
似た構図って他にもあって、例えば1986年中曽根内閣の行革選挙は、
国鉄分割民営化などの行政改革を推進するのか、それとも反対なのか、
推進する内閣への信を国民に問うて、この時も300議席を超えました。
リクルート事件などに端を走った1993年の政治改革選挙は、自民から分裂した新政党などが議席を延ばして、
自民党がついにリアしてですね、日本新党などとの非自民連立政権が生まれるんですが、
こちらは逆に内閣が不信任された結果です。
そして過去、最も触れ幅が大きかったのが、2009年の政権交代選挙で、
当時の民主党は自民党長期政権からの脱逆を訴えて、
民主党政権の真を問うて、議席をおよそ3倍に増やして実現しました。
最もこの結果は、小選挙区比例代表制という選挙制度に追うところも大きくてですね、
あんなに対照したんですが、小選挙区に限ってみると、
得票数の合計は、民主党もおよそ47%に対して、自民党は39%。
8ポイント差が議席数で200近くに跳ね返る。
今回の選挙手法は2005年の小泉劇場に近くて、
実は景気対策とかで野党との政策的な争点というか、
違いはあんまりない中、県政史上初の女性総理である高市さんは、
国論を二分する政策への挑戦と、それから強いリーダーシップを前面に出してですね、
どっちもあんまり具体的じゃないんですけれども、
これを打ち出して、選挙を自分自身の信任投票に変えたんですね。
後押ししたのはネット戦略で、特に高市首相が出演したYouTubeの動画広告は、
これ推定3億円近い広告費をかけたって言われてますけれども、
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1億6千万回再生を達成してですね、予想圧倒しました。
また2009年政権交代選挙をさらに上回る小選挙区効果で、
選挙区で自民の得票総数が中道のおよそ2.3倍だったんですけれども、
獲得議席数は248対7、35倍の大差がついたんですね。
これまさに小選挙区効果なんですが、これが自民党の積極的な勝因だとすると、
反面の消極的勝因、これは野党、とりわけ中道改革連合が、
はっきり言いますけれども自滅した面が大きかったと思います。
このキーワードが昭和リベラルの終焉です。
今回中道の激減が大きくクローズアップされてますけれども、
実はその陰でもう一つ歴史的なトピックがあったんです。
これは昭和の政界で長く最大野党だった社会党、これを源流とする社民党がですね、
ついに衆院で議席を失ったことなんですね。これ初めてなんです。
立憲民主の源流は96年に先駆けや、これも社会党右派などが結成した旧民主党なんですが、
中道で落選した全職123人全員が立憲民主の議員だったことと合わせて、
私には昭和リベラルの終焉という一つの区切りに見えました。
その前提としてまず昭和リベラルってなんだということなんですが、
これ源流は先ほども言ったように社会党です。
戦後民主主義の中で労働組合、これを支持基盤にして、
反安保護憲を掲げて福祉国家を目指す自民党のカウンターパートでした。
それが1990年代平成の幕開けとともに大きく変わっていきます。
最初はここからちょっと振り返りになります。くどいんですけど聞いてくださいね。
最初93年自民党の分裂をきっかけに新政党や日本新党社会党など8党派による
非自民連立政権が生まれて、この時自民党対社会党っていう55年体制が崩壊するんですね。
これが政界再編の始まりなんです。
ところがこの政権は1年ももたずに破壊して、
社会党は先駆けとともに自民党と連立を組んで、
自民党と組んだんですね社会党が。
その結果、日米安保自衛隊を事実上容認する方向へ大きく方針転換しました。
でもその結果社会党は支持層の反発を招いて、
統制が急速に衰えて、社民党となって望んだ96年の総選挙で大敗してですね、
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これ以後ちっちゃな政党を小政党となって今に続いてるんですね。
また94年に選挙制度改革で小選挙区比例代表制が投入されるとですね、
二大政党にならなきゃいけないっていうことで、
新党が生まれるんですけれども、
新進党も路線対立、これも路線対立などでわずか3年で崩壊して、
その後、鳩山幸男さんらが結構した旧民主党に、
社会党の立党組なんかが加わって、
ここに社会党の立党組なんかが加わって、
さらに小澤一郎さんが生きた自由党が合流して民主党が生まれて、
2009年に政権交代するんですね。
その後は30代以上の方ならご存知だと思いますけれども、
その民主党政権も内部対立とか運営の失敗などで、
3年後、2012年の総選挙で308議席が57になってですね、
歴史的大敗で政府を失った。
ここで自民公明による自公政権が生まれたんですね。
野党になった民主党は4年後、維新の一部と合流して民進党になるんですけど、
翌年に執行部の提案で、覚えてらっしゃいますよね、
小池東京都知事が決闘した希望の党に合流して、
排除しますっていう、あれでリベラル派は立憲民主党を結成して、
2017年の総選挙、ここで結果立憲が野党第一党になって、
その後希望の党は解凍して実質的に国民民主党に引き継がれたんですね。
これが野党のここまでの流れなんですけれども、
今回の結果なんですが、昭和リベラルの衰退っていうのは、
この間の利豪集団見てると必然のように思えてくるんですね。
理由の一つは過去から何を学んだかでして、
社会党が小政党に転落したきっかけは方針転換だったんです。
今回立憲民主は公明党との合流にあたって、
集団的自衛権の行使を含む安保法制の是人とか、
原発ゼロから条件付き再稼働要人へ、基本政策を修正しました。
また、執行部の主導でバタバタとよその党との合流を決めるやり方は、
希望の党の時とそっくりに見えるんですね。
もちろん現実政策への転換とか他党との合流は、
二大正当性を目指す上で避けて通れないんですけど、
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有権者に十分な説明もできない超短期決戦で、
果たしてこのやり方適切だったのか。
選挙結果、とりわけ都市部での無党派層の支持離れとか、
柏崎カリア原発を抱える新潟県の4選挙区全て、
これ元立憲民主が抑えてたのを自民党に奪還されたことなどから見える気がします。
逆に高市自民党は最低賃金の引き下げとか、
子育て教育支援とかリベラルな政策も取り込んで、
消費減税と共に争点つぶしに成功しました。
ネット戦略も含めて高市さんと周辺は直近2回の自民党の敗北から学んで、
唐突に見えてかなり周到な対策を練っていたと思わせる戦いぶりでした。
この差が全てだったかもしれません。
いずれにせろ、おそらくこれで4年近く解散、総選挙はなくて長期政権になると思います。
唯一波乱要素があるとすれば巨大与党は、いろんなことで分裂の要素を含むんですけれども、
そこは対立した石場政権からも閣僚を引き継いだ高市さんですので、
ぬかりなく安全運転すると思います。
最後に今回総選挙で注目されたのが、若者の保守家だったんですけれども、
でもそうなのかなと思います。
確かに自民、賛成の票が増えてるんですけれども、
例えば高市さんが導入に慎重な選択的夫婦別姓制度とかも、
10代、20代は賛成が8割で圧倒してるんですね。
同性婚とかLGBTQとかジェンダー平等とか、こういったのもですね、
多くの世論調査で若いほどやっぱり理解が、需要度が高くてですね、
社会文化的にはむしろリベラルなんですね。
じゃあなぜ自民支持が増えたのかなんですが、
それはイデオロギーを支持したというよりですね、
大きな変化はあんまり望まない政権転換みたいな、
野党はバラバラだ、頼りないよねっていう、現実的選択だったと見られていて、
それはですね、今の若者は昭和の世代と違って、
将来に希望を持ちにくい環境で育ったんで、生活防衛の意識が強くて、
これって一見保守的に見える安定志向になるんですね。
賛成党も増えたけれども、同程度にチーム未来も若者票を取っているし、
だから若者の多くを占める無党派層が、政権への対決色が強い、
サハの政党を敬遠して、風に乗ったんだっていうふうに見られてるんですね。
こうした変化に昭和リベラルは対応しきれずに、数合わせで離合集散を繰り返した、
古い政治勢力っていうふうに見なされた、そんな選挙だったんでしょう。
でもそれは私も同様で、思い込みからこの結果を全く予想できずに、
過去の経験底を頼りに変化に背を向けていたら、
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ただの老害になるよって、これ妻に言われました。
ぐさっときたんですけれども、その上で、でも一つだけ、
二度と戦争だけはしちゃいけないっていう、これだけはですね、
子供や孫の世代に伝え続けたいと思っていますが、
さて今日、中道は代表選挙です。
内部分裂の愚を繰り返さずに、再分配を軸とした、
令和リベラル、これを再設計できるのか、本当に今問われていると思っています。
ありがとうございました。
ということで、選挙結果についてね。
またリベラルということについてお話を伺いました。
元サンデー毎日編集長、ガタナガシュイチロウさんでした。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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