2024-09-13 17:58

兵庫県知事問題

元サンデー毎日編集長 潟永秀一郎
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感想

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ニュースや世間の気になる話題を、さまざまな角度から読み解いていただくんですが、
今日は、兵庫県知事をめぐるさまざまな問題、ニュースにならない日がないほど、毎日毎日、
この告発文が嘘800と言っていたのが、次々に本当じゃないのってボロが出て、
いよいよ紙面疎開ということで、来週にも県議会が不信任決議をする方向のようなんですね。
今日はこの兵庫県知事をめぐる問題、今週は元山田毎日編集長の潟永秀一郎さんにいろいろと教えていただきます。
潟永さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
まるで斎藤劇場の様相で、おっしゃる通り、次々にその主張はボロが出て、
4人組と言われた側近も、いつの間にかこっそり退場したりですね。
知事選で応援した議員たちも離れてですね、後援会員も離れてるみたいですけども、
もはやもう会食の瀬戸際に追い込まれて、なお日を認めず辞めもしないと。
私たちはそのリアルな人間ドラマを同時進行で見てるわけですから、それは目を離せませんよね。
フィクションを超えたノンフィクションドラマだと知り合いのテレビ局の友人も言ってました。
こんなのやられたらかなわないなみたいな。
ただ今日はまずそのドラマから離れてですね、舞台となった県庁という組織、
もっと言うとあの親口書というところの特性みたいなものを、これあくまで一般論ではあるんですけれども、
事案の背景の一つとしてお話、ここからスタートしたいと思います。
私、記者当時ですね、県政担当を計4年務めて、3回の知事選を取材しました。
だからどこの県の話というんじゃなくて、その経験と兵庫県を重ね合わせての見方ではあります。
一つは兵庫県知事の歴史なんですけれども、
齋藤知事の前の井戸と静大島で、兵庫県の知事は実に4代。
59年にわたって地方行政を司る旧内務省、自治省出身の副知事が後継指名されて、次の知事になっています。
見方によっては国の直轄地。
しかもうち3人は4期以上という長期政権で、直前の2代は議会もほぼオール与党でした。
これは県民にとってどうかは別に、職員の皆さんにとっては行政的にとても安定した政権ではあるんです。
ナンバー2への前兆であれば政策は基本的に継続ですし、職員の評価軸もブレません。
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何せ前の知事が引き立てた幹部がそのまま残って、その幹部たちが評価する職員が次の幹部になっていくわけですから、
仕事の仕方も迷わずに済むわけです。
それが兵庫では半世紀以上続いてきました。
ところが前回2021年の知事選では、当時の知事が後継指名した総務省出身の副知事を自民党権連が担いだのですが、
これに反発した自民党の権威11人が会派を割って、斉藤氏、今の知事に出番を求めて、
斉藤氏は吉村知事の下で財政課長を務めていたことなどから、日本維新の会も一緒に押して、
結果的に保守分裂選挙になりました。
ちなみに自民党本部はこの時、当時の菅首相が維新の松井代表との関係を重視したこともあって、
斉藤氏の方を推薦したのです。
つまり自民党は権連と党本部もねじれたわけです。
県庁職員の皆さんがこの分裂選挙に動揺したであろうことは、想像に堅くありません。
一つは前情が途絶えた場合、半世紀以上続いた行政の継続性が根底から崩れる恐れがあるからです。
もう一つは、どっちが勝っても県議会にしこりが残って議会対応が面倒になる。
そういう理由だったと思うんですけれども。
私もある県で4期勤めた知事が再選断念に追い込まれて、
国会議員同士が戦った知事選を取材したことがありますけれども、
この時の県庁職員の皆さんの動揺はかなりのものでした。
どちらがより温等か、つまり変化が小さくて済むか、どちらが勝ちそうか。
幹部たちは連日情報収集に動いていましたし、
当選後は私にすら、どんな人なのとか、誰と親しいのとか、しつこいくらい聞いてきました。
戦線恐竜と言える状況でした。
まして59年ぶりの兵庫県庁です。
しかも維新による大阪での不正、姿勢の激変を知っていますから、
齋藤氏当選の波紋は大きかったと思います。
逆に言うと、齋藤氏はそんな疑心暗鬼の中に一人降り立ったようなもので、
それが4人組と言われるような側近を生む一員だったと思いますし、
初期の橋本氏や松井氏の大阪不正、姿勢と同様に、
前任者の行政を否定してトップダウンによる見直しを急いだ結果、
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多くの職員にとって高圧的独善的な知事と捉えられたでしょう。
百条委員会が行った職員アンケートの結果にもそれが現れています。
だからといって齋藤氏をかばうつもりは全然ないんですが、
一般には理解しがたい齋藤知事の偽座りを読み解くための背景の一つとして振り返りました。
職員2人の尊い命を失って、さまざまな自己弁護すら破綻している。
今もなお道義的責任が何かわからないと言ってのげる齋藤知事は、
メンタルモンスターとも呼ばれていますよね。
ただ彼の中には、議会、与党、自分を担いだ人たちに対して、
県政の変革を求めて私を担いだのはあんたたちでしょっていう思いとかですね、
私に投票した86万票の県民の皆さんもそれを求めていたという、
信念めいたもの、彼の中ではもう岩盤のような信念めいたものがあるのかもしれません。
でなければ職に留まり続けられないと思いますし、
おとといの会見で初めて見せた涙は、当選当時の議会とのやり取りに関する話の中でしたけれども、
私は何もブレてないと、変わったのはそっちだっていう悔しさからだったのかもしれないですね。
すみません前談が長くなりました。
じゃあ今後どうなるかですけれども、
全議員が不信任決議に賛成すると言っている以上ですね、
決議案が出れば可決は間違いなくて、
そうなると斉藤知事に残された道は、辞職か議会解散か、
解散しても次の議会は再び不信任を可決するでしょうから、そこで失職。
遅かれ早かれ知事の座は追われますよね。
じゃあそれで終わりかというと、そうしてはならない問題が2つ残ります。
一つは公益通報の問題です。
今回斉藤知事は、斉藤本彦兵庫県知事の違法行為等についてと題した7項目の告発文の存在を知ると、
直ちに側近らに書いた職員の割出しを指示しました。
そしてそれが西原間県民局長だと分かると、退職予定を先送りしてまで処分し、
ありもしないとか嘘800だとか絶対許されないとバリ増言を会見で述べて、
名誉毀損でのコクソまで当事は匂わせました。
ところが告発の中にあった各種パワハラ行為やおねだり疑惑は、
その後の百条委員会の調査なので、
20メートルを歩かされただけで激怒とかですね、物を投げつけたとかですね、
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カニやカキ、ジャケットや家具など実に137品目の贈答品を受領といった事実が次々明らかになりましたよね。
その一つ一つが、こう言ってもなんですけれども、ある意味情けない話のオンパレードで、
そっちが一つ一つが話題になったんで本質を見失いそうになりましたけど、
大事なのは、公益通報だったかどうかを判断するポイントの一つ。
真実相当性。
これをですね、あの告発は十分満たしていたということですね。
であれば当然知事や副知事は告発が出た段階で嘘800なんかじゃないって分かっていたはずなのに、
公益通報として扱わず、しかも告発者を徹底的に追い込んだ。
このことの違法性が浮かび上がります。
しかもあろうことかパソコンに残っていたプライバシー情報を一部権威に漏らして、
告発者を脅していた疑いまで浮上しています。
役所委員会に参考人として出席した常治大学の新聞学科の奥山俊博教授は、
一連の対応をまるで独裁者が反対者を粛清するかのような、
引出な構図と指摘しましたけれども、まさにその通りだと思いますし、
これを知事の失職だけで終わらせていいとも思えません。
真相を解明して何らかのけじめをつけなければ、
死をもって抗議というふうに書き残した告発者が報われないだけでなくて、
公益通報者は保護されなければならないという真の教訓になり得ないからです。
ちなみに片山前知事はこの調査の中で告発者の職場まで乗り込んで、
パソコンを押収した上、その中身を詳しく調べて、情報源を厳しく追求したそうですが、
よく似たことって他県でもありましたよね。
ガトナガさんの出身地、鹿児島県警がネットメディアのところに来て、
それを全部がさい入れしていたとかね。
その通りでして残念ですけど、
鹿児島県警が内部告発に絡む情報漏洩事件の関係先として、
福岡市内のネットメディアは今おっしゃったように固く捜索して、
パソコンを押収して、そこに残っていた文書から別の内部告発を見つけて、
告発者の元県警幹部を割り出した件ですね。
県庁と県警、部隊は違えどトップの対応はほぼ同じで、
鹿児島県警は2件の告発をいずれも全面指定した上で、
2人を手引きも違反容疑で立憲しました。
違ったのは、県警の方は告発者を逮捕、拘束できることを何も言えなくしてしまうことですよね。
それから議会の対応ですね。
鹿児島県議会は当初、総務警察委員会で、本部長による事件、隠蔽疑惑がなかったのか追及しましたが、
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法的な調査権を持つ百条委員会の設置は見送っています。
ここから見えるのは、兵庫県の問題は単に知事のパーソナリティの問題だけじゃなくて、
どんな組織でも起こり得る問題だということ。
そして逆に、兵庫県は本州分裂選挙で当選した知事だったから、議会の対応も厳しくなったものの、
鹿児島県のように県政与党が圧倒的多数を占めるところでは、
今回のような厳しい追及もなく、うやむやに終わってしまう可能性もあるんですね。
だからこそ今後はどんな組織でも原則、内部通報は第三者がその信憑性を確認して、
広域通報社は保護されるという仕組みを徹底しなきゃいけません。
その意味でも今回は知事が辞めたら終わりにしちゃいけないと思います。
残るもう一つの問題はプロ野球優勝パレード疑惑です。
元県民局長の告発文には、昨年県などの実行委員会が神戸で開いた
阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレード。
この費用に当てる寄附の集まりが悪かったので、
県から金融機関向けの補助金を増やして、そこから寄附金をキックバックさせた疑いも記されていました。
亡くなったもう一人の県職員はパレードに関わった部署の課長でした。
この疑惑について斉藤知事は記者会見で
補助金と優勝パレードは別の事業だと全面否定していますが、
百条委員会に呼ばれた片山前の副知事は、金融機関を訪ねて寄附の増額を依頼したことは認めています。
もし本当にキックバックを目的とした補助金の増額だったとしたら、
法に触れる可能性があって、
既に大阪市県特措部には敗任容疑の告発状が提出されていますし、
兵庫県警の捜査に関も情報を集めていると言われています。
これも知事や副知事がやめて済む話じゃなくて、徹底解明が求められる問題だと思います。
もはや知事の交代は確実ですが、それで終わりじゃないということですね。
逆にこの斉藤知事が兵庫県知事になったせいでというか、おかげというか、
県職員、県庁の組織のものもちょっと見えてきたというか、
4人組と言われますけど、僕は個人的にいろいろニュースを見ていて、
今がたなかさんの解説で、そういう背景があって斉藤さんというのは固くなったというのも、
なんとなくわかる気もするんですけど、やっぱりその4人組なり役人側が、
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知事の知らないところで、もちろんトップダウンもあるけども、
そういう権力を握った役人たちが、ちょっと歪めちゃってたんじゃないのかなっていうのは想像ですけどね。
がたなかさんみたいに取材してうんぬんじゃないので、これはあくまでも想像なんですけども、
やっぱり組織っていうのは本当に難しいものなんだなっていうのを感じますね、この事件で。
そうですね。優勝パレード問題は知事というより副知事以下の主導だったんじゃないかっていう話ももちろんありますし、
ただ一ついるのは国発者西原県民局長ですね。
この方は正義感を持って、おかしいことをおかしいと言ったというのは、それはもう間違いのないことだと思います。
いずれにしてもきちんと解明をすることが、誰が知事になっても、ここから先の兵庫県政を良くしていく上で、とても大事なことだというふうには思っています。
これは知事、県庁に限らず、公益通報者というのは企業にとっても、企業の中でも守られるべき権利でしょうからね。
そこはきちっとやっていかなきゃいけないんじゃないでしょうか。
ということで、きょうの学ぼう、社会の鍵は、サンデー毎日元編集長のがたなか修一郎さんに伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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