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さて、8月も明日で終わりなんですけれども、猛暑、それから台風、本当に大変な1ヶ月でしたが、月末のこのコーナーは恒例でございます。
この歌詞がすごい、ということで、元サンデー毎日編集長、潟永秀一郎さんに、いろんな曲のいろんな詩を解説していただくんですが、
何ですか、潟永さん、先週入院されていたということで、今ズームで画像を見ると、なんかほっそりされてますね。
入院とこの歌詞がすごいって、いってどんな曲を選ばれたんでしょうか。
潟永秀一郎さん、改めてよろしくお願いします。
はい、おはようございます。
おはようございます。
いや、面白かったし、いい映画でしたね。
エンドロールにRKBさんの名前も出てきましたけど、お二人もうご覧になったんですか。
いや、僕まだ見てないです。あの、あれですよ、生の七さんとかCMやってるやつですよね。
え、あの、生の七さん出てきた。
違ったっけ。僕は間違えてるっけ。
岡田まさき。
岡田まさきさんたちが出てきたんですね。
まだ見てない。
あの、私もハマった2つのドラマ、アンナチュラルとミン404と世界観を共有するシェアドユニバースという処方が撮られたんですけど、
これも違和感がなくて、俳優陣豪華できてね、優れたサスペンス、今の暮らしの当て。
やめがないなと思いました。
あの、お二人もみなさんも。
本編じゃなくてもお勧めします。
いきなり余談でごめんなさい。
ここから歌の話をさせていただきますけども、
入院つってもあの大した病気じゃなくてですね、あの腎臓血跡、腎臓の中にあの石が溜まってましてですね、
それを内視鏡で砕いて取ってきたんです。
何なんでしょうね、あのお金は全然貯まらないんですけど、石よく貯まるんですよ。
ということでですね、今日は石。
腎臓血跡から石にまつわる2曲。
石、どんな曲でしょうね。
はい、お取り上げさせてください。
最初はこの曲です。
1960年のところがある日のように。
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そうか、ここに石がありましたね。
私も幸い転がってくれましてよかったです。
なんつってもシンガーソングライターとして唯一無二のノーベル文学賞受賞者ですから、
この歌詞もまさに文学ですね。
実際この歌詞、もともとディアンが書いた一編の3文字、
短い小説みたいなもんですけども、これに曲を載せるという形で書かれたそうで、
元の詩は10ページくらいあったと思います。
またこの歌はそれまで基本的にギターの弾き語りとしたアコースティックサウンドだったディアンが、
初めてエレキギターやハモンドオルガンなど、後にフォークロックと言われるんですけども、
に変わった最初の曲で、これ以降ですね、ロックミュージックが社会性を持つようになったと言われていて、
その意味でも歴史的な、画期的な曲だったんですね。
さて歌詞なんですが、一言で言うとこの歌、
お高く泊まって人を小バカにしてた女性が、
like a rolling stone 石のように転落して、
歌い出しは、
once upon a time you dressed so fine 昔は美しい
time in your prime
2番や3番って言ったり、無視したり、その日の食べ付けですね。
繰り返されるサビは、
how does it feel? それはどんな気持ちだい?
to be on your own 誰も見向きもしない
like a rolling stone 転がる石みたいに落ちていく
いわゆる上流階級に対する強烈な皮肉。
さらに言うと、こっちの方が的確だと思いますけども、
時代が変わっていくことを拒む古い体制側への批判、怒りがあります。
派閥を残そうとしたり、裏金をわからなかったことにしようとしたり、
そういうのも一緒ですけども。
当時、1960年代前半ってどういう時代だったか。
民主差別撤廃を求めた公民権運動の前世期でして、
キングボクシラの呼びかけで、
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20万人以上が集まったワシントン大行進、
I have a dream 私には夢がある、
って始まる有名なキングボクシの演説ですけども、
これにディアン自身も、
1964年にはついに公民権法が成立するんですね。
ところが法律は成立しても、実際にはやっぱり差別はなくならずに、
クークランクスクランみたいな、
白人主張主義者によるリンチとか、
さらには冤罪判決なんかも相次いでまして、
そんな背景があってのこの歌です。
残念ながら今もアメリカでは、
白人警察官による黒人への暴行事件が起きています。
日本に差別はないのかというと、
残念ですが、
そうなんですよね。
優生思想ってね、
旧優生保護法、平成まで残ってて、
その後も社会の役に立たない人は生きている意味はないというような、
犯人に共感する声がネット上にありつきましたよね。
自分は彼らとは違うという考え、
それこそ差別なんですけども、
例えば障害者になる可能性は誰にだってあるし、
自分がそう言われたらどう思うか、
その想像力が大事で、
歌にはこんな歌詞があります。
People call say みんな言ってた
Beware though you're bound to
君は転落するよ
君はからかわれていると思ってた
まともに受け止めなかったんですね。
だからこの歌は、
今も生きてますとすることもない。
病室のベッドでこれ、
実はヘッドフォンで聞きながら考えてました。
皆さんもぜひ改めて聴いていただければと思いますし、
全然古びてないですね。
学生さんにはね、
この歌詞、英語の勉強にもいい教材になります。
余談ですけれども、
転がる石を使ったことわざに、
転石苔むさずというのがありますけれども、
これもともとはイギリスの古いことわざ、
ローリングストーンとは何をやってもダメだというような、
否定的な意味がもともとだったんですね。
でもアメリカで少し受け止め方が変わって、
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さらに最近は常に活動的な人には苔が生えない。
新鮮な考えが持ち続けられるっていうね、
肯定的な意味で捉える人が増えて、
辞書にも転石苔むさずという、
二つの意味が乗るようになっててですね。
これ言葉もまた生き物なんですね。
長くなりました。
文の命の別名です。
1998年有名な伊藤。
こちらもTBS系ドラマの聖者の行進の主題歌ですが、
私、三浴さんで、歌詞は文学だなと。
だから日本でボブ・ディランと。
この歌はまさにそうでして、
歌詞には何度も石を木を枯らす。
そうですよね。
直前の歌詞が教えてくれます。
一番は何かの歌詞にもなれずに生きて、
何にもなれずに消えていくと、
自分が誰からも見向きもされない存在。
道端の石や木と同じであって、
彼らの中に自分を見て、
僕と生きてくれっていうふうに呼びかけるんですね。
でも本当は僕がいることを喜ぶ人がどこかにいてほしいって
これ歌詞でですね。
苦しいほど願ってるんですね。
二番では、
たやすく涙を流せるならば、
たやすく痛みもわかるならば、
気にくりながら、
けれども人には笑顔のままで泣いている時もある、
って突き放してですね。
石や木や水に誰も傷つけぬ者たちよ、
って語りかけます。
そういうのに人はそうできないんだよって、
まるで木や石を羨むような言葉だ。
そしてここまで聞いて初めて、
私は冒頭の歌詞が腑に落ちたんです。
冒頭、知らない言葉を覚えるたびに、
僕らは大人に近くなる。
けれど最後まで覚えられない言葉もきっとある。
正直に生きていれば、
心にもない言葉はやっぱり言えない、
っていうようにタイトルの命、
サビで繰り返されます。
命につく名前を心と呼ぶっていう風に。
つまり命って傷つき傷つけられることなんだと。
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だから繰り返す悲しみを照らす。
思いますね。
すごい深い。
ね。
すごい。
生命シングルで。
すごい。
思い出してください。
伊藤の冒頭の歌詞。
なぜ巡り会うのかを私たちは何も知らない。
どこにいたの?生きてきたの?
始まりますけれども伊藤は。
これね、命の別名のどこかにいてほしい。
叫びのような願いへのアンサーになってるんですよ。
そういうこと。やっと出会えたんですね。
そう。僕はちゃんとここで救われるんですね。
聞いてもすごいんですよ。
命の別名と伊藤、これ2曲続けて聞いてみてください。
そうですね。
私もベッドの上で聞きました。
今すぐ聞きたくなりました。
だから入院っていろいろ人生を考える。
健康第一ですね。一番感じたのは。
そうですよね。
本当に異常気象で今台風も連れ帰った時も
リスナーの皆さんもぜひまだ来そうな
この残暑の夏を元気に乗り切っていただき
死にまつわる歌をお届けさせていただきました。
ありがとうございました。
お元気そうな顔が見れてよかったです。
ありがとうございます。
また来月もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
この歌詞がすごいよ。
元サンデー毎日編集長の
がたながし一郎さんに教えていただきました。