2024-05-31 16:19

月末企画 この歌詞がすごい

元サンデー毎日編集長 潟永秀一郎
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
はい、今日で5月も終わりということで、毎月最終金曜日は、この歌詞がすごいを潟永さんに教えてもらってるんですが、今日のテーマがですね、政治と歌ということなんだそうですが、どんな曲なんでしょうか。潟永さん、おはようございます。
はい、おはようございます。5月も末ですけれども、夜も末と言いますか。
政治資金規正法改正の法案。自民党の修正案ですね。
裏金問題を起こした当事者が、まだ企業団体献金も残して、政策活動費という名もつかみ金もブラックボックスのままという。
どこまで国民をバカにしてるんですかね。
今日は少しこの話をしてから歌に行きます。
政治と歌ということですからね。
はい。政治資金規正法はリクルート事件を受けた1994年の改正、いわゆる平成の政治改革で、企業団体から政治家個人への献金は禁じられて、
その代わりに税金から各党に、去年で言うと315億円もの政党交付金が国会議員の数などに基づいて配分されることになりました。
ただ、政党や政治家の資金管理団体であれば企業団体献金を受けられて、パーティー券も20万円までは購入者の名前を明かさなくていいですよという抜け道が残されました。
しかも、そうして得た資金をどう使おうが規制されず、自民党の幹事長には年間10億円前後の政策活動費が党から渡っても、その後の使い道はブラックボックスです。
また、今回の裏金事件のように政治資金収支報告書に嘘の記載をしても、政治家が知らなかったと言えば逃げ寄せる、要するにザル法なんですね。
だから野党側は企業団体献金の禁止や政策活動費の廃止、または領収書の全面公開、
それから議員が会計責任者と同等の責任を負う、いわゆる連座制の導入の3つを柱に改正を求めてますけれども、これについて自民党の修正案はほぼゼロ回答でした。
今日の党内協議で再度修正について話し合う予定ですが、進んだとしても連立与党の公明党が求めているパーティー券購入者の公開基準を10万円を超えるから5万円を超えるに下げるかどうかじゃないでしょうか。
03:00
また修正案には改正法の施行後3年をめどに見直すという文言も盛り込まれてますけれども、前回平成の政治改革の際も同様に5年後の見直しが記されながら無視されていたってますから。
大方の指摘通り3年もすれば国民は忘れるだろうと鷹をくくっているとしか見られても仕方ないと思いますね。
つい長くなりましたけれども、続きはまた来週にでもということでここから歌です。
ということでまずはこの歌をお聴きください。
岡林信康さん作詞作曲の私たちの望むものはです。
今日は松山千春さんバージョンでお届けしています。今からもう半世紀以上前1970年のヒット曲です。
1960年から70年までの10年間は学生運動の時代とも言われて、日米安全保障条約の改定に反対する安保闘争やベトナム反戦運動などを学生がリードし、多くの大学のほかに100を超える高校でも学園紛争が起きたと言われます。
これは何も日本に限った話じゃなくて、アメリカやフランス、中国などでも学生運動が起きて、スチューデントパワーと呼ばれました。
そしてこの時代、アメリカの公民権運動の相性化になったWe Shall Overcome、勝利を我らに、ボブ・ディランのBlow in the Wind、風に吹かれてなど、フォークソングがプロテストソング、つまり政治的な抗議を含むメッセージソングとして聞かれたり歌われたりして、
日本での代表曲がこの歌を作った岡林信安さんでした。歌詞はストレートなので解説ではなく、ご紹介しますが、一貫して私たち、この時の私たちって若者のことですけれども、望むものは何なのかを語ります。
象徴的な歌詞を挙げると、例えば、社会のための私ではなく、私たちのための社会なのだ。繰り返すことでなく、絶えず変わっていくことなのだ。それから決して私たちでなく、私でやり続けることなのだ。などです。
06:02
そして、今ある不幸に留まってはならない。まだ見ぬ幸せに今飛び立つのだ。と呼びかけます。
今日は松山千春さんバージョンでお届けしたように、他にも泉谷茂さんや山下達郎さんもカバーしてるんですね。こうして歌い継がれています。
岡林さんには、この他のサンヤブルースやチューリップのアプリケなどのプロテストソングがありますが、ちょっとコミカルな社会風詞も得意で、例えば、諦め不死っていう歌があって、この歌詞にはですね、
お前この世へ何しに来たか。税や利息を払うため、こんな浮世へ生まれてきたが、我が身の不運と諦める。とかですね、
俺が一票で受かった議員。今じゃ汚職の代弁者。俺はどうしよう困ったな。これも不運と諦める。とかですね、今も身につまされる歌詞があります。55年前の歌なんですけどね。
全然変わってないですね。
そうですね。それでは次の曲に行きます。この曲です。あまりにも有名なアメリカのフォークデュオ、サイモンとガーファンクルのアメリカです。
1968年の曲です。この歌自体は必ずしもプロテストソングではないんですが、前々回、2016年のアメリカ大統領選の民主党予備選挙で、格差の是正や教育支援の充実などを訴えて、若者の熱狂的な支持を得たバーニー・サンダース上院議員のキャンペーンソングでした。
サンダース議員は当時75歳。若者たちからすると、おじいちゃんの年ですけれども、選挙資金は主にインターネットのクラウドファウンディングを活用して、2016年の選挙では一口27ドルの献金が1か月で4000万ドル、およそ60億円以上集まったといいます。
これこそ理想的な政治資金集めですよね。
じゃあ、なぜこの歌が半世紀近くを経た大統領選の候補者選びで、若者のプロテストソングとなったのか、ですけれども、それはこの歌のテーマがアメリカ探しだからです。
歌詞はこうです。
主人公は貧しい若者で、恋人と二人、ミシガン州の小さな町をヒッチハイクで出て、4日掛かりでようやく中距離バスに乗り継いで、ニューヨークを目指す今旅の途中です。
09:09
最初は希望に満ちて高揚した気分でしたが、寝静まったバスの車窓から一人、水平線を見つめるうちに不安になります。ちっぽけな自分の存在です。
けれども最後、ニューヨークへ向かう高速道路で車の数を数えながら、彼は自分に向けてこう言うんですね。
みんなアメリカを探しに来てるんだと。
ここで言うアメリカとは、自由で誰もが夢を叶えるチャンスを持つ国といった意味じゃないでしょうか。
サンダース氏が訴えたのは、そんな誰もが夢を持って生きられる社会の再生、富の再分配による格差の是正でした。
ただ対抗馬だったヒラリー・クリントン氏をエスタブリッシュメント、支配階級の代表と位置づけて批判したことが、彼女への期待を絞ませた面があって、結果としてトランプ大統領を生んだのは、彼の最大の誤算だったかもしれません。
今年アメリカでは、イスラエルによるガザ攻撃で多くの市民が犠牲になっていることや、それを政府が支援していることへの抗議活動が、多くの大学に広がりましたよね。
ハーバード大の卒業式で抗議行動が言われたりですね。改めてアメリカのスチューデントパワーを見た思いがしました。
では最後はこの歌です。三羽晃博さんのよいとまけの歌です。
作詞作曲も三羽さんです。1964年、ちょうど60年前のヒット曲ですけれども、その後も桑田圭介さんや牧原範之さんらがカバーするなど歌い継がれています。
桑田さんバージョンも牧原さんバージョンも結構胸にしみるんですね。
それはこの歌が差別や貧困といった社会性にとどまらずに、もっと普遍的な親の愛を歌っているからだと私は思います。
歌われているのはおそらく母子家庭でしょう。
お母さんは男たちに混じって泥にまみれて工事現場で働いて必死で息子を育てています。
でも彼はそれをからかわれ、よいとまけの子供、汚い子供といじめ抜かれて生やされて、悔し涙にくれながら泣いて帰るんですね。
12:02
その途中に泥にまみれて汗を流して働く母ちゃんの姿を見て学校に引き返します。
勉強するって自分に言い聞かせながらですね。
そうやって彼は覚悟を決めて高校、大学と進んでエンジニアにまでなりますが、その時もうお母さんはいません。
苦労苦労で死んでいったんですね。
そして彼は心からの感謝を込めてこう言います。
どんな綺麗な歌よりも、どんな綺麗な声よりも、僕を励まし慰めた母ちゃんの歌こそ世界一だっていうふうに言うんですね。
グッときますね。
私ごとで恐縮なんですけども、歌と同じく母一人子一人で育った私にとっては、これが永遠のプロテストソング、記者を志した原点の歌です。
私も水商売の子と言われて、小学生の時母が同級生の親からオタクのことは遊ばせられないって言われた時ですね。
母は私のせいでって泣いて私に詫びたんですね。
もちろんそんなことないよって言いましたけれども、その母も一昨年亡くなりましたが、
あの時の悔しさが私の原点です。
ということで駆け足になりましたけれども、今日は人や社会を動かすプロテストソングの一端をご紹介しました。
裏金議員の大半は罰せられず課税もされないのに、一般企業は事務負担がどんなに大変でも8月の定額減税をすぐ給与に反映しないと労働基準法違反になるそうで。
政策活動費の明細を出す法改正は拒んでいるのに、減税額を急明細に明記するよう義務づけるように規則の改正はもう行ったという。
そういうのは早いんですよね。
早いんですね。私たちの望むものはどうなっていくのか。
よいとまけの歌を胸に抱いて私は見つめ続けようと思っています。
ありがとうございました。
今日はちょっといつもと違う感じの歌詞をご紹介いただきました。
元サンデーマインチ編集長型長衆一郎さん、この歌詞がすごいでした。
15:06
ラジコ、スポティファイ、アップルポッドキャスト、アマゾンミュージック、ユーチューブミュージックで×ラジオ隊と検索してフォローお願いします。
16:19

コメント

スクロール