2025-10-20 18:16

江戸ことばの魅力~「江戸語の辞典」を読み解く

RKB報道局解説委員長 神戸金史
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00:14
【江戸語の辞典】
【江戸語の辞典】
この10月になりまして、この金サイト、新メンバーということで、学ぼう社会のカギ。
グルーアップでは火曜日に出演なさっておりますけれども、RKB報道部記者、韓米金文さんにいろいろと教えていただこうということで、
今日はスタジオに入ってきていただいております。よろしくお願いします。
おはようございます。よろしくお願いします。
見にくいでしょ、名前が。金文さんね。韓米さんでいいですか。
変な名前なんですよ。自分でもね、噛むことがあるんですよ。
噛まない名前に変えたら。
名前ね、変えようかと思ってるんですよ。
えー、改名?
真面目に。真面目に?改名。
どんな名前にしようと思ったんですか?
金財門。
金財門?
ちょっと待って、なんで?
あのね、変な名前なのは理由があって、うちね、群馬県の山の中のすごい奥まったところにあるんですけど、
ずっとそこに住んでて、当初がみんな金財門なんですよ。
えー。
僕、本家の後継ぎなんですね。
じゃあ、十何代目。
何代目かよく分かんないんだけど。
江戸時代までは金財門って名乗ってたんですよ。成長した男の子が金財門を就名していくと。
それが明治になってもうないじゃないですか。だから生まれた長男に最初から金って付けたんですよ。金。
なるほど。
だから親父もじいさんもひじいさんもみんな金なんとかなんですよ。その前はずっと金財門なんですね。
で、僕がもうふるさと出ちゃったんで、福岡に来てますから、僕で最後なんですよ。
なので、最後の最後、僕は多分あの家を閉じる役目なんですよね。
金財門として。
だったら、
じゃあ金財門になって。
金財門、真面目にね。今出ましたけど真面目に改名しようかと。もしくは就名しようかと。
就名ですね。
ぜひその時は工場に並ばしていただきます。
工場はしないですけどね。
よろしくお願いいたします。
そうなんですね。
この古臭い名前なんで、僕は歴史好きなんですよ。
子供の頃から名前に金文の文は詩ですから、歴史の本ばっかり読んでて、そのまま大学も日本史学専攻してたんですね。
あまり勉強しなかったんで、ちょっと悔いが残ってて。大人になってからもちょっとちゃんとやりたいなってずっとあったんですね。
40過ぎてからですかね、歴史小説をいつか書こうと思い出して。
これまだ書いてないんですけど、捨ててないんですよ。
なんか構想みたいなものもあるんですか?
あるんですよ。いっぱい資料集めたりしたこともあるんですけど、まだ書けてない。
その準備として江戸語、江戸言葉。
03:01
江戸言葉?
江戸言葉を使えるようになりたいと。
例えば元禄の時の言葉と幕末の言葉は絶対違うわけですよ、江戸言葉でも。
こんなことを師匠に言うのもおかしいんですけど、江戸言葉って残ってるのは落語ですよね。
落語の中も、でもやっぱりその落語も、もう200何十年の間に、やっぱり現代に合うように言葉が変わってきてるので、江戸っぽくは喋るけども、
完全な江戸弁では多分ないと思うんですよね。
今の人に分かんないとですね。
江戸言葉っていうのは、よくほら、てやんでーみたいな言葉じゃないですか。
ああいう下町っぽい言葉の言葉ですか?
江戸時代に江戸の周辺で喋られてた言葉、紙型言葉はちょっと違って、江戸の周辺で。
ただ新しい町の江戸がだんだん100年ぐらいすると言葉が独自になってくるんですよ、集まってきてるから。
そこで武家の言葉と町人言葉があって、町人言葉が独自のどんどん発展を遂げていくのが今、大河ドラマでやってる津田寿のべらぼう。
あの辺からどんどんそういう言葉が増えてって、てやんでーべらぼうって感じになってくるんです。
その庶民の言葉、町型で喋った言葉を主に江戸言葉と言っていて、
今日持ってきたのがですね、江戸語の辞典っていうこの文庫本です。
分厚い!
分厚いんですよ、1000ページ超えてて。
4、5センチありますね、幅。
ちょっと見てください、これ。
しかも文字がちっちゃ!
江戸語の辞典。
すいません、これは本当に普通に国語辞典ぐらいの重みがあって、しかも活字は国語辞典よりちっちゃいですよ、これ。
ちっちゃいんですよ、これ。文庫で厚さが2.5センチぐらいあって、3万5出てるんですよ。
3万5!
これを読もうと、最初から決めて読んだんですよ。
読んだんですか?
4ヶ月半かかりました。
この本だけ読むのは。他の本読まずに。
1ページあたりの文字数が、普通の小説の3倍4倍ありそうですもんね。
これを読んでたら、むちゃくちゃ面白い言葉がいっぱい見つかって、
今日はその3万語の中から100語を書き出してきました、100語。
これね、今日お手元にプリントして持ってきたんですけど、
私がこれ面白いなと思った絵どころを3万語から100語に絞ったものです。
厳選したけど、でも100語。
どんな言葉が僕が面白いと感じたかっていうと、
例えば、ここにトンキチって出してます。
トンキチ?
トンマのトンにカワイペイさんのキチ、大吉のキチ。
トンキチ。人の名前みたいな言い方です。
名前じゃないんですね。
名前じゃないです。
トンマの男っていうことですね。
トンチキメ、トンキチメ、トンキチメ。
アホ太郎っていうのを言い方もあったりして、
06:02
このアホ太郎とかね。
そういう罵倒語がものすごく庶民の言葉だから多いんですよ。
このすっとことっこ入れた。
そうそうそう、そういうのが多くて。
このトンキチを見たときに、トンマな人なんですよね。
だけど、トンキチって今言わなくて、トンチキ。
このトンチキ、江戸語って逆さ言葉がものすごく多いんですよ。
僕ら、昔のアニメとか漫画の中に、
トンチキなんて言葉があったりしたと思うんですよね。
なんとなく覚えてるし、あんまり使ったことはないけど、
そのトンチキっていうのは、江戸語のトンキチのキチを逆さにした。
江戸語ではトンキチだったのが、それが逆さになってトンチキ。
今日はサダキチとか、人の名前のトンキチってことだったわけですね。
スタートはトンキチだったんですよ。
っていうのがこれを見て、なるほど。
トンチキじゃなくてトンキチだったんだ。
トンキチ、トンキチ。
元々は。
アホ太郎っていうのも、バカにした言葉じゃないですか。
このアホ太郎っていうのを多分言ってたんですね。
昔の薬って、なんとかタンとかいうのが多いんですよ。
マンキンタン。
マンゴンタンとか。
タン、ありますよね。
学校でもよく出てくると思う。
だからタンにすると、アンポンタンなんですよ。
アホ太郎からアンポンタンが生まれるんです。
これが全く僕は気づいてなくて、
アンポンタンって、この辞書によると、
1763年頃から流行しだしたって書いてあるんです。
神方語の移入。
最初は大阪、京都あたりで使われてたアンポンタンっていう、
洒落のめした言葉が江戸に入ってきて流行したのが、
1763年、250年ちょっと前ですかね、
160年前くらいにアンポンタンは流行りだしたっていうのがこの中に出ていた。
びっくりしました。アンポンタンは使ってましたよ。
このアンポンタンがあってね。
こんなのがね、この小さい文字の辞書にいっぱい出てるんですよ。
江戸からずっと使われてる。
すみません、首相の前で江戸言葉なんて話をして。
いやいやいや、僕もね、そんなの知らないです。
あ、そうですか。よかった。
知ってるよ。僕は学ぼうかなって。
で、逆さ言葉もいっぱいあってですね、
こういうのね、どうなんですかね、ばそ。
ばそ?
蕎麦ですよね。
蕎麦。
蕎麦のことをね、ばそ。
で、この中の使ってる言葉では、
ばそでもゆでよう。
蕎麦でもゆでようか。
ばそでもゆでよう。
軽いでしょ。
軽いんですよ。
でも今、業界人でもね、
シース行くとかね。
全く同じなんです、そこは。
江戸時代からずっと同じ。
09:01
チャランチャランした人は逆さ言葉使うんです。
じゃあ業界人がチャランチャランしてるから。
江戸の生き方が今もそれが残ってるのか。
ピンクのカーディガンをここに着せずに首から羽織ってるみたいな。
江戸時代のそういうタイプが使ってたのがこの逆さ言葉。
天地替えって言ってたみたいですね。
天地替え。
羽織りをぐりはまってね。
杢があって、杢。
煙草の杢があって。
しけ杢の杢。
それがね、この辞書に出てて、
野市、露天賞ですね。
野市の因果で煙草だと。
蜘蛛を逆さにしていると。
杢杢杢を。
蜘蛛。
蜘蛛。
それを蜘蛛を逆さに、言葉に洒落して、
杢ってタバコのこと言ってた。
タバコのことで言うと、
キセルのことをセルキーって言ってる。
へえ。
セルキー。
セルキーって。
セルキーちょうだいって。
とかね、そういう言い方したんでしょうね。
変ですよこれ、ほんとに変。
面白いですね。
ここにいくつか項目として書いたのは、
逆さ言葉の点違えで、
百語のうち、1、2、3、4、5、6、7。
それから名詞の動詞化なんてのもあって。
名詞の動詞化ってわかります?
名詞の動詞化。
今でもあるんじゃないですかね。
カンベル。
そうそうそうそう。
あんまりいい言葉じゃなさそうだな。
タクシーに乗るときにタクルとか言うでしょ。
ググルもそうか。
それが江戸時代のタクシーにあたるのは、
水の町だったので船なんですよ。
チョキブネという、
イノシシの牙と書いてチョキ。
尖ってるからね。
それでチョキに乗って、
ユーリに、ヨシワラとかに向かうわけですね。
深川っていう歌でチョキで行くのはっていうのがあるから、
それはこの船のことですよね。
それでこの辞書の中にはチョキルってあったんです。
チョキル。
来るなまさに。
でしょ。
タクシーに乗るみたいなことで、
チョキブネに乗ってヨシワラでも行こうかってときに、
ちょっとチョキロか。
なるほどね。
全然変わってなくないですか。
あるってじゃなくて、チョキってこう。
なんか見てて面白いことがありますね。
知らないことがいっぱいあって、
面白いなと思ったんですよね。
なんかありますか。
例えば私は、
あてずっぽう、あてずっぽう、漢字で書いたら、
あてるにすんぽうって書いてた。
あ、あてるにすんぽうって書いてある。
2枚目に書いてるんですけど、
75番で。
物差しもなしに長さを測ることを、
あてずすんぽう。
あてずんぽうであてずっぽう。
12:01
あてずっぽうって、すんぽうって書いたのか。
ねえ、そうか。
ちょっとね、びっくりしますね。
言葉のもともとの意味が、
語源がわかる。
今、僕らが使っている言葉はこういう言葉なのか。
ちょうけしなんていうのは今でも使う。
ちょうけしですね。使います、ちょうけし。
これはもともとは?
ちょうぼう。何のちょうぼうかっていうことですよね。
どこにあったっけ、ちょうけしは。
29ですね。
何枚目にあったか。2ページ目か。
ああ、これか。自分で書いたけどわかんない。
いっぱいあってですね。
ちょうめんのきじにすみをひいてけすこと。
感動帳っていうのがあってですね。
この人を感動にしたっていうちょうぼうに書いて、
その登録を抹消するんですよ。
そうすると連座性があったから、
ちょうけしにしてないと、
フラッと出ていって、
ヤクザ者になった人間が犯罪を犯したときに、
本人たち、家族に類が及んじゃうんですね。
そのとき、ちょうめんからこの人はね、
感動しましたと言って、
感動帳に名前を書いて線を引くんですよ。
そうするとちょうけし。
ちょうけし。
これ、だから今で使う意味とはちょっと違うかもしれないですね。
感動帳に登録したものを、ごめんなさい。
感動帳に登録したものを返しにして返ってきたりするんですよ。
そのちょうめんを消すんですよ。
じゃあそれは今の言葉と一緒ですね。
ちょうけしにしてやろう。
そのミスはちょうけしにしてやろうということだから、
感動された息子が返しにしてきたから、
感動帳を消してあったのを、
ちょうけしにすると。
感動帳が元にあったというのがね。
ちょうけしの帳は感動帳。
昔は感動されるとね、
行き場がなくなってたのでね、
戸籍を失うのと一緒ですからね。
全くそうでね。
家に人間が所属している時代なんですね。
ものすごく養子とか離婚とかが多いんですよ。
昔の話した時に、
今の保守派の人たちが血統のこととかいっぱい言いますけど、
江戸時代の庶民っていうのは
3割ぐらいが普通離婚してるっていうのが当たり前で、
養子も血縁じゃない人をもらって、
家を存続させる。
武士もそうですけど、
今僕らが考えている昔からの日本の伝統みたいなことは、
結構明治にできちゃっててですね。
それより前の江戸時代は、
もっとずっと精神的な自由、
身分的には非常に不便。
アバウトだった。
例えば歌舞伎も血だって言ってるけど、
あれ芸妖史で、
実際には血を継いでない人たちが
間に何台も入ってるんですよね。
だからそれでも伝統を守るためっていうことですから。
落語家の場合は、
2世3世は血が繋がってるんですけど、
血が繋がってるから面白いかって言ったら
芸事だったら当然そうなりますし、
15:00
お店を守ってるとしたら、
長男の総力がうまくいかなかったと。
そうしたら番頭さんを養子にしてね。
そういうのは江戸時代は普通にあったんですよね。
そういうのも文化的なこととかもいっぱいここには出ているんですよね。
ちょっと色っぽいこともいっぱいあるし、
罵倒語はものすごいいっぱいあるし、
ひでえなと思ったのはですね、
どれだったかな、
こんにゃくの幽霊。
ブルブルと震えて全身がグニャグニャしてる。
こんにゃくの幽霊が一本橋を渡るように
グニャグニャばかりしていやがる、
なんていう表礼が出ているんですね。
こういう、
それから大理美奈の棚晒し。
大理美奈の棚晒し。
オクゲさんが古臭い古びた古い衣装を着てね、
貧乏そうに。
オクゲさんを見て、
大理美奈の棚晒しだぜあいつは。
口が悪いですよ。
口悪いですね。
皮肉が効いてるというか。
こんなのがずらずらとあるんですが、
もしよろしかったら見てほしいんですけど、
言葉って面白いなって思いますね。
そうですね。
本当は落語からも勉強したくて、
落語に残っている江戸語もちゃんとやってみたいなと思います。
僕が学んできたのは辞書ですよ。
江戸時代に書かれた本の中から幽霊として上がってきたもの。
庶民の言葉を記録したものがいっぱいあるので、
それも辞書なんですよ。
なるほどね。
こんなのを愛している私はかなり変わり者だと思ってはいるんですけど。
いや、これはもうやっぱり完璧。
最後の金財文を示してもらわないと。
なかなかマニアックに攻めてほしい。
じゃあ今日のコメンテーターは、
完備金財文さんです。
火曜日は金文さんでいいですけど、
金財文さんで登場していただくことにしましょうか。
いいですね。
わかりました。
ちょっと親父に許可取ってきます。
とりあえず許可取る前に、
今日このコーナーは初登場、
完備金財文さんでした。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
すごい。
18:16

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