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さて早いもので、今日が今月最後の金曜日ということで、恒例のこの歌詞が凄いということで、今日はですね2月から続いておりますポプコン編の3回目ということになります。
どんな曲が登場するんでしょうか。元サンデー毎日編集長、潟永秀一郎さんです。おはようございます。おはようございます。
今年は昭和100年シリーズで、2月からヤマハポプラソングコンテスト通称ポプコン編ですけれども、1969年昭和44年に始まって、1986年昭和61年に幕を閉じたポプコンは、まだまだ多くの名曲がありまして、もう少しだけお付き合いください。
先月第15回まで進みましたが、今日は第17回大会のこの曲からです。チャギアンドアスカさんの一人咲き。作詞作曲はアスカリオさんですね。1979年5月第17回大会の入賞曲でした。
チャギアスはこの曲でデビューを飾るんですが、そこまでの道のりは決して平坦じゃなかったので、まずはそのお話からです。
ご存知の通り、チャギさんは小倉、アスカさんは大野城の出身で、福岡が生んだスターの一国ですよね。
出会いは福岡第一高校在学当時で、共に第一経済大に進まれるんですが、先に音楽活動を始めたのはアスカさんで、76年の第12回と翌年の第13回ポプコンにエントリーしたものの落選して、この時は。
78年の第15回にはチャギさんを誘って、でもこれ別々に地区大会に出てるんですね。チャギさんだけが九州大会に進んだんです。
ただアスカさんも最優秀歌唱賞を地区大会で受けてたので、ヤマハのディレクターさんの勧めで九州大会には2人組で出場しました。
見る目があったんですね、このディレクターさん。この提案がなければチャギアスは生まれなかったわけですね。
ただこの時は妻漕いでの本戦には結局進めず、次の第16回から最初からチャギアスとして出場して、本戦まで進んで、この16回で初めてルレンジオーカーで入賞をして、次の17回も一人先で入賞してプロデビューを果たすわけです。
ちなみにですね、当時ポップコーンに出てたチャギアスは7人組のバンドでしたが、デビューの条件は2人だったので、仲間をもって何度か断ったそうなんですけれどもね、結局他の仲間も同意してくれて受け入れたということだったそうです。
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では歌詞です。歌はですね、「途切れ途切れの話はやめてよ」で始まりますけれども、じゃあ何の話なのか。それは続く歌詞でわかります。
あんたの心にしがみついたままの終わりじゃしょうがない。別れをまっすぐに告げられない。思い出やあれこれを遠回りしながらポツポツ語り続ける彼に、もうためらわないでよって言ってるんですね。
もう言ってって。
ねえ、イライラしますよ。
じゃあ彼女は怒っているんでしょうか。続く歌詞で彼女は、「あたいは恋花散ればいいのよ」と、もう彼の心がわりをわかっていますし、諦めてもいます。
むしろ優しくされたら思いが残るじゃないと、相手を思いやってすらいるんですね。
なぜか。あたいはあんたに夢中だった。心からあんたに惚れていたからなんですね。
こんなに好きなのに、どこで二人の思いはすれ違ったんでしょう。
1番と2番で繰り返されるこの歌詞が答えです。
二人で心を合わせたけれど、大きな夢を咲かせすぎた。
同じ未来、結婚なのかなと思うんですけれども、夢見ていると思ったけれども、あなたは望んでいなかった。
叫ぶように歌われるサビの部分ですね。
燃えて散るのが花、だから私は消えてあげる。夢で咲くのが恋、所詮私だけの夢だったと。
これは彼女が彼女自身に言い聞かせているんですね。
ですから、耐えて、忍んで身を引くというですね、演歌的というか昭和ですね。
ただ、飛鳥さんが作る歌って、その後もですね、フォークやロックやレゲエや演歌や、
いろんなニュアンスを含んだちょっとエキゾチックな多国籍料理的な魅力がありますよね。
それはデビュー曲からそうだったんだと改めて聞き直して感じました。
飛鳥さんのそんな曲の数々は、いつかまたこのコーナーで取り上げさせていただければと思います。
では、次はこの曲です。
懐かしいという声が聞こえてきそうですけれども、
クリスタルキング、略称クリキンの大都会ですね。
独り咲きの次の第18回大会、グランプリ曲です。
クリキンもまた福岡を拠点に活動して、九州大会から駆け上がったバンドなんですね。
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でもそこに至るまではやっぱり苦節の時期がありました。
結成は1971年、昭和46年、サセボの米軍キャンプや福岡のディスコなどで下積み時代を送って、
1976年、昭和51年に一旦洋楽のカバー局でレコードデビューを果たすんですが、
この時はきっとせずにですね、1978年の第16回ポピコンに出場したんです。
プロデビューしてたんだけれどもまた出たんですね。
でもこの時は、窓川博史さんの無双花、この飛んで飛んでですね、がグランプリに選ばれて、
クリキンは入賞でした。
チャゲアスもそうだったように、入賞でも大したもんなんですけれども、
クリキンはこの結果に納得がいかずですね、無双花はサビ、あの飛んで飛んでのところですね。
インパクトで審査員を驚かせただけだと、それでいきなりツインボーカルの一人、
田中正幸さんの高音で始まる大都会を作って再挑戦してですね、
見事グランプリを勝ち取って150万枚以上の大ヒット曲になるんですね。
あれは飛んで飛んで以上のインパクトですよね。
インパクトですからね。
前回セラマサノリ&ツイストのあんたのバラードをご紹介したときにも話しましたけれども、
確かに1曲しか歌えない一発勝負のコンテストではインパクト大事でして、
またこれも以前お話ししましたが、オフコースはコンテストで2位になった悔しさからプロの道に進みましたけれども、
結局負けても折れずに、むしろ勝てにできる人が花を開くんですね。
それができなかった大人の一人として若い方々にお伝えしたかったエピソードです。
では歌詞です。
あまりにも有名なあの歌い出し
ああ果てしない夢を追い続け
ああいつの日か大空駆け巡る
はですね、これ高音のインパクトもそうなんですけれども、
下積みの時代があったからこそ
心の叫び
だから聞き手にも強く刺さったんだと思います。
彼らの夢そのものですよね、この歌い出しがね。
続く歌詞
裏切りの言葉に故郷を離れ
僅かな望みを求めさすらう俺なのさ
はまさにここまでの日々のことでしょうか
デビューを果たして上京した者の思い描いたのとは違う暮らしがそこでは待っていて
かわす言葉も寒いこの街
これも運命と生きていくのかと迷いながら
もう一度ポップコーンという舞台に挑戦したわけですよね。
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今日と違うはずの明日へ
今駆け行く
というところも含めてですね。
つまりこれ全編
彼らの覚悟と思いの歌です。
だから歌詞も歌も古びませんし
今聴いてもエネルギーに溢れてますよね。
その意味ではこの時代
ポップコーンを目指した数千
地区大会手前のレベルで言うと数万の若者の思いを代弁するような
ある意味ポップコーンの代表曲とも言えるんじゃないかと思います。
みんなこんな夢持って
ポップコーンに曲を送ってたんですね。
では今日の最後はこの曲です。
ガムの愛はかげろうです。
これは大都会の次
1980年昭和55年の第19回の優秀曲でした。
作詞作曲は三浦一さん。
ガムは2人組のフォークデュオで
5月のポップコーンでの入賞後
9月にこの曲でデビューし
およそ70万枚売り上げるヒット曲になりました。
ただその後はヒットに恵まれず
9枚のシングルと7枚のアルバムを残して
4年後に解散しています。
以後は三浦さんがソロとして活動して
今に至っているんですね。
デビュー曲が最大のヒット曲というのは
ポップコーンでは珍しくないんですけれども
だからこそ当時の思い出とともに
ポップコーンに恵まれて
私も何度か言ったんですけど
僕らのポップコーンエイジという
かつての優秀曲を歌った方とか
グランプリの方とかがコンサートがあるんですけれども
このコンサートでは三浦さんがこの曲で登場すると
ものすごく盛り上がってですね。
さっき水木さんもおっしゃっていましたけど
懐かしい。大いに盛り上がるんですね。
この曲あったなって言うんでですね。
作ったきっかけは大失恋だったそうです。
立ち直るために
その痛みを吐き出して歌詞にしたと
ご本人が話していらっしゃいます。
ただ主人公は女性に置き換わってますよね。
そこには男が弱音を吐くなというような
昭和当時の同調圧力的なものがあってですね。
女性の言葉にした方が本音を言えたと
三浦さんこれも明かしていらっしゃいます。
でも私が知る限り
実は恋愛に関しては女性の方が
サバサバしていると思うんですけど
水木さんいかがですか。
そう思いますね。
男性っていつまでも
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思い出に浸る傾向がありそうですけど
女の人はすぐ書き換えるからね。
別れたら次の人ですよね。
では歌詞です。
最初の情景描写がすごく巧みで
窓ガラス流れ落ちていく雨を
細い指先でなぞってみると
雨粒が伝わるのは窓の外ですけれども
それを部屋の中からなぞっている
風景が見えますよね。
でも秀逸なのはこの次でして
曇り溶かして滑る指先に
伝わる冷たさ心にしみると
これ単なる情景にとどまらずに
この指先に伝わる冷たさで
冷え切った二人の関係も
去っていった彼の冷たさも
それから別れを告げられた日から
凍りついてしまった私の心も
これ全て伝えるんですね。
さらに続く忘れ去られた部屋の片隅
あなたの影今も揺れている。
二人はここで愛の日々を過ごしていたこと
そしてそれはもう二度と戻らないと
それだけが消えずに残っている
ということが痛みと共に伝わって
私が審査員でも
一番ここまでで入賞ですね。
そしてタイトルでもある
愛は陽炎で始まる有名なサビですけれども
ここでいう陽炎はひらがなですから
陽炎と書く太陽のように
炎と書く陽炎も
それから虫の陽炎もありますけれども
続く束の間の命から
虫の陽炎なんでしょうね。
生中になっても陽炎って
数時間から長くても数日で死んでしまう
儚い命の代名詞として
使っているんだと思うんですけれども
ただ陽炎と書く陽炎も
蜃気楼のような幻の意味になりますから
かけ言葉としても成立するんですね。
愛は束の間の命だからこそ激しく燃え
でもそこにはいつも別れの影が
背中合わせにあって心を揺らすのだと
そういう歌ですね。
ポプコンの記憶とともに残るこれも名曲だと思います。
ということで
今日は第17回から19回の3曲をご紹介しました。
いよいよ来月は最後
第21回以降の曲をお届けしたいと思います。
楽しみにしております。
ということで
今日は渡永修一郎さんにこの歌詞がすごい
ポプコンの3回目を伝えていただきました。
来月もまた楽しみにしております。
渡永修一郎さんでした。ありがとうございました。
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詳しくはスタービル博多祇園のホームページからどうぞ。