自己を取り戻すテーマ

別に、録音しない理由あんまりなかったですね。

ちょっと、どこから行こうかな。1個だけ、1個だけって、さっきも1個だけって言ってたけど。
junebokuさん、人生のテーマってあります?

ないっす。すぎべさんがあるってことですか、それは。

いや、ないと思ってたんです。私もそんなことを何も考えずに、何も考えずにっていうか、別にテーマなんて考えずに来たんですけど、
たぶん私のテーマは「自分を取り戻す」ってことが、今のところ、So far、今のところ。

ああ、でもそれは納得感はありますね。

っていうのがテーマなんだろうなって思ってて。
で、思いながら、ちゃんみなを追いかけたときに、
ちゃんみなのテーマも、もしかして自分を取り戻すなんじゃね?みたいな感じに、途中までね。
たぶん、去年のツアーを見たんですよ、私。
あ、そうなんですね。
ちゃんみなの。
ちゃんみなの去年のツアーを見て、で、たぶん、そこからNo No Girlsが始まってるから、
今のちゃんみなと、No No Girlsのちゃんみなと、去年のちゃんみなって、たぶん違うと思うんですけど、

なるほど。

去年のツアーのテーマが、子供の頃の自分が、自分の中からどっか行ってしまった気がしていて、
それを探しに行きたかった、取り戻しに行きたかったっていうのが、去年のツアーのテーマになってたんですよね。
あ、そうなんですね。
で、演出も、ちっちゃい女の子が出てきて、最初にピアノでクラシックの曲を弾いて開幕するんですけど、
途中の、ちゃんみながたぶん着替えてるときの映像とかで、
子供の頃のちゃんみながピアノの発表会でピアノ弾いてる映像が流れて、

え、乙茂内美奈さんの映像が?

そうです、そうです、そうです。たぶん小学校、低学年ぐらいから、ちっちゃいみなちゃんが出てきて、ピアノ弾いてるんですよね。
で、演出があって、そこからまた同じ、その発表会と同じ衣装を着た、同じぐらいの年の女の子がピアノを奥のステージで弾いて、
グッドやん、グッドの曲を。
はい。
あの、ちゃんちゃんちゃんちゃんってあるじゃないですか、グッドの。
はい。
その曲を奥で、そのちっちゃいちゃんみな役の子が弾いて、メインステージでちゃんみながそのピアノを一緒に弾くセッションをするっていうシーンがあったんですね。

すごい演出。

だから、こっちから弾いてみたら、ちっちゃみなと、実物、そうそうそう、2人が重なって見えるみたいな演出になってて、
もうそれ見て、ちょっと私、あまりにもリンクさせてしまって、勝手に自分のこの、なんかやってきたポッドキャストの活動もそうだし、
たぶん、取り戻そう取り戻そうって言ってたけど、取り戻せてないから取り戻す取り戻すって言ってたわけじゃないですか、たぶん。

あー、そっか。取り戻す、早々に取り戻せてたら、満たされちゃうわけですもんね。

そうだし、取り戻すって概念そもそもないと思うんですよ。見失ってなかったら。

確かに、確かに。

だから、たぶん、人って、手語でかすぎなんですけど、手に入らないものとか、手に入れたいんだけど難しいとか、自分の課題感みたいなところを追い求め続けるのかな、人は、みたいなふうに思って。

うん、それは少しピンときました。

うん、で、それがきっと私の今の35歳の今の段階では、人生のって言うとちょっと広いけど、35歳の私っていうところで言うと、たぶん自分を取り戻すっていうところが、それがママとか関係なく、それこそもうちっちゃい時の自分を取り戻すみたいな感覚なのかなっていうのをそのライブ映像見たときに思ったんですよね。
子供の頃の自分との関わり

なるほど、そっか。僕、その、ポッドキャストのタイトルと中身から想像してたのは、その、ママになる前の自分って勝手にたぶん補完してたなと思いました。
でも、もしかしたら、もっと遡れるかもしれないってことだな、今の話聞いて思いました。

うんうん、そうですね。そもそもなんか、ママになって、いろいろ背負って変わっちまったなっていうのはもちろんあるんですけど、じゃあその前の自分に戻ったときに、あのときの自分が、別に本当の自分とかはないと思いますけど、全部自分だから、あのときの自分ってなんやったんやろうみたいな感じになって。

なるほど、はいはい。

あのときですら、結構いろんな影響を受けてきてるから、得意な、得意だけど好きじゃないこととかあるじゃないですか。

ありますね、いろいろありますよね。

そうそうそう、そういうのって、なんていうのかな、たぶんそれをせざるを得ないから得意になっていったんだけれど、自分は本当はそれしたくないと思っているみたいな。
私はもう完全に、なんかこう、とりあえず戦いたくないから人に話し合わせるみたいなこととかを、すごいしてきたんです。

なるほど、処世術としてね。

そうそうそうそう。合わせたいときもあるけど、別にそう思ってないときもあるんだけど、もうなんか無意識で合わせとこうみたいな感じになっちゃうこととかもすごい、結構前とかもあったから、そこに戻りたいっていうか、もっともっともっと本質的な。
なるほど。
もう自分の本当に持って生まれた何かがみんなあると思ってるから、そこを取り戻しに行きたいみたいな。

なるほど、才能を殺さないためにね。

そう、才能を殺さないために、自分に中指を立てないために。

Be myselfだ。

そう、あなたの声を聞かせてください。

やばい、ちょっと上手いこと言いたがる人が2人だとこうなっちゃうんだなっていう、今それが出ましたね。

なんですよね、だからなんかテーマ。

でもそれ分かってなかった、言われてすごくおもしろかったです。取り戻したい自分って何っていうのが実はそこにあって、多分分かりやすい。だから出産を経ると分かりやすく、ママになった後その前っていうのが境界線としてくっきり見えやすいけれども、実はその手前から徐々に徐々に自分らしさの裸の上に鎧着ちゃったりもしてるわけだから。
じゃあ取り戻したい自分って何っていうテーマに返ってくるのはめちゃくちゃおもしろいですね。
人生のテーマについての探求

そうなんですよね。だからそれを張って思ってからはいろんな人に人生のテーマを聞きたくなってるんです、私。でも誰にも答えてもらえないんですよ、多分。人生のテーマみたいな。

それ、そんな一問一答でそんな座右の銘ぐらいでは出てこないんじゃない?もうちょっと2時間ぐらいじっくり話したら何か出てくるかもしれないですけどね。
でもそうかも。いやでもおもしろいなって思いました。今話聞いて結構自分にも跳ね返ってくるものがあって。
例えば僕が個人でやってるポッドキャストって純朴声活ってやつなんですけど、これも言われておうと思ったのは、自分はいま「生活を大事にしたい」と思ってんだなっていうのがすごく現れていて。
それはつまりそう言っておかないと生活ってあっという間にいろんなものに流されて後半戦になっちゃうから、自分はここに怒りをおろしておきたい無意識の心の現れだなって思いました。

そうですよね。そうでないと、そもそもその概念も言葉もなんか出てこないっていうか、みたいなことってありますもんね。

うん、なんで、気づいてなかったけど、あ、そうだって、自分いま言っとかないと失っちゃうかもしれない生活っていうものに重きを置いてんだなって気づかされちゃったな、うっかり。

うっかり。