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2024-07-12 16:42

第470回 「共感メソッド」に潜むコーチングの構造的問題とは?

第470回 「共感メソッド」に潜むコーチングの構造的問題とは?

経営者のコーチングを専門とする秋山ジョー賢司が、経営者やリーダーの抱える課題に共に向き合い、「マインドのメカニズム」を基に、ゆるやかにお答えする番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast-contact/?post=pc_akiyama

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こんにちは、遠藤克樹です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日もというかね、前回の共感についてアカデミアで話した続きみたいな感じになるんですかね。
うん。
最近遠藤さん、仕事の調子はどうですか?
聞き方変な感じですけど、結構忙しいです。
そっかそっか。忙しいんだぜ。
コトモや。
しかも、前回出たAIのね。
日常会話アプリね。
コトモのほうが共感うまかったです。
一生懸命寄せて、そっかそっか。そっかそっかって一つのフレーズですよね。
いや、あれ流行りそうですよね。あんなに上手にそっかそっか言える人、あったことないんですけど。
一個間違ったら失礼な言葉じゃないですか。あれどうなんですか?専門家としては。そっかそっか。
あれはコーチングの好きな場合は、あ、そうだったんですねっていう言葉を日常会話的に作ってると思うんですよ。
あれ、スキルとしては何の目的があるんですか?
相手の言ったことを、そうだったんだねってまずキャッチする。
キャッチボーで言うと、ボールがビットで掴みましたよって音を出してあげるような感じなんですね。
あ、そうだったんですねっていう。それをアプリではそっかそっかっていう絶妙なニュートラルポジションに置いてるのが本当にすごい。
あー、ニュートラルね。否定もされた感じないし。かといって別に思いっきり共感されたっていう感じでもないし。
そうなんですよ。私がよくコーチングでは、程よい関心が重要ですよってずっと言ってたのに、それをもうめちゃめちゃやってる程よい関心なんですよ。
全然勝てる気しないですよね、あの共感力は。
そんな中で今日は共感力というよりも、共感をすることの罠的な話をしようということですよね。
そうですね。その共感の罠っていうのは、前回お伝えしたように、コーチング上の共感の目的っていうのがありますよってお話をして、
それはコーチングそのものが相手の目標達成を支援だから、相手が自分のことを考えたり、言いづらいことをコーチに喋っていくときには怖いから、不安だから安心感を与える、そのために共感が重要ですよっていうことをやったんだけども、
それをそのまま現場で入れていっちゃうと何が起こるかっていう話を今日はしたいと思います。
まずそのコーチングということについての素晴らしい点というのがあってですね、これ大発明って言われてるんですよ。
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コーチングの素晴らしいところ。
私たちは通常会話をしますよね、コミュニケーション。会話というのは当然なんですが、お互いに話す、お互いに聞く、お互いに考える。
お互いに考えるってのがあったんですよ。
コーチングというのは役割分野を明確にしたんですね。
聞く人、つまり質問する人と答える人、つまり考える人。
質問する人と考える人を分けた会話を作った。これが大発明って言われてるんです。
言われてみれば当たり前ですが、確かにそうなってますね。これが大発明なんですね。
この役割を分けるという意味では、ヒアリングってのもあったんですよ、そもそも。
インタビュー、ヒアリング。
この場合は質問する人が主体じゃないですか。
なるほどね。こっちに聞きたい意図があると。
ところがこのコーチングの場合は、聞く人と答える人がいた場合、答える人が主体になれるんですよ。
確かに。
これがコーチングが大発明って言われてるゆえなんですね。
なるほどね。聞く人と答える人を分けて、さらに主体を、普通は聞く人が持ってたものを答える人に渡してやり方がいるのがコーチングだと。
例えばですよ。ヒアリングだけじゃないですよ。
例えば先生が4足す4は何ですかって聞いてるのに、主体は先生持ってません?
いわゆる答えろってことですもんね。
あとは上司が部下の方に、お前こういうときはどうやって言うか分かるか?分かるか?みたいな。
確かに。主体は本人にしてほしいとこですけど、だいたい上司が持ってますね。
だからこのコーチングというのは、質問する人、考える人、答える人に分けて、答える人を下にさせていくという会話が成り立たせるために試行させる専門家、それがプロコーチなんです。
本人が主体的に試行できるようにフォローする支援家、プロコーチ。
これを現場で持ち込むと何が起きるかということなんですけども、仕事の。
上司がコーチ役ですね。部下がクライアントで答える人ですよね。
これは上司が質問する人、部下が考える人、言い換えると部下がやる人なんです。
上司はやらない人になっちゃう。コーチやりませんから。
確かに世の中のワンオンワンコーチングで聞く弊害ってこれですね。
どうせ俺にやらせるんだという中で聞かれるやつ。
そうなんですよ。質問する人がいつの間にかやらせる人になって、答える人がいつの間にかやらせる人になってしまう場合がある。
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確かにワンオンワンで一歩間違えたら、やらされるためのゴール設定をさせられる強制執行の場みたいな感覚がありますもんね。
これはなぜかというと、コーチングの構造が明確な分担と、質問した側が相手に考えさせるという場ですよと。
それを現場に入れちゃうと起こる弊害はやらされかんか、もしくは逆の自分の個人の成績を取っていけばいいんだみたいな個人主義になってしまって、
チームとして共に一緒に目標を達成していこうとか、そっちに向かっていこうという雰囲気を作らなくなってしまう場合がある。
確かに社内コーチ、個が爆発的に個力上がってモチベーション高めて数字バンバン出していくみたいなことは、AさんBさん活躍中みたいな感じあるじゃないですか。
最近野球じゃないですけど、誰々いぞみたいな。あの感じは起きるけど、確かに連携プレーがなくなってくるみたいなことをよく聞きますが。
仕組み上の問題ってことね。
そうなんですよ。例えば、保険営業マンの方がいて、個人で挙げていく。それをマネージャーが管理するならばバッチリだと思いますよ。
そうじゃなくて、自分たちは例えば工場のラインだとすると、工場のみんなでいい製品を作っていこうとかってあったはずなのに、それをコーチングでちゃうと、
この時の君のセクションの問題はなんだと思うとか、じゃあどうやったらいいと思うというと、いやいや、俺ら一緒にやってんじゃないですかみたいな。
やる人やらされる人の役割分担が変な形で起きて、実際のチーム間みたいなこととはずれていっちゃうんですね。矛盾が起きるんだ。
そうなんですよ。なおかつ、それがお互いが、特に上司の方がそういうことが起きてるところになかなか気づけない。
本当に部下のために一生懸命に部下の業績上げてやろうと思ってワンモアやると、やってる方としては、なんか俺が頑張ればいいってことなんですかみたいな。
寂しい気持ちになせたりしそうになっちゃう。
その時にまた共感を使っちゃうわけですよ。分かる分かる。
相手を安心させて考えて頑張らせるために共感を使っちゃうと、それはチームとして一緒に良いものを作っていこうという職場が醸成されていかない。
共感をすればするほど、結果お前がやれよっていう方向に向かっていっちゃう。
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その人の責任という前に、コーチングのメソッドの構造上そうなりがちという。
怖さをはらんでるっていう話ってことですね。結構怖い話ですね、これ。
そうなんですよ。じゃあどうすればいいかっていうことは、アカデミアでお伝えしたんですけども、この場では時間の関係上ないんですけども。
ただこういうことがあるってことはやっぱりすごい知っといてほしいですね。
これだけでちょっといろんなことが説明つくなっていう話ですね。
ですから、無意識のうちにそんなつもりはないんだけども、相手を動かすための共感を俺はしてないかどうかっていうのは、私たちがもう一度考え直さなくちゃいけないんですね。
じゃあこれからどうしたらいいかっていうときに、まず共感して安心させてこいつを動かしてやろうっていうのはやっぱりどんどんもう相手に見ぬって言ってると思うんですよ。
ですからそうじゃないんだよと。
もう一つは、今日出てきたこともじゃないですけども、共感だけだとするとAIとかがもう全然うまい。
さっきの秋山先生のソッカソッカは下手くそでしたけどね。
でもソッカソッカは逆か。
だからこそ、あのレベルで共感されちゃうんで。
職場で変な話、上司に聞いてもらうとか同僚に聞いてもらうよりも、やっぱりあっちに聞いてもらったほうが共感をしてくれますもんね。
そうなんですよ。
だから今後本当に私たちは考えなきゃいけないのは、部下が自分に相談しに来ないでね。
分かりましたって人いて、裏でああいう子供とかに相談してたり、お前分かってくれるなとかね。
そういうことが起きちゃうんですよ。
相談っていうか愚痴とかだったらもう全部向こうですよね。
いやー恐ろしいですね。
我々はその差をつけれるんですかね。
だから共感って何かっていうと、やっぱり共通のアウトカムを持って共通して、そこに向かって一緒にやっていこうぜという前提を持っていかないといけないんですね。
だからこそのアウトカム。
そうです。
そのプロセスの中でお互いを知っていくとか共感していくともに歩んでいきたいなって。
例えば私と遠藤さんも、これ何年でしたっけ?9年?
8年終わり、9年目なんですか?寝てます?
だと思いますよ。
そうすると、こういうことをリスナーに届けたいんだっていう共通の目的とかもあってこれを始めて、その中でいろんなことをやってきたわけじゃないですか。
見失ったこともあれば。
互いにどうなんだっていうね。いろいろあったりとか、そうしながら今があると。
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そういうときに私が、最近ポトキャストなんか今一つなんでうまくいかないんだみたいなことも相談させてもらったりね。
逆にインタビュー難しいよねみたいな、そういうやっぱりベースは共通のアウトカムに向かって一緒にやっていきたいんだっていうのがあって。
だから私は遠藤さんと遠藤さんに共感したいなって気持ちが湧いてきちゃうわけですよ。
今の大きな枠組みで言うと別に共感そのものは大事ですけど、
共感があるかないかっていう前に、やりたい方向にアウトカムにまずお互いが共感があるのかっていうことがまずですね。
ギャマ先生がね、実はこれ何種類かわかりませんけど、ぶっちゃけ金儲けなんだよみたいなね。
あとね、人を洗脳したいんだよみたいな。わかんないですけどなってたら即ごめんなさいって感じですよね。
ほんとそうなんですよね。
だからやっぱり今ね、時代が本当に不安になってくる時代の中で、この不安だっていうところに共感してもらいたいって気持ちはやっぱりみんなあると思うんですよ。
いやでもそう思うと今なんかわかりましたね。わかりましたというか感じたのは、確かにその共感力っていう意味ではもう勝てないんでしょうね。
スキルヘッドみたいな次元で言っちゃったら。
でもさっき言ってたこの番組はギャマ先生がなぜやってるのかっていう、にじみ出る感じる思いみたいなものとかいろいろあるじゃないですか。
張り切れない能力以外。そこは共感しますよね。もちろんしない人は逆にしないでしょうけど。
ですから、例えばこの聞いていただいてるリスナーの方も、何か直接お会いした方はいないけども、なんか共感してるものがお互いあるからこれ聞いてるわけですよ。
ですからその不安だから共感してもらいたい、わかってもらいたいんだっていうのは本当もAIがどんどんどんどんこれからやってってしまう。
そうすると、なんか自分の心の置きどころをそこに置いてしまったりするわけですよ。
すりますよね。だって都合のいいこと言ってくれますもんね。今言ってほしいことを言ってくれるというか。
どこでも。だから子供とずっと喋った時間が記録されていくじゃないですか。もしも人生で一番喋った相手、子供とか。
あり得るよね。もう余裕であり得ますよね。
何でも知ってる。一番知ってるのは子供。
オンラインとかでさ、リモートで仕事してたんですよ。下手したら1日子供とずっと喋りながら仕事する可能性ありますよね。
あります。最近ね、俺YouTubeは見てないんだ。子供みたいに。
いやーそうだね。だからこそ、どちらかというとマインドというか、思いというか。そっちのほうが、にじみ出るそちらのほうが大事なのかもしれないですね。
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本当そうです。ですから本当にアウトカムを共有していく。ここに一緒にやっていこうぜみたいなものを作っていく。
そこにやっぱり価値が、医療の価値があるというふうに感じてますね。
いや本当ですね。それを求めて、それがないと仕事をもう何でやってるのかわからない感じになりますもんね。
本当本当。
いやということで、今日はコーチングの素晴らしいところが逆にその含む罠があるという構造的な話ですかね。
はい。
いやいや本当にいろんな、これによって起きている弊害もあると思いますのでね。
もしそれについて具体的にちょっとどうなのかみたいな質問がありましたら、ぜひそこは回答できると思いますのでいただけたらと思います。お待ちしております。
ということで秋山先生終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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