今回から新シリーズ「手話の言語学」です。「見落としがちな言語の分類"音声言語"と"視覚言語"」「手話で"クビ"ってどういう意味?」「手だけでなく、顔のパーツを全部使う」など言語オタクから見た手話の特徴について話します。
【目次】
唐突なうんちくエウレーカクイズ
手話を学べば、言語への理解が深まる
『ヘテロゲニア リンギスティコ』と手話
手話特有の表現「NM表現」
ネイティブの手話から奥深さを感じよう
手話の難しさはドラムに似ている?
これまでの話を踏まえてもう一度
音声言語よりも視覚言語の方が効率がいい?
【手話シリーズ、字幕書き起こし】
吉開章さん
【参考文献のリンク】
◯わくわく!納得!手話トーク
最も参考にした本。日本手話を研究する言語学者から見た手話文法の面白さを、マンガを交えながら解説した本。読みやすさと内容の興味深さが両立されていて、とっかかりとしてはピッタリだと思います。
◯日本手話で学ぶ手話言語学の基礎
決して簡単な本とは言えませんが、手話の文法を専門的に学びたければあたってみるといいと思います。
◯手話の社会学
今回、手話動画の作成などにご協力くださった金澤先生の著書。あまり台本に盛り込めなかったが、第2回の後半の話に関心があればぜひ。
◯ヘテロゲニア・リンギスティコ
異種族の言語を調査する言語学者が主人公のマンガ。水野はひそかにこの漫画の裏テーマが手話だとにらんでいる(たぶん違う)
◯みんなが手話で話した島
住民がみな手話で話したマーサズ・ヴィンヤード島のレポート。これまで絶版で高騰していたが、22年10月に早川書房から待望の復刊。
◯改訂新版 はじめての手話
手話テキストのバイブル。コラムが充実しているのもいい。
◯少数言語としての手話
この中では毛色がやや異なり、手話和者の脳でどんなことが起きているか?などの研究照会が充実。かなり面白い本でした。
◯しくみが身につく手話① 入門編
手話をマスターしたい方はこちらを。DVD付き
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【堀元見プロフィール】
慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
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【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。
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