弁護士ということで、
井上達先生が法律に一番最初に興味を持った時期というか、
きっかけというのはどういうところだったんでしょうか。
そうですね、私は法学部で法律を最初に手にあったんですけれども、
最初は法学部を選んだ理由というのは、
恥ずかしながら結構つぶしが利くのかなぐらいの、
法律を勉強したいからというよりは、
どこに行こうかなと思った時に、
法学部がいいのかなというふうに、
当時の高校の先生とかに勧められて行ったところだったんですけれども、
実際に法律を学んでみて、
法律ってめちゃくちゃ面白いなと思ったのが、
最初の魅力を感じたポイントで、
それが自分どちらかというと、
理系チックに考えるのが好きな方なんですけれども、
その時に法律学というのが、
条文に書いてあることが基本的には全てで、
あとは解釈とかに導いていくんですけれども、
そういったいわゆる感情とかがなかなか入り込まないような学問というのが、
面白いなというふうに思って、
これをもっともっと勉強したいなと思って、
法律にどんどんのめり込んでいったという経緯になります。
じゃあ、法学部に入られた時もは、
放送の世界に入るんだとまでは決めてはいらっしゃらなかったけども、
つぶしが利くかなという。
本当にむしろ多分放送にはならないんだろうなというふうに思って。
ならないんだろうなと思っていましたね。
例えば経済学部とか、
いわゆるつぶしが利くということでは、
他にもあったんじゃないかと思うんですけども、
進学部としてはやっぱり法学部にちょっとでも何か、
この学部がいいかなと思われたりしたんですか。
そうですね、中学校とか高校とかで、
いわゆる三権分立とか、
いろいろ習ったりはした中で、
興味はあったんですけれども、
なかなかちょっと漠然としていて、
じゃあ実際それが自分が仕事にできるのかというと、
あんまりイメージは湧いていなくて、
本当に法学部に進んだっていうのは、
そこまで深い考えはなかったというのが正直なところです。
そうなんですね。
それで法学部に入られてから、
法律が面白いなと思ったっていうのは、
何か授業とか、
特定の科目とか、
何かそういうきっかけというか、
ご経験があったんですか。
やっぱこう民法とかっていうのは、
なかなか自分たちの実生活に結びついているところがあって、
学んでみて面白いなというふうにはあったんですけれども、
それでも大学1年生とか2年生ぐらいまでは、
今ならわかるんですけれども、
民法を理解しないと刑法がわからなかったりとか、
逆に刑法を理解しないと民法ができないとか、
ところもあったので、最初は結構なかなか、
どういうふうに勉強すればいいのかなというのが
わからなかったところがあったんですけれども、
ちょうど大学2年生の春休みの頃に、
私大学が東北大学で仙台にあるんですけれども、
3.11の震災が起きて、
それがちょうど大学2年生の春休みだったんですけれども、
そこで大学もすべてストップして、
それまでは本当に大学生活を楽しんで、
それで普通に民間就職していくんだろうなと思っていたんですが、
そこで初めて今まで当たり前だと思っていた日常とかっていうのが、
当たり前じゃないんだなということに気づいて、
このまま万全と大学生活を送っていいのかなと思ったときに、
何か一つ挑戦したいなというふうに思って、
そこでちょうど法律も面白いなと思い始めたタイミングだったので、
完全に将来を決めたわけではないんですけれども、
もう少し本号書を入れて、
法律を勉強してみようと思って、
そこで初めて伊藤塾に応募をしたというのが最初のきっかけでした。
伊藤塾に入られたのが大学の2年生の時ですか?
3年生になる直前ぐらいですね。
そうなんですね。
ちょうどそのご自身で目標というか法律の道と決められた時と、
震災の時期がちょうど偶然にも進まったということなんですね。
なるほど。先ほど理系の方に少しみたいなことをおっしゃっていたかと思うんですけれども、
理系の学問にはもう大学からはそっちではなくて、
法学、法律ということに。
プログラミングとかがすごい好きで、
自分でも独学でやったりはしていたんですけれども、
どうしても高校生の頃には数学が苦手で、
理系に進むのがなかなかちょっとなと思ったので、
文系には進んだんですけれども、興味とかは結構理系によっていて、
なのでそこで法律に出会って、
法律がちょうど文系と理系の間ぐらいに位置しているというイメージが何となくあって、
それが自分にはあったのかなというふうに思っています。
そうですよね。ロンリーですからね、本学って。
だから理系の方にはっていうのはあれですけども、
すごく神話性はあるのかな。文系学問としてもしてですけども、
神話性はあるのかなと私も思います。
ありがとうございます。
そこからちょっと飛んで司法試験まで伊都塾で学ばれて、
大学にも在学されていって、
司法試験に合格されたのがいつのタイミングだったんですか。
私司法修習期が73期なんですけれども、
実はその4年前の69期の台に司法試験には合格しているので、
ロースクールを修了した翌年には合格していたというところですね。
間が空いたんですね、修習までに。
色々とお考えがあったことと思いますけれども、
司法試験に合格されてからとりあえず修習には行かないと。
そこで小説家への道を作られようとしたんですかね。
そうですね、自分も当然司法試験に受かったので、
司法修習に行くんだろうなというふうに思っていたんですけれども、
改めて制度を見てみたら、司法試験にさえ合格していれば、
司法修習はどのタイミングでも行ってもいいというふうに決まっていて、
その段階で初めて、自分はずっと法律がすごい好きで、
法律をもっと極めたいなと思って勉強してロースクールに行って、
ロースクールでもやっぱり法律面白いなと思ったので、
こんなに勉強したんだから司法試験に挑戦してみたいなと思って、
小試験受験して合格したんですけれども、
そこで初めてその先の進路をちゃんと考えてなかったなというふうに気づいて、
小試験に合格したから、弁護士、検事、裁判官のどれかになるというふうに考えたときに、
どれになりたいのかというのが即答できない自分がいて、
その時にまだもうちょっとやり残したことがあるんじゃないのかなというふうに思って、
そこで初めてずっと小説というのを読むのが好きで、
小説が自分の人生においては大切なものとして存在していて、
それを一度書いてみたいなというふうに思って、
司法修習を行くのを遅らせるという決断に至りました。
司法試験に合格してからのタイミングで、ちょっと修習に行くのは間を空けようと決められたということですね。
最初からもう修習はいつでも行けるというか合格さえすれば大丈夫なので、
計画として後から行こうと思われてたのではなくて。
本当に司法試験がすごい大変な試験だったので、
司法試験に勉強しているときには全然小説も読んでなくて、
当然書いてもいませんでしたし、
全力投球で司法試験に挑んでいたんですけれども、
初めて合格発表の後に、
萌えつき諸行軍じゃないですけれども、
初めて勉強から解放されて、
そこで初めて自分の将来についてちゃんと考える時間が与えられて、
考えていく中で、
やっぱりまだ放送にあるというよりは、
もう一度何かに挑戦してみたいなというふうに思って、
そこで出てきたのが小説家という道でしたね。
そうなんですね。
小説を読むことは、
お若い頃からというか多分お子さんの頃からずっと好きでいらっしゃるんですよね。
本当に中学生ぐらいから、
それこそハリーポッターとか、
あとは東の敬語先生とか、
そういった小説をたくさん読んでいて、
中学生の頃に一度実は書いてみたことがあったんですけれども、
その時には自分に書くべきものとか書きたいものというのが見つからなくて、
最後まで書き切ることができなくて、
ちょっともう一貫諦めてしまって、
そこから勉強を頑張ってきたというような経緯だったんですけれども。
書いたのはずっと書いてきたというよりは、
一旦書いてみたけどもって中断をされてたってことですか?
そうですね。本当に初めて書き切ったのは、
司法試験の合格発表後ですね。
それがデビュー作の方程より?
いえいえ。最初は全然小説の作法もわからなかったので、
頑張って書き切って応募したんですけれども、
作家になるためには基本的には新人賞を受賞する必要があるので、
探してミステリー系の新人賞に応募したんですが、
一時選考も突破できなくて、
でも作家志望というだけでは生きていくことができないので、
でもやっぱり司法就職に行って弁護士になったら、
イメージとして弁護士は多忙っていうイメージがあったので、
あとやりがいがある仕事っていうのもわかっていたので、
きっと満足して弁護士として頑張っていくんだろうなというイメージが湧いたときに、
であれば一回寄り道をしてでも何か副業ではないですけど、
別の仕事をしながら時間を年出して小説を書こうというふうに思って、
公務員試験を受けたっていうところになりました。
そうなんですか。公務員試験を。
裁判所の事務官の試験です。
そうか。事務官もされていらっしゃるんですよね。
なので司法試験と公務員の試験を受けて、
公務員の試験の方の道に進んだというところですね。
そうなんですね。その間は書いてもいらっしゃる。
公務員試験によくあって、
翌年から仙台の地方裁判所で働き始めたんですけれども、
本当の仙台の裁判所の目の前のマンションを借りて、
やっぱり公務員って定時が決まっているので、
8時半から5時までなんですが、
7時ぐらいに起きて小説を書いて仕事場に行って、
昼休みも目の前に住んでたので、
家に帰って小説を書いて、
また定時に夕方5時に帰って小説を書くという生活を2、3年ぐらい続けて、
ようやく5作目ぐらいで新人賞を取ることができたっていう。
ああ、そうなんですか。
朝昼晩と書いてやっちゃった。
今だとよくあんなに頑張れたなって思ったんですけれども。
すごくタイムスケジュールがきちんとしたお仕事だから、
そこに組み込んでいかれたんですね。
多分公務員ならそれができるかなと思ったのが、
裁判所を選んだきっかけでもありました。
ああ、なるほど。そこも考えて選ばれたんですね。
ちなみにミステリー小説、推理小説はずっとお好きだったんですか。
そうですね。
きっかけになったのが東野圭吾先生が最初に好きになった作家で、
そこから賞試験終わった後に読んでいたのが森宏先生っていう理系のミステリー学先生なんですけれども、
ずっとやっぱり自分の中で響くものっていうのが魅力的な謎があって、
それに対してロジックを基づいて解決していくっていうミステリー小説が読んでいく中で好きだったので、
やっぱり自分もそれを書いてみたいなというふうに思ってました。
最初に書かれた小説もミステリーでした。
ミステリーではあったんですけれども、やっぱり自分の専門分野が法律だって分かっていたんですけれども、
少し法律のことを書くのが恥ずかしいなって思っちゃったところがあって、
恥ずかしい。
なのでミステリー1本で挑戦したんですけれども、やっぱりミステリー小説って世の中にたくさん出ているので、
自分のオリジナリティは全然出せなくて、なかなか賞も受賞することができなくて、
どんどんどんどん法律の要素を足していったっていう感じになります。
足していかれたんですね。最初はちょっと恥ずかしい中で始まって。
じゃあまず、CF試験に向けての勉強されて、それから合格をされて、
実際に法律に携わる職業に就かれていて、その中で書いていかれて、
だんだんだんだんその書かれているテーマというか、法律の入り具合も増えていったということになるんですか?
自分にとって法律学っていうのが、すごい勉強したっていうのもあるんですけれども、
当たり前の常識になっていたところがあって、
それをエンターテイメントとして書いた時に何が面白いのかなって最初は思っていたんですけれども、
それって自分にとって当たり前のだけであって、
一般読者の方々って普通は裁判も経験することってなかなかないですし、
法律もなかなか学ぶことってないと思うので、
逆にエンターテイメントと書き合わせるとオリジナリティにつながるんだなって気づけたのが、
その後にデビューするきっかけになった法廷遊戯につながっていったのかなって。
そうなんですね。
じゃあ法廷遊戯は最初からこういう作品をというのを何年前からずっとあったというよりは、
何かこういろいろな段階を経て、頭の中で構想が作られた感じですか。
いろいろ試行錯誤しながら法律の要素を足していって、
逆に法律を入れすぎると専門的になりすぎて、なかなかとっつけにくくなってしまって、
いい塩梅がないかなと思った時に、自分がずっと大学生をやっていたので、
大学を舞台にした法律を使ったゲームがきっかけで事件が起きて、
それがどう解決できるのかっていうのの着想が得られて、
そこからどんどん膨らんでいったという感じになります。
そうなんですね。
ちょっと話が戻るんですけども、
合格されてから収集に行くまでが何年かあったという間に、
もちろんいずれは収集に行くというおつもりだったと思うんですけども、
多くの方って合格した翌年とかに行かれるものなんですか、収集は。
多分9割以上はそうですよね。
そこであえて、もちろんお考えあってのことですけども、
違う選択をされたという時に、
例えば同期の方とか、一緒に学ばれていた方とかご友人とかとはタイミングが違うということで、
何かそこでお考えが、何か思われたりしたことあります?
自分は挑戦してみたいなって安直に考えてたんですけれども、
やっぱり親もびっくりしてましたし、
同じタイミングに向かった友達とかも、え、なんでって言っていて、
でも自分はそれで決めたからって突っ走ってしまったんですけれども、
実際収集を遅らせた結果、なかなか新人賞を取るまでに3,4年かかって、
その中で同期のタイミングで弁護士になった人たちは活躍していて、
弁護士なのでお金も稼いでいて、
そこで自分は何をやっているのかなと思った時期もあったんですけれども、
でも今ここで3年ぐらい経って、
消失の道を諦めて収集に行くということもできたんですけれども、
そうしたら、たら3年を無駄にしてしまったら気になるのかなって思ったので、
であればもう数年は少なくとも頑張って、
結果を出せるまでは挑戦してみたいなって思って、
その生活を続けていったっていうところですね。
じゃあ結果を出すまでは、出してから収集に行こうと。
なんとなく30歳を一つの目安にしていて、
で、正式に受かったのが25歳とか4歳だと思うので、
そこから5年ぐらいかなと思ったら、
思いのほかだんだん30歳が近づいてきて、
大丈夫かなと思った時に29歳で取れたっていうところになります。
そうなんですね。そうですか。
そして収集を終えて弁護士になられて、
そして作家としてもデビューをされて、
今までずっと二足のわらじで活躍されてこられたってことなんですね。
そうですね。最初は裁判所を選んだっていうのも、
先ほどお話しした通り小説をメインに考えていたんですけれども、
実際働いてみると裁判所にいる人たちって、
弁護士とか検事とか裁判官がみなさん来る場所だったので、
法律を学んでいた時にはなかなかイメージがつかなかった、
プロのプレイヤーの仕事ぶりを見ることができて、
そこで初めて法律の仕事って魅力的で楽しいんだなってことに気づくことができて、
だんだんその現場にいる中で、
自分もいつかプレイヤーとして働きたいなっていうふうに思って、
で、審議書を取れたタイミングで、今だと思って司法収集に行ったっていうことです。
今ご自分の中で2足のわらじと何度かこの言葉出てきましたけども、
どちらの方がご自身なんだなって、両方ですよね、でもね。
本当にどっちも魅力的な仕事だなと思っていて、
弁護士っていうのは基本的に、
実際法律に困っている一人の人に寄り添える仕事だと思っています。
一方で作家っていうのが不特定多数の人に向けて、
法律の魅力とかを伝えられる仕事かなと思っているので、
どっちもそれぞれでしかできない仕事だと思っているので、
本当に両方極めていきたいなと思っています。
そうですか、素晴らしいですね。