2025-11-09 21:37

15_「売れたらラッキー」は卒業!11月中に“売れる仕組み”を完成させよう

11月中に“売れる仕組み”を完成させる3ステップ戦略


ステップ1:土台となる「メッセージ」と「顧客資産」の整備

11月中に、顧客の購買意欲を喚起するメッセージの核(USP)を確立し、誰に売るべきかという顧客リストの分類を完了させます。

1. USP(独自の強み)の明確化とストーリーの武器化 競合が増えてきたときに値下げに頼るのではなく、お客さんから見てあなたの会社と他社の違いが分からないから選ばれなくなったのではないか、と冷静に原因を探るべきです。他社との派手な差別化ができなくても、ヒアリングの丁寧さ、納品までの時間、アフターフォローなど、顧客と関わる過程を広く眺め、あなたがこだわって力を入れている独自の強みを見つけ出します。 また、お客さんは何かを売り込まれる警戒心を抱いているため、それを解くために、起業秘話や商品開発の想いや苦労を語るストーリーを伝えます。このストーリーに共感した読者は、単なる顧客ではなく、あなたを応援してくれるファンへと変わっていきます。

2. 顧客リストの精査と戦略的グループ分け 売上アップの計画には「誰に向けて」「いつ」「何をするか」の3要素が不可欠です。まず、顧客を「見込み客」「新規客」「リピート客」「優良客(VIP客)」「離脱客(休眠客)」の4〜5つのカテゴリに分類します。お客さんの属性によって、いつ、どんな提案をしたらいいのかが異なるためです。 特に、売上の土台となるのは**優良客(VIP客)**です。VIP客は、新規顧客獲得コスト(CPA)の1/5〜1/10のコストで再販売が可能であり、この層を最重要ターゲットとして特定し、優遇(特別なイベント招待や高単価商品の提案など)できるようにリストを整理します。

3. 広告費の限界ライン(限界CPA)の設定 無駄な広告費を投じないため、顧客獲得コスト(CPA)が利益を損なわない上限値(限界CPA)を超えていないかを常にチェックできる体制を整えます。LTV(顧客生涯価値)が把握できれば、新規顧客獲得にいくらまで費用をかけられるかを知ることができます。11月中にこの費用対効果の基準を明確にすることで、年末の販促活動への投資判断が容易になります。

ステップ2:短期的な利益を最大化する「販売の型」の適用

顧客に「今すぐ買う理由」と「より高額な商品を買う理由」を提供するための心理的トリックと販売の型を適用します。

1. 「松竹梅戦略」による客単価の引き上げ 値下げは売上だけでなく利益まで減らすため避けるべきです。値下げせずに客単価を上げるには、既存商品より上位のランク(松)の商品を用意し、3択(松竹梅)でプランを提示します。選択肢が多すぎると迷いが生じる(決定回避の法則)ため3択が原則です。これにより、顧客は中間価格帯(竹)を選びやすくなり、客単価を引き上げられます(ゴルディロックス効果)。

2. 顧客接点におけるプッシュ型セールスの仕組み化 「売る回数を増やす」ことが売上アップの早道です。顧客が最初に商品を購入した直後(テンションリダクションのタイミング)や、その後の納品時、請求時など、すべてのお客さんとの接点を追加販売のチャンスと考えます。たとえば、請求書は必ず開封されるため、請求書に商品の案内チラシを同封するのは有効です。

3. 購入リスクを会社が肩代わりする保証の付与 お客さんは高額な買い物で「期待外れだったらお金の無駄になる」という金銭的リスクを負っています。この不安を取り除くため、会社がリスクを肩代わりする全額返金保証などの大胆な保証を提供します。商品が変なものでない限り、赤字になることはまずなく、返金保証は顧客の購入の心理的ハードルを大きく下げる強力なセールスツールです。

ステップ3:翌年を見据えた「リピートと安定」の仕組み

年末の勢いを単発で終わらせず、翌年(特に売上が落ち込みやすい2月など)に安定した売上を確保するための基盤を11月中に確立します。

1. 2回目・3回目定着のためのフォローアップの仕組み化 ビジネスの底上げは、1度来たお客さんが2回目も利用してくれる割合を増やすことから始まります。2回目利用率が倍になれば売上も倍になります。リピートしない最大の理由は「なんとなく忘れてしまうこと」であるため、初回購入直後にお礼メールやアフターフォローの連絡を入れ、2回目、3回目の購入に至る理由(割引券や特典)を事前に用意し、定期的にお知らせする仕組みを作ります。DMやメルマガは継続的に(最低でも約15日間隔で)送付し続けることが推奨されます。

2. 継続課金モデル(サブスクリプション)の導入促進 売上が落ち込む時期でも安心できるよう、毎月1日には一定額の売上が確定する継続課金システムを導入し、ビジネスの底上げを図ります。継続課金商品を定着させるためには、導入初期に、初期設定の代行や、使い方を徹底的に伝える動画などの導入コストを無料で肩代わりする施策が有効です。

3. 販促計画へのルーティン組み込み セールスは計画的に行わないと売上が伸びない原因となります。11月中に、誰に、どんな理由で、どの商品を、どんなキャンペーンで売るのかを月ごとに計画した年間販促計画を立て、担当者と責任者を明確に定めることで、計画倒れを防ぎ、実行力を高めます。

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