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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話を、ながら聞きする感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の中野です。
おはようございます。インターン生の武井です。
武井君、突然ですけど、GPIFって聞いたことありますか?
ニュースで時々聞いたことありますね。
GPIFが過去最高駅みたいなやつですよね。
確か、年金を運用している組織ですよね。
そうですそうです。ただ、具体的にどのくらいの規模で、どんな運用をしているかって聞かれると分かりますかね。
あんま詳しく、でもなんかめちゃくちゃ規模が大きいっていうのは知ってるかなってぐらいですね。
そうですそうです。よくお存じで。
実はこのGPIFって運用資産額が今年300兆円に迫る勢いなんです。
しかも最近海外拠点を作る検討に入ったっていうニュースも出てきていて、
一目を迎えているんですよ。
そうだったんですね。300兆円って結構すごい規模ですね。海外拠点も気になります。
そうですね。というわけで今日は、私たちの年金、今どうなっている?
300兆円を運用するGPIFを徹底解説というテーマでお届けします。
ぜひ最後までお付き合いください。
その前に恒例のちょこっと株式会社のコーナーです。
今日の用語は何ですか?
今日の用語はアセットアロケーションです。
アセットアロケーションとは、自分の資産を株式、債券、同産、現金などの
異なる種類の資産にどう振り分けるかを決めることを指します。
日本語では資産配分と呼ばれることが多いですね。
投資というとどの銘柄を買うかっていうようなイメージが強いですが、
それより前に何をどのくらい配分するかを決めるのが大事ってことですね。
はい。実は長期的な運用成果の大部分は個別銘柄の選択よりも
このアセットアロケーションで決まるとも言われているんですよ。
例えば株式に50%、債券に50%と決めるだけでも
そのリターンと値動きの幅も大きく変わってきます。
今日のテーマであるGPIFはまさにこのアセットアロケーションの設計が非常に有名ですよね。
はい。この後触れていきましょう。
それでは本編に入っていきます。
まず基本の基から。竹井さん、GPIFって何の略かご存知ですか?
うーん、最初がガマンベントなのは予想つくんですけど、それ以外はちょっと分かんないですね。
はい、惜しいですね。
ガマンベントペンション、インベストメントファンドの頭文字で
日本語では年金積立金、管理運用独立行政法人と言います。
長いんですね。
GPIFは私たちの公的年金の積立金を運用している組織です。
ここでまず教えておきたいのが日本の年金制度の仕組みなんですよ。
年金の仕組みですか?
はい。日本の公的年金は付加方式といって、現役世代が収めた保険料を
その時々の高齢者世代に年金として給付する仕組みになっています。
現役世代が将来受け取る年金は子供たちや孫たちの世代が収める保険料によって賄われます。
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つまりこれ世代間の支えにあいによって成り立っているんですね。
そうだったんですね。自分が払った保険料が貯金されて将来に戻ってくるというわけではないってことですね。
よく勘違いされるんですが、そのような積立方式ではないんです。
ただこのまま少子高齢化が進むと、現役世代の保険料収入だけでは足りなくなってしまうという懸念があります。
そこで登場するのが年金積立金です。
これまでに収められた保険料のうちの一部が積立てられているっていうことですかね?
はい。その通りです。そしてその積立金を運用して増やしているのがGPIF。
GPIFの資料によると、年金積立金の運用収益や元本は
おおむね100年の年金財政計画の中で、将来世代の年金給付を補うために使われると述べられています。
100年計画ってすごい長期ですね。
ちなみに100年の平均で見ると、年金財源全体のうち積立金から賄われるのは約1割となっていて、
残りの9割は保険料収入と国庫負担になっています。
意外と少ないんですね。でも1割でも規模が大きいから重要なんですよね。
そうなんですよ。その運用規模、ちょっと触れたかもしれないですけど、竹井さんいくらだと思いますか?
さっき300兆円を今年いったみたいな聞きましたね。
はい。おっしゃるとおりです。最新のGPIFの2025年度第3四半期の運用状況によると、
2025年12月末時点の運用負担額は約293兆円、4276億円。300兆円目前ですね。
293兆円ですか。想像もできない金額ですよね。
はい。そして市場運用を開始した2001年度から2025年度第3四半期までの累積の収益額が、
なんと約196兆円で、年率に直すと4.71%の収益率ということで、長期で見ると安定したパフォーマンスが出ています。
196兆円も稼いだって、規模が大きすぎて何を言っているかわからないぐらいな感じですよね。
そうですね。このうち、しかも利子と配当収入だけでも約60兆円あるんですよ。
株式の値上がり益だけじゃなくて、配当などのインカム原因でもしっかりと詰め上げていることがわかりますね。
本当に世界最大級ってところですね。世界最大級って言っていましたが、世界一ではないんですか?
はい。いいところに気がつきましたね。GPIFは現在世界第2位の年金基金となっています。
1位はノルウェー政府年金基金です。
アメリカではなくノルウェーなんですね。
そうなんですよ。最近は韓国の年金基金などが大きく増やしていますね。
ちなみにノルウェーの基金は原資に油田の石油の収入が使われていて、株式比率は約7割とGPIFよりも積極的な運用を行っています。
原資が全然違うんですね。
はい。さてここでGPIFがどう運用しているか、アセットアロケーション、つまり基本ポートフォリオを見ていきましょう。
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GPIFの基本ポートフォリオは国内債権、外国債権、国内株式、外国株式の原資産にそれぞれ25%ずつとなっています。
結構きれいに4分の1ずつという感じになっているんですね。
はい。2025年12月末時点の実際の法制割合も国内債権が25.29%、外国債権が24.69%、国内株式が24.67%、
そして外国株式は25.34%とほぼ基本通りの配分になっています。
これがさっきちょこっと株次点で出てきたアセットアロケーションのお手本ということですね。
ここで一つ追加情報もありまして、実は2025年度から始まったGPIFの第5期中期計画では、
4資産に加えてオルタナティブ資産も上限5%まで運用して良いことになっているんです。
またそのオルタナティブ資産の資産特性に応じて国内債権、外国債権、国内株式、外国株式に分類して、
基本ポートフォリオ上にも組み込まれて制約条件を課しています。
じゃあ株や債権といった伝統資産ではないオルタナティブ資産にも投資をしているんですね。
はい。GPIFが投資しているのはその中でも具体的にはインフラ、プライベートエクイティ、不動産の3つです。
インフラというと空港とか発電所みたいなところですかね。
その通りです。プライベートエクイティは未成熟企業への投資、不動産はオフィスビルであったり物流施設なんかもそうですね。
実際の構成割合を見ると2025年12月末時点でオルタナティブ資産は年金積み立て金全体の1.7%、上限の5%にはまだ余裕がある状態です。
なるほど。伝統的な株や債権に加えてこういう資産にも分散しているんですね。
はい。
ちなみに最近話題の金とか仮想通貨には投資しているんですか。
僕も気になったんですけど、GPIFは金や仮想通貨には現在投資をしていません。
あくまで現状では株式、債権にオルタナティブ資産のインフラ、PE、不動産が投資対象となっています。
あ、そうだったんです。あんまり流行りには乗ったりはしないんですかね。
そうですね。やっぱり公的年金の投資対象としてふさわしいかどうかっていうのは厳格に見極めていると思います。
ヘッジファンドをはじめ、オルタナのファンドは個別性が強かったり、そもそもデータを収集すること自体も難しいです。
そして運用残高が非常に大きいため、それ全体に与える影響も大きいですし、額の割に職員数で見ると、
2026年4月現在で217名と意外と小規模な法人なんですよね。
そしてもう一つ知っておくべきポイントがあって、実はGPIFは制度上自分で株式を売買することができないんです。
それじゃあどうやって運用してるんですか?
国内債券の一部を除いて、個別銘柄の選択などの投資判断は外部の運用自宅機関に一任しています。
2024年度末時点で約230のファンドを管理しています。
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230ファンドですか。GPIF自体は司令塔で、実際の運用は委託先の運用会社がやっているってことですね。
はい、その通りです。
GPIFはポートフォリオの設計、そして運用会社の選定、リスク管理、評価といった、いわば運用会社の運用をしているわけです。
なるほど、わかりやすいですね。だからこそ運用の仕組み作りがすごく重要になるんですね。
はい。そしてGPIFは運用目標も独特で、賃金上昇率プラス1.9%を最低限のリスクで確保することなんです。
賃金上昇率がベースになるんですか?普通、リターン目標って年率何%とかじゃないんですか?
そこがポイントなんですね。公的年金の保険料収入も給付も、長期的に見ると賃金水準に応じて変動します。
つまり、賃金上昇率を上回って運用できていないと、積み立て金の実質的な価値は目減りしちゃうんです。
なるほど。年金財政の安定が目的だから、賃金が物差しなんですね。
はい、そうなんです。実績で言うと、2001年度以降、24年間の名目運用利回りは年平均4.18%、賃金上昇率の平均が0.18%、
差し引いた実績な運用利回りはプラス3.99%で、目標の1.9%を大きく上回っていて、年金財政の安定に貢献していると言えます。
ちゃんと目標を達成しているんですね。結構安心しました。
はい。そして、ここで最近の大きな動きも紹介します。
2026年4月に報じられたGPIFの初の海外拠点開設検討のニュースです。
冒頭で言ってたやつですね。
はい。日本経済新聞によると、GPIFは初の海外拠点を開設する検討に入っていて、2026年度の経営委員会で審議すると述べられています。
なんで海外拠点が必要なんでしょうか?
はい。理由は海外市場で取引する時間帯にあたる日本の夜間の時間に、外部委託ではなくて自前で運用体制を強化したいからです。
GPIF自身で24時間の取引体制を強化しようという話です。
そうだったんですね。規模が大きいから自前でやった方が機動的に動けるってことですね。グローバルな運用機関らしい体制になっていくんですね。
はい。
ちなみに今後GPIFの運用残高ってどうなっていくんですか?取り崩しとか始まったりするんですか?
はい。GPIFによると財政計画の中で当初は運用収入を年金給付にあて、一定期間後からは運用収入に加えて積立金を少しずつ取り崩していき、最終的には100年後に年金給付の1年分程度の積立金が残るように設計されています。
じゃあ今は基本的にはまだ取り崩しはほぼなくて運用を増やしていく段階なんですね。
そうですね。だから今は運用残高は基本的にはどんどんどんどん増え続けている状態です。
実際もうすぐ300兆円に到達しそうですしね。ただこれはずっと増え続ける貯金ではなくて、いずれ将来世代の年金を支えるために計画的に取り崩される予定のお金ということは抑えておくべきポイントですね。
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なるほど。年金財政を支えることが目的なんですね。
その通りですね。我々個人投資家が学べることもたくさんあって、GPIFの長期分散、低コストという規制はまさに資産運用の王道、六カ所通りといえます。
新任さんなどで資産形成を始める方はGPIFのアセットアロケーションの考え方を一つ参考にしてもよいかと思いますよ。
4資産に分散、長期で持つというのは私もちょっと意識してみようかなと思いました。
というわけで、今回は運用資産300兆円目前のGPIFについて、仕組みと最新動向をお話ししていきました。
世界最大級の規模で、私たちの将来の年金を支えている存在ということがわかっていただけたかなと思います。
はい。賃金上昇率プラス1.9%という運用目標とか、4資産均等プラスオルタナティブ投資5%までの基本ポートフォリオとかですね、結構緻密に計算されているんですね。
実際の運用は約230の外部ファンドに任せているというのも知らなかったです。
海外拠点の動きも含めて、これからのGPIFの動向にも注目していきたいですね。
本日ご紹介した情報は投資を推奨するものではありません。投資判断はあくまでご自身の責任でお願いいたします。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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引き続き楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。
それではまた次回お会いしましょう。