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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生の2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話を長引きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の中野です。
おはようございます。インターン生の須田です。
須田さん、最近スーパーで買い物してって思うんですけど、また物価が上がってきてませんか?
特に輸入品の値上げがひどいですよね。
パスタとか小麦粉とか、以前よりも確実に高くなっている気がします。
そうなんですよ。コーヒーとかチョコレートも値上げの要素をよく見ますし、このインフレはいつまで続くんでしょうか?
実はこのインフレの原因の一つとして、円安っていうのがあるんですよね。
円の価値が下がることで、輸入品の価格が上昇してしまうっていうところで。
確かに最近のニュースでも円安が進行とか、1ドル158円台とかよく聞きますね。
でも正直買わせの話ってちょっと難しくて。
そうですよね。ただ実は私たちの生活に直結する大事な話なんですよね。
そこで今日は2026年に入ってからの円安進行とそのメカニズムについて詳しく解説していきたいと思います。
ぜひお願いします。
円安がなぜ起きているのか、そして私たちにどんな影響があるのかを知りたいです。
その前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。
今日の用語は何ですか?
今日の用語は買わせ介入です。
買わせ介入とは政府や中央銀行が買わせ相場の急激な変動を抑えるために、外国買わせ主導で自国通貨を売買する行為のことをします。
買わせ介入ですか。具体的にはどういうことですか?
例えば円安が急激に進んだ場合、日本政府や日銀がドルを売って円を買うことで円の価値を押し上げようとするんです。
これを円外介入と呼びます。
なるほど。実際に日本でも買わせ介入って行われてるんですか?
はい。例えば最近では2020年7月に1ドル161円台という歴史的な円安水準で円外介入が実施されたんですよね。
ただし買わせ介入の効果は短期的かつ限定的なことが多いんです。
そうなんですね。市場の大きな流れを政府の介入だけで変えるのは難しいということですか?
まさにその通りです。介入後も円安圧力が強ければ、1から3か月程度元の水準に戻ってしまうというケースも少なくありません。
今日の本編でもこの点について触れていきますので、ぜひこの機会に覚えていってください。
よろしくお願いします。
それでは本編に入っていきましょう。
まず2026年に入ってから円の価値がどう推移しているのか見ていきます。
最近の円相場ってどうなっているんでしょうか?
実はなんですけど、2025年は前半に一時140円台まで円高が進行したんです。
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ただ後半にかけて再び円安が加速して、11月には157円まで休止し、12月も155円台で推移しました。
そして2026年に入ってからも157円台で推移していまして、
衆議院選選挙が終わってからちょっと下がったんですけど、まだまだ円安基調は続くとの見通しが立っておりまして、
160円の節目を意識した展開も視野に入るというところです。
一度は140円台まで回復したのに、また円安に戻ってしまったんですね。
なんでそんなことになったんですか?
はい、こちら大きく分けて3つの理由があるんです。
順番に見ていきましょう。
まず一つ目が日米近畿差の継続です。
アメリカの経済の成長率は2024年の2.8%から2025年は2.0%前後に減速したんですけど、
依然として景気交代の兆候がなくてですね、底堅い成長軌道というのを維持しているんです。
アメリカ経済の強さというところはよくニュースでも耳にしますよね。
アメリカの景気が良いということはアメリカの金利も高いままなんですか?
その通りなんですよね。
このアメリカ経済の粘り強さから2026年のFRBが大幅な利上げを急ぐ必要がないということが示唆されています。
対して日本では急激な利上げというのが経済の不影響を及ぼすかもしれないと否定されているので、
日米の金利差が大きく縮まるようなシナリオは描かれにくいというのが現状なんですよね。
つまりアメリカは高金利のまま、日本は低金利のままだからその差が円安を生んでいるということですね。
徐々に縮まってきてはいるんですが、依然として円安基調を変えるほどではありませんね。
続いて2つ目に入っていきます。
2つ目の理由は高市政権の経済政策です。
2025年10月以降、高市政権が誕生して拡張的な財政金融政策が継続されることによる通貨価値の既存が争点化しました。
通貨価値の既存、難しい言葉ですね。
簡単に言うと日銀が大幅な利益を行うと政府の国債利払費が急膨張してしまう。
だからこそ市場には政府の財政を守るために日銀は大幅な利益ができないのではないかという疑念が根強く染み付いて、これが円の信任を低下させる要因となっているんです。
なるほど。日本の財政状況が円安の一因になっているということですか。
そういうことです。
そして3つ目がインフレ率を鑑みた実質金利差の拡大です。
これが少し複雑なんですが、とても重要なポイントなんです。
実質金利差ですか。
名目の金利差とは違うんですか。
いい質問ですね。
実は名目ベースでの日米金利差はさっきも言ったように徐々に縮小してきているんですが、実質ベースで見た日米10年金利差は拡大したままでさほど動いていないんです。
それは一体どういうことですか。
日イン26年を迎えた現在、日本の消費者物価上昇率は2%後半で推移しておりまして、日銀の物価目標である2%を継続的に上回っています。
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それにも関わらず日銀が基調的なインフレ率の見極めを強調して緩やかな利上げに留めているということは海外勢から見れば後手に回っているというふうに映るんですよね。
つまりインフレ率が高いのに金利の引き上げが追いついていないから実質的には円の価値が下がっているということですね。
素晴らしい要約だと思います。
インフレに対して金利の引き上げが追いついていない以上は通貨価値が実質的に滑りしていくため円を固有するリスクを強調するという結果になっています。
ここまでは日イン26年の短期的な理由でしたが、そもそも円安ってどういうメカニズムで起きているんですか。
ここからは一般的に円安が進行するメカニズムを5つの視点から説明していきます。
まず1つ目が金利差による資金移動です。
日本の金利が他国、特にアメリカよりも低いと、より高い金利を求めて円を売って外貨、ドルだったりを買う動きというのが強まるんですよね。
お金は金利の高いところに流れていくということですね。
当たり前といえば当たり前ですけど。
そうなんです。投資家は金利の高い通貨で運用した方が利益が大きくなるため、低金利の面に避ける傾向があるんですよね。
例えばアメリカの金利が5%で日本が1%だったら、同じ100万円があったとしてもアメリカで運用した方が全然お得ってことですもんね。
それでドルが買われて円が安くなるという仕組みですね。
そして2つ目が購買力低下からの乖離です。
インフレ率の差によって通貨の実質的な価値というのが変化します。
購買力低下ですか。またちょっと難しい言葉が出てきましたね。
簡単に言うと同じ商品が日本とアメリカでいくらで買えるかを比較した時の適正な買わせレートのことですね。
日本のインフレ率がアメリカより高い状態が続くと円の実質的な価値が巡りしていって円安圧力となるんです。
これはさっき説明してもらった実質近利差の話とつながってますね。
はい、まさしくその通りですね。この名目以上に実質近利差というのも買わせを考える上で非常に重要となってきます。
そして3つ目が貿易収支、経常収支です。
輸入が輸出を上回る、つまり貿易赤字だと外貨を得るために円を売る必要が広がります。
日本ってそもそも資源がないからエネルギーとか食料を輸入に頼ってますもんね。
ということは常に円を売ってドルを買う必要があるということですかね。
その通りです。エネルギーだったり食料だったりの輸入品が上昇するとより多くの円を支払う必要があってさらに円安が加速してしまうという動きになりますね。
なるほど、原油価格が上がったりすると二重で円安になりやすいってことですかね。
その通りです。そして4つ目が市場の期待とリスク選考です。
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これは心理的な要因も大きいところなんですかね。
心理的な要因なんですね。
投資家が円安が続くと予想すると先回りして円を売る動きが強まります。
またリスクオンの局面では安全資産とされる円が売られ、より高いリターンを求めて金が流れていくということもあるんです。
なるほど、みんなが円安になると思ったら本当に円安になるみたいな自己実現的な側面もあるんですね。
そこなんですよね。実は最近新任者を通じた海外資産への投機も円安を加速させているという指摘があるんです。
新任者が円安の原因の一つになっているんですか。
投資を推奨しておいてそれが円安を招くってなんだか皮肉みたいですね。
個人投資家が新任者で海外株式に投資する場合って円を売っていかいかを考える必要がありますからこれが円安圧力の一因になっているんですよね。
直接的な影響はそこまで大きくないかもしれないんですけど、多くの人が海外資産に投資すればそれだけ円売りの動きが増えるということになりますからね。
なるほどありがとうございます。
そして最後紹介する5つ目が中央銀行の政策姿勢です。
日銀が緩和的な金融政策を続ける一方で、他国の中央銀行が引き締め的な政策を取ると金利差が拡大して円安が進みます。
これも最初の金利差の話に戻ってきますね。結局これは日銀の政策次第ってことですか?
その通りですね。市場が日銀は積極的に利上げできないと認識すると円売り圧力が強まったりするので、現在の状況ではこれら先ほどまで紹介した5つの要因が複合的に作用して円安が進んでいるということになります。
これはよくわかりました。円安というのは一つの理由じゃなくて、いろんな要因が絡み合って起きているということですね。
その通りです。
ところで円安っていうのは悪いことばかりなんですか?それこそトランプ大統領がドル安を目指していますし、何かしらメリットがあるんじゃないかと思うんですが。
いい視点ですね。確かに円安っていうのは輸出企業にとってはかなりメリットがあることで、製品の価格競争力が高まって海外での売上増加から見込めるというメリットがあります。また海外からの旅行者の増加により観光産業の活性化も期待できるんです。
それのようにやっぱりいいこともあるんですね。
ただしなんですけど、やっぱり私たちの生活に直結するデメリットっていうのも北京です。まず輸入品の価格が上昇し、家計や企業の負担が増加しますし、特に原油や食料が輸入に頼っているものが多い日本では円安による物価上昇の影響を受けやすいんです。
これはまさに冒頭で話していた物価高の話ですね。
さらに円の価値が下がることで、日本で働いても実質的な購買力が下がってしまう。これが続くと優秀な人材が海外に流出してしまうというリスクもあるんです。給料は同じような水準でも円安になれば海外から見た日本の賃金というのは相対的に安くなってしまうんですね。
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なるほど。輸出企業には恩恵があっても、普通の我々のような生活者にとってはちょっとデメリットの方が大きそうに感じますね。
はい、そうかもしれないです。
じゃあ、私たち個人としてはこの円安にはどう対応すればいいんでしょうか。
まず大前提としてなんですけど、現金で貯金していくっていうのがあまり好ましくないんですよね。円の価値が下がっているっていうことは、同じ100万円でも買い物が減っていくっていうことですからね。
これはどうすればいいんですか。
これは少し矛盾しているようにも聞こえるかもしれないんですけれども、さらに円安を加速させる可能性はあるんですが、実質的な金利差が明確に縮まる見通しが立たなければ、ドルだったり金とか、あとは海外株式などに投資しておく方が無難だと言えるかと思います。
円安を加速させるのに海外資産に投資した方がいいんですか。
これ一人一人がやると馬鹿にならなくなっちゃうんですけど、個人の資産防衛っていう観点では円だけで持っているリスクを分散させるっていうのが重要なんですよね。円安が進めばドル立て資産や海外株式の円換算での価値っていうのは上がっていきます。
でもそういえばこの前あったようなレートチェックであったり為替介入とかで円安が止まる可能性はないんですか。
先ほどの株受点で説明した通り、為替介入の効果っていうのは短期的かつ限定的なことが多いんですよね。
2024年7月に161円台で介入が実施されましたが、2026年に入って150円台ということはありますし、金利差が縮まってのこれなんで、もちろん急激に円安が進む場合っていうのは為替介入が入る可能性もあるんですけれども、
構造的な円売り圧力が継続している限り、それに期待しすぎるっていうのもまた有効なんですよね。
なるほど。一時的には効果があってもその根本的な解決にはならないということですね。
まさしくその通りです。日米の実質金利差が縮小する。つまりは日本が利上げを進めるか、アメリカがインフルエンジン成果で大幅に利下げに転じるといった構造的な変化がない限り、円安傾向は続く可能性が高いと考えられます。
個人としてできることといえば、資産を円だけでなく外貨や海外資産にも分散させておくことが大切ということですね。
はい。ただし投資には当然リスクも行われますので、自分のリスク許容度に応じて慎重に判断することが重要です。
今日は円安について詳しく教えていただきありがとうございました。
2026年に入ってからの円安振興には、日米金利差、高市政権の政策、実質金利差の拡大という3つの理由があるんですね。
そうですね。そして一般的な円安のメカニズムとして、金利差による資金移動、購買力低下からの乖離、貿易収支、市場の期待、中央銀行の政策姿勢という5つの要因があることも理解していただけたかと思います。
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円安には輸出企業にとってのメリットもあるけれど、私たちの生活には物価高や人材流出といったデメリットの方が大きそうですね。
はい。そして本業策としては、円だけで資産を持つのではなく、ドルや金、海外株式などに分散して投資することが一つの選択肢になります。
また、為替介入への過度な期待は必要で、構造的な変化が起きない限り、円安傾向は続く可能性が高いということも覚えてみてください。
為替の動きって本当に私たちの生活に直結しているんですね。これからはニュースで円安というワードを見たときに、もっと注意深くアンテナを張ってみていこうと思います。
はい。ぜひそうしていただけると嬉しいです。
なお、本日ご紹介した内容は、資価による情報提供であり、投資を推奨するものではありません。投資判断はあくまでご自身の責任に従います。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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