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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、現役の大学生が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の話を、ながら劇する感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の古田です。
突然なんですけど皆さん、毎月のスマホ代っていくらぐらい払ってますかね?
私は最近格安プラに乗り換えまして、月3000円ぐらいに抑えられたんですけど、
その手続きをしている時にふと思ったんですよね。
ドコモとか通信会社って私たちから毎月確実にお金を取ってるじゃないですか。
取ってるって言い方悪いか。もらってるじゃないですか。
それってこうコンスタントにお金が入るってすごいビジネスだよなあという風に思って、
調べてみたんですけど、ドコモとかの親会社であるNTTって、
日本株の中でもトップクラスに個人投資家が多い目柄だったんですよね。
個人株主数はなんと約268万人ということで、
2年前と比べると約3倍に増えているらしいです。
しかも株価は1株150円前後。
100株買っても1万5000円ぐらいなので誰でも手が届きやすい目柄ですね。
ただここで気になることがありまして、
これだけ人気なのにNTTの株価ってここ2年ほとんど上がってないんですよ。
むしろ2024年の高値から見るとじわじわ下げて停滞が続いている状態です。
日本最大の通信会社なのになんで?って思いますよね。
そして最近ではNTTに関する大きなニュースもありました。
次世代通信基盤アイオンの普及に向けて約5億ドル規模の投資ファンドを設立すると報じられたのです。
そこで今日はNTTの株価があまり上がらない理由、
そして今後の成長性、さらにどんな人に向いている目柄なのか、
また買い時まで一人でじっくり深掘りしていこうかなと思っています。
本編に入る前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。
今日の用語は株式分割です。
株式分割とは会社が既存の株式を一定の比率で細かく分割して株式の数を増やすことです。
例えば1株を2株に分割すると株主が持っている1株が自動的に2株になりますね。
ここでのポイントは株式の総数は増えるのですが、会社の価値そのものは変わらないということです。
1株あたりの株価は分割比率に応じて下がるので、
例えば1株4千円の株を1株から2株に分割すると株価は2千円になります。
では何で企業は株式分割をするのでしょうか。
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この主な目的はですね、投資しやすくするということです。
株価が高いと通常100株を買うのに多額の資金が必要になるので、分割で株価を下げることで個人投資家が買いやすくなるんです。
今日取り上げるNTTは、2023年に1株を25株に分割するという大規模な株式分割を実施しました。
これが株価にどんな影響を与えたのか、本編で詳しくお話ししますね。
それでは本編に入っていきましょう。
本編の最初にまず、何でNTTって1株150円ぐらいしかないの?という素朴な疑問にお答えしたいと思います。
競合のKDDI証券コード9433の株価は約2千700円ですね。
それに対してNTTは約150円。同じ通信大手なのに全然株価が違うんですよね。
これを見てNTTは安いイコール割安なんだと思う方も多いんですが、実はここに大きな誤解があります。
株価の絶対値は安い高いの判断材料にならないということです。
分かりやすい例えで言いますと、1枚800円のピザと8等分されて1切れ100円になったピザを比べるようなもので、
切り分け方がただ違うっていうだけでピザ1枚分の価値は同じですよね。
株でも同じことが言えて、1株あたりの価格だけで企業の価値は比べられません。
正しく比べるには時価総額という指標を使う必要があります。
時価総額は株価かける発行済み株式数で計算する企業全体の値段のことです。
2026年6月現在時点の時価総額で通信大手を比べますと、
NTTが約13兆円、KDDIが11兆円、ソフトバンクが10兆円です。
実はNTTが一番大きくて業界トップなんです。
1株の数字だけを見ているとこの事実がわからなくなってしまうんですよね。
ではなぜNTTの株価はこんなに低くなったのか。
それは過去に何度も株式分割を繰り返してきたからです。
ちょこっと株時点で説明したように分割すると株式の数は増えても
会社の価値は変わらないので1株あたりの価格は下がっていきます。
直近では2023年に一気に1株を25株にするという大規模な分割をしました。
1987年当時のNTTの株価は上場直後に300万円を超えていたんですよ。
それが分割を重ねることで数字上は大幅に下がったわけです。
1株150円は安いではなく分割を繰り返した結果の見た目の数字と理解するのが正しいでしょう。
では現在のNTTの状況を確認していきましょう。
NTT証券コード9432は営業収益14兆円を超える国内最大の情報通信企業です。
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携帯のドコモ、固定回線のNTT東西、システム開発のNTTデータグループなどを参加に持つ巨大グループ。
株価は2026年6月10日終わり値で149円。
6月8日には年初来安値の144円台も付けていて、150円から170円のレンジ値の展開が続いています。
2024年1月には192円台の高値を付けていたので、そこからおよそ2割以上下げて2年間ほど戻せていないというのが現状です。
業績自体は悪くないんです。
2025年度の通期決算では営業収益14.4兆円ほど、営業利益1.7兆円と増収増益を達成しています。
それなのに株価が上がらない。
ここが今日の最大のテーマです。
まずNTTの株価が伸び悩んでいる理由を3つに整理してお話ししたいと思います。
1つ目はNTT法をめぐる先行きの不透明性です。
NTTは1985年に民営化された経緯から、NTT法という特別な法律で縛られています。
固定電話などを全国に提供する義務、いわゆるユニバーサルサービスの負担や、外国人株主の議決権が3分の1未満に制限される外資規制などですね。
2024年4月と2025年5月に法改正があって、規制は少しずつ緩和されてはいるんですが、
法律の完全廃止は3年をめどに検討という段階でまだ決着していない状況です。
外資規制がある間は海外の基幹投資家が買いにくいですし、
逆に法改正となれば政府が保有する分の株式が市場に大量放出される懸念もある。
このどっちに転ぶかわからないっていう状態が株価の重しになってるんですね。
そして2つ目の理由として自己資本比率の低さが上げられます。
NTTの自己資本比率は2026年3月期で約20.8%です。
なぜこんなに低くなったかというと、2020年にドコモ約4.3兆円で完全子会社化、
さらに2025年にはNTTデータグループの完全子会社化のために約2.6兆円の社債を発行したんです。
この2つの大型M&Aで借金が一気に眩みました。
同業のKDDIやソフトバンクと比べても低い水準で、財務に余裕がないというネガティブな印象を投資家に与えやすい結果となっています。
さらにデータセンターやアイオンへの設備投資が2025年度で2.3兆円。
これは年間の営業利益を上回る規模で、将来への先行投資ではあるんですが、短期的には利益を圧迫しているっていうのも事実です。
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そして3つ目が、通信業界そのものが成熟市場であるということです。
日本の携帯契約数はすでに人口を超えていて、国内市場に爆発的な成長余地はありません。
2020年の菅政権時代に打ち出された携帯料金の値下げ政策以降、通信各社は継続的な収益圧迫を受けています。
本業だけでは大きく利益を伸ばすのが難しい構造なので、市場全体の成長期待が低くなりがちなんです。
それからもう1点付け加えると、2023年に実施した一株を25株に分割する大規模株式分割の影響もあります。
最低投資金額が約40万円から約1万6千円に下がりまして、個人株主は2年で約3倍に急増しました。
これ自体は当初の目的だった個人投資家層の拡大として成功ではあるんですが、
個人投資家が増えた分、小口の利益確定売りが出やすくなって、株価の上値を抑える一因にもなっているんです。
23人期もあって変わりすぎた局面の反動でプレミアムが剥落した面もあるようです。
そしてここからは今後の成長性についての話に移ります。
まずは直近の大きなニュースから。
NTTはアイオンの普及に向けて規模約5億ドル、日本円で800億円超の投資ファンド、アイオンAIファンドを設立すると発表しました。
運営はNTTに加えて韓国の大手財閥だったり、日本政策投資銀行などが主体となっています。
さらに富士通や伊東中小寺、KDDIといった大手企業が出資を検討していると報じられています。
投資対象はフォトニクス技術、AI向け半導体、光デバイスなどです。
ライバルのKDDIまで名前が挙がっているのは驚きですね。
このアイオンっていうのはコンピューター内の電気配線を光配線に置き換えることで大幅に消費電力を減らせるという次世代通信基盤となっています。
消費電力を従来費で100分の1にすることを目指していて、AI時代のデータセンターの電力問題に対する切り札になり得る技術なんです。
NTTは2019年にこの構想を打ち出しまして、技術開発や国際標準の策定でも主導権を握ってきました。
そして面白いのは競合との戦略の違いです。
アメリカのNVIDIAが光電融合分野に数千億円規模の巨額投資を相次いで決めているのに対し、
NTTはファンドを通じた小額出資で有望なスタートアップや企業に幅広く網を張る作戦です。
NVIDIAのように通信を強みにするだけでなく、サーバーや半導体などハードウェアにも手を広げていく構想で、
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2019年に打ち出したアイオン構想がいよいよ実装段階に入ってきたという感じがあります。
では投資家目線でNTTの株は今後どうなりそうか整理していきましょう。
短期は大きな株価上昇は期待しにくいという状況です。
ただし16期連続増廃の見込みと、2026年5月に決議された2000億円規模の自社株買い、
こちら取得期間は2026年5月から来年2027年3月までです。
これが下値を支える材料になっていそうです。
自社株買いって何がいいかっていうと市場に流通する株式の数が減るので、
1株あたりの価値が相対的に上がるという形です。
株価の底支えとして機能する施策ですね。
中期としては2028年に光電融合デバイスを使った光スイッチの商業化、
2030年にIOWN本格普及という計画が進んでいます。
世界的なデータセンター需要の爆発的拡大と合わせて、
IOWNが収益貢献を本格化させるかどうかが焦点です。
NTTは2026年5月に新中期戦略を発表しており、
26年度から30年度の5年間でAIデータセンター、光電融合などの成長分野に
重点投資していく方針を明らかにしています。
また長期スパンではですね、光電融合基盤の世界標準化に成功すれば、
株価2から3倍もしやという強気の見方がある一方、
時価総額13兆円規模の大型株なので、
10倍株になるかというのは構造的に難しいのが正直なところです。
ただし10年スパンで2から3倍プラス、
配当の再投資というリターンを狙える目柄としては期待できるかと思います。
それでは結局買い時はいつなのか、
そしてどんな人に向いているのかをお話ししていこうと思います。
まず指標面を確認しましょう。
2026年6月11日時点でのPERは12.5倍と、
日本株の平均と比べても割安水準です。
予想配当率周りは株価の下落もあって3.6%まで上昇しています。
日経平均、厚生目柄の平均が2%前後になりますので、
高配当株としてはかなり魅力的な水準ですね。
ただ150円前後のレンジを上に抜けるには、
NTT法廃止の決着やIOWNの収益化といった新しい材料が必要不可欠で、
今買えばすぐ上がるという目柄ではありません。
そしてNTT株の投資をお勧めする方はこんな方です。
配当をもらいながら10年単位で保有できる長期投資家の方。
16期連続増廃の実績があり減廃リスクが低い上に、
100株1万5千円程度から始められるので、
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ニーサでコツコツ積み立てたい投資初心者にも向いています。
6月時点で年初来安値県にあるので、
長期目線ではむしろ今が買い時かもしれません。
逆に不向きな方は短期で大きな値上がり益を狙いたい方です。
レンジ相場が長引く可能性が高いので、
そういう方はNTT法やIOWNの進展を確認してからでも遅くないと思います。
今日はNTT株について深掘りしてきました。
改めてポイントを整理します。
ここ2年株価が上がらない理由は、
NTT法をめぐる不透明性、
自己資本比率20.8%という財務の重さ、
通信市場の成熟という3つの構造要因に、
25分割後の受給の重さが加わったものでした。
一方で業績は増収増益で顕著、
16期連続増廃、株主還元の面では高水準が続いています。
そして今回のIOWN AIファンド設立に代表されるように、
次世代技術への布石は着実に進んでいると言えます。
短期のキャピタルゲインではなく、
配当と中長期の成長をじっくり待てる方に向いた銘柄というのが、
今日の結論です。
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