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たばこは縮むのに過去最高益!JTのグローバル戦略と"稼ぐ仕組み"を徹底解剖
2026-08-26 16:22

たばこは縮むのに過去最高益!JTのグローバル戦略と"稼ぐ仕組み"を徹底解剖

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サマリー

JTは国内市場の縮小にもかかわらず、過去最高益を達成しました。これは、クロスボーダーM&Aによるグローバル展開、紙巻きタバコの価格戦略、そして加熱式タバコ「プルーム」への注力といった戦略によるものです。また、食品事業や将来の新規事業探索(Dラボ)も補完的な役割を担っています。一方で、増税、規制強化、地政学的リスク、訴訟リスクといった課題も抱えています。これらの成長戦略とリスク要因を理解することが、JTの企業分析において重要です。

はじめに:JTの過去最高益の謎
インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。 この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。 おはようございます。インターン生の中野です。 おはようございます。インターン生の松井です。
中野さん、この前のニュースを見ていて不思議に思ったことがあるんですけど、 JTって株価が過去最高値を更新していますよね。
でも、タバコを吸う人ってどんどん減っているイメージがあるんですけど、 なんで縮んでいる業界の会社がそんなに絶好調なんですか?
確かに、駅とか見てもタバコを吸っている人は減りましたよね。 でも、実は今回のJTの2025年12月期の決算を見ると、 当期利益は過去最高を記録しているんです。
市場が縮んでいるはずなのに、過去最高益。 ここにはJTという会社の稼ぎ方の仕組みというのが隠れているんです。
ということで、今日のテーマはタバコは縮むのに過去最高益。 JTのグローバル戦略と稼ぐ仕組みを徹底解剖でお届けします。
株辞典:調整後営業利益とは
お願いします。 その前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。
今日の用語は何ですか? はい、今日の用語は調整後営業利益です。
JTの決算を読むときに欠かせない言葉になっています。 調整後営業利益とは、通常の営業利益に買収で生じた無計算の消脚費や、
一時的な収益費用といった調整項目を足したり引いたりして算出する利益指標の一つです。
普通の営業利益とは何が違うんですか? はい、ここのポイントは本業の実力をより正確に見るための数字ということです。
例えば大型のM&Aなんかがあると、買収データ、ブランドなどのの連の消脚費だったり、
一時的なリストラの費用などが発生しますよね。 こうした一家制の要素を取り除くことで、事業そのものの稼ぐ力を見られるようにしているんです。
JTの2025年度の調整後営業利益は9022億円で、前年同期比プラス21.5%を記録しました。
JTのように海外の大型買収を繰り返してきた会社では、この調整後営業利益が実力を図る上で特に重視されます。
JTのグローバル戦略:M&Aによる拡大
それでは本題ですが、まず改めてJTってどんな会社なんですか?
JTは正式には日本タバコ産業証券コードは2914です。
もともとは日本先輩公社という国営組織で、1985年に日本タバコ産業株式会社として会社化されました。
今や売上収益は3兆4677億円規模となっているグローバル企業です。
グローバル企業なんですね。日本の会社っていうイメージだったので結構意外でした。
そうですねここは1個大きいとなっていて、JTのすごいところは実は130以上の国と地域で製品を販売するタバコ事業を中核としたグローバル企業だという点なんです。
従業員も連結で5万人以上、在籍国籍数は100ヶ国以上に上ります。
5万人で100ヶ国以上ですか?
はい。
もう完全に世界的な企業ですね。
そうなんですよね。ではなぜ日本のタバコ会社がここまで世界に広がったのか?
ここに国内市場の縮小という背景があります。
松井さん日本のタバコ市場ってどうなっていると思います?
そうですね。やっぱりタバコ勢とかあってどんどん縮小しているっていうイメージはあります。
その通りですよね。実はJTはこの縮小を昔から見越していました。
日本は先輩公社の時から国内タバコ市場では成人人口の減少や喫煙と健康をめぐる社会的関心の高まりを背景に、
操縦用の停滞の兆しが現れ始めていて、このままでは持続的な成長は見込めないのではないかという危機感を持っていたんです。
縮小前提で早くから考えていたってことですね。
はい。そこで打った手がクロスボーダーM&A、つまり国境を超えた大型買収です。
JTの歴史で特に重要なのが2つの買収があるので紹介します。
まず1999年、米国のRJRナビスコ社から米国外タバコ事業を約9400億円で買収しました。
これで世界的ブランドのウィンストンやキャメル、そして多様な人材や販売棒を獲得したんです。
9400億円ですか結構すごいですね。
そして2007年には英国のギャラハー社を約2兆2500億円で買収しました。
欧州中東でのプレゼンスがこれによって強化されて地理的にも保管ができたんです。
この2つの買収でどれくらい変わったかというと、
タバコの販売数量は1998年の買収前が2780億本。
それが1999年に4420億本。
2007年には5530億本まで拡大しました。
買収の度に販売量が跳ね上がってますね。
そうですね。
会社化した1985年からの変化を見てみると、
1985年の登記利益は335億円。
タバコ販売数量は3050億本。
従業員は約2万人でした。
それが2025年には登記利益4991億円。
販売数量は5778億本。
従業員5万人以上まで成長しているんです。
利益が約15倍ってことですか?
はい。
ただ買って終わりではなくて、
JTのM&Aは買収した後の統合が上手いと言われています。
CEOのメッセージもあるんですが、
1999年のRJRナビスコの買収では、
慣れ親しんだ日本的な経営ではなくて、
あえてグローバルな経営を選択した。
つまり過去のやり方に固執せず、
新しい改革を行っていくことを意図はなかったんですね。
なるほど。
JTの事業構造:タバコ事業と加工食品事業
今のJTの事業ってどんな構造になっているんですか?
JTの事業はまず大きく2つに分けられます。
1つが中核になっているタバコ事業。
そしてそれを補完する加工食品事業です。
まずタバコ事業から見ていきましょう。
ここが利益の柱となっているんですけど、
タバコ事業の詳細:コンバスティブルズとRRP
タバコ事業の中身って紙巻きタバコだけじゃないんですか?
そのタバコ事業は大きく2つのカテゴリーに分かれています。
1つがコンバスティブルズ。
これは紙巻きタバコなど、
火をつけて燃やすタイプのタバコ製品です。
もう1つがRRP。
RRPですか。初めて聞いたんですけど。
RRPはリデュースドリスクプロダクス。
日本語だとリスク低減製品です。
既成に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品を指しています。
いわゆる加熱式タバコや電子タバコですね。
JTの加熱式タバコブランドがプルームです。
CMで見たことある気がします。
そのプルームが今すごい勢いなんですね。
2025年5月末に日本で発売したプルームオーラという新型が好調で、
日本における2025年第4四半期の加熱式タバコのカテゴリーシェアで15.7%に達しました。
数年前はたった3%台だったのでグッと伸びてますね。
自分の中ではアイコスが強いかなというイメージがあったんですけど、
紙巻きタバコが縮んでいく一方で加熱式が育っているんですね。
そうですね。
ここでJTの戦略も明確で、紙巻きタバコでは市場が縮んでいるというところで収益性の向上を図りつつ、
加熱式に経営資源を集中させています。
2026年から2028年にかけて、RRPA約8000億円ものの戦略的投資を行う計画となっています。
8000億円ですか。結構規模がでかいですよね。
JTの稼ぐ仕組み:値上げと地理的分散
なぜ紙巻きタバコが縮んでいるのに利益が出ているんですか?
ここがまさに稼ぐ仕組みの革新になっていて、ポイントは2つあります。
1つは値上げができる強さというところです。
世界の紙巻きタバコの操縦量は減少が続く一方で、金額ベースでは製品価格の値上げを通じて安定的な成長を続けているんです。
なるほど。数量は減っていっても値上げしているから金額はむしろ増えているということですね。
はい。実際2025年に関してはプライシング、つまり値上げ効果が力強く発現しました。
やっぱりタバコっていうのはブランドへの支持が強いので、多少値上げしても買い続けてもらえる。
この価格決定力が強みになっています。
もう一つのポイントは地理的な分散です。
この分散というと?
JTはタバコ事業を大きく3つの地域クラスターに分けています。
日本を含むアジアのアジア、西欧地域のウェスタンユーロッパ、東欧、中東、アフリカ、トルコ、南北アメリカなどを含むEMAです。
2025年に絶好調だった理由の一つが、日本、フィリピン、ロシア、トルコ、英国をはじめとする多くの市場で値上げ効果が強く出たことなんです。
戦争中のロシアでも事業を続けているんですね。
いろんな国に散らばっているから、どこかが不調でも他でカバーできそうな気がします。
まさにそうですよね。
それに加えて、2024年の10月に買収した米国のベクター社も業績に寄与しました。
買収は今も続いているんですね。
ちなみにブランド別に見ると、ウィンストンやキャメル、メビウスやLDといった主力ブランドはGFBと呼ばれていて、JTのブランドの中核を成しています。
メビウスは日本でもよく見ますよね。
そうですね。
タバコを吸わない私もよく見ますね。
この主力ブランドが強くて、2026年度の第2四半期時点ではこれらGFBが紙巻きタバコの販売水量の72%を占めるまでになっています。
なるほど。
加工食品事業とDラボ:未来への投資
ところで、さっき出てきた加工食品事業ってタバコ会社が食品をやっているっていうことですか?
そうなんですよ。
これ意外に思うかもしれないんですけど、JTは食品も手掛けています。
冷凍うどんやお好み焼きなどを扱うテーブルマークや調味料の富士食品工業などを中核としているんです。
全然知らなかったです。
これは僕も知らなかったんですけどもともと。
実はテーブルマークの冷凍うどんは国内シェアNo.1。
冷凍麺は世界売り上げNo.1としてギネス世界記録に認定されているんです。
この加工食品事業の役割はタバコ事業の利益成長を保管することです。
タバコを一本じゃなくて食品も柱にしてるんですね。
はい。ただ正直に言うとJTはタバコ事業への依存度、売上の比率も9割を超えていてそこは変わってないです。
だからこそもう一つ面白い組織があって、一つがDラボです。
Dラボですか?
はい。DラボはJTグループのコーポレートR&D組織になっていて、
タバコや食品のどの種業務にもひも付かず約100名が所属して、その中で常時100を超えるプロジェクトを推進しているんです。
具体的にどんなものを作ってるんですか?
これユニークで水のいらない歯磨きタブレットやお酒の風味を言語化してくれるAIシステムなど、タバコとは全く違う多彩なプロジェクトを進めているんです。
タバコの先の次の柱というところを長期目線で探しているというわけですね。
タバコの会社なのに歯磨きタブレットですか?将来を見据えてるんですね。
そうですね。値上げできる強いタバコ事業、海外への地理的分散、加熱式へのシフト、そして食品やDラボという補完、この組み合わせで市場縮小という逆風の中でも稼げているわけです。
決算と株価の動向
なるほど、よくわかりました。そしてその肝心のこの決算とか株価っていうのは今のところどうなんでしょうか?
はい、まずは最新の通期決算、2025年12月期を見ていきましょう。
売上収益は前年比13.4%増の3兆4677億円。営業利益や当期利益もいずれも過去最高となりました。
そして配当も引き上げていて、2025年12月期の年間配当は過去最高です。
1月30日に配当予想も情報修正されたばっかりで、株価もグングン上がっていて、7月31日に上場来最高値を更新し、一時はNTTの時価総額も上回りました。
株価も配当も好調ということで、ここまで聞くといい話ばっかりだと思うんですけど、逆にこうなんか不安になっちゃう気がしてて、なんかこのリスクはないんですか?
JTのリスク要因
そうですね。そちらの視点も外せないですよね。まずは大幅または度重なる増税というリスクがあります。
タバコ税が上がると消費が減ったり、不法取引が増えたりして販売数流や利益が減る可能性があります。
タバコの税金は結構影響が大きいですもんね。
そしてそこからタバコ規制強化のリスクもあります。
広告規制などが強まると反則もしずらくなって成長にも影響する可能性があります。
さらにロシアやウクライナ情勢といったカントリーリスクもあります。
JTはロシア市場でも先ほどあったように事業を継続していて、事業環境というところでは厳しい側面もありますからね。
そうですよね。世界中に展開している分、自制覚的なリスクはもちろん背負っていますもんね。
加えて無視できないのが訴訟リスクです。
カナダでは喫煙と健康に関する訴訟について、被告のタバコ会社3社合計で325億カナダドル。
日本円で約3兆5600億円規模の和解に至っていて、JTの現地子会社も長期にわたって分割で和解金を支払っていくことになっているんです。
3兆超えですか。タバコ事業ならではのリスクですかね。
そうですね。だからこそEKSさん後輩党というよく表向きの顔と、増税や規制、自制覚リスクに訴訟というリスクの両面を見ること。これは大切ですね。
まとめと今後の注目点
今日は目から動くような情報ばかりでした。
JTは国内市場の縮小を見越していたので、クロスボードアイム&エイで世界に売って出た。
縮む世界にいながらも成長できる局面を作り出したというところで、日本を代表する事例になると思います。
将来を考える上では、プルームをはじめとする加熱式がどこまで第二の柱に育つかが注目ポイントですね。
一方で、増税や規制、自制覚といった構造的なリスクがあるということでしたよね。
はい、その通りです。
本日ご紹介した内容は情報提供であり、投資を推奨するものではありません。
配当や株価の水準は日々変わりますので、最新情報はご自身でも確認いただき、投資判断はあくまでご自身の責任にてお願いします。
もっと詳しくJTについて調べたい方は概要欄にURLも貼りますので、カブリッジの方も覗いてみてください。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
Apple PodcastやSpotifyなどお聞きのプラットフォームにて、ぜひ番組への感想、評価のご投稿をお願いします。
また概要欄にはご意見フォームのURLも貼っておりますので、番組へのご意見もお待ちしております。
いただいたコメントにより改善を進めてまいります。
引き続き楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。
それでは次回またお会いしましょう。
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